|
「逮捕せよ」
赤星直也:作
第12話 恩義
そのころ、宮崎は淳子の家でくつろいでいた。
「いい物見せてやるよ」戦利品の絨毛を見せている。
「こんなに、レイプしたの?」
「そうさ。ほら、こんなのもあるぞ」カメラで撮った画像をテレビで再生していく。
「こいつは婦警だよ。こいつは女医…」次々と画面を変えて説明していく。
すると「ねえ。お願いがあるんだけど、レイプして欲しいやつがいるの…」今まで黙
ってみていた美紀が言いだした。
「もしかして、同級生の香奈さんね?」淳子が反応した。
「そうなの。あいつは私をバカにばかりしていたわ。思い切り、恥を掻かせてやりたい
し…」
「あんまり、乗り気じゃないけど、恩義というのもあるしな…」
「やってくれるのね、嬉しいわ。早速だけども…」美紀は詳しく説明した。
「それだったら、外の方がいいよ。人目に付くよう素っ裸にして縛っておくんだ。噂も
立つしね」
「いいわね。素っ裸にしての写真もいいわね」
「それに、剃ってやりたいわ、あいつのヘアを。パイパンって、バカにされていたし」
香奈への不満を並べる美紀だった。
「とにかく、あいつが1人になる日を選ばないとな」宮崎の言葉に頷く淳子と美紀だ。
宮崎達は計画を練り、一人きりになる日を狙って実行した。
「いいか、絶対に声を出すなよ。万が一、があるからこれを口に入れろ!」真綿を渡す。
「わかった。あんたに任せるわよ」それを口に入れ、パンストを被り、待ち伏せした。
「来たわよ!」具合よく、香奈が歩いており、丁度、目の前に来た。
「う!」に宮崎は手際よく口を塞ぎ、道から山林に連れ込み、それと同時に、美紀が服
を脱がして淳子が写真を撮っていく。
「う、うう!」香奈は口にテープが貼られて、声が出せず首を振って、拒むだけだ。
(いい気味よ、思い知りなさい!)服が脱がされ、下着姿になった。
美紀は真っ先にパンティを引き下げていく。
「う、う、う!」足をバタバタするが、真っ黒な絨毛に覆われた股間が露わになってい
く。
(毛深いのね。あんた!)ねたみか、絨毛を一本引き抜いた。
香奈は「う!」一瞬だが体を反らせるが(遊びじゃないんだ、真面目にやれ!)(わか
っているわよ、怒らないでよ)ブラジャーも脱がして、全裸にしてしまった。
その後、絨毛にフォームを吹き付けて、股間を撫でていく。
(あんたも、ヘアのない性器を味わいなさいよ!)カミソリを香奈に見せて、股間に当
てた。
「うぐ、うぐ!」首を左右に振っていく。
しかし、美紀は手を休めず、絨毛が次々に消えていき、変わって、ピンクの淫裂が露
わになった。
(後は任せたわよ!)(任せておけ!)宮崎は下半身を露わにして、香奈を犯して行く
と「う、う、う!」泣き出す香奈だ。
淳子は犯されている香奈を撮り、宮崎が腰の動きを早めていくと「う、うー!」目を
見開き、首を振っている。
(出したのね、撮るわよ!)射精された淫裂が撮られて、香奈は抵抗する余裕はない。
(今度は、バックからだ!)四つん這いにして、背後から犯していく。
(何よ。こんなに、ちっちゃいくせに!)垂れ下がった乳房を鷲掴みする美紀に「う、
う!」首を振っていく。
(いい気味だわ。これで、ここには、もういられないわよ)喜びながら犯される香奈を
見ていた。
犯し終えると両手をしっかり縛り、それに衣服も川に投げ捨てた。
(これで、あんたは素っ裸で歩いて帰るのよ。犯されたオ○ンコを更しながらね)口の
テープも解いていく。
「イヤ、裸はイヤ、お願い服を返して!」泣き出す香奈だ。
そんな香奈も淳子は撮って(帰るぞ!)3人は道路に出て走った。
そして、隠して置いた車に乗って、家に戻ってきた。
3人は急いで服を着替えて「燃やせば、いいわよね?」「そうだ、燃やしてしまえ!」
淳子は3人の脱いだ服を、材木と一緒に燃やしてしまった。
