「コートの貴公子」

                             赤星直也:作

第1話 秘密のシャワー

 人口わずかに1万人という小さな町で、真夏の太陽が照らす中、落石防止の壁を相
手にテニスの練習をしている男がいた。
名前は江藤真一といって、この町にある唯一の高校に通っている。

 真一はテニス部に所属し1人でラリーの練習をしていた。
「今日も暑いな。でも、練習しておかないと…」コンクリートの壁に向かいテニスの
練習をしていると、汗でビッショリ濡れていく。
それでも、真一はラケットを振りボールを壁に向かって打っていた。

 そこを1台の車が走り「あら、こんな暑いのに熱心ね」真一に気付いたのか、車を
停めて女性が降りてきた。
真一はそんな事など気にも留めず、壁とのラリーを練習していたが、ショットミスで
ボールが女性の方に転がった。

 「しまった。こんな事ではダメだな…」呟きながら女性の方に向かい、ボールを拾
おうと歩いていくと「こんな暑いのに大丈夫なの?」女性がボールを拾って真一に手
渡した。
「ありがとう…」真一はそれだけ言うと言葉が詰まって出てこない。
(こんな町に、綺麗な人がいるなんて…)目が輝かせて女性を見つめている。

 女性も「あら、私の顔に何か着いてるの?」真一の目が気になっている。
「いえ、あまりにも綺麗ですから…」
「あら、お世辞が上手ね。はい、ボール!」真一はそれを受け取るが手と手が触れた。
瞬間、鼓動が高まり、胸が波打ち「ありがとうございます」やっと言えた。

 「お礼なんて要らないわ。体濡れているけど大丈夫なの?」
「平気です。練習が済んだら、シャワーを浴びますから」
「シャワーって、どこにあるの?」女性は回りを見渡すが建物などない。
「やだな。僕だけの秘密のシャワーですよ」笑顔でいう真一だ。

 女性が「秘密のシャワーか。おもしろいわね。私にも見せて!」興味を示すと「い
いよ、すぐ側なんだ」道具を片付けて歩き出した。
女性も車で追うと、2分程して橋のたもとまで来た。
「ここだよ。ここが秘密のシャワーなんだ!」真一は橋のたもとから下に降りていく。

 「ここが秘密のシャワーか…」女性も車を停めて真一の後を追って降りると澄んだ
川が流れている。
「これね。あなたのシャワーって!」
「そうだよ。練習した後はここで泳ぐんだ!」真一は女性が居るにもかかわらず、い
つものように服を脱いでいき、そして、全裸になると頭から川に飛び込んだ。

 「若いっていいわね。あんなに、元気があるし」女性は泳ぐ真一を見つめていた。
川に飛び込んだ真一は、5分程で上がってきたが「拭いてあげるね」女性がタオルで
真一の体を拭いていく。
「ありがとう!」

 「お礼なんて要らないわよ。それよりまだ挨拶してなかったわね?」
「そうだった、僕は江藤真一です」
「私は進藤雅美と言うの。夏だけここで暮らしているの」
「進藤さんって、もしかしたら、明和大学の教授の進藤さん?」
「そうなのよ、よろしくね。はい、前向いて!」

 「恥ずかしいよ。全部見られるんだから…」
「何言っているの。ほら、こっちを向いて!」雅美は真一と向き合うが、気にする様
子など無く、タオルで拭き「ここは、特に大切に拭かないと」肉竿を手で掴んで、タ
オルで拭きだした。

 それには「し、進藤さん!」慌てる真一だが「気にしなくていいの」丁寧に拭いて
いくとカチカチに膨らんでいく。
「恥ずかしいよ。膨らんじゃったし…」
「何も恥ずかしい事無いわ、これが正常なんだから」そう言う雅美だが(凄いわ、こ
んなに堅くなるなんて、大人以上だわ…)感心しながら拭いて「はい、終わりよ」タ
オルを退けると、真一は服を着だす。

 「ねえ、真一君はいつもあそこで練習してるの?」
「そうだよ、相手がいないからね」
「そうか、それなら明日から私も練習していいかしら」
「進藤さんもテニスするの?」

 「やるわよ、でも進藤さんはやめて。雅美でいいの」
「わかった。雅美さんと一緒なら、励みになるし」
「約束よ。約束破ったら、針飲ますからね」2人は小指と小指を絡ませて行くが(雅
美さんの指を触っている…)真一の鼓動が高まったが「約束するよ」冷静を装う。

 「それじゃ、真一君の家まで送ってあげる!」2人は崖を登り、道路に出ると車に
乗って走りだした。
走ってから1分も過ぎない内に「ここだよ、ここが僕の家なんだ」こぢんまりした家
がある。

