「淫虐の学園」

                     赤星直也:作

第1話 鴨が葱を背負って


 放課後の職員室で若い女性教師が何やら言い合っている。
言い争っているのは数学教師の大橋理子と英語教師の倉橋由里で、普段から折り合い
が悪く、事があるごとに言い争い教頭が間に入って収めていた。

 今日も「担任の指導が悪いからこうなったのよ」「何言っているの。生徒指導が悪
かったからよ」2人は言い争うが他の教師はウンザリしている。
「まあ、まあ。ムキにならないで冷静になりましょう」教頭の古川が間に入って何と
か収めた。

 だが、理子は怒りが収まっておらず「由里を懲らしめないと…」ブツブツ言いなが
ら職員室から出て行った。
由里も帰り支度をしていると「倉橋先生、今度ドライブに行きませんか?」体育教師
の本田から声を掛けられたが「本田先生、私にも選ぶ権利がありますからね」相手に
はしない。
「選ぶ権利ですか…」苦笑いするが(バカにするな。後で後悔されてやるからな)内
心は怒り心頭状態だった。

 デートを断られた本田は顧問をしているラクビー部の部室に向かうが、ラクビー部
とは名ばかりで不良生徒の寄せ集めだ。
本田が部室に入ると、部員は写真は見ており「またエロ写真か!」怒鳴ったが「そう
だよ、今度は面白いやつなんだ」平然としている。
「面白いやつって、どんなのだ?」本田が興味を示すと「これだよ!」数枚渡されて
「オ○ンコ丸見えだ!」声を上げ肉竿が膨らんでいく。

 「先生、オ○ンコやりたいんでしょう。チンポが膨らんでいるよ」部員は冷やかす
が「男だったら当然だ。それにしても、可愛い顔してオ○ンコ丸出しとはな…」物怖
じせずに眺めている。
「先生、気に入ったならセンズリに使ってもいいよ」
「全部欲しいけどいいか?」
「その代わり、成績を水増ししてよ」両手を擦って頼み込んでいるが「それは考えて
おく」良い返事はしない。

 「仕方ないな、もっといいのを持ってくるから考えてよ」
「もっといいのか…」本田は考えて「倉橋先生のヌードなら、倍にしてもいいぞ!冗
談で言うと「倉橋先生のヌードね…」部員は本気になっている。

 「無理だろうから、水増しは諦めるんだな」そう言い残して部室を出たが「何とし
てでも、倉橋先生のヌードを撮ろうよ」部員の話がまとまったようだ。
「問題は、どうやってヌードにさせるかだな…」部員は考えたが思いつかず時間だけ
が過ぎて下校する事にした。

 一方、狙われた由里は夕食の準備をしていたが「そうだった、切れていたんだ!」
調味料が足りない。
「仕方ないわね」中断して買い物に出かけるが、財布を覗くと「やだ~。残りが少な
いわ」千円札が2枚しかなかった。

 「とりあえず、買わないと…」スーパーに入って調味料を買うと「本日限り」のポ
ップが付いた化粧品が目に飛び込んでいる。
「安いわね、これは3千円もするのに…」手に取り眺めていたが、魔が差したのか周
りを見回すと誰も居ないから、内ポケットの中に入れてしまった。

 由里は何食わぬ顔でレジに向かい、精算して店を出ようとしたが「お客さん、お話
が!」警備員から声が掛けられた。
(やばい、見つかったんだ!)動揺しながらも「急いでいますから」振り切ろうとす
ると「そう言わずに来て下さい、何なら、警察を呼びますよ」腕を掴まれ逃げられな
い。

 「わかりました…」悟って素直に警備員と一緒にバックヤードには入ると数人おり、
見覚えのある顔もいる。
「どうかしたんですか?」
「店長、万引きです」
「万引きですか、困りましたね」店長が由里を見つめると「もう、二度としませんか
ら許して下さい」頭を下げた。

 「そう言われてもね」腕組みして睨むと「店長、この人僕の知り合いなんです。僕
に任せて貰えませんか?」見覚えのある顔が進み出てきた。
「相田の知り合いか…。警察沙汰はイヤだろうから任せるよ」店長が許すと「倉橋さ
ん、ここに謝罪と反省を書いて下さい」用紙とボールペンが渡され書き出した。

 その間に、相田は店長と話し合い商品代を相田が払って決着が付いた。
「倉橋さん、ここに署名もお願いします」相田の指示に従い、勤務先と名前を書いて
いくが、地獄に堕とされたのにはまだ気付いていない。

