『恭子さん』 二次元世界の調教師:作 第7話 年上妻とコスプレSM(3) 「あの、さっき言いかけた事だけど。実は今日成本さんに会ってね……」 さすがに長々としたキスにも疲れ、恭子さんも人心地付いただろうと、ボクは細川病院 での就職について切り出す。 もちろん恭子さんにも話しておかないわけにはいかない。 ようやく無職生活を脱し、しかも同じ職場になるわけだから、当然喜んでくれるだろ うと思った恭子さんはしかし、意外にも言葉を濁した。 「タックンがいいんなら、構わないけど……」 「え、何か問題でもあるの?」 「そういうわけじゃないけど、タックン、事務員なんかでいいの?」 「ああ。もう学校の先生はこりごりだし、力仕事よりパソコンを使うようなデスクワー クの方が向いてると思うし」 そうだ。 ボクはきっとあまり人と関わるより、そんな仕事の方が良いのだ。 人付き合いが苦手なボクには、教員なんてハナから無理だったのだろう。 だが、やはり恭子さんはあまり良い顔をしてくれなかった。 「あんまり言いたくないけど、うちの病院はちょっと……ごめんね、タックン。やっ ぱりタックンさえ良ければいいよ。自分で決めて」 意外だった。 恭子さんがこれまで職場のグチを話した事など一度もなかったからだ。 もちろんナースは夜勤もしょっちゅうある不規則かつハードな仕事である。 なのに恭子さんは、初めての教職につまずいて悩んでいたボクの事ばかり気遣い、グチ を聞いてくれたりしたのだ。 はるかに大変な筈の自分の仕事にはやり甲斐を持って取り組み、何一つ不満を述べる事 もなく。 肉体的にはきついけど、直接の上司である成本さんはとても良くしてくれるし、医者 も優しい先生ばかりだと聞いていた。 ナース同士も仲が良さそうだし、ボクにとって最悪だった中学校よりずっと良い職場環 境なのかな、と無邪気にも信じていたのである。 ボクの細川病院への就職に良い顔をしてくれないのは、恭子さんが言わないだけで職 場に何か問題があるのだろうか? それとも夫婦で同じ職場に勤めるのが嫌なのか? ボクは釈然としなかったが、彼女の最後の言葉で自分を納得させるよりなかった。 ーーそうだな。何でも恭子さんに頼ってちゃいけない。子供じゃないんだし、自分で 決めればいいんだ、自分で。恭子さんはこんなウジウジしたボクに嫌気がさして、あん な事を言ったのかも…… 「そんな事よかさ、タックン、ごめんね。謝らないといけないの」 「え、何を?」 「せっかく出して貰ったのに、キョンタン今日はあまり日が良くないの。きっと赤ちゃ ん出来ないと思うんだ。 だけどタックン、凄かったよ、とっても気持ち良くて。だ~いすき」 ボクは寂しさを隠し、少しおどけた口調でそんな事を言う年上妻に返す言葉もなかっ た。 もちろん恭子さんは悪くない。 こんなセクシーで魅力的な奥さんに、いつでも中出ししてやれないボクの方に責任があ るのに決まっている。 そんな事を考え、押し黙って聞いていたボクは、難しい顔をしてたかも知れない。 すると恭子さんは「子作り」のためのセックス、と言う十字架を外すような破廉恥な提 案をする。 「ま、いいよね。いろいろやった方が、タックンだって喜んで元気になるってわかっ たしい」 「う、うん、そうだね。ありがとう、恭子さん」 「だからさ、ついでにも一回。今度はベランダに出てえっちしてみない?」 「ごめんなさい、もう無理だよ」 「ええ~? まだ眠くないでしょ。いいじゃない、きっととても刺激的だから。一度や ってみたかったんだ、露出プレイ。タックン、ちんちん勃たなくてもいいからさあ、お 願いい!」 確かにまだ寝る時間ではなかったけど、恭子さんの膣内に二発大量の射精を果たした ボクのペニスはさすがにもう限界だと思った。 それに外はもう真っ暗だけど、この辺りは密集した住宅地で、ベランダなんて誰に見ら れてもおかしくない危険な場所だ。 でも、セーラー服を着ていてもクラクラするくらい濃厚なお色気を発散している恭子 さんの大きな瞳に見つめられながらおねだりされると、露出プレイに心躍るものがあっ たのも確かだ。 後ろ手錠に首輪と言うSMスタイルもメチャクチャ扇情的で、ボクはまさかと思ったが、 温かい血が股間に流れ込み奇跡的な回復を成し遂げそうな予感さえ覚える。 別にボクが露出するわけではないし、かわいい奥さんのはしたない願いを叶えてやっ ても良いではないか、と次第に気持ちが傾いて来た。 「ねえ、タックン、ううん、せんせえ。いや、ご主人様の方がいいかな? ご主人様あ、 えっちでイヤラシイ恭子を、お外に連れてって!」 