『恭子さん』

                          二次元世界の調教師:作
 
第11話 未亡人を性奴隷調教する謎の依頼

 ーーケッ! 相変わらずヘタクソな女やで

 俺は女泣かせの細工を施した自慢のナニをしゃぶらせながら、いつまでたっても上達
しない麻里の口使いに呆れていた。

 おそらく別れた旦那にもしてやった事がないのだろうが、自分だけが興奮してフガフ
ガと鼻息を荒げながら、まるでセーラー服を着たガキンチョ同然のただくわえて口を動
かしているだけのフェラチオで、男を歓ばせようと言う献身さが微塵も感じられやしな
い。

 これがまだコイツの娘くらいの本物の女学生なら、たどたどしさが新鮮で男もそそら
れるのだが、体の線が崩れたババアがこれでは全くサマにならない。
「オラオラ、もっと気い入れてしゃぶらんかい。一発抜いてから、オマンコしたるさか
いにな」

 俺はギチギチの亀甲縛りにして正座させた麻里の肉棒をくわえた頭を両手で掴んで、
自分で気持ち良くなるよう乱暴に動かしてやる。
上手な女ならやりたいように任せてそのテクを楽しむのだが、ヘタクソな女にはこのい
わゆる「イラマチオ」で無理矢理口を犯してやるのが良い。

 肉体的にはさほど快感でもないが、男にとっては征服欲を満たされ、なおかつ女のマ
ゾヒズムを歓ばせてやる事も出来る。
案の定麻里は貞操帯のガッチリ嵌まった熟腰をしきりともじつかせて、少しでも疼くマ
ンコに刺激を与えようと言う浅ましい動きを、はばかりなく見せ始めた。

 そこで尻穴の力を緩めた俺は、麻里の口の中にドッと熱い欲情の証を飛沫かせてやっ
た。
俺はガキの頃から大の女好きで、性欲が人並み外れて強い事だけが自慢。
還暦目前の今でも衰えはなく、射精を自在にコントロールする自信もある。

 どんなに「ご奉仕」下手な女でも、そんな事はオクビにも出さず、頑張ったご褒美に
「お情け」をやるのだ。
俺は抱いた女にはとことん優しく、必ず女の歓びを極めさせてやるのがモットーで、生
き甲斐でもある。

 大きな娘を持ち、豊満だが体の線が緩み切って女性的な魅力に乏しい麻里のようなバ
バアが相手でも例外ではない。
女が俺のセックスにメロメロになっているとあっては、なおさらだ。

 「一滴もこぼしてはアカンで。ゴックンするんや、ゴックン!」
後頭部を抱え込んだまま促すと、麻里は嬉しそうに喉を鳴らして俺の精液を飲み下す。
目隠ししているので良くわからないが、だらしなく緩んだ表情からは、俺のペニスに完
全に屈服してしまったマゾ奴隷の歓びが滲み出ている。

 麻里は万事ガサツな感じの女で、チンポをしゃぶるのも雑なら出されたザーメンを丁
寧に舐め取って清める「お掃除」も下手である。
本人には自覚がないようだが、そういう性分の女なのだ。

 おそらく家事なども手抜き放題で、セックスもおざなりなこの女に、旦那の方が愛想
を尽かせて別れたのではないだろうか?
前夫などに興味はないので聞いた事もないが。
俺は勝手にそう想像していた。

 口唇奉仕一つ取っても、いい女は男を歓ばせるべく努力し研究して、すぐに上達する
ものだ。
いわゆる「床上手」は家事や仕事などあらゆる面に好影響を及ぼすのだと、俺は信じて
いる。

 俺のように勢力絶倫な男が何でも優秀だなどとは思わないのに、女の方にだけそんな
幻想を抱いてしまうのは男のロマン、いや願望に過ぎないかも知れないが。
「わてのザーメンはうめえか、奥さん」
「はい、とてもおいしゅうございます」

 ーーち、とても見れたもんじゃねえや

 初めの頃こそ精液を飲まされる事を嫌がった麻里だが、今ではすっかり好きになって
しまった。
フェラテクは一向にうまくならないが、歓んでザーメンを飲めるようになったのは進歩
である。

 だがさして美人とは言えない顔を隠す意味もあって目隠しされた麻里が、だらしなく
涎と精子が混じった白濁液をこぼして興奮しまくっている顔は、よほど特殊なババ専の
男でもなければ、鑑賞に足るものではなかった。

 ハッキリ言って、汚くて見れたもんではない。
それは年齢でなく、麻里と言う女の性悪さが外見を醜くさせているのだと俺は思う。
ここまで仕込んでおいて言うのも何だが、だらしなく自己中心的な言動の目立つこの女
の調教には内心辟易としているのだ。

 だが「ボン」から大金を貰っている以上、手抜きは許されない。
「ところでウンチの方は大丈夫かい? 奥さん」
「あ、あの、出したいです、ご主人様」
「すぐ出そうか?」
「お浣腸して下さい」

 ーー世話が焼けるやつやなあ

 人として最も恥ずかしい排泄を一応羞じらうそぶりは見せながら、すぐに浣腸してく
れとせがむ麻里。

 初めは尻穴を見られるだけでも嫌がっていたが会うたびしつこく弄り回してアナル性
感を開発し、人前で糞便をひり出す屈辱を歓んでしまうマゾ女に堕としてやったからだ
が、こんな性悪ババアの大便の世話までしてやるのは正直苦痛だ。

 若くて魅力的な女が羞じらいながら汚い排泄をするのなら、俺も興奮するくらいの変
態性を持ち合わせているのだが。

 しかし、日常的に小用は足せるものの、大きい方と自慰も含めた性行為を完璧に禁じ
てしまう貞操帯を嵌めて調教すれば避けては通れない問題であり、俺も仕方なく麻里を
待たせて浣腸の用意をするため席をたった。

 ーーボンよ、何を考えてるんや?