 「これは僕が預かります。またやったら、家族に言いますからね」相田が由里の素
性を言わないので「もう、二度とはしません」頭を下げて言うと、由里は店から出て
アパートに戻ったが「これで何とかなったぞ!」相田は笑いが止まらない。

 翌日、由里は何もなかったかのように授業をしていると「先生、放課後にお願いし
ます」相田から言われ(もしかしたら?)不安を感じながらも「わかったわ、指導室
でお話ししましょう」承知した。
授業が終わり、職員室では同僚が帰り支度をしているが、由里は指導室へ向かってい
く。

 静まりかえった廊下を歩き、指導室の前に来ると相田が立っており、中に入ると向
き合って座った。
「相田君、お話って何なの?」
「撮りたいんです、倉橋先生を!」
「私の写真を撮りたいなら何時でもいいわよ」まだ由里には余裕がある。

 「撮りたいのは倉橋先生のヌードです」
「そんな、私のヌードだなんて!」驚きの声を上げると、黙り込んでしまった。
「イヤとは言わせませんよ。昨日の事を思い出して下さい」相田は睨むように由里を
見つめており「脅すんだ、教師の私を…」体が震えている。

 「脅すなんてとんでもないです。倉橋先生が自分からヌードになるんですから」相
田は立ち上がると由里に近寄り、上着の隙間から手を入れて乳房を掴んだ。
「何するのよ、そんな事したら警察に言うからね!」
「言っても構いませんが、これが表沙汰になりますよ」昨日書いた反省文と謝罪文を
チラつかせている。

 それには(何も出来ない…。呼んだら表沙汰になって首になってしまう…)体が震
え奥歯がガチガチと鳴り出した。
「わかったようですね、ヌードになって下さい」上着のボタンを外し、シャツのボタ
ンを外すと水色のブラジャーが見えている。
「お願いだから、ヌードだけは許して。他なら何でもするわ」泣きながら言うと「そ
れなら、僕と、オ○ンコしましょうよ」ブラジャーを捲り上げて乳房を露わにした。

「やめて、それ以上しないで!」由里がブラジャーを戻して乳房を隠すと「オ○ンコ
とヌード写真とでは、どっちにしますか?」ネズミを襲うネコのように目をギラギラ
輝かせて言う。
「ヌードを撮ったらどうする気なの?」
「オナニーに使います。誰にも見せませんから安心して下さい」
「約束できるの?」
「約束します」

 (セックスなんて絶対しないわ。ヌードの方がましかも…)由里は考えて「ヌード
になります」小さな声で言った。
「その方が身のためです」またブラジャーを捲られ「やめて、ここじゃイヤ。別なと
ころにして!」手を押さえると「わかりました、教室で撮りましょう」由里の手を掴
んだ。

 「教室だなんて、まだ生徒が残っています!」震える声で言うと「大丈夫です、空
いている教室があったでしょう?」確かに使っていない教室があって、嫌々ながら廊
下を歩いて使っていない教室に向かった。
教室に入ると物置同然で机の上には資材が散乱しており、教壇だけは綺麗に整理され
ている。

 「先生、ここなら平気です。脱いで下さい」相田が催促すると、週刊誌に載ってい
た教師を首になったAV女優を思い浮かべ(脱ぐしかない…。首にはなりたくない…)
上着のボタンを外しだす。
それを(そうです、それでいいんです)目を輝かせて相田が見つめており(恥ずかしい
わ。ヌードを見られるなんて…)顔を背けて脱いだ。

 上着を脱ぐとスカートも脱いで青いパンティがシャツから覗き、シャツも脱ぐとお
揃いのブラジャーが露わになっている。
由里は背中に両手を回したが「どうしても、ヌードでないとダメですか?」やはり、
抵抗があるようだが「言ったでしょう、ヌードを撮るって!」怒鳴られて背中のホッ
クを外した。

 (これで、オッパイを見られてしまう…)震える手で肩から紐を外し、乳房を露わ
にしていくと乳首が膨らんでいる。
(恥ずかしい…。こんな姿を教え子に見せるなんて…)手首まで下がったブラジャー
を脱ぐと、脱いだ服の下に隠してパンティを掴んだが(そうだ、それでいい。早くオ
○ンコを見せるんだ!)相田の目がギラギラ輝いている。