『調教家族』

                          二次元世界の調教師:作

第4話 男達に輪姦調教される母


 その日僕は一人で家にいて受験勉強しながら時間を過ごし、夕方になったら「マスタ
ー施療院」まで母さんを迎えに行くことになった。
母さんはいつも通り8時半頃舟山さんの車で出掛けて行ったが、夕方まで働いていると
聞いている。
その後母さんは買い物してから1人で帰宅し、遅れて舟山さんも帰って来るーこれがいつ
ものパターンだ。

 「マスター施療院」は近所の商店街の中にあり、歩いて30分程度なのだけど、日が
暮れれば僕が迎えに行く言い訳も立つだろうと言う魂胆だ。
まあそれは無理があるけれど、一度も行ったことがないので見に来た、と言う方が実態
に近いだろうか。
余計な事をしたと後悔する事になるのだけれど、後から考えれば何もしなくとも大差な
かった気もする。

 マジメっ子の春菜は、まだ夏休み中なのに制服を着て朝から学校に行った。
補習授業に出てから友達と遊びに行くらしい。
姉さんはなかなか起きて来なかったが、昼前に彼氏(?)が迎えに来て出掛けて行った。
いつものようにケバい化粧をしていたが、本人なりにはおめかししているつもりのよう
だ。

 でも僕は知っている。姉さんがハンドバッグに例のローターを忍ばせて行ったことを。
露出過剰なミニスカ姿と言い、全く困ったフェロモン姉さんである。
おかげでムラムラしてしまった僕は、今日も何度かせんずってしまった。

 春菜が4時頃帰って来て、ただいまと言うなり姉さんと共用の部屋にこもってしまっ
た。
今日の事は何も知らされていないのか、そっけないものだ。
姉さんと姉妹とは思えないほど色白で大人しい彼女だが、整った顔をしているし制服を
着てるだけでも少し妙な気分になってしまった僕は内心苦笑する。

ーーコイツがローターでオナニーだなんてあり得ないよな。姉さんのエロ菌に感染しち
まったか……

 ちょうど良い時間だと思った僕は、部屋の外から春菜に母さんが遅くなるから迎えに
行って来る、と言い残して家を出た。
目指す「マスター施療院」は昔ながらの商店街にあるが、廃れていて普段は滅多に行く
こともない。
こんな所で商売が成り立つのか不安になるくらいだったが、閉店してる店も多い商店街
を歩きつつ、相当老朽化して色あせた店の看板をようやく見つけた。

ーーここってホントにまだ営業してるのかなあ。ほとんど人に会わないんだけど……

初めて訪れた「マスター施療院」は意外にも木造で、医療機関と言うより流行らない武
術の道場みたいに見えた。
あるいはお寺のお堂のように見えないでもない。
だが結構なスペースのある駐車場には、舟山さんの車以外にも何台か駐まっており、意
外と繁盛しているのかも知れない。
僕は母さんが受付に座っていると予想して、玄関の暖簾をくぐった。

 「すみませーん」
ところが普通の家の玄関みたいなそこには誰もいないし、人のいる気配もなくて何の反
応もなかった。
だが車があるのだから無人の筈はなく靴だって何足も置いてあり、おかしいなと思った
ら廊下の奥に部屋があるようだった。
僕はすみませーん、と声を掛けながら上がり込んで廊下を進み、奥の大きな部屋に人が
集まっているらしいのに気付いた。

ーーおかしいな。何だか隠れて秘密の儀式でもやってるみたいだ……

 僕はその時オカルト漫画か何かで見た事がある「黒ミサ」の集会を想起していた。
ぎしぎしと古い廊下がきしむ木造建築にはまるでそぐわなかったけれども。
そしてたどり着いた部屋の中からは確かにかなりの人が何やら集まってやっているよう
だった。
僕はそこで声を掛けるのが躊躇われ、ちょっと覗いて見ようとそーっと障子を開け衝撃
的な光景に声を失っていた。

 明かりがなくて薄暗い中では裸の女性が体中を縄で縛られており、4、5人の男に囲
まれていたのだ。
よく見ると中央であぐらをかいて裸女性を上にのせて犯している小太りの男は、確かに
舟山さんではないか。
そして、まさかと思ったその女性は……

ーー母さん!!