「すっとしたわ。今頃、どうしているかしら?」
「さあね。もう、ここには居られないのは間違いないよ」
「そうよ、私を散々バカにした罰よ!」美紀は笑顔だ。
「とにかく、警察が来るから、隠れっぱなしでいてよ」
「わかったよ。その変わり、夜は相手をしてくれるよな?」淳子のスカートの中に手
を入れていく。
「2回やったのに、大丈夫なの?」
「平気さ、触って見ろよ」
「ホントだわ、道理でレイプしたがるわけね」感心している淳子だ。
「それよりも、様子を見てきたいわ」
「そうね、何気なく行くのよ。買い物をするつもりで」
「わかったわ。行ってくるね」美紀は車に乗って村の方に向かった。
「あら、人が一杯だわ。いい気味ね!」道に人垣ができている。
「どうしたんですか?」車を止めて尋ねた。
「レイプだよ。香奈さんがレイプされたんだよ。ヘアも剃られた上に、射精されたんだ
って!」
「イヤだわ、そんな事があるなんて。怖いわ」
「そうよね。気を付けないとね」話しを聞くと美紀は店に向かっていく。
「おばさん、聞いた、香奈さんがレイプされたんだって。人が集まっているわよ」
「へえ、香奈さんが犯されたんだ!」
「そうなんだって。射精された上に、アソコの毛を綺麗に剃られたんだって!」聞いて
きた話をし、買い物をして戻ってきた。
「まだ、やっているんだ。警察も大変ね」側を通って、美紀は戻って来た。
「どうだった?」
「もう、噂になっているわよ。家の周りに人が集まっていた」
「美紀、これですっきりしたわね?」
「勿論よ。いい気味だわ」笑顔の2人だが、すっきりしない宮崎で、翌日に宮崎が犯し
た香奈の姿が、この村から消えてしまった。
このレイプ事件は警視庁にも知らされた。
「似てるわね。ヘアを剃った上に写真を撮るなんて!」
「でも3人組だよ。何か変だよな…」
「一応、血液型はAB型だけどもな」
「警視、調べさせてください。何か気に掛かるんです」
「先輩もですか。実は僕もそうなんですよ」
「また、あんたもなの。私のまねしないで!」
「そんな事ないですよ。私は本気で、そう思っていますから」
「わかった、2人で行ってくれ。だが、新婚旅行じゃないからな」
「そ、そんな、新婚旅行だなんて!」顔を赤らめる紀子だ。
「頼んだよ!」
「はい!」2人は明智の許可を貰うと、早速、長野県警を訪ねて現場に向かった。
「ここが、現場なんです…」
「何か、慰留物はありませんでしたか?」
「それが、ないんですよ。何もないんです!」
「被害者はヘアを剃られたそうですが、ヘアはどうしました?」
「それなら、鑑識が拾いました。ほとんど拾ったそうですが…」
「変ね。ヘアは戦利品として、持ち帰るはずなんだけど…」
「でも、捨ててありました…」警察官が説明している。
説明がすむと「犯人は、どっちに向かったの?」
「あっちです!」
「行ってみたいわ。途中までで、いいから」
「わかりました」パトカーは、犯人が逃げた方に走っていく。
「あら、あんな所に家があるわね」
「ああ、あそこですか。あそこは親子が住んでいますが?」
「行ってみたいわ」
「わかりました」パトカーは淳子の家に向かっており、宮崎も知った。
「急いで、ほら!」慌てて、地下室に入っていく。
それと同時に、チャイムが鳴り「ハーイ!」淳子は不安を抱えながら、玄関を開けた。
「何か、用でも?」
「いいえ、一寸聞きたい事がありまして…」
「何でしょう?」紀子は淳子から話しを聞いていく。
「ところで、こんなところで、何をやっていますか?」
「ああ、生活ね。いらして!」淳子は作業場に案内した。
「あら、欲しいわ、これが!」所狭しと並んだこけしに、歓声を上げた。
「仕事できたんでしょう、先輩!」野口が注意すると「気に入ってもらえましたか。
一個だったら差し上げますよ」紀子と美紀の目があった。
(この人、怪しいわ、何かを隠している!)
