『恭子さん』

                          二次元世界の調教師:作
第5話 年上妻とコスプレSM(1)

 さてその夜。実家に寄っただけにしては妙に帰りが遅くなった恭子さんは、なぜかハ
イで上機嫌だった。
お母さんに会うと必ず子供の事を口うるさく催促されるようで、あまり面白くなさそう
な事が多いのだが。

 ーーきっと又、エッチな道具でも買って来たのかな

 夜勤明けで妙に機嫌が良い、となればすぐにピンと来てしまった。
困った事に夜の生活に人一倍積極的な恭子さんは、エッチの探求にとてもご熱心なので
ある。
もっともそれは、精神的インポテンツで彼女にうまく中出ししてやれないボクの不甲斐
なさが大きな理由でもあるのだが。

 ボクがリビングでテレビのニュース番組を見ながら缶ビールを飲んでいる間、至極上
機嫌な恭子さんはフンフン鼻歌まで聞かせながら夕食の支度をしていた。
もしかして、あのオナニーで使った野菜を煮込んでボクに食べさせるのが楽しいのだろ
うか、などと下らない勘ぐりをしていると、台所からボクを呼ぶ声がする。

 「タックン、ちょっと来てえ!」
仕事もせず家事も手伝わないグータラ亭主のボクが、重い腰を上げて台所に向かうと、
そこには又しても目がテンになる光景が展開されていた。
「エヘヘ、キョンタンの裸エプロンだよ~。襲ってくれてもいいよ、タックン」

 ーーやり過ぎだよ、恭子さん

 この前病院のままのナース服にノー下着と言うとんでもない格好でえっちにトライし
た時も、ひどく興奮してしまったのだけど、これはさらにヤバかった。
全裸でも素晴らしいプロポーションの恭子さんだけど、エプロンを着けてお尻やおっぱ
いがバーンと露出しているのは犯罪的なエロさで、ボクはこんなコスプレを考えた男は
天才だと思った。

 完全なサプライズでまだそんなつもりはなかったけれど、ここでためらうようでは男
じゃない。
ボクは恭子さんに誘われるままにズボンを下ろして下半身を露出させると、後ろからエ
ロスの化身みたいな裸エプロンの彼女をギュッと抱き締めた。

 プリプリの大きなお尻に、すっかり硬直したボクのペニスが当たると、恭子さんはビ
クッと慄えて反応した。
「タックン固くなってる、嬉しいな。でも、ちょっとだけ待ってね。危ないから」

 恭子さんはもちろん拒否するわけもなく、嬉しそうに応じてボクの胸をキュンとさせ
ると、煮込んでいたシチューの火を止める。
ボクはこの年になってあり得ないけど鼻血を出すのではないかと思った程興奮し、恭子
さんの素晴らしく弾力のある巨乳を両手で握り締め、魅力的なボディーの感触に奮い立
った筈なんだけど。

 そのままバックから押し入ろうとした途端に、やはりボクのペニスは急速に勢いを失
ってしまう。ああ、何と言う……
「ご、ごめんなさい、恭子さん」
「ううん、いいんだよ、タックン。気にしないで。ご飯食べて、お風呂入ってから、後
でゆっくりエッチしよ」

 いつもながら恭子さんはとても優しい。
男の人の方がデリケートなんだから、とエレクトしないボクをかばってくれ、決して責
めたりしないのだ。
それどころか、そんな事を気にしちゃダメよ、と優しく叱ってくれさえする。

 でもボクは、こんな情けない自分を責めないではいられない。こんなダメ夫だから、
欲求不満になった恭子さんが野菜でオナったりするのではないか。
「ごめんね、タックン。やっぱり30過ぎたオバサンじゃ駄目なのかな」

 相変わらず裸エプロンと言う悩殺必死のエロ姿で食事の支度を続けながら、そんな言
葉を寂しく呟く恭子さんに、ボクはもう自分が情けなさ過ぎて彼女に掛けてあげる言葉
も見つからなかった。

 そのまま半裸の悩まし過ぎる格好の恭子さんと、ボクは複雑な思いを噛み締めながら
食事を取る。
勤務の不規則なナースの仕事なので、こうして仲良く一緒に夕食が出来るのも毎日では
なく、実は何と3日ぶりだ。

 交わる直前に萎えてしまったボクに内心落胆している筈の恭子さんは、そんなそぶり
を全く見せない。
「はい、タックン、アーンして、アーン。おいしい? キョンタンの野菜たっぷり特製
シチュー」
「う、うん、おいしいよ、とても」
「ホント? 嬉しいな、いっぱい食べてね」

 まるで新婚ホヤホヤの夫婦みたいなアプローチで、懸命にラブラブムードを盛り上げ
ようとする年上美女の想いが痛い程伝わって、ボクは皮肉にもズボンの中をギンギンに
昂ぶらせていた。
これこそ正に役立たずである。