 気の進まない浣腸による強制排泄の用意をしながら、俺はこの女の調教を依頼して来
た男の真意を測りかねていた。
夫と離婚して中学生の娘と2人で暮らしている中年女を性調教し、抱いてくれる男の言
う事を何でも聞く奴隷女に仕上げる。

 それ自体はかつて身一つで極道の世界に飛び込み、女蕩らしの才を見込まれ肉体改造
して、竿師と呼ばれるわけあり女の調教役を務めていた俺、羽黒健三にとっては簡単な
仕事である。

 三倉麻里と言うこの女も、町内会長をやっている俺が立場を利用して2人切りになる
機会を作り、レイプ同然に関係してしまうとアッサリ堕ちた。
俺は女を抱くプロだから、夫とわかれて孤閨を囲っていた中年女を性の歓びで籠絡する
など赤子の手を捻るに等しい児戯だ。

 麻里を無理矢理拘束し、女泣かせの技術とペニスを駆使して失神するまで何度も極め
させてやってから、「奥さん、わては前からアンタの事が好きだったんや」と白々しい
セリフを吐くと、強姦されたその日にたちまち俺の愛人になる事を承諾したのだ。

 そして合意の上で貞操帯を嵌められた麻里は、排泄や毎晩していたらしい自慰がまま
ならない事もあり、足繁く俺の家に通うようになったのである。

 毎回緊縛してから抱き、腰が抜けてヘロヘロになるまでかわいがってどんな女でも秘
めているマゾの資質を目覚めさせてやった結果、今では麻里は俺の事を「ご主人様」と
呼び、肉棒をしゃぶって「お情け」としてザーメンを欲しがる完璧な性奴隷に転落した。

 依頼人から授かった使命はクリアしたわけだが、厄介な事にこの関係を維持しろと言
われて貞操帯調教を続けている。月額で大金が振り込まれる以上、反故にするわけにも
いかない。

 ーー一体こんなババアに何の価値があるんや? ボンよ、教えてくれ

 「ボン」と言うのは本人は嫌っているが俺が勝手に使っている呼称で、地元の大病院
の跡取り息子で現在副院長をやっている細川守男と言う若造だ。
コイツが理由も明かさず、同じ町内に住むシングルマザー、すなわち麻里を手名付けて、
男のいいなりになる性奴隷に調教してくれ、と俺に依頼して来たのである。

 俺が吹っ掛けた金額は半端ではなかったが、月額でウン十万円と言う大金をアッサリ
出されては、依頼を飲むよりなかった。
それに男のいない独身女だから後腐れもなく、こう見えても仁義を重んじる俺に断る理
由もない。
相手が人妻なら無論駄目だ。

 「不倫」と言うが、他人の女を横取りするのは人として許されない事だと思う。
竿師時代に調教を手掛けた女達は皆ワケありで、例えば夫の借金のカタに売られて来た
人妻、と言うのは何人も経験しているが、そういう特別な事情もない人妻などに手を出
そうものなら、俺はこの世にいなかっただろう。

 ヤクザと言うのはむしろ倫理観が強く、一般人に迷惑を掛けるのは御法度の世界だ。
普通に考えれば、調教した女を「ボン」自身の愛人性奴隷として差し出させる、と言う
事だろう。

 実際俺は、細川病院の「先代」すなわち守男の父親とSMクラブで知り合い、調教師
としての腕を見込まれて、妾として囲うつもりの女達を調教する、と言う仕事を与えら
れて以来の長い付き合いなのだ。

 先代は男気のあるいいやつで無類の女好きでもあり、同年代である俺とはよく気が合
って、立場を超えてずいぶんかわいがってくれたものだ。

 もちろん守男の母親にあたる正妻は持っていたが、他に何人も女を囲っており、彼女
達を性的にも満足させてやりたいから手を貸してくれ、と言う話だったが、それは俺に
とっては女達を感じ易い淫乱な性奴隷に仕込む事と同義だった。

 細川家はかつてこの地方を支配していた武家の一族と言う話で地元では有名な旧家で
ある。
格式や伝統を重んじるらしく、今でも本家の当主が多くの女と情を通じて妾にしてやる
のは、大奥様と呼ばれる正妻も含めて当然と考えているそうだ。

 大病院を経営し一般庶民とは桁が違う資産を所有する細川の男が、たくさんの女を養
ってやるのはむしろ義務なのだと、先代は俺に話した事がある。

 確かに先代は何人もの女を愛人として夜の生活を楽しむだけでなく、彼女達の生活の
面倒も見てやっていたのであり、子連れの未亡人だの婚期を逸した女だのを救済してい
たようなのである。

そしてこれも大奥様も公認だと言うが、女好きの先代は愛人達にも子種を授けており、
そういう妾腹の子も実子と分け隔てなくかわいがり養育させていた。
まるで江戸時代の大名みたいで、この辺りの感覚は貧乏出の俺には理解し難いものがあ
るのだが。


               

    この作品は「新・SM小説書庫2」管理人様から投稿していただきました。