『恭子さん』

                          二次元世界の調教師:作
 
第20話 恭子さん寝取り調教計画発動

 ーーそれにしても、ええ女やな。アカン、チンコが勃ってもうて戻らへんわ

 俺は偏執狂的な守男の思い描いた遠大な策略によって仕掛けられた狡猾な罠に嵌まっ
てしまった。
匂い立つような美形の人妻である隣人の山田恭子さんを前にして、まるで猿同然の性欲
だった若い頃に戻ったかのような猛烈な股間の昂ぶりを覚えていた。

 トレードマークのステテコと腹巻きと言うラフな服装では、腹の皮に付くくらい急角
度で勃起した男性器による卑猥な膨らみがモッコリと露呈してしまい、今自宅の玄関先
で応対している絶世の美女の目にはどう映っているだろうかと思うと、ますます新鮮な
興奮が込み上げて来てどうしようもなかった。

 長年女の調教に携わって来た俺だが、これまで手掛けて来た中でも間違いなくナンバ
ーワンの、まるで映画女優みたいな長身美女が相手と言う事もあるし、これだけ手間暇
掛けて仕組んで来た若夫婦の人生を狂わせる奸計の仕上げに当たって、俺自身感慨深い
ものがあったのだ。

 ーー許してくれよ、恭子さん。俺はあなたに恨みなど少しもないのです。蛇のように
しつこくて残忍な細川守男に惚れ込まれてしまったあなたの運命を呪いなさい

 俺は哀れな美しき獲物を前に、情けなくも自分を正当化しようとする。
全てはボンのせいで、アイツが悪いのだ、と。だが、本当にそうか? ならば今ステテ
コの下で猛り狂っている改造チンポはどう説明するのだ。

 俺は自己を弁護し、全ての責任を守男に押し付けようとする卑怯な気持ちと、裏腹に
治まってくれない股間の興奮とのギャップに内心呆れて、自分を恥じる。

 それにしても一人の女を手に入れるためにボンが企んだ計画は、あり得ない程壮大な
ものだった。
久美を通じて働き掛け、恭子さん夫婦の新居として俺の隣家を斡旋した所まで遡るのだ
が、その前に住んでいた老夫婦を守男は何と退去させているのだ。

 それだけでもどれだけの金が動いた事かと思うと、貧乏性が染みついた俺は気が遠く
なりそうだ。
それからやはり金をバラまいて工作したのだろうが、いつの間にか俺を町内会長に祭り
上げると同時に、三倉麻里を愛人奴隷にすると偽って俺に調教させた。

 そして麻里を操って俺を陥れ、娘のありささんまでレイプさせた。
守男はシラを切っているが、裏で糸を引いていたのは間違いない。

 麻里を何でも言う事を聞く奴隷とした守男は、ありささんの件より前に、この馬鹿母
に命じて娘が通う中学校にねじ込ませ、恭子さんの夫で当時新米教師だった達也の立場
を苦境に立たせると言う酷い工作も行っている。

 すると見るからに気が弱そうな達也は狙い通りアッサリ辞職して無職となるていたら
くで、あわよくば恭子さんに見限らせて離婚させようと言う、守男の目論見にまんまと
嵌まってしまった。

 その程度の男を夫としている恭子さんは哀れだと思うが、健気に達也を立てて励まし、
むしろ夫婦仲は一層強固なものとなったように、端からは窺える。好き合って一緒にな
った夫を支える姿は妻の鑑であり、恭子さんが外見のみならずその内面も素晴らしい女
性である事を示していた。

 だが当然守男の彼女への想いも深まるばかりで、遂に俺を動かして貞操堅固であろう
恭子さんを魔性の性の歓びで籠絡し、そのパーフェクトな身体に夫を裏切らせて寝取っ
てしまう最終計画を発動させた。

 久美を通じて達也に細川病院への就職を斡旋させたのも工作の一つであるし、俺が命
じられて実現に奔走した町内会の一泊旅行に夫婦を誘き寄せのがメインの罠だ。

 もちろん猛烈な罪悪感に責められながら、未成年少女強姦魔として人生を終わらせた
くはない俺と、弟の言いなりの久美は、守男から渡された強力な薬物を酒席で恭子さん
夫婦に服ませ朝まで完全に昏睡させた。

 そして、悪酔いした達也が娘のありささんに乱暴したのだと、ありもしない狂言レイ
プを麻里に訴えさせ、俺が仲裁に入って刑事事件とはせず、慰謝料を払って示談で片付
けようと恭子さん夫婦に承諾させた。そこまでが数日前の話である。

