『哀奴まどか』

                             イネの十四郎:作
序 章 創 生 (2)


 その日から毎晩、私はネットでこのようなページを探しては、その画像を脳裏に刻
み込み、夜が更けるまでオナニーに浸るようになったのです。
性器を強く摘んだり引っ張ったりする、自虐的な行為を交えるようになったのも、そ
の日からのことだったのです。


 私のこの性癖・・自虐癖は徐々に深まり、乳首を洗濯バサミで挟んでみたり、自分
の身体にロープを巻き付けて、オナニーをするようになって行きました。
そうして、私は誰かに捕らえられ、酷い拷問に掛けられている場面を夢想するように
なっていたのです。


 もう秋も深まった頃だったでしょうか。
その日、私は昼の内に買い物に出かけ、特別バネの強そうな、狭窄面がギザギザの洗
濯バサミを買ってきたのです。
それを付ける時のことを想像して、昼からずっと興奮していました。

 そして夜、何時もと同じようにインターネットに接続し、私の好みの画像を見てい
たのです。
その頃には、お気に入りのサイトが私のパソコンに、幾つもブックマークされていま
した。

 私は画面を見つめたまま、昼間に買っておいた洗濯バサミを取り出し、そっと乳首
に宛います。
そして、乳首をつついたり、ギュッと押したりして暫く過ごしたのです。
私の頭には、何時もの妄想が湧き上がっていました。

 今、私は悪い人たちに捕まえられている・・・
そしてこれから拷問されるのだ・・・
つらい、残酷な拷問に掛けられるところなのだ・・・

ふと目を落とした私は、思い切って洗濯バサミを開き、乳首を挟んだのです。

・・・ッッッ・・・

 危うく出そうになる悲鳴を、必死の思いでかみ殺さなければなりませんでした。
それは、一瞬頭の中が白くなるほどの激痛でした。
私は息を詰めるように、歯をくいしばるようにしながら、次の洗濯バサミを取り出し、
もう一方の乳首にも噛み付かせたのです。

 もはや、僅かな身動きをしても胸先の洗濯バサミが揺れ、信じられないほどの痛み
が全身を駆けめぐるのです。
そのままそっと股間に手を伸ばし、オナニーをしようとしたのですが・・・
余りの激痛のため、部屋の照明もパソコンもそのままに、私は気を失ってしまったの
です。


 乳首に刺すような痛みを感じて気が付くと、妹が私の部屋にいたのです。
妹は私の横に腰を降ろし、時々指で私の胸の洗濯バサミを弾いていたのです。

 部屋の電気がつけっぱなしだったから、見に来たんだけれど・・・
そう、お姉チャンはこういうことが好きなんだ・・・
アタシも大好きなの・・これからうんと遊んであげる・・

本当は前から知っていたんだ・・・
お姉チャン、痛い目に遭わされるのが好きなんでしょ・・手伝ってあげるネ・・

 それとも・・お父さんや、お母さんに言う方がいい?・・

 こうして、私は妹の奴隷になったのです。
あの日から、この家は私の牢獄・・そして私を責め苛む刑場なのです。


                

  この作品は、”ひとみの内緒話”管理人様から投稿していただきました。