 いかに夫婦とは言え、あり得ない交合を行っている光景に度肝を抜かれた僕は完全に
腰が抜けてその場にへたり込み、なのにその光景を目に焼き付けるかのように凝視をや
める事も出来なかった。
舟山さんはガッチリと抱え込んだ母さんの身動き取れない腰を揺すり上げ、他の男達は
ペニスを口にくわえさせたり手に掴ませたりして、白く艶めかしい顔や体に掛けられた
ザーメンがギトギトに光って見えた。
又、1人ビデオカメラを回している男もいる。

 大人のオモチャ類も沢山使われ体中を弄り回されている母さんは、ドキッとするくら
い恍惚の表情を浮かべて「女」の顔を晒していたが、僕にとって最もショックだったの
は、縄掛けされてこんな酸鼻な凌辱を受けている母さんが嫌がるどころか歓んでしまっ
ている事だった。

 何しろ一段落着いた後、母さんは三つ指を着いて、男達に挨拶までしていたのだ。
たぶん「ありがとうございました」と口にしていたと思う。
どうやらこの集会は最終局面だったらしく、程なく終わって皆そそくさと帰り支度を始
めた頃、ようやく僕は頭が回り始めた。

 逃げるようにその場を立ち去った僕は、玄関から外に出て気息を整える。
そして喉がカラカラに渇いている事に気付いて自動販売機を探し、缶コーヒーで人心地
を取り戻した。
そのまま帰るわけにもいかず、今来たようなフリを装って「マスター施療院」に戻ると、
中から出て来る男がいる。
その人を捕まえた僕は名乗ってから舟山さんを呼んでもらう事にした。
すると着替えをすませた舟山さんが、まあお入りと手招きするので玄関で話したのだが。

 「いつから見ていたんだ?」
「え!? 今来たところですけど……」
「私は気付いていたんだけどね。まあ良い。真由美は気付いてないから、一緒に帰ると
良い。30分くらいここで待っててくれるかな。そこらの雑誌でも見ててくれ」

 待ってる間、例の奥の間に入って行った舟山さんが何をやってるのか気になったが、
とても怖くて確かめに行くなんて出来やしない。
舟山さんに言われた通り雑誌でも見てるかと、ラックに並んでる本を見てギョッとした。
いかがわしいSM系のグラビア誌が集められていたのである。
舟山さんは僕が覗いているのに気付いていたのに、悪びれる様子はなく隠そうとも思っ
てないのだ。

 ならば遠慮はいるまい。
僕も、実の所大いに興味がある雑誌をパラパラとめくり、さっきの母さんみたいに縄で
縛られた女性のグラビアを眺めた。
男に犯されたり、凌辱されてザーメン塗れになってるグラビアもあってさっきの事を思
い出し、ついつい何冊も読みふけってしまう。
股間は正直にカチカチになって、せんずりたいと言う強い欲求を覚えていた。
母さんの痴態を眺めた時にはショックでそんなけしからぬ欲望など覚える余裕もなかっ
たんだけど。

 「やっぱりずいぶん熱心に見てるじゃないか。いやいや隠さなくてもいいよ。翔太君
にお土産をあげよう。真由美には内緒だぞ」
舟山さんが1人で気配を殺してやって来たので、僕はビクッとなってしまった。
母さんには絶対バレないよう警戒してたんだけど、母さんに内緒と言われて彼とは共通
の秘密を作ったような妙な親近感を覚えている僕だった。
お土産だと渡されたのは名刺だったけどそこにメモ書きがあって、君の趣味に合うサイ
トかも知れないから、帰ってから見てくれと言われた。

 どうもSM系のサイトらしいが、舟山さんが母さんを連れて来たので、慌てて財布の中
に隠す。
どうも舟山さんのペースにはまってしまった僕は、今日の事は黙って置こうと決意して
いた 。
舟山さんに疑いの目を向けている姉さんや春菜、そして今から一緒に帰る母さんには。