「わかったよ。こっちへおいで、恭子」 今だ後ろ手錠の恭子さんが首輪の嵌った首を突き出して色っぽくおねだりを続けると、 ボクも覚悟を決め犬のようにリードで引っ張ってあげた。 恭子さんはノリノリで期待に目を輝かせているくせに、イソイソと恥ずかしそうな演 技をし俯きながら付いて来るのだから困ったものだけど、そんなマゾっぽい態度も年上 とは思えない愛らしさに満ちていて、ボクは胸が甘美に締め付けられるような思いにな る。 着たままでコスプレセックスをしていた後だから、そのまま真っ暗なベランダに出た。 ううむ、夏とは言え冷たい夜気に触れ開放された周囲を見渡せば、あちこちの灯りの点 った家の窓から、一家団欒の声まで聞こえて来る。 暗いけど、何かいかがわしい行為をしてる事は丸わかりではないか。本当にこんな危 険過ぎる場所でプレイするのか、とボクは怖じ気づいてしまったのだけど、大胆な恭子 さんはさほど声も殺さずにとんでもない事を言い出す。 「あ、あの、ハダカにしてくれませんか、ご主人様」 「しーっ! もっと小さな声で。それにボクはセーラー服の方が興奮するから」 「でも、これじゃ良く見えません。ベランダの灯りを点けませんか、ご主人様」 ーー勘弁してよ、恭子さん あまりにも上手に出来た二度の中出しセックスのせいだろうか? いつにも増してはしたなくエッチに貪欲な恭子さん。 ここで灯りなんか点けたら、ご近所中に露出セックスしてますよ、と宣伝してるような ものではないか。 それだけはとても耐えられなかったので、折衷案で全裸にしてあげようと、ボクは恭 子さんのセーラー服に手を掛けていった。 「よし、ハダカにしてやろう。でも灯りは駄目だぞ」 「はい。ああ、恥ずかしいよお、ご主人様あ」 ーーボクの方が恥ずかしいよ、恭子さん! ボクの方はホームウェアを着てるんだけど、それが偽らざる心境だった。 そして彼女は自分から所望したくせに、見事な恥じらいの演技をする。 いや、恥ずかしいのは事実だろう。 そしてノー下着だからすぐに恭子さんのダイナマイトバディーが露わになっていくと、 見ているボクの方が喉がカラカラになるほど興奮して来た。 恭子さんはいかばかりか興奮しているだろう。 ハアハアと本当に犬のように荒っぽい鼻声が聞こえ、彼女のドキドキする心臓の音さ え伝わって来るような気がした。 そうか、これが露出プレイの醍醐味か。クセになってしまったら、どうしよう? 「ご主人様、恭子が逃げられないように、首輪を繋いで下さい」 暗くてよく見えないだのと文句を言ってた恭子さんも、一糸まとわぬ姿になり、ようや くここがとんでもない場所だと気付いたかのようにヒソヒソ声になると、SMらしいプ レイを要求してボクをリードしてくれた。 そして要望通りに犬のようにリードの鎖をベランダの柵に繋いであげると、後ろ手錠 の大柄な体でチョコンと正座して見せた恭子さんは、夜目にも悩まし過ぎるくらいで、 ボクは三度目の交合も可能だろうと確信する。 もうボクの股間は彼女と付き合い始めていた頃のような絶倫ぶりを取り戻し、ほぼ臨 戦態勢にあったのだから。 「ご、ご主人様。恭子をお仕置きしてえ!」 やはり住宅密集地のベランダでの露出プレイと言うのは恐ろしく刺激的だった。 部屋から洩れる薄明かりの中ぼんやりと全裸で犬のように繋がれた恭子さんの痴態を確 認するだけで、ボクはもう舌の根がカラカラに乾くくらい興奮している。 彼女自身はもっと凄まじく興奮してるに違いない。 小さく潜めた声はか細く切なく慄え、ほとんど悲鳴に近かった。 そして「お仕置き」をおねだりされたボクは背中の方に回り、後ろ手錠で鳩胸みたい に突き出してるためより一層重々しく張り詰めている双の膨らみに手を掛けたのだけど、 恭子さんは演技してるのかと疑ってしまうくらい過敏な反応を見せてくれた。 「ヒイイッッ!! た、たまりません、ご主人様あ」 「ちょっとおっぱいに触っただけで、何てイヤらしい声を出すんだ」 「だってえ! お乳がトロけちゃいそうなの、あ、そこダメ、ダメえっ!」 もちろんこんなやり取りも絶対至近距離の正面に見えている家の人に聞かれないよう 小声であり、スリル満点だ。 もしあの灯りの点った窓が開いて、中で談笑してる隣家の人達がこちらを見たら、と想 像すると全身の血が煮えたぎるくらい興奮して来た。 恭子さんも体中がひどく慄えているし、軽く触った段階で既に乳房がパンパンに張り 詰め一本芯が通ってるのかと思うくらい異常に弾力がある。 そして頂点で石のようにコリコリになっていた蕾を指で摘み、膨らみをゆっくり揉みな がらクリクリ頃がしてあげると、早くも気をやってしまいそうな悲鳴が洩れた。 