「コートの貴公子」

                             赤星直也:作

第2話 雅美の全裸

 「真一君。あの人と何約束したの?」優子は気になっている。
「何もないよ。ただ、テニスの練習を約束しただけさ」
「それならいいわ」2人は話しながら歩いて、真一の家に入った。

 家の中には誰もおらず、静まり返って「あがれよ!」優子は言われるままに、真一
の部屋に入った。
「優子。お願いなんだけど…」真一は言いにくそうだ。
「何なの?」
「ほら、前にも言っただろう。オッパイ見せて欲しいんだ…」真一は雅美の乳房と絨
毛がまだ脳裏にある。

 「ダメよ、恥ずかしいし…」下を向いて返事する。
「見たいんだ、優子のオッパイが!」真一は優子に抱きつき、唇を押しつける。
「わかった、オッパイだけよ。それ以上はダメ。約束よ!」
「約束するよ」真一の約束に、優子は服を捲り上げてブラジャーを露わにした。

 「恥ずかしいから、脱ぐまで、あっち向いて!」やはり、脱ぐのを見られるのはイ
ヤだ。
真一が背中を向けると、優子は背中のホックを外して「いいわよ。オッパイだけの約
束だからね!」念を押す。

 「わかっている!」真一が振り向くと(これが優子か…)豊満な雅美とは違って、
小さな乳房だ。
「恥ずかしいわ。もういいでしょう?」手で覆うと「ダメだよ。もっと見せて!」手
を退けさせてから、両乳房を撫でだす。

 「小さいでしょう。笑わないでね」
「小さくなんか、ないよ。大人になったら、膨らむんだろう?」撫でながら乳首を吸
う。
「そ、そりゃあそうだけど…」言いながらも呼吸が荒くなっていく。
真一はなおも乳房を撫でると、手を伸ばして優子の股間を撫でると「ダメ。そこはダ
メの約束よ!」手を振り払う。

 「そこも見たかったんだ…」
「イヤよ。結婚したら見せてもいいけど、今はダメ!」そう言って、脱いだブラジャ
ーを乳房に押し付けて、ホックを留めた。
「何だ、もう終わりか…」

 「当然よ。約束破ったんだし」口を尖らせ、服を着終えると「ねえ、あの人とはど
ういう関係なの?」聞いてきた。
「他人だよ。何の関係もないさ」真一も裸を見せ合ったとは言える訳がない。
「信用する、真一君は正直だし」優子は納得した様子だが「優子、お前の方はどうな
んだ。部長とエッチやってるんじゃないかな?」

 「そんな事、してしてないわよ。オッパイ見せたのも、真一だけなんだからね」顔
が赤らむ。
「信用するよ。俺の優子だもんな」唇を重ねて、胸を撫でていくと「ありがとう。結
婚約束したら、セックスしてもいいわよ。それまで待ってね」優子も唇を押しつける。

 その夜、真一はなかなか眠れなかった。
「雅美さんのオ○ンコが綺麗だったな…」昼に見た雅美の乳房と淫裂が脳裏から離れ
なれず、自然に下半身が剥き出しになって肉竿を手で擦りだす。

 「オッパイが柔らかかった…。優子のは堅かったけど…」
「オ○ンコのヘアも多かったし…」思い出すと手の動きが早まって、一気に登り切り
「でた~!」慌てて肉竿を強く押さえて噴射を堪え、ティッシュを押し当てた。
「間に合った…」丁寧に拭いて横になったが、なかなか寝付かれない。

 翌朝、真一は寝不足のまま起こされた。
「雅美さんのお陰で眠れなかった…」愚痴を言いながらも、用意された朝食を済ませ
てテレビを見ていると「勉強は何時やるのよ。やらないなら、テニスはダメよ」母の
美子が怒鳴る。

 「これからやるよ」
「人に言われてやるようでは、優子さんに嫌われるからね」
「そんな事無いよ。優子は俺が好きなんだから」
「バカ言ってないの。ほら早く勉強よ!」美子に尻を叩かれて、教科書を開くが上の
空になっている。

 (今日も、雅美さんの裸が見られるのかな?)真一の脳裏には、雅美の乳房と絨毛
を晒したヌードしか浮かんでない。
効率の悪い勉強だが「10時か、行かないと」時計を見ると立ち上がり、着替えだす。
「母さん!」声をあげたが返事はなく「仕事か、暑いのに大変だな」美子を労いなが
らもラケットを持って家を出た。

 真一は慣れた道を歩いて、いつもの練習場所に来たが「雅美さん、まだだな…」雅
美は来てない。
「今日は来ないかも…」1人でコンクリートに向かってラリーをしていると「ゴメン、
遅くなって!」雅美の声がする。

 「待っていたよ。今日は負けないからね!」
「それはどうかしら。返り討ちにしてやるわよ」
「そんなら、行くよ!」2人はコンクリートの壁に向かってボールを打ち付けた。
 