 さっきは心の準備が出来ていなかったから、と言い訳したいが、この後の再戦では是
が非でもこの肉棒で恭子さんの中に押し入らなければいけない。
そしてもういつ以来か思い出せないくらい長らく果たせていない膣内射精を成功させて、
彼女を孕ませてあげるのだ、と固く心に誓うボクだった。

 食事が終わり互いに風呂も入ってから、濡れた髪を乾かしながら恭子さんがドキリと
する事を言った。
「ねえ、タックン。SMプレイやってみない?」
「エ、エスエムですか」
「興味ないの? そんな事ないよね」
「そりゃ、まあ……」

 もちろん興味は大ありだったし、恭子さんもお見通しの筈だ。
何しろ彼女との馴れ初めで見付けられたエロ雑誌の中にそんな趣味の物があったのだか
ら。
だけど、これまで最愛の恭子さんとSMプレイを行うなんて考えた事もなかった。

 ボクの中にSMとは女性を蔑み屈服させるアブノーマルな行為だと言う先入観があっ
たので、世界で一番大切な恭子さんにそんな酷い事なんか出来っこないと思ったし、第
一彼女との性行為は常に相手が主導権を握っていたのだ。

 だが、恭子さんの方からSMなどと言う言葉を持ち出されて、ボクはそれだけで異様
に昂ぶるものを覚えていた。
「キョンタン、SMプレイのお道具、いろいろ買って来たの。使ってくれる? タック
ン」
「あ、ああ、いいよ」

 「良かった! じゃ、車の中から取って来るね」
「恭子さん!」
「なあに?」
「ちゃんと服着てから外に出てよ」
「当たり前じゃない。でも、露出プレイってのも興奮しちゃうかも。今度やってみる?」

 もちろんその時恭子さんはハダカで野外に出たりしなかったけど、ボクはいよいよ積
極的になって来た年上妻に付き合ってアブノーマルな世界に足を踏み出す予感に、それ
までにない危険な興奮が全身に込み上げて来るのを感じていた。

 そうだ、これなら男の力を蘇らせ、恭子さんに中出ししてやれるのではないだろうか。
そしてその目論見は正しかったのである。 
「恭子さん」
「なあに」
「叩いたり、ロウソク垂らしたり、そんな酷い事は出来ないよ」
「痛いのは私だってヤだよ。安心して、そんなんじゃないから」

 恭子さんはそう言い残すと、ノー下着でゆったりしたホームウエアを羽織り外へ出て
行く。
それでもおっぱいがユサユサ揺れて、人前に出るにはセクシー過ぎる格好だった。
全く困ったエロ奥さんで、ボクの方がやきもきしてしまう。

 そして家に戻って来た恭子さんはやけに大きな袋をいくつか抱えており、こんなに沢
山SMグッズを買い込んで来たのか、と思いきや、とんでもない物まで実家から取って
来たのだった。
「ねえタックン、さっき言ったでしょ。着てもいいかな、昔のセーラー服」

 ーーゲーッ! マジで持って来ちゃったんですか、恭子さん

 ボクは驚いたけど、さっき想像して興奮したくらいだから異論はない。
恭子さんが嬉し恥ずかしと言った風情で、昔着ていたと言う濃紺のセーラー服を出し始
めると、余計な注文までしてしまった。

 「もし良かったら、白い木綿の下着を着てくれませんか。出来るだけ女子高生がはい
てそうなヤツ」
「えへへ、タックンもノッテ来たんだね、嬉しいな。そうだ! ご主人様と呼ばせてね。
今日はキョンタン、ご主人様の奴隷だよ。ここにある物いっぱい使って、イジめて下さ
い、ご主人様」

 「は、はあ……わかりました。出来たら、花柄のがいいんですけど」
「もう! もっときつくご命令して下さい、ご主人様」

 ううむ。何だか笑っちゃいそうだけど、ここはSM「ごっこ」を楽しめば良いのだと
割り切って、出来るだけ乱暴な言葉使いで命令してあげる事にしよう。
大切な最愛の奥さんだから、結構気は引けるのだけど。

 「き、恭子っ!」
「はいっ! ご主人様」
「白地に花柄のブラとパンツを着けなさい。スケスケやTバックなんかはいちゃいけな
いぞ。校則違反でお仕置きだ!」
「わかりました……ああ、何だか凄く恥ずかしいです、ご主人様あ」

 ーーぐああ! こ、これは……

 マジでヤバイと思ってしまった。
いつもはセクシーな下着の恭子さんが、昔に戻って女子高生風の花柄下着を着用し、デ
ザイン的にはダサダサの古風なセーラー服を着てしまうと、ビックリするくらい似合っ
てるのである。

