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「女教師 寛子」
赤星直也:作
第1話 一目惚れ
「みなさんに紹介します。新しくお見えになりました、西尾寛子先生です…」新生
学園では始業式が行われていた。
生徒達が並んでいる中、演題に立った校長が生徒に女教師を紹介している。
その紹介に、若い女性が舞台の隅から中央に向かって歩いていく。
淡い水色を着たツーピースは若々しさを引き立たせ「西尾寛子と申します。皆様と
一緒に勉強する事になりました…」挨拶と自己紹介を始めた。
彼女は、この春に新生学園に赴任した新人だ。
普通なら、なかなか成れない正規の教員だが、3月に出産で1名欠員ができて採用さ
れた。
「英語を担当することになっていますから、一緒にやりましょうね」挨拶を終えると、
一番隅に並んでいく。
「西尾先生か。綺麗だな…」
「前の人妻より、綺麗でいいよな…」居並ぶ生徒達は、寛子の姿を食い入るように見
つめ(恥ずかしいな。こんな大勢に見つめられるなんて)当の寛子は項垂れて、校長
の話を聞き入っていた。
始業式がようやく終わり、授業が始まった。
寛子は新任なので、担任は任されておらず、1時間目はどの学年もホームルームだか
ら出番がない。
「西尾先生、緊張するでしょう?」
「はい。学年主任、緊張してます」
「学年主任はないよ、西尾先生。よそよそしいですよ」
「すみません、藤森先生。今後注意します」頭を下げる寛子だ。
「そんなに謝らなくてもいいです。でも、若いって羨ましいですね。私なんかこの
年になってやっと、子供ができてね」
「おめでとうございます。私にもいい人と巡り会いたいです」
「大丈夫です。人は赤い糸で結ばれていますから、必ず結ばれますよ」
「そうだといいんですが。私、恋愛の経験がないから不安なもんで…」
「それでしたら、私と恋愛してみませんか?」そばで聞いていた小沢が口出しした。
「小沢先生は体育会系です。ちょっと、女性を思いやる気持ちが今一ですからね」
「ひどいな、藤森先生。本当は優しいんですよ。わざと振る舞っているだけですから」
職員室では寛子をリラックスさせようと、冗談を言い合っている。
「キーン、コーン!」チャイムが鳴り、1時間目の授業が終わると、職員室には教
師達が戻ってきた。
「いよいよですね、西尾先生!」
「きっと、美人だからもてますわよ」寛子を興味深く取り囲み話していく。
「とにかく、がんばります!」
「そうよ、そのいきよ」
同時に「キーン、コーン!」チャイムが鳴り、2時間目が始まった。
「行きましょう、西尾先生!」
「はい、行きます」寛子はチャイムが鳴り終えると同時に、教師達と一緒に教室へと
向かった。
寛子は、2年生を主に教える事になっている。
「2年8組ね。あそこだわ」自然に体が震え「リラックスしないと…」深呼吸してか
ら、教室の引き戸を引いた。
「起立!」寛子が教室に入ると生、徒達が起立していく。
(焦らない、焦らない…)平静を装い教卓の前に立つと「礼!」教室の皆がお辞儀
をし「着席!」ガタガタと椅子が音を立てた。
寛子は出席を取り、顔を覚えていく。
その後「初めまして。西尾悦子です。今日は10分程度話し合いをしましょう。何
か質問がありますか?」生徒達は顔を見合わせた。
「先生、恋人いますか?」
「残念だけどいないのよ。良い人いたら紹介して。家族でも良いわよ」笑顔で答え
「何だ、恋人がいないのか!」教室が和んでいく。
「好きなスポーツは?」「兄弟は何人いますか?」生徒達は次々と質問し、寛子はそ
の質問に答え「それでは授業を始めます」こうして寛子の授業が始まった。
初めての授業は、生徒達もおとなしく受け入れて無事に終え、職員室に戻った。
「西尾先生、いかがでしたか?」
「緊張しましたが、うまくやれました…」
「それはよかったですね。その調子でお願いしますよ」
「はい、頑張ります」職員室でくつろいでいと「キーン、コーン!」3時間目の授業