 「何だ、近いんだ!」雅美が言うと「そうだよ、雅美さんとは近くなんだよ」車か
ら降りると、真一は家の中に入った。
それを見て雅美も車を走らせて、夏だけ暮らす別荘へ走らせた。

 翌日、真一がいつものように練習していると「仲間に入れてね」ショートパンツに
シャツという姿の雅美が現れた。
「いいよ、どっちが長くやれるか競争しよう!」
「面白いわね。負けないからね」2人はコンクリートの壁に向かってラリーを始めた。

 雅美はテニスをやっていただけに、ラリーが途切れることなく、2人とも汗で全身
が濡れている。
そして、5分程経って「しまった!」真一がミスった。
「雅美さん、もう一回勝負して!」
「いいわよ。いくわよ!」また長いラリーが続いて2人は汗ビッショリな上に「ハア、
ハア!」呼吸も荒くなっている。

 テニスを始めてから30分も過ぎると太陽も真上になり、限界に近づいている。
「真一君、シャワー浴びに行かない?」
「いいけど、雅美さんも浴びるの?」
「そうよ、このままでは帰れないしね」2人は歩いて、橋のたもと降りた。

 雅美はシャツを脱いだが、ブラジャーは着けてなかった。
「!」(オッパイだ!)初めて見る大人の乳房に、真一股間が一気に膨らでいる。
そんな事など気にする様子もなくショートパンツ、パンティと脱いで全裸になった。
(ヘアだ。あそこがオ○ンコなんだ!)鼓動が高まり、肉竿は限界まで膨らんでいる。
 
 それでも真一はズボン、パンツと脱いで雅美と同じく全裸になった。
(凄いわ。あんなにカチカチなんて。きっと私のヌードでああなったんだ…)雅美は
横目で見ながら川に飛び込み、それに倣って、真一も飛び込んで泳いでいく。

 2人は川の中で、30分程泳ぐと上がった。
「雅美さん、今日は僕が拭いてあげる!」真一が雅美の背中をタオルで拭いていく。
タオルで擦りながら拭いていくと、尻が目に飛び込む。

 体を屈めて、尻も拭いていくと(お、オ○ンコだ!)太股の付け根からパックリ割
れた淫裂が見えた。
(ここに、チンポを入れるんだ…)興奮しながら太股も拭いていく。

 「これでいいよね?」
「だめよ、前も拭いて!」雅美は振り返って乳房と絨毛を真一に晒すと「お、オッパ
イもですか?」驚きの顔だ。
「そうよ。ここも拭いて欲しいの」戸惑う真一の手を乳房に導いて言うと「わかりま
した…」掌で乳房を撫でてから、タオルで拭いていく。

 「そうよ、優しくするのよ」タオル越しに、乳房を揉みながら拭き、絨毛も拭いて
いく。
「そこは、特に丁寧にして!」また真一の手を淫裂に導いた。
(これが、オ○ンコなんだ!)指が割れ目を触わると、肉竿が更に堅くなっている。

 (このままでは、出ちゃう…)思案して「雅美さん。出ちゃうかも知れません…」
「出るって、何が出るの?」
「精液です。雅美さんの性器を触っているから、出そうです…」
「出してもいいわよ。男だったら、出すのが正常よ」雅美は膨らみきった肉竿を掴ん
で擦りだす。

 「あ~!」と喘ぎながら、真一も指で淫裂を撫で出し、雅美は(気持ちいい、夫の
セックスより気持ちいい…)目を閉じた。
雅美がなおも肉竿を擦っていくと「出た~!」声と共に、肉竿から液体が噴き出し絨
毛に拭き掛かった。

 「出したのね。真一君は立派な男よ!」放出の終わった肉竿は萎縮していくが、雅
美はタオルで拭いていく。
「恥ずかしいです。雅美さんに飛ばすなんて…」真一も雅美の絨毛を拭いていく。
「恥ずかしがらなくていいわよ。それより明日も競争よ」
「勿論です。絶対負けませんからね」2人は約束してから服を着だした。

 服を着た2人が一緒に歩いていくと「真一君!」若い女性が近寄ってきた。
「あら、真一君の彼女なの?」
「そうなんです。紹介するね、望月優子って言うんだ!」
「優子さんか、良い名前ね。私は進藤雅美です」

 「進藤って、あそこの進藤さんですか?」優子が指さすと「そうなの、あそこの雅
美よ。よろしくね」
「何だ、近所じゃないのよ」3人は和やかな雰囲気の中で話をして「それじゃ、明日
競争よ!」雅美は別荘へ向かう。