|
『悪夢の標的』
Shyrock:作
第6話
「私もだよ。眠ったままの女性を裸にするなんて芸がなさ過ぎるからね。起きて
から身包み剥がされて泣き喚く姿をを見る方が断然愉快じゃからのう。ふっふっふ
・・・」
「ははは、会長も人が悪いですねえ」
「よく言うよ。君だって同じじゃないか」
目を覚ましたもののまだ完全に覚めやらない意識の中で、耳に飛び込んできた言
葉にイヴは愕然とした。
(声の主は会長の阿久夢と内科部長の上野ではないか。私はいったい・・・)
霞んでいた目が次第に視力を取戻し、はっきりとイヴの視界にふたりの男性を捉
えた。
「か、会長!それに上野部長じゃないですか!わ、私に何をしようというのですか
!?」
イヴは自分の置かれている立場がまだよく飲み込めなかった。
ただ仰向けになって寝台で寝ていることだけは分かった。
手足を動かそうとした。
「・・・!?」
何かに固定されているのか手も足も動かそうとしてもびくともしない。
イヴは狼狽した。
「こ、これはいったいどういうつもりですか!?」
上野はにやりと笑った。
「そんなに騒ぐことはないよ。ちょっと研修をしてあげようと思ってるだけで、危
害を加えようなんて全く考えていないから」
「け、研修!?冗談はやめてください!は、早く拘束を解いてください!」
「早乙女君、君はまだ分かってないようだね、なぜ研修する必要があるかを」
「研修って一体何の研修ですか?」
「先日、君は会長に浣腸をしたが、便の出がよくなるどころか逆に会長は便秘に
なってしまって腹痛で困っておられたんだよ。他の患者さんにもあんな下手な浣腸
をしているのかとお怒りだったんだけど、私が早乙女君を研修することでお許しを
いただいた訳なんだよ」
そんな上野の説明に対して、イヴは悲しそうな表情で釈明した。
「ど、どうしてですか・・・浣腸した後も会長はおつうじがちゃんとあるって仰っ
てたじゃないですか。会長、どうしてそんな嘘を言うのですかっ!」
上野は血相を変えた。
「嘘だなんて、早乙女君、それは会長に失礼だぞ!」
「ふうむ、つうじがあると言った覚えは全くないがねえ。きれいな顔をしているけ
ど、この看護師は嘘をつくようだね。上野君、この看護師に性根を入れてあげなさ
い!」
「承知しました」
「そ、そんなぁ・・・」
上野がさらにイヴを責めた。
「早乙女君、君は看護師になって何年目だね?ちょっと気が弛んでいるんじゃない
のかね?浣腸もちゃんとできないくせに、彼氏と仕事中に長電話をしたりと、勤務
態度がなっとらん」
「どうしてですかぁ?電話はちゃんと休憩中にしているじゃないですかぁ」
「ふん、仕事は満足に出来ない上に、さぼりはするし、それに口答えまでするんだ
ね。君にはお仕置きが必要なようだね」
上野部長はきらりとハサミを光らせた。
「え・・・?な、何をする気ですか!?」
「別に恐がらなくてもいいよ。別に危害を加えるつもりなどないから。ははは」
寝台に拘束されたイヴの白衣にハサミが入った。
「う、上野部長・・・やめてください・・・お願いです・・・」
上野の猟奇的な行動に、イヴは震え上がった。
胸の辺りの布が切り裂かれ、次にスカートにハサミが入った。
肌が徐々にあらわになっていく。
白衣の胸の部分は縦に裁たれ下に着用しているブラジャーまでもが真っ二つに寸断
された。
イヴの愛らしい胸の膨らみがかすかに覗いている。
引き裂かれた布は左右に割れ、陶磁器のように白くきめ細かな肌が男たちの目前に
現れた。
阿久夢は百年の恋が叶ったかのように目を爛々と輝かせている。
上野もごくりとつばを呑み込み食い入るように見つめた。
阿久夢がぽつりと囁いた。
「ふふふ・・・素晴らしい肌をしておるのう。今まで沢山の女を見て来たが、これ
ほど綺麗な肌の女というのは滅多にいるもんじゃない。上野君、研修のし甲斐があ
ると言うものじゃ。さて下の方も早く剥ぎ取ってしまいなさい。ぐふふふふ・・・」
|