『加奈子 悪夢の証書』
 
                 Shyrock:作
第14話


 ためらう加奈子に阿久原が催促する。
喋り方は穏やかだが、相手を威圧するものが含まれている。
加奈子は沈痛な面持ちで四つん這いになった。

 ただし、臀部を阿久原たちのいる方には向けず、わずかだが角度を横
に振った。

 「奥さん、そっち向いてどないしまんねん。ちゃんと、こっち向かな
あかんがな。」
「・・・・・・」

 加奈子の顔がこわばっている。
あきらめて阿久原たちの方へ臀部を向けると、阿久原はにんまりと微笑
んだ。

 「それにしても、奥さん、ええケツしたはりますなあ。うっとりして
くるわ~。ところで、奥さん、こっちも旦那さんに可愛がってもろたは
ったんかいな?」

 「触られたこともありません・・・」

 「ほほう~!園木、聞こえたか?奥さん、こっちは処女らしいで。わ
しはアナルセックスちゅうもんには興味はあらへんけど、こらぁ浣腸し
甲斐があるっちゅうもんやわ。がははははは~~~」

 「じゃあ、早速、ぶち込みましょうよ。」
園木が催促する。
阿久原は加奈子の臀部に大型の注射器のような形をした浣腸器を近づけ
た。

 加奈子は目を閉じてうつむいている。
ノズルが菊の花びらに触れた。
加奈子に緊張が走る。

 (ググッ・・・)
「あうっ・・・!」
ノズルが菊座に食込み、冷たい感触が加奈子の腹部を襲った。

 (チュ~・・・)
「あっ・・・いやっ・・・ああっ・・・もうやめてっ・・・!」
加奈子はてのひらを広げ、拒絶の態度を示した。
だが阿久原は注入をやめる気配がない。

 加奈子としては過去便秘時に、イチジク浣腸を使った経験があった。
しかしイチジク浣腸は大人用でもわずか30mlしかなく、今注入され
ている500mlとは桁が違う。

 次第に腹腔に冷たい液体が溜まっていき、膨張していくのが分かる。
苦しい。それに不快感もある。

 「やめてくださいっ!」
「まあまあまあ、もうすぐ終わりやから、大人しいしとき。」
「いやぁ~~~~~~~~!!」

 注入の作業が終わり、ノズルを引き抜く。
待ってましたとばかりに、園木が加奈子の菊座に栓のようなものを詰め
込んだ。

 「・・・!?」
阿久原が大きく息を吐き、園木の顔を見てにやりと笑った。
園木も相づちを返す。

 「奥さん、5分だけ我慢してもらおか。」
「いや!いやっ!トイレに行かせてください!」
「アホなこと言うたらあかんで。今、浣腸したところやないか。」
「奥さん、5分なんてアッと言う間だよ。我慢我慢。」
「そ、そんなっ!」

 すでに腹の中がグルグルと言い始めている。
「お願いですっ!トイレに行かせて!」
「ダメダメ!まだ1分も経ってないじゃん!」
「奥さん、5分の間気を紛らわしたかったら、サネでもこねたろか?」

 阿久原の指は加奈子の繁みに伸びた。
「いやぁ~!やめてださい!」
「まあ、そないに嫌がらんとサネ揉んだるよってに。ホレホレホレ~」
「ひぃ~~~~~~~~!!」

 それでなくても腹内が大変な時に、敏感な箇所をいじられたら狂って
しまうと思った加奈子は必死の形相で阿久原の愛撫を拒んだ。

 七転八倒とはまさにこんな状態をいうのだろう。
加奈子は脂汗を滴らせながら、迫りくる激しい腹痛に顔を歪めのた打ち
回った。

 「ト、トイレに行かせて!あああああ~~~!!ひぃ~~~~~~~
~~~~~!!!!!」