が始まった。
「今度は2年1組ね」廊下から教室に入ると「起立!」生徒達が立ち上がり出迎え
「礼!」「客席!」挨拶が行われる。
「それでは出席を取ります。呼ばれたら、手を挙げてください!」寛子は出席簿を読
み上げていく。
「井原信孝くん!」
「ハイ!」手を挙げた生徒の顔を見つめると、寛子の心が動揺してしまった。
(可愛い顔だわ。それに、私を見つめる目が何とも言えない…)生まれて初めて、心
がときめいている。
「先生、どうかしましたか?」
「何でもないの。どこまで呼んだかわからなくて…」
「井原です。井原で止まりました」
「そうだったわね、上野誠!」
「ハイ!」(どうかしていたんだわ。井原君に動揺するなんて!)出席を取り終える
と、前と同じように自己紹介をしてから授業を始めた。
そして、寛子はどうにか初日の授業を終え、明日の授業の準備をしていく。
「明日は5クラスあるんだ!」時間割を見て、1組の井原の事を思い出し「最初が1
組なんだわ…」じっと見つめる井原が思い出される。
(井原君の顔が忘れられない…)じっと時間割を見つめたままだ。
「どうかしましたか。西尾先生?」
「いえ、なんでも…」隣の席の小沢に言われ、慌てて返事をする。
(どうかしているわ。こんな事を考えるなんて…)机の上を片づけると、職員室を出
て校門に向かって歩いた。
すると「西尾先生!」後ろから声が掛けられた。
振り返るなり「井原君!」(井原君だわ。あの子だわ!)再び心がときめきいていく。
「先生はどこに住んでいるんですか?」
「本町よ。ここから近いから…」
「だったら、途中まで僕と同じ通学路だね、先生!」
「そうなんだ。私は何も知らないし…」2人が一緒に歩いていると「先生、僕はこっ
ちですから」井原は脇道に入った。
「さよなら、また明日ね」「ハイ、先生!」手を振る2人だ。
「可愛い子だわ。あんな恋人が欲しいな」寛子はニヤニヤしながら歩き、買い物を済
ませてからアパートに戻った。
アパートの戻ると、夕食を摂って、くつろいでいる。
「あら、もう10時だわ。お風呂に入らないと…」浴槽にお湯を注ぎ、その間に服を
脱ぎだした。
カジュアルな服を脱ぐと、ピンクの下着が露わになっている。
Cカップの乳房がはみ出そうで、そのブラジャーのホックを外して両手を下げた。
乳房を包んでいたピンクの布地が退けられ、乳房は揺れ動き、先端の乳首も勃起して
いる。
手首に絡まった布を外すと、両手でパンティを引き下げて体を丸めていく。
股間を覆っている裏地が表になり、それに変わって、黒い絨毛が露わになった。
寛子の絨毛は、逆三角形に生えている。
なおも、両手を下げ、足を上げると絨毛の中からピンクの割れ目が覗き、足を抜き
終えると別な足も上げ、また淫裂が覗いた。
両足を抜くと、小さく縮こまった布が残されている。
「洗わないと…」洗濯機の中に入れ、スイッチを入れてから浴室の中に入った。
「ちょうどいい湯加減ね」お湯を掻き回して、足を入れ体を沈めていく。
「気持ちいい!」お湯を首に掛けて体を温めていく。
お湯に浸かていると、白い肌が桜色に染まっている。
「もう良いわ、洗わないと」立ち上がり、石けんを泡立てて体に擦りつけた。
両手で乳房を揉むようにして擦りつけ、それに、股間の大事な部分の淫裂も指で洗っ
ていく。
はみ出した肉襞も、引き出して指で石けんを塗っていく。
「気持ちいいわ…。恋人にやって欲しいのに…」指が淫裂を丁寧に洗い出すと、井原
の顔が浮かんだ。
「井原君、して。井原君…」指が膣の中に入っていく。
「お、オッパイも洗って…」もう片手も、石鹸のついた乳房を揉んでいる。
「そうよ。そうなのよ」目を閉じ、お湯の入った浴槽の中で、立ったまま淫裂と乳房
を触っている。
だが、4月とはいえ寒さが残っており、体も冷えていく。
「寒くなってきた、暖めないと…」我に返り、石けんを洗い流して、また浴槽に体を
沈めた。
