『加奈子 悪夢の証書』
 
                 Shyrock:作
第5話


 (コロコロコロ・・・)
ボタンは2つ千切れ落ち、そのうちの1つが畳の上を車輪のように転が
っていった。
裂けて布切れと化したブラウスはあっさりと取り去られ、続いてプリー
ツスカートも園木の手で剥ぎ取られてしまった。

 男たちの注目する中、加奈子の黒のキャミソール姿が目に飛び込んで
きた。
一点の染みもない透き通った白い肌が男たちを刺激した。

 (ゴクリ・・・)
阿久原は生唾を飲み込んだ。

 「ほう~、何とまあ、きれいな白い肌したはりますなあ。思わず吸い
つきとうなってきたわ。」
「確かにきれいな肌ですね。それに何ていうか、20代の女の子にはな
いような色気がありますねえ。」

 ふたりの男は加奈子のキャミソール姿を眺めながら、好き勝手な評価
をし始めた。
「そのとおりや。この奥さん、上品な顔したはるけど、滴るような大人
の色気がムンムンしてるわ。おい、園木、さっそく可愛がってあげよか
ぁ。」
「はい、分かりました。」

 園木は社長の指示を待っていたかのように、すぐに行動を開始した。
加奈子の真後ろに回り込み、首筋に顔を近づけた。

 「うはぁ、奥さん、すごくいい匂いがする。クラクラしてくるよ。生
前旦那さんにはさぞかし可愛がってもらってたんだろうなあ。」
「そんなことありません!」
「ははは、そうムキにならなくても。」

 園木は加奈子の首筋に唇を這わせた。
(チュ、チュチュチュ・・・)
「あっ・・・いやっ・・・」
加奈子は逃れようとした。

 しかし園木は逃がさない。
園木は舌を使い始めた。
(ペチョ・・・ペチョペチョ・・・)
「やめて・・・」
(チュッ・・・チュッ・・・)

 加奈子のセミロングの髪をかきあげ、後れ毛の辺りにも舌を這わせた。
「や・・・やめてっ・・・」
「こんなことしてもらってたんだろう?え~?」
「いやぁ・・・」

 キャミソールから覗く白い背中にも唇は及んだ。
加奈子は避けようとするが、両手を吊り上げているため思うように動け
ない。
(ペチョペチョペチョペチョ・・・)
「ひぃ・・・い・・・いやぁ・・・」

 「園木、裏側ばっかり責めてんと、表も責めてあげなあかんで。奥さ
ん、そない言うたはるがなぁ。」
「そんなこと言ってません!」
「がはははははは~~~」

 「それじゃお言葉に甘えて。」
「いやぁ~~~!」
園木の後方から腕を廻して乳房を掴んだ。
量感のある乳房は手のひらに収まりきらない。

 「結構でかいっすねえ、奥さん。むふふふ」
「やめてください!お願いっ!」
「俺がやめたくても、手の方が止まってくれないもので。悪いねえ~。
ああ、とてもいい感触だなあ。キャミの上からでもこれだけいい感触だ
ったら、脱がせたらどれほどいいやら。ふふふ、こりゃあ楽しみだ~」

 園木は優しく撫でてみたり、時々、絞るように強く揉んだりと、メリ
ハリのある愛撫で加奈子の肉体を責め立てた。