「全裸の格闘」

                             赤星直也:作

第8話 敗北 

 翌朝、いつものように雪江が家事をしていると電話が鳴った。
「もしもし、酒井ですが」それは黒川からで「次の試合は明後日だ。体を鍛えておく
んだ」「わかってるわよ」家事を急いでこなすと、いつものスポーツクラブで汗を流
していく。
(今度の相手はどんな奴かしら?)戦術を考えながら腕立て伏せをしている。

 そして、試合の日が来た。
雪江が水着を着込んでリングに上がると、会場は雪江の全裸を期待して満員になって
いる。
主催側も機嫌がよく「大入りだな。これも赤堀のおかげだな」雪江の登場に笑みを浮
かべている。

 リングに上がった雪江が軽く体を動かしていると、ゴングがなった。
「ファイト!」レフリーの声で戦いが始まると、雪江の乳房がはみ出していく。
「おう!」雪江の素っ裸を見たさに集まった観客は、水着から飛び出した乳房に歓声
を上げている。

 乳房を揺らせながら雪江は攻め捲くり、相手も動き回って乳房が飛び出している。
2人はいつしかトップレスになって闘い「おらー!」掛け声を掛けながら雪江は相手
をロープに振って得意の跳び蹴りを決めた。

 「うっ!」相手がマットに倒れ、そこにボデイ・プレスをかけると「ワン、ツー、
スリー!」カウントが数えられ、雪江の腕がレフリーによって上げられた。
負けた相手が悔しそうな顔で股間を隠す水着を脱いでいくと、股間のヘアが剃られて
いて「おう!」歓声が上がった。

 「それでは抽選を行います!」雪江の勝ちに投票した中から1人選ばれリングに上
がり、急いで服を脱ぐと、負けたレスラーはロープを掴んで足を開いて待っている。
男が淫裂を確認してから肉竿を入れると「あ、あー!」立ったまま後ろから肉竿を入
れられて、喘ぎ声を上げていく。

 男はピストンを始めて、腰を押さえず両手で乳房を揉むと「あ、あん、あん!」悶
え声をあげ、淫裂から淫汁が流れているのが観客にも見えていた。
このようにして、雪江は勝ち続け30戦全勝を収め、それに連れて雪江のファイトマ
ネーも倍、倍とはね上がり、2千万あった借金もあとわずかとなっている。

 しかし、レスラーの仲間からは嫉まれてしまい「あいつを負かさないと!」皆が雪
江打倒を目印に向かってきた。

 「いいな、この試合で借金が消えるんだ。がんばれよ!」黒川に言われてリングに
昇っていく雪江だが(今日で借金が消えるのね)その事でかえって力んでしまった。

 ゴングが鳴り「ファイト!」レフリーの声に雪江はダシュしたが、それを待ってい
たかのようにナックルパンチが顔面を襲う。
「卑怯よ!」ひるんだ瞬間に相手は雪江をロープに振って、咽目掛けてラリアートを
放つ。

 「うー!」苦しさで雪江がダウンすると、そこを目掛けてパンチを連発し、雪江も
必死で反撃したが、咽を痛められたために動きが悪い。
そして、ニードロップを浴びてしまい「ワン、ツー、スリー」カウントが決まってし
まい、雪江が負けた。

 会場は歓声が上がっていく。
雪江は水着を脱いで、一糸まとわぬ全裸になっており(くやしい。こんな奴に負けた
なんて!)股間の絨毛にスプレーが掛けられた。
その後、カミソリが動いて、股間にピンクの淫裂が現れると「おう!」歓声が上がっ
ていく。

 (恥ずかしいわ。こんな姿見られたくない!)カミソリは恥丘を動き回って絨毛を
全て剃り上げてしまったが「まだ残ってるぞ!」観客が騒いでいる。
「脇の下が残っているぞ!」(そんな、恥ずかしいことしないでよ!)雪江は顔を赤
らめた。

 確かに、規則では頭部以外のヘアを剃ることになっており、雪江の脇の下には黒い
ヘアが確かに生えている。
「ここもだ!」雪江はバンザイをする格好で脇の下にカミソリが当てられ「悔しいわ、
今度は絶対に負けないから!」雪江は顔を背けながら誓った。
そして、体毛の全てが剃り上げられ雪江も淫裂に指を入れ、観客に見せている。
「おう!」観客は遂に雪江の恥ずかしい姿を見て歓声を上げ続けた。

 雪江は控え室の戻っても悔しさが消えなかった。
「悔しいわ、あんな奴に負けるなんて!」泣き声になっている。
「負けることもあるさ。それが勝負という物だ!」黒川は雪江に借用書と領収書を渡
し「これであんたの借金は全て消えたが、これからはどうするんだ?」尋ねる。

 「わからないの。どうしたらいいかわからない!」雪江の目標が借金の返済だった
から目的が消えると、張り合いが無くなってしまった。
「そうか、わからないか。それじゃ、どうやって食べて行くんだ?」黒川の質問に困
っている。

 「そうよね、お金を貯めないといけないわよね…」雪江は再び燃えた。
「そうだ、お前はこれでしか食べていく道がないんだ!」黒川は言い放ち、乳首を吸
うと「あ、あっー!」雪江の体が反って行く。
(欲しいわ、入れて欲しい!)膣は潤っていた。

 黒川はズボンを下げ、勃起した肉竿を掴んで淫裂に導くと「入れるぞ!」肉竿が淫
裂に吸い込まれて「あ、あん、あん!」悶え声をあげている。
肉竿は膣が湿っているのを確かめて、ゆっくりピストンを始めると(気持ちいいわ。
久しぶりにオチンチンが入ってきた!)体がエビのように反っていく。
「気持ちいいだろう?」黒川は乳房を揉みながらピストンし「感じるわ、すごくいい
わ!」淫裂からは淫汁が流れていく。