「秘密の学園」
                                赤星直也:作

第2話 健康診断

 翌朝、奈々は職員室に向かった。
まだ、春休みなのせいか職員室はまばらだが「何だ、もう勤務する気なんだ」奈々を見
つけた真理が声を掛けた。

 「あら、新しい先生なんだ。私、竹田直美というの。よろしくね」
「夏樹奈々です、こちらこそお願いします」頭を下げて挨拶するが(ヌードでピアノを
弾いていた人だわ)昨日を思い浮かべて見つめた。
「直美さんは、昨日いなかったから知らないけど、英語を教えるそうよ」真理が説明し
ていると「あら、丁度よかった。奈々さん、制服が用意できました」事務の道代が入っ
て来る。

 「わざわざ、済みません」奈々は道代と事務室に入り段ボール箱を受け取り寮に戻る
と、慌てて道代が訪ねて来た。
「大事な事を言い忘れてました。午後1時から健康診断を行うそうです」
「健康診断って、私だけですか?」
「いいえ、職員全員ですよ」

 「道代さんもですか?」
「はい、職員の端くれですが」道代はそう言うと帰った。
「健康診断か…」呟きながら渡された箱を開けるとスーツが入っている。
「短くないかしら?」スカートを腰に当てて調べると真理と遜色はない。

 「あら、下着まで入ってる」白い生地のパンティとブラジャーが7着ずつ入っていた。
「着替えて受けた方がいいわ」規則を思い出したか服を脱ぎだし、ブラジャー、パンテ
ィと脱いで全裸になった。

 「まずはこれね」受け取ったパンティを履くと、狭い布地が膣に食い込みそうで、絨
毛が露わだから、気になってしまう。
「ヘアを隠せないなんて…」役目のしないパンティを嘆きながら、ブラジャーを着けた。
「イヤだ、オッパイが大きく見える!」カップの布地が少ないから、膨らみが飛び出し
乳房が大きく見えている。
「変だけど、規則だし…」その上に支給されたブラウスを着た。

 

 奈々はスーツを着込むと職員室へと向かい、職員室に入ると真理や直美がいない。
「どうしたのかしら?」不審に思いながら、自分の机に座り教科書を取りだし授業の準
備を始め、教科書を読み、メモを取り始めて30分程してから「似合うわ、いい感じよ」
真理が現れ言う。
「どこへ行ってたんですか?」

 「健康診断よ。次は純子さんね」真理が言うと「いつも同じ事なのに…」愚痴りなが
ら「奈々も一緒に行こう」と言いだす。
「私は午後からと言われてますが…」
「そんな事、気にしなくていいのよ。私から言うから!」純子は奈々の手を引いて職員
室をから保健室に入ると、下着姿になった同僚がいた。

 「あら、見慣れない顔ね」
「新任よ、今年から英語を教える夏樹奈々さんなの」純子が先輩気取りで言うと「夏樹
奈々です。よろしくお願いします」頭を下げた。
「新入りか…。相原優香というの、よろしくね」新入りと聞いて目が一瞬輝いた。

 「優香さん。私、午後からと言われたけど、大丈夫ですか?」
「そんなの気にしなくていいわよ。先生達も滅茶苦茶してるし。とにかく準備だけはし
て!」優香に言われ、奈々はスーツを脱ぎだした。

 奈々は下着姿になると、純子の後ろで順を待っていたが「夏樹さんどうぞ」奈々が先
に呼ばれた。
「純子さん、先にすみません」謝って、仕切りの中に入ると同僚が、乳房を揺らせなが
らパンティを引き上げていた。

 (下着まで脱ぐなんて…)驚きながら、なおも見ると、乳房はおろか股間の絨毛を晒
していて「フルヌードだなんて…」声が続かない。
「奈々さん、初めてだから驚いたのね。これが普通なのよ。ほら、奈々さんも脱がない
と」優香が催促する。

 「脱がないと迷惑だし…」覚悟を決めてブラジャーを脱ぎ、パンティも脱いだ。
「思った以上に綺麗よ。まずは、体重から」奈々は体重計に乗った。
「46キロか。やせ気味よ、もっと栄養摂らないと」優香は記入し「次は身長よ」両手
を下げ、背筋を伸ばすと乳首が上を向き、目を輝かせた優香が見つめている。

 (オッパイを見てる。もしかして…)不安になるが「165センチね、次はバストよ」
メジャーが乳房の下に巻かれた。
「バストは95センチで、カップは…」そう言うと両手で乳房を握りしめた。
「やめて、今は健康診断よ!」

 「だから、やっているのよ。奈々さんのオッパイはCカップね」
(オッパイを掴むなんて、聞いた事無いわよ…)逃げ出したいが「次はウエストとヒッ
プよ」腰にメジャーが巻き付けられた。
そして、尻にもメジャーが巻き付けられ、絨毛をまともに見られる。