ーーそんなに感じるんですか、恭子さん これなら部屋に置いて来た電マなどのお助けグッズは全く不要だ。 激情が抑えられなくなったボクは、雄大な両胸に「お仕置き」を加えながら、顔を伸ば し愛しい年上妻と唇を合わせて貪るように舌を絡めた。 そのまま乳房弄りをネチっこく続けると、ごく普通の愛撫だったのに恭子さんは体を ビクビク痙攣させて呻き、イッてしまったようである。 露出SMプレイのおかげか恐ろしい程の感度であり、片手で乳揉みを続けながら、も う片手を正座している股間に当てがうと、もう失禁してしまったかのように大量の体液 で溢れ、その手をギュッと太股で挟み付けた恭子さんはアソコをはしたなく擦り付けて 「おねだり」してくれた。 もちろんこれ以上の準備は全く不要であり、ためらっていたボクも覚悟を決めて一旦 彼女の体から離れると、ズボンから完全に回復したペニスを取り出す。 「ご奉仕させて下さい、ご主人様。出来たら乱暴に」 「じゃあ、しゃぶりなさい」 ーーうわっ! こりゃ、マジでハンパないぞ 暗い中とは言えご近所さんから丸見えのベランダでいかがわしい性行為に耽っている と言うスリルと興奮で、恭子さんにバクリとイチモツを頬張られた瞬間に、ボクは情け なく声を出してしまいそうになっていた。 もう数え切れないくらいお世話になった最愛の恭子さんのオクチなのに、全く勝手が 違って感じられ、知らない女の人にしゃぶられているみたいに新鮮で刺激的だった。 そう、入院中に仲良くなり初めてしゃぶってもらった時にも匹敵するような感激が迸り、 ボクのシンボルはあっと言う間に恐ろしくコチコチに硬度を増していく。 そして「乱暴に」と言う恭子さんの要望に応えて、いわゆるイラマチオの体勢で彼女 の後頭部を押さえ両手で動かしてやる。 すると恭子さんが苦しそうに呻いてボクの興奮は最大級に高まり、驚く程スピーディー に三回目の射精欲求が込み上げ、ボクは尻の穴に力を入れて堪えねばならなかった。 もう早くもヤバくなって来たわけで、乱暴にペニスを吐き出させると、恭子さんを四 つんばいに押し倒して獣のようにバックから男性器を当てがっていく。 「タックンッ! す、凄いいっっ!!」 ーー声大き過ぎだよ、恭子さん 何しろ至近距離に見えているお向かいさんの閉まった窓からは談笑の声が聞こえて来 るのだ。 だがスリリングな状況にすっかりエキサイトしてしまった恭子さんは、わけがわからな くなったのか大きな声でボクの名を呼び悲鳴を上げる。 そして彼女が「凄い」と生々しく告白したのはボクも同感で、挿入を果たした途端に まるで軟体動物のように凄まじい収縮力で絡み付いて来るアソコの心地良さは叫びたく なる程だった。 恐ろしいくらいの興奮がなせる業で、声だけは我慢したボクも理性があらかた吹っ飛び、 外から丸見えのベランダにいる事など忘れて恭子さんを突き上げ始めていた。 クシャッ! クシャッ! 「ああ、いい~っっ!! ああ~っっっ!!!」 ボクは本当に見境のない獣になったような勢いで力一杯腰を打ち付け、恭子さんもヤバ イくらいはばかりのない大声で歓喜によがり狂う。 そしていくら何でも早漏に過ぎるだろうと自嘲したくなるくらいあっと言う間に大爆 発が訪れると、彼女もしゃくり上げるように泣きながら「イク」とおめき、激しく極め てくれたのである。 三度目の放出で恐ろしい程の虚脱感に襲われたボクは、やはり消耗し切ってぺしゃん こになってしまった恭子さんと繋がったまま、ペニスが萎えるまで結構な時間呆然とし ていた。 そしてスポンと引き抜くと、へたり込んでいる恭子さんに「帰ろう」と促して首輪のリ ードを外そうとしたのだが、彼女の反応がぶっ飛んでいた。 「ご主人様あ。嫌らしい恭子をこのままお外に繋いでお仕置きして」 ーーあ、あり得ない! どんだけマゾになっちゃったんですか、恭子さん ボクの頭に、全裸の恭子さんをベランダに晒したまま一夜を過ごさせる「放置プレイ」 が浮かび、大いに心惹かれるものはあったが、三度の射精で完全に冷めた理性が働いた。 いくら本人の希望でも、大切な恭子さんにそんな危険なマネをさせられるわけがない。 風邪でも引いたら大変だ。 ボクはしぶる恭子さんを無理矢理部屋の中へ連れ込み、拘束を解き服も着て貰ってから、 仲良く並んで布団に入った。 恭子さんはすぐに寝入って幸福そうな寝顔を見せてくれ、ボクも程なく熟睡に入って、 いろいろ起こった一日が終わったのである。 この作品は「新・SM小説書庫2」管理人様から投稿していただきました。 |