「逮捕しちゃう!」
                              赤星直也:作

第29話 旅行

 5人は、レストランで食事を済ますと、アパートに戻ってくつろいでいたが、神田の
元へ清子が訪ねてきた。
「お願い、またやってくれない?」昨日のレイプショーが評判よかったから、またやっ
て欲しいとの事だ。

 「無理だよ。もう、警察に情報が入ってるそうだ。さっき、早苗が言ってた」神田は
やらせたくないから、嘘を言ったが、実際、警察にも垂れ込みがあって、真偽を調査中
だった。
「そうよね、本番だから無理だよね。だったら、レズならいいわよね?」
「それは構わないと思うけど、オ○ンコ出したらアウトだからな。警察も見張ってると
思うし 」

「そうね、警察に睨まれたらこの商売は終わりだしね。仕方ないわ、レズバーのサクラ
をお願いするわ」
「毎日は無理だよ、4人が怪しまれるし」
「それでもいいわ、ほとぼりが冷めたら、あれ、お願いする!」清子は帰ったが「危な
い事させるな。もう、付き合わない方がいいかもな…」独り言を言っている。

 神田は6時になると「飲みに行こう。ただのサクラだが、ブラは脱いでくれ」誘った。
「レズバーですか…」
「勘がいいな。準備してくれ」4人はブラジャーを脱ぎ、服を着込むと神田に送られて
清美の店に入った。


「待ってたわよ。ここに座って!」一番目立つ入り口の席に4人は座らせると「何にす
る、水割りでいい?」「はい、それでお願いします」暫くして、テーブルに水割りが並
べられた。
それと同じくして、お客も入って来るが、入り口に座った4人は皆が顔立ち、スタイル
と、申し分ないから目立っていて「あっちで、どう?」誘われた。

 「構わないですけど、いいんですか?」
「勿論よ。いらっしゃい!」手を引いて、一番奥のテーブルに有紀を連れて行った。
「有紀、大丈夫かしら?」
「心配要らないわよ。女同士よ」そんな話をしていると「何だ、あんた達もガサ入れや
ってるんだ!」刑事課の婦警が声を掛けてきた。

 「違うわよ。たまには、息抜きと思って来たの…」
「それならいいけど、気を付けてよ。ここのママはやばいからね。この際だから、早苗、
飲もうよ」
「いいわよ、暇だし…」2人は別なテーブルに移ったが「克子、言った方がいいわね。
巻き込まれたくないし」
「そのようね。帰ったら言おう」2人は気が気でなく、サクラどころではなかった。

 4人は混み合うと店を出たが、神田が待っていた。
「送るよ」車に乗せて走り出すと「あの店、刑事が見張ってるわよ。明日からサクラは
やめさせて」その言葉に「やっぱりそうか。もうやめるぞ」神田も決心した。
神田は早速、清子に電話を掛け事情を説明した。
「そうなんだ、おかしいと思っていた。暫く休ませて」清子から連絡を切る旨を伝えて
きたから神田もホッとした。

 「これから暫く、おとなしくするしかないな」その言葉通りで、4人が仕事終えてア
パートに戻っても、神田からは何も言われなかった。
ただ「今日の当番は誰だ?」セックス相手だけはさせられている。

 そんな日が暫く続いていたが、何を思ったか「たまには、息抜きで旅行しようよ」4
人を誘った。
だが「裏があるでしょう。何させる気なのよ?」「レイプはイヤよ。ただじゃ、済まな
いからね」疑われている。
「約束するよ、何もないから。何なら4人で計画立ててよ」それを聞いて「任せて。ね
え、何時にようか?」計画を立てだした。

 「レイプはしないから、当番でやらせてよ!」
「いいわよ。ただし、あれ、着けてだからね」
「飲んでいるだろう。生で出させろよ」
「そうは行かないわ。着けないなら、やらせないからね」
「わかった。用意する…」あのレイプショーから、立場が怪しくなっていた。

 それから数日後、神田の車に5人が乗ってアパートから出て行った。
運転は交代ですることに決め、神田を真ん中に、早苗と克子が後ろに座っている。
首都高速を走り、一般道を走って、海が見える道路を走っていく。
「綺麗ね…」海岸線を見ていると、神田はちょっかいを出して、早苗の乳房を掴んだ。
「やめて、見られたらどうするのよ!」

 「見せてやれよ。いい乳してるんだから!」シャツを脱がし出した。
「やめて、お願い!」言っても聞き入れず、ブラジャーも脱がせて乳房を晒した。
「隠すな、見せてやるんだ!」そう言うと、隣の克子のシャツを脱がして、早苗と同じ
く乳房を露わにさせた。

 「見られます…」手で覆うと「隠すな、見せてやれ!」仕方なく、乳房を露わにして
いると、対向車が通り「ピ~!」クラクションを鳴らした。
(オッパイを見られた…)顔が強ばるが、平然と乳房を揉んでいる。
「お願い、ホテルでして。セックスもするから、今は許して…」言っても聞き入れない。

 車は1時間程走ると運転も変わった。
「交代して、早苗さんと克子の番よ」後ろに、幹子と有紀が乗って、早苗の運転で走り
出した。
勿論、前に乗った早苗と克子は、乳房を出したままだから「恥ずかしい、見られたらど
うしよう…」緊張している。

 神田は、後ろに座った幹子と有紀の服も脱がせて、乳房を露わにすると揉んだり、乳
首を吸ったりと楽しんでいる。
その間も、対向車が乳房を出した4人に気付いて、クラクションを鳴らしながら、通り
過ぎてく。
(また、オッパイを見られた…)恥ずかしさが込み上げている。

 走り出して数時間経ち、町並みが近づいてきて「服を着させて!」泣きそうに言うと
「着てもいいが、ブラははずせ!」車を停めて、シャツだけ着込むと乳首が、下から布
を持ち上げている。
「いいね、この乳首…が」笑顔で尖った布を摘むが「痛い、優しくして…」顔が歪む。
「着たから、もういいだろう。行こう!」また走り出して、目的地に着いた。

 5人が、車を降りて歩き出すと神社が見え「あそこに行こう!」鳥居をくぐって本殿
まで来た。
「立派な建物だな。ここで撮るぞ。並べ!」神田の言われるまま4人が並ぶと「オッパ
イ出すんだ!」とんでもない事を言い出した。
「ここではイヤです、後で…」

 「そうは行かない。今なら、人もいないし」確かに人はおらず、静まりかえっている。
「脱ごう…」4人は覚悟を決め、シャツを捲り上げて乳房を出した。
「いいね、いい眺めだ!」焦らすように撮っていくが(早くして、ヌードを見られたら
大変なのよ)顔が強ばり、乳首も立っている。
「よし、いいぞ!」言い終わらない内に、服を戻すと、ガイドに連れられた団体客が現
れた。
(見られなくてよかった…)額から汗が流れている。

 写真を撮った5人は、神社を出ると景勝地へ向かい、そこには石碑があり、海がよく
見えた。
「ここでも撮るぞ、脱げ!」
「ヌードはイヤです!」
「逆らう気か?」
「そんなつもりはありません…」

 「だったら脱げ!」4人は諦めて、また乳房を露わにしていく。
(早くしてよ。来たらどう責任取るのよ!)皆の顔が強ばっており「笑顔だ!」言って
も直らない。
「撮ったぞ!」その言葉に急いで服を着た。
この後、町中にある衣料店に入り、ワンピースを買ってホテルに入った。