 そりゃ自分の物だから当然かも知れないけど、セーラー服は成人する前の女学生が着
るものだと言う先入観を完全に覆された。
モデルのような長身だが巨乳巨尻の三十路美女と、セーラー服と言うのは異様に扇情的
な組み合わせで、下着はロリ系だと思うと、その倒錯した眺めにボクは全身に鳥肌が立
つくらい興奮して来た。

 ボクが花柄下着をリクエストしたのは、恭子さんには申し訳ないけど、あのありささ
んのブラチラ事件を思い出したからだ。
精神的な要因で妻に中出し出来にくくなったボクが、セーラー服のありささんを犯って
るのだと妄想して射精を果たしてしまった事も本当だ。

 恭子さんはまるでボクの願望を見抜いたかのように、こんなコスプレを提案してくれ
たのである。
これなら絶対うまくいくとボクは確信し、さらに不謹慎なリクエストを繰り出した。

 「恭子。ボクの事をご主人様じゃなくて、先生と呼びなさい」
「えっ!? わかりました、せんせえ~」
「そこに正座しなさい」
「はい、せんせえ」

 女子高生に戻った恭子さんが、甘えた口調で「せんせえ」とボクを呼ぶと、凄まじく
ムラムラして来た。
すぐに襲い掛かりたい気分になったボクは、仮にも本物の教師だったのだから、我なが
ら困ったものだと思う。

 だがせっかく恭子さんが用意してくれたSMグッズも試さなければいけないと思い、
大柄な彼女をチョコンと正座させると袋の中を探った。
すると女子高生にしてははしたな過ぎる恭子さんが、小声で「おねだり」してくれた。

 「まず首輪を嵌めて下さい、せんせえ」
「何! そんなリクエストをするとは、イケない子だね、恭子は」
「ごめんなさい! ああ、イケない恭子をお仕置きしてね、せんせえ~」

 正座した恭子さんに犬用みたいな茶色い革製の首輪を嵌め、リードを着けて引っ張る
と、彼女のパッチリした大きな瞳が興奮してウルウルしながらボクを見つめる。
そしてもうこのアブない女子高生コスプレの魅力にやられてドギマギするばかりのボク
を、恭子さんの方がエッチな「おねだり」でリードしてくれた。

 「せんせえ。イケない恭子に、オナニーしながらご奉仕させて下さい」
「よおし。オナニーして、先生のをしゃぶりなさい。出してあげるから、一緒にイクん
だよ、恭子」
「はいっ! せんせえ……あ、あ、キモチイイよ、せんせえ~」

 正座したスカートの中と胸元に手を入れてよがり始めた恭子さんがア~ンと開けた口
の中に、ボクは痛いほど勃起したペニスを挿入して行った。
「うおっ!」

 勝手知ったる年上妻のオクチの感触だけど、このアブないコスプレで異様に興奮した
今日は一段と甘美に感じられた。
まだ恭子さんは何らテクを使っちゃいないが、敏感な亀頭が彼女の柔らかい口腔の中を
突き上げるだけで本当にトロけそうな心地良い戦慄が走り、ボクは思わず呻いた。

 もちろん仮性包茎の皮は自分でめくっており、とても臭いだろうと思うのだが、恭子
さんはそれが却って興奮していいの、と言ってくれる。
事実ボクのペニスをくわえ込む時ウットリと目を閉じた恭子さんの表情はとても嬉しそ
うな幸福感に満ちており、すぐにクチュクチュと口を動かすと同時にオナニーに耽るイ
ケない手の動きもせわしなさを増して、心地良いのか美貌が悩ましく歪んだ。

 恭子さんのオクチもオテテもボク専用で、いつも本当に幸せそうにボクの肉棒をしご
きしゃぶり上げる彼女の愛情が伝わって来る至福のプレイだが、首輪を嵌められ正座し
たセーラー服姿で、と言うのは正直言ってヤバ過ぎる。
おまけに制服の下に手を忍ばせた恭子さんも、本当に気持ち良さそうに目を細めてこの
倒錯したプレイを楽しんでいるのだから。

 ーーよしよし、いい子だね、恭子。そんなに先生のチンチンが欲しかったのかい? 
君がイクのに会わせて、先生もタップリ出してあげるからね

 本当は年上だが、目の前のセーラー服を着た三十路美女を教え子だと妄想すると劣情
が否応なく昂ぶり、ボクは激情のまま恭子さんの美しくセットされたセミロングヘアの
後頭部に両手を回して抱え込むと、いわゆる「イラマチオ」の体勢で彼女の顔を乱暴に
動かし快感を貪った。

 いつもは積極的な恭子さんに任せて、その素晴らしい唇や舌の感触を楽しんでいるの
だけれど、彼女の方から提案して来たSMプレイらしく扱ってあげたのだ。
すると不謹慎だが、恭子さんの姿がまだ男を知らないであろうありささんにオーバーラ
ップしてしまい、ボクはたちまちありったけの精をドッと吐き出してしまった。


               

    この作品は「新・SM小説書庫2」管理人様から投稿していただきました。