 「奈々さんのオ○ンコ綺麗ね。陰唇もピンクでいいわよ!」優香が言うと「どれ見せ
て!」同僚が集まり淫裂が覗かれ「こんなの見ないで。恥ずかしいわよ!」顔を赤らめ
両手で淫裂を覆う。
「何も隠す事無いわよ。いずれは見せるんだから!」口を尖らせて同僚が言うと(いず
れは見せるって、どういう事よ…)不安がよぎる。

 優香はヒップを計り終えると「奈々さん、次に行って下さい!」と言って純子の名を
呼んだ。
奈々は脱いだ下着を持って、次の仕切に行ったが(男がいる!)両手で乳房と股間を押
さえた。

 その男の前で、同僚が仰向けになり足を開いて淫裂を晒していた。
(出来ない…。私には出来ない…)体を震わせていると「奈々さん、震えているの?」
足を開いた同僚が言う。
その声で男が振り返ったが「校長先生!」叫んでしまった。

 「言ってなかったけど、医師の資格を持っているんだよ。だから安心しろ」黒川は淫
裂を広げ、膣穴に耳かきのような器具を入れて行く。
「子宮ガンの検診だ。細胞を採取してるんだ!」手を動かしながら引き抜くと、ガラス
管にしまい込んだ。

「次は、乳ガンだから起きて!」同僚が起きあがると乳房を撫でながら「痛かったら言
いなさい」なおも撫でた。
「何ともありません!」そう答えると「乳首にも出来るんだぞ!」乳首も摘むように撫
でた。
「何ともありません」

 「大丈夫だ。次は奈々だな。仰向けになれ!」いくら医師の資格を持っていても、校
長に性器を見せるのには抵抗がある。
躊躇していると、純子がパンティとブラジャーを手に持って入ってきた。
(これ以上迷惑掛けられないし…)黒川に言われるまま仰向けになって足を開いた。

 (性器を見られている…)恥ずかしさに両手で顔を覆うが、黒川に淫裂を広げられて
「夏樹、お前まだ処女か!」叫ばれた。
「奈々さん、処女なの?」順番を待っていた純子が淫裂を覗くが(そんな事関係ないわ
よ…)顔から火が出る思いだ。

 「処女とあっては、慎重にやらないとな…」耳かきみたいなガラス棒を膣の中に入れ
て細胞を採取した。
「膜は破ってないぞ。後は自己責任だからな!」採取棒をガラス管に入れると、体を起
こして乳房を触られる。

 「痛かったら言うんだ!」手で乳房を揉むようにしながら両乳房を撫でた。
「何ともありません…」
「ここはどうだ?」両乳首も指先で擦られ「何ともありません…」
「正常だ。それにしても処女だったとはな…」名残惜しそうに淫裂を見ながら、乳房を
また触った。

 それには「校長先生、次は私です!」嫉妬したのか機嫌悪く純子が言う。
「そうだった。夏樹、下着は着ていいぞ!」今度は純子を寝かせて淫裂を覗きだした。
奈々はパンティを履き、ブラジャーを着けると、元に戻ってスーツを着込み、血圧や視
力など普段通りの検査を受けた。

 検査を受けると職員室に戻ったが「奈々さん、ナイスバディなんですってね!」同僚
が寄ってきた。
「そんな、ナイスだなんて…」恥ずかしそうに照れると「謙遜しなくていいわよ。それ
に処女だし…」と言われた。
奈々には処女でいる事が犯罪者のように聞こえて(処女ではダメなのかしら?)罪悪感
を覚えながら、新学期の準備を続けた。

 奈々は12時まで授業の準備をし、食堂で同僚と食時を摂っていると「新しい先生で
すか?」生徒らしい男から声が掛けられた。
「はい、英語を受け持つ夏樹々奈々です」
「夏樹奈々さんか。奈々先生でいいですよね?」
「構わないけど、先に乗るのがエチケットよ」

 「そうでした、生徒会長の田村秀二といいます。こいつは写真部長の草刈政夫です」
「田村君に草刈君か。今後は挨拶に注意してね」
「はい、注意します。それから2時から里奈先生ですからね」
「私は2時ですか…」里奈の貌が強ばり、生徒は別な席に座ったが「新学期まで10日
もあるのに、どうしたのかな?」奈々の問いに里奈は「どうしてだろう?」と宙を見て
深く息を吐いた。

 食事を済ますと奈々はまた寮に戻り、洗濯、掃除と身の回りの事をしていくが、すぐ
に終わって暇をつぶす状態だ。
「そう言えば里奈さんは2時って言っていたわね」生徒が言ったことが気になった。
時計を見ると3時になろうとしている。
「邪魔にならなければいいことだし…」奈々は興味を持ったのか、校舎に向かった。