「捨て駒の婦警」

                             赤星直也:作

第1話 強盗


 大都会、東京の繁華街を3人の婦警が、ミニパトカーに乗り込み走っている。
「美貴。だいぶルールが守られるようになったみたいね」
「そうみたい、違法駐車が見当たらないし」3人は新宿の繁華街をパトロールしている。

 運転しているのは、新藤美貴で25才だ。
助手席には一つ年下の河原友里が座っており、配属されたばかりの新人、宮下涼子も後
部座席に座っている。

 3人は大通りから、裏通りへと進路を変えた。
裏通りは行き交う車も少なく、やたらと、女性のヌード看板が目に付いている。
「いやらしいわね。女性をなんだと思っているのよ!」
「ほんとよ。いくら風俗店だからって、いやらしい看板なんか出さないでよ」

 3人の目に、乳房を紐で縛られた女性の看板が目に入った。
「先輩、SMって楽しいんですか?」
「バカ言わないの。楽しいわけないでしょう。痛い思いだけよ」美貴が言う。

 「そうかしら。気持ちよさそうな、顔をしてるわよ」
看板の縛られた女性の顔は、涼子の言う通りに、潤んだ顔をしている。
「バカね。あれは演技よ、演技に決まってるでしょう!」友里は呆れた顔で振り向いた。

 「私、変態趣味なのかしら。あれを見たら、縛って欲しくなってしまうの…」
「ダメよ、涼子。あんな事に、はまったら、取り返しがつかなくなるかもよ」
「冗談ですよ、先輩。本気じゃないのよ。安心して下さいよ」
「それなら良いけど。絶対にだめよ!」美貴はハンドルを握りながら言った。

 (でも、1回でいいから、オッパイを縛られてみたい…)涼子は全裸にされ、乳房を
紐で縛られている自分を想像している。
「涼子。エッチなこと想像してるでしょう?」
「してないわよ、エッチなことなんか!」

 「だめよ、涼子。嘘を付いたら、今夜は相手をしてあげないからね」
「ごめんなさい。エッチをしたくて、想像していたの。だから今夜はしてね」顔を赤ら
めていう涼子だ。
「わかってるわ。今夜は激しく涼子を愛してあげる」美貴と友里は笑顔で話してる。

 ミニパトカーは、暫く走ると、路上に駐車した車を見つけた。
「違反よ。ここは駐車禁止の看板が立っているのに…」
「そうよね。違反だよね」美貴はパトカーを停め、3人はパトカーから降りて、違反車
に歩いていく。

 「あら、運転手がいるわ!」涼子はさっそく、運転席の男に注意した。
「ここは駐車禁止ですから、すぐに移動して下さい!」運転席の男は婦警姿の涼子に驚
いた様子だ。
「すぐ退けます。同僚がすぐ来ますから…」慌てる運転者だ。

 (おかしいわ。こんなに動揺しているなんて…)
「とにかく、急いで出なさい。そうしないと、違反切符を切るからね」美貴が顔を見つ
めて言うと「わ、わかってます。すぐ出ます…」返事した。

 その時、「パーン!」かん高い音が、ビルの中からした。
「何かしら?」3人は音のしたビルを見つめると「あら、慌てているわ!」ビルから3
人の男が、バックを抱えて走って来る。

 そして、美貴達と顔が合い、走るのをやめて、立ち止まった。
その時、運転していた男が「動くな、動くと撃つぞ!」ピストルを持ち、男の銃口は涼
子の頭に狙いが合っている。

 「何をする気なのよ!」美貴が叫ぶと同時に、ビルから走り出た男達が、急いで向か
ってくる。
「やばい事になった。とにかく逃げろ!」
「顔を見られたから、婦警も人質にしよう!」

 「強盗ね。あなた達、強盗をしたのね!」
「そうだ、とにかく人質にして逃げよう。パトカーには俺が乗る!」3人は分乗し「ほ
ら、乗るんだよ!」パトカーには涼子と美貴が乗り、友里が強盗の車に乗せられてしま
った。

 「ほら、走るんだよ。走らないと撃つぞ!」
「撃たないで、走るわよ」震える声になった美貴は、エンジンを掛けて走り出した。
「いいな、変な事をしたら撃つぞ!」銃口がしっかり美貴を狙っている。

 「分かっているだろうが、言う通りに走れ!」ミニパトカーは後部座席に乗った男に
指示されて、大通りに出た。
「急げ、飛ばすんだ!」
「スピード違反よ。ここは高速じゃないから…」
「空いているから、飛ばせるだろう?」
「わかったわよ」アクセルを踏んで、スピードを上げた。

 「飛ばせ。絶対にパトカーから離れるなよ!」
「分かっているさ。こっちだって、命が掛かっているんだから」後続の車もスピードを
上げ併走している。

 2台の車は繁華街を通り抜けて、郊外へと向かっていく。
「緊急指令、緊急指令!」ミニパトカーに無線が入った。
「消すな、そのままだ!」
「わかってるわよ」無線を聞きながら運転している美貴にも、追随している車が見えて
いる。

