『加奈子 悪夢の証書』
 
                 Shyrock:作

第6話


 「園木、そんなに具合ええんか?どれどれ。」
園木の後方からの愛撫に加えて、阿久原も正面から加奈子に触れてきた。
「いやぁ~~~~~~~~!!」

 二方向から触れられた加奈子は、そのおぞましさから気も狂わんばか
りに叫んだ。
亡き夫信一と結婚して以来、常に貞淑を守ってきた。
自慢の珠の肌には、夫以外の男に指一本触れられたこともなかった。

 それが夫の死後まだそんなに日も経たないうちに、見知らぬ男たちが
突然踏み込んできて踏みにじろうとしている。
それも理不尽な理由で・・・。

 阿久原は淫靡な笑みを浮かべながら、脂ぎった手で加奈子の乳房を乱
暴に掴んだ。
「いたいっ!や、やめてくださいっ!」
加奈子はキッと睨んだが、阿久原は平然としている。

 乳房への愛撫を阿久原に譲った形になった園木は、加奈子の腰や尻へ
と愛撫の範囲を広げた。
「ひぇ~~~~~!やめて!お願いですから!」
悲痛な叫び声が室内に轟き渡る。

 「社長、大きな声を出されると近所に漏れるんじゃないですか?」
「いや、だいじょうぶやろ。敷地も広いしこれだけ大きな邸宅やったら
声も届かへんで。口にタオルを噛ましてもええけど、せっかくの奥さん
の色っぽい声が聞こえんようになるからなあ。がははははは~」
阿久原は園木の不安を一笑に付した。

 「園木、それはそうと、奥さんにキャミソールぼちぼち脱いでもらお
か?」
「ふふふ、そうですね。ん?でも奥さん吊るされてるから肩紐を下ろせ
ないなあ。仕方ないか、肩紐を切っちゃおう。」

 園木は鋏を取り出し肩紐に宛がった。
「やめて・・・」
(プチン・・・)

 肩紐が分断されたキャミソールは下着としての用途を失い、きぬずれ
の音とともに畳の上へと落ちた。
阿久原たちの目前に現れたのは、黒いブラジャーと黒いパンティだけを
残した加奈子のあられもない姿であった。

 肌は透き通るように白く、さらに一点の染みもない。
モデルのように細過ぎることはなく、かといって、無駄な脂肪は微塵も
見られない。

 まさに絵に描いたような美貌とむっと来るような大人の女の色香がそ
こにはあった。
阿久原は思わずため息をつき絶賛した。

 「ほぇ~~~・・・どえらいええ身体したはりまんな~。私も長いこ
と男やっとるけど、こんなええ身体の女見たん初めてやわ~。あかん、
よだれが出てきた。」

 「ほんとにすごい色っぽい身体してますねえ。それに比べて俺の彼女
はまるで子供ですよ。」
「こんなええ女と毎晩やってたら腰抜けてしまうかも知れへんわ~。が
はははは~~~。もしかして、旦那はんは奥さんとやり過ぎて早よ死に
はったんちゃいまっか?」

 「そんなことありません!そんな失礼なこと言わないでください!」
「そうでっか~。そら、えらいすんまへん。せやけど、私が奥さんの亭
主やったらたぶん毎晩やりまっせ~。」

 「すごい!さすが社長は絶倫ですね!」
「この歳になってもそっちだけは元気いっぱいやで~。がははははは~
~~」

 身体中をナメクジが這い回るようなおぞましい感触に加え、阿久原た
ちの卑猥な会話は、加奈子をさらなる羞恥の底へと落としていった。