 「いや、奥さん、真っ昼間からすんまへんなあ」
「主人はおりませんが、よろしいのでしょうか」
「はあ、実はその方が都合がええんで、車があるのを見て急遽参らして貰うたんですわ」

 俺は白々しく嘘を吐く。本当は久美を通じて夫婦の勤務予定を入手しており、恭子さ
んだけが家にいる時間を狙って来たのだから。

 「あ、あの、お金の方はもう少し待って頂けませんでしょうか」
「その事なんですがの。ちょっと、ここでは話し辛いんやが」

 夫がいない方が都合が良い、と言う不用意な発言で警戒させてしまったらしく、恭子
さんは玄関先で用件を済ませたい様子だったが、俺が難色を示すと仕方なく家の中へ上
がらせてくれた。

 三十万円と指定していた慰謝料の支払いがまだでは、立場上俺を拒否する事も出来ま
い。
和室に通された俺に折りたたみ式の小テーブルを出して座らせた恭子さんは、「しばら
くお待ち下さい」と部屋を出て行く。

 どうやらじっくり話をする覚悟を決めたらしい。
俺は外見こそみすぼらしいが、町内会長として隣人として彼女との信頼関係を築いて来
たつもりなので、恭子さんもまだ安心している事だろう。

 だがとうとうここで俺は隠していた調教師としての淫らな牙を剥き出し、彼女に襲い
掛かるのである。もちろんいきなりレイプするわけではないが。

 ーーこの部屋、扇風機しかないんか。やっぱり亭主がアレではな

 恭子さんを待つしばらくの間、俺は持ち込んだアタッシュケースの中のいかがわしい
物品を確認すると、かなり使い込んだ古い扇風機が回っている殺風景な部屋の中を見回
し、客を通す部屋に空調設備がない事などから、裕福な暮らしではない事を推察した。

 恭子さんはそれなりの収入があるナースだから、前回俺が提示した慰謝料の三十万円
を払えぬ事はない筈だが、すぐには用意出来ないようであるし。
彼女にとっては不幸な事だが、俺はこの後の話がうまく運ぶに違いないと期待してしま
う。

 「粗茶でございます。ごゆっくりどうぞ」
良い所の若奥様のような見事な礼儀正しさでお茶と菓子を運んで来た恭子さんを見て、
俺は又少し胸の高鳴りを覚えた。

 急に訪問したので、彼女も淡い色の薄手のシャツに黒いズボンと言うラフな格好だっ
たが、バンと張った胸はこんな長身でスタイルの良い女性には不釣り合いなくらいの巨
乳だ。

 背が低く貧相な体付きの俺は、こんな大柄で肉感的な女性がタイプなのである。いい
女にムスコは正直、とは良く言ったもので、俺の股間はずっと痛いくらいの勃起を保っ
ていた。

 「今年はなかなか涼しゅうなりまへんなあ」
「そうですね。クーラーがなくて申し訳ありません」
「何、この方が体にええわ」

 そんな他愛のない言葉を交わしながら、俺はのんびりとお茶をすすった。
熱過ぎずぬる過ぎず、ちょうど良い加減の温度で、出された甘い和菓子と一緒に口に入
れると、幸せな気分になるくらい旨い。

 俺は夫の達也が帰って来るまで十二分に時間がある事がわかっていたので、実に麗し
い若妻の姿態をとっくりと鑑賞してドキドキしながら、茶のおかわりまでしてしまった。
今日はそこまで行かないが、こんな素晴らしい美女を性調教出来るとは。

 ーーアカンアカン。この立派な人妻を愛する夫から引き離す調教など、悪魔の所業や
で。俺はボンに脅されて、泣く泣く仕事を請け負っただけや。あいつと同レベルになっ
たら、神様のバチが当たるで

 俺は調教師だから、人間の下半身は人格とは別物だと、よくわかっている。
俺に肉棒調教された女性が、心ではどんなに抵抗しても、快楽を刻み込まれた身体が男
になびいてしまうのと同様に、男の俺も頭ではいかに許されない不道徳な事だとわかっ
ていても、こんないい女に下半身は黙っていないのである。

 今披露された完璧な礼儀作法と言いお茶の入れ方と言い、恭子さんは彼女の上司であ
る、旧家の血を継ぐ淑女久美を想起させる「いい女」だ。
全く何でこんな女が、あんな駄目夫を選び所帯を構えているのか、守男ならずとも不思
議である。

 だが、男女の仲に勘ぐりを入れるなど無粋の極みであるし、それで2人を別れさせて
も良い、などと自分勝手な守男の理論を是としてはならない。
それは人の道を外れた考え方である。


               
    この作品は「新・SM小説書庫2」管理人様から投稿していただきました。