『もえもえ おいしい話』 Shyrock:作 第10話「肉裂から溢れるしずく」 「ほほう、身体中が性感帯の塊のようですね。じゃあここはどうですか?」 今度は乳房をギュッと握って乳首をペロペロと舐めて来た。 「ふぁあ~、そこはダメェ~~」 (ペチャペチャペチャ) 「はぁ、はぁ、はぁ……」 ピストン運動と性感帯への愛撫は間断なく続き、もえもえの心に燻っていた官能の炎 は完全に点火されてしまった。 抑えようとしても抑えきれない感情は、あえぎ声となって密閉された会議室という 空間の中に響き渡った。 屈曲位で散々攻められたもえもえは、仰向けからうつ伏せに変えるよう指示された。 「はぁはぁはぁ、まだ測定は終わらないのですか……?」 「もう少しだからね。はい、お尻を上げて」 「え? お尻ですか?」 もえもえは仕方なく肘をソファにつけたまま臀部を少し上げた。 「もっと後に突き出して」 「え? もっと……ですか?」 バックスタイルで尻を高く突き出す。 この体勢は女性にとってかなり屈辱的であり、通常は愛する恋人にしか見せることの ない姿といってよいだろう。 (クチュッ……) 「ああっ、いやっ……」 高々と上げた尻の中央を走る肉裂に指が1本挿し込まれた。 挿し込まれた指は、内壁を擦るような激しいうごめきを見せた。 「くはあ~……あああ~……」 指は確実にGスポットをとらえ、集中的に攻めてきた。 Gスポットは女性にとって、クリトリスやPスポットと並ぶ性感帯3スポットと言 われている箇所である。 たちまち尻をブルブルと痙攣させあえぎにあえぐ姿をさらしてしまった。 (クリュンクリュンクリュン) 慣れた指さばきが性感帯を攻めつづける。 「ああっ! そこはダメェ~! そんなにこすっちゃダメェ~!」 (クリュンクリュンクリュン) 「はふぅ~……、あぁん~……、ううっ、あふ~ん……あ、ああっ、ふぁあ~~~!」 ぱっくりと縦に割れた肉裂からおびただしく溢れる官能のしずく。 ソファにぽたりぽたりとしたたり落ちる。 あえぐもえもえの身体に、さらに男たちの指の数が増えた。 先程からの愛撫で学んだ指は、いたる箇所の性感帯を攻めつづける。 「はあ~、うう……くふぁ~、ひゃあ~、うう……くう~、ああっ……ああっ…… あああ~!……イクぅ! ああ、イッちゃう~~~! くはぁ~~~!」 取り囲む男たちの手は、ついにもえもえを絶頂へと導いてしまった。 「あああ~~~……イ、イクぅ~~~~~……!」 「じゃあ、そろそろ仕上げといこうかな?」 「……!?」 何者かがもえもえの臀部をしっかりと掴み、肉の注射針を挿し込んできた。 肉の注射針は恐ろしいほど硬くなっており、さっそく肉襞を刺激する。 (パンパンパンパンパン!) すさまじい速さで律動を繰り返し、激しい空気音がこだました。 音は膣排気音といわれる女性器から発せられる空気音で、不可抗力の生理現象といえ る。 「ああぁっ……す、すごい~……あああ~……ダメェ~……」 「草木さん、ちょっと口を開けてくれないかな?」 「……?」 言われるがままに、開いたもえもえの口内に、重量感のある肉の物体が押し込まれて きた。 (んぐっ……!んぐぐっ……!) 「これをしゃぶって」 「うぐっ……おえっ……そ、そんなぁ……ごっほごっほ……ううぐっ……」 拒絶をするいとまはなかった。 もえもえは苦悶の表情を浮かべながら、口内の侵入物をしゃぶり始めた。 (じゅぱじゅぱじゅぱ……) (パンパンパン……!パンパンパン……!) 前方から細田の声がした。 「くうっ、かなり上手いじゃないの! できればもう少し舌を使って欲しいな~」 要求が次第に図々しくなっていく。 後方からも声がした。 「ふうふうふう~、その調子、その調子! その調子でもっと腰を振ってみようか?」 後方にいるのは車山医師のようだ。 もえもえと交わっている人物がこれで特定された。 (カシャッ、カシャッ……) 何やら操作音がする。 おそらくビデオカメラを、消音設定しないで撮影しているのだろう。 もえもえは急に不安になりたずねてみた。 「はぁはぁはぁ……あのぅ……動画を撮ってるんですか?」 「いい勘だね。そのとおりだよ」 中村社長の声だ。 「君は今、悲劇のヒロインを演じている」 「ええ~!? もしかしてこれってストーリーの一部なんですか!?」 「そうだよ。女優を志願する若い女性が悪徳プロダクションとは知らずに訪れ、騙さ れて犯されるというストーリーなんだ。これで君は初出演即ヒロインになれるんだよ」 「そ、そんなっ! それじゃまるでAVじゃないですか!?」 「まるでじゃなくて正真正銘のAVだよ」 「駅前で私を勧誘した人がVシネマだって言ってましたよ! そ、それじゃあまるで 詐欺じゃないですか!?」 「詐欺だなんて人聞きの悪いことを言ってもらっては困るね。駅前で君を誘った男 性はそんなことは言ってないはずだよ。君の聞き間違いじゃないのかね? それに君 は契約書に印鑑も押したじゃないか。あれは出演を了解しましたと言うことだよ。だ から、しっかりと演技をしてもらわないと困るんだよな~」 「そ、そんなあ~!ひどい~!」 この作品は「愛と官能の美学」Shyrock様から投稿していただきました |