(どこかで、見た顔だわ。確か、カメラの女性だったような…)2人は暫く黙ったまま
だ。
「これは、どこで売るんですか?」静けさを破って、紀子が言った。
「この先には、温泉が3カ所あって、そこで土産として売っています」
「それで、生活できますか?」
「私はバツイチよ。慰謝料とで、何とかやっていけるわ。それに、自給自足だし」
「お母さんが畑を?」
「ええ、そうよ。私も、作っているのよ」
「大変でしょう?」
「ここで生まれて、ここで育ったから、何ともないわよ」淳子も笑顔で答えていた。
紀子は10分程話してから家を出たが「何か、気に掛かるわ。明日も来たいわ」
「俺もだ、何か気に掛かるんだよな」
「ねえ、一番近い温泉に連れてって。そこに、泊まるから」
「わかりました」パトカーはホテルを目指して走っていく。
それを見送った美紀と淳子も話していた。
「また、来るわよ。あいつら!」
「でも、見た事ある顔よ。夜になればわかるけど」美紀は紀子が気がかりだった。
そして、夜になって、宮崎を交えてカメラとビデオを再生していく。
「間違いないわ。こいつよ、こいつが来たのよ!」
「こいつか。俺が散々、レイプしたやつなんだ!」
「間違いないわよ。私もそう思う」淳子と美紀は紀子のビデオと写真を見つめている。
一方、紀子と野口も話し合い「間違いなく2人は共犯ね。主犯が誰かが問題ね」
「そうなんだよな。レイプした男が、誰だかだよ」真剣に話していた。
「ねえ、私、お風呂に入らないと」
「その前にいいでしょう、先輩!」
「私が欲しいの?」
「うん、新婚旅行と思っているんだ」
「明智さんが聞いたら怒るわよ」
「聞こえたって平気さ。先輩!」野口は紀子の服を脱がしていく。
「野口君、今日は一杯出してね。私も欲しいの、野口君が欲しいの」紀子も野口の服を
脱がせていく。
やがて、全裸になった2人は抱き合った。
「野口君、愛しているわよ!」
「僕もです、先輩!」唇を合わせた後、野口は乳房を掴み揉んでいくと「あ、あ、あ!」
鼻から抜けるような声を上げる紀子だ。
「好きよ、一杯愛してね」野口の頭を撫でながら言うと「勿論です、先輩!」野口の
肉竿が淫裂に入り込んできた。
「いいわよ、凄くいいわ!」もう、紀子の淫裂からは、淫汁が流れ出ている。
「クシャ、クシャ!」肉竿が動く度に音が鳴って「先輩、出しますよ」「いいわよ、出
しても。一杯出すのよ」野口は腰の動きを止め、それと同時に淫裂から白い液体が流れ
出てくる。
翌日、紀子と野口は再び淳子の家を訪ねた。
「あら、昨日のお巡りさんね。今日は何かしら?」
「ちょっと寄ってみたの。もう一度、現場を確認したくて…」
「あら、大変ね」
「仕事ですから」家の様子を調べながら話していくが、その間、じっと地下室で身を隠
している宮崎だった。
東京に戻った2人は、早速明智に報告した。
「私、個人の見解ですが、レイプ犯は別人かも知れません。剃ったヘアが捨ててありま
したし…」
「ただ、素っ裸にして放置したのは似ていますが…」
「野口君、それは違うと思うの。何か、復讐でやった感じがするの」
「復讐ね、それもあり得るよな。今までとは全く違うし、3人掛かりだからな」
「警視、被害者は恨まれるような事していましたか?」
「それが大ありなんだよ。県警から報告書が来てるから見てくれ」明智は書類を紀子に
手渡した。
「なるほどね。これじゃ、恨まれても当然だ!」
「それで、宮崎を真似たかも知れないな…」
「その可能性が高いな。早く宮崎を掴まえないとな!」頷く紀子と野口だ。
|