浴槽で再び体を暖めてから、バスタオルで濡れた体を拭いていく。
「ビールでも飲まないと…」冷蔵庫から缶ビールを取り出し、グラスに注ぐと一気
に飲み干した。
「おいしいわ!」さらに注いで、缶を空にして飲んでいく。
「ふー!」飲み干すとベッドの上で横になって行く。
「少し効いたみたいね」酔いが回ると「井原信孝か。あんな恋人が欲しいわ」また
思い出した。
バスタオルを解き、手が両乳房を撫で出し、指と指で乳首を潰し揉んでいく。
「いいわ、信孝。もっとして、あそこにもして…」目を閉じ妄想している。
乳房を揉んでいた手が股間に伸び「そこ、そこにして…」指で淫裂を触り出す。
「あ、あ、あー!」肉襞を掴み、撫でていく。
「入れて、オチンチンを入れて…」指が膣を撫でだし「あっ、あっ!」背中を反らせ、
指が淫裂の中に入ってしまった。
寛子の細い指がピンクの淫裂の中をゆっくりと動いていく。
「信孝君、いいわ。いいわよ…」腰を浮かせ、指の動きに合わせていく。
淫裂のからは「ピシャ、ピシャ!」と音が出て、汁が「タラリ、タラリ!」とお尻ま
で濡らしている。
「いいわ。いいわよ!」息が荒くなってきた。
「もうだめ。行くわ、行くわ、信孝君!」突き出していた腰がバタンと落ち「はあ、
はあ、はあ!」荒い呼吸で乳房が揺れている。
「よかったわ。初めてよ、こんな気持ちいいなんて…」興奮がなかなか治まらない。
余韻にしばらく浸かり、それから下着を着けるが、やはりピンクのパンティとブラジ
ャーだ。
「気持ちよくて、癖になりそうだわ…」下着を着込むと、そのまま眠りについた。
翌朝、寛子はツーピースを着込んで新生学園へと向かうと「おはよう、西尾先生!」
井原が待っていた。
「おはよう。井原君!」寛子は井原と一緒に校門をくぐり、職員室に入ると授業の準
備を始めていく。
そして「みなさん、おはようございます」教頭の挨拶が始まった。
教頭は軽く話をし「キーン、コーン!」授業開始のチャイムが鳴り、教師達は一斉
に教室へと向かい、寛子は1組へ向かっていく。
「起立!」「礼!」「着席!」挨拶が済むと出席を取り「井原信孝君!」「ハイ!」
顔を見た。
(良いわ。その目がいいの。もっと私を見てよ)また心がときめくが、16才の井
原には寛子の気持ちなど知るよしもなく、素っ気なくしている。
(ダメ、もっと私を見て!)出席簿を読み上げるが、落ち着きがなく、どうにか読み
上げて出欠を取り終え授業を始めた。
その日も無事に授業を終え、放課後になると教頭が「先生方、お話がありますから
会議室へおいで下さい」教師達を会議室に導いていく。
「集まってもらったのは他でもありません。部活の事でして…」
「私は陸上部を続けたいのですが…」
「小沢先生は体育系だから良いでしょう!」
「私は家庭部がいいわ、気に入っているから」教師達は次々と希望の部活を言う。
だが、黙ったままの寛子は「西尾先生は、何を望みですか?」聞かれる。
「私は何も知りませんから…」
「そうですよね。それでしたら、空いている演劇部などいかがでしょう?」
「そうですよ、演劇部が良いと思うわ。藤森先生の奥さんがやっていたから最適よ!」
「でも、私につとまるでしょうか?」
「大丈夫ですよ。家内さえできたんだから」学年主任の藤森が寛子に言い「わかりま
した。やってみます」顧問を承知した。
「決まりましたね。生徒会に知らせます」教頭と生徒指導担当が出て行き、会議が終
わり、教師達は自宅に帰っていくが、顧問の事は早速、生徒会で各部員達に知らされ
た。
「演劇部は、西尾先生だってよ!」
「いいな。演劇部は若くて美人の先生だから…」
「ホントだよ、俺も演劇部に入りたいよ」生徒達は話し合っていく。
「西尾先生が演劇部の顧問か…」それは井原も知った。
「おもしろいな。西尾先生が顧問だなんて」怪しい目を輝かせ、獲物をねらう蛇の目
のようだ。
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