 跳ね返ったボールを、ワンバウンドでまた打ち返すというラリーを始めて、5分が
過ぎると「しまった!」真一がミスした。
「悔しいな、もう1回やらせて」
「いいわよ、いくらでも」ラリーが始まったが、またしても、真一がミスして相手ボ
ールが飛んでいく。
その後、3回目をやっても結果は同じだ。

 「悔しい。雅美さんに負けるなんて…」
「実力よ。それに体調が悪そうよ」
「そうかな、ただ、寝不足だけなんだけど」
「道理でね。寝不足はスポーツ選手にとって一番の大敵なのよ」
「そんな事言っても…」(雅美さんのヌードが、頭から離れないんだ!)とは言えな
い。

 2人はまたラリーの練習をして汗を流している。
「今日はこれくらいにしましょう。シャワーを浴びたいし」
「そうだね。調子が出ないしな」真一も片づけて、2人は橋のたもとまで来ると、川
に向かって降りた。

 「今日は散々だったな」愚痴を言いながら服を脱ぎ、全裸になると「そうよ。今日
はおかしかったわよ」雅美も全裸になって、真一に話しかける。
「これも、雅美さんの性だよ」勃起した肉竿を振りながら川に飛び込無と「私が何か
したの?」雅美も飛び込んだ。
2人は川の中で泳ぎ5分程で上がってきた。

 川から上がった雅美は「何が私の性なの?」真一を質した。
「言えない。恥ずかしくて言えない!」項垂れたままだ。
「何が恥ずかしいのよ。ほら、こっちを見るのよ」頭を掴んで捻ると(お、オ○ンコ
だ、雅美さんのオ○ンコが!)目の前には、絨毛に覆われた淫裂がある。

 「そんな所ばかり見ないで、教えて。ここも許すから!」真一の手を掴んで、乳房
を触らせた。
「わかった。、言うけど笑わないでよ」真一の手が乳房を撫でだす。
「笑わないわよ。何なら、ここもいいわよ」もう片手を股間に導く。

 「実は、昨日オナニーをしたんだ…」真一の指が雅美の淫裂の中に入った。
「オナニーなんて、普通よ。誰でもするわ」雅美も勃起した真一の肉竿を擦って言う。
「だけど、雅美さんのヌードを思いながらやったんだ!」
「あら、私のヌードでオナニーしたんだ。出たの?」

 「勿論、出たよ。その後、雅美さんとセックスを想像しながらやったんだ!」その
言葉に、雅美の手が停まったが「それで、また出したの?」
「うん、出したよ。雅美さんのここから、僕の精液が一杯出るのを思いながら…」指
先が膣穴に入った。

 雅美は目を閉じ、黙り込んだまま手を動かしていくが「怒ったの、雅美さん?」心
配そうに言う。
「怒ってなんかいないわよ。私のヌードで、オナニーするなんてうれしい」笑顔にな
り「私もオナニーしたの。真一君とセックスを想像しながら」唇を重ねる。

 「雅美さんも、オナニーするんだ。どうやってするの?」それには戸惑ったが「こ
ういう風にやるの」肉竿から手を移し、淫裂を撫でだす。
「ここよ、ここを撫でてから…」クリトリスを撫でて「濡れてきたら膣に入れるの…」
指が膣穴に入って動き出した。

 「あ、あ、あ~!」喘ぎ声をあげながら動かしていくと「僕にさせて!」真一の指
と変わって膣穴を擦りだす。
「そうよ…。それでいいの…」雅美も虚ろな顔で、肉竿をまた擦りだすと、真一も乳
首を吸い「あ、あ、あ~!」喘ぎ声をあげながら、淫汁を流し手の動きを速めた。

 やがて「出る、出る!」「行く、行く~!」2人は絶頂を迎え、真一は雅美の腹に
噴射した。
「あら、こんなに出したんだ!」平然と川に入って洗い、戻るとタオルで拭いて服を
着だし、真一も体を拭いて服を着だした。

 服を着終えると崖を登り、道路に出て歩いていく。
「雅美さんのオッパイって、いつから大きくなったの?」真一は優子と違う乳房が気
になっている。
「二十歳頃かな。そのころ急に膨らんで大きくなったわ」
「二十歳か…」真一が優香の膨らんだ乳房を思い浮かべると「もしかして、優子のオ
ッパイ見たでしょう?」見透かされている。

 「うん、雅美さんとは、比べ物にならないくらい小さいんだ…」
「まだ高校生よ。小さいのが当然で、これから膨らむの」雅美の話を聞きながら歩い
ていくと「真一く~ん!」優子の声がする。
「噂をすれば、お出ましよ。それじゃ、明日もやるからね」雅美は気を遣って別れ、
歩いて行く。