 (ライトを付けたら分かってしまうし、いい方法がないかしら?)思案しながら走っ
ている。
それは、助手席に座っている涼子も考えている。
(美貴さん、何とかして停めて。私が飛び出すから…)
(分かったわ。信号で停まったら、思い切り走るのよ!)美貴と涼子の意志が通った。

 それを応援するかのように、交差点の信号が黄色の点滅を始めた。
(涼子、走るのよ!)美貴の足は、アクセルからブレーキに代わり、踏み込んだ。
「キー!」音をたたて、ブレーキが掛かかると「バタン!」涼子はドアを開けて、走り
だした。

「逃げた。逃がすな!」後続の車からも男が降りて、涼子を追いかけていく。
「助けて、誰か助けて!」叫ぶが無駄だった。
「いやー!」所詮、女が男にかなうわけがなく「こいつ、懲らしめてやる!」涼子は男
に引きずられるようにして、後ろの車に連れ込まれた。

 「手間かけやがって!」男は涼子を車に押し込め、それと同時に、信号が代わり、再
び車は走り出した。
(お願い。誰でもいいから気が付いて!)婦警の3人の願いを無視するかのように、車
が次々とすれ違っていく。
(お願い。気づいて!)すれ違う車は、誰も美貴達の異変に気が付かない。

 「緊急指令、新宿にて強盗事件が発生。犯人は3人組で銃を所持している模様。繰り
返す。…」無線から事件の様子が伝えられている。
「ばれたか。わかっているだろうが、今度変な事をしたら撃つからな!」銃が後から美
貴の頭に押し当てられている。
「わかっているから、銃をしまって!」(このままだと、殺されるかも…)額に汗を流
しながら、ハンドルを握っていた。

 (ここは羽田だわ、しかも埋め立て地だ!)美貴の運転するパトカーは広大な空き地
を走って、粗末な建物に入った。
「着いたぞ。両手をあげて、降りるんだ」美貴は両手をあげ、パトカーから降りた。
それを待っていたかのように、友里と涼子も降りてきた。

 「こんな事しても無駄よ。必ず捕まるわよ」
「そうかな。こっちは命が掛かっているから、捕まるわけには行かないんだよ」パトカ
ーにシートが被せられた。
(これでは、気づかない!)さらに、コンテナの中に隠されてしまった。

 「これでよしと。こいつは逃げようとしたから、懲らしめないと収まらないよ」
「わかってる。中に入って懲らしめようぜ」
(何をする気なのかしら、まさか、集団レイプでは?)
銃を向けられて逃げる事ができず、言われるまま歩いていくと、建物が見えてきた。

 「入るんだ!」ドアが開けられた。
(ここに、閉じこめる気かしら?)不安を抱いて、中に足を踏み入れると(以外に綺麗
だわ…)3人が連れ込まれたの小さな宿舎で、仕切られて部屋もあり、リビングもある。

 「あんた達、婦警を連れ込むなんて!」中には女性がいた。
「美雪、仕方なかったんだ、見られたし。それよりも、こいつらが逃げないようにしろ
よ!」
「わかってるよ、リーダー!」リーダーと呼ばれのは坂本泰治、28才だ。
手下は、荻原健一、高木信也、石田高宣の3人だ。

 美貴達は3人の手下によって、両手を後ろ手にしっかり縛られていく。
「お前、さっき逃げようとしたよな?」高木は両手を縛った涼子を見ている。
「仕方ないわよ。あれは婦警として当然の事よ、あなたが警官だったら、同じ事をした
はずよ」そう言いきる涼子の体が震えている。

 「そうだよな、俺もそうするな。でも逃げられたら困るしな」荻原と石田も言う。
「だったら逃げれないようにしようぜ。それに事件の事を喋れないように!」リーダー
の坂本にはいい策があるらしい。

 「美雪、元放送部の見せ所だ。腕は落ちてないだろうな?」
「ビデオね。面白いわ、本物の婦警のエロビデオを作れるなんてね。まって、直ぐ用意
するから!」美雪はカメラを取りだし、ライトを点けて部屋の中を明るくしていく。

 「いいわよ。準備はできたわ」美雪は坂本に言うと「まずは、逃げようとしたお前か
らだ!」涼子の顔をしっかり見ながら「可愛い顔をしてるが、どんな顔になるかな」坂
本は、涼子のスカートを剥ぎ取り始めた。

 「いや、そんな事やめて!」両手を後ろ手に縛られた涼子は抵抗する事ができない。
涼子のスカートにホックが外され、ファスナーも下げられた。
「いや、いやー!」叫ぶ涼子だが、スカートが落ちて下半身は紫色のパンティ姿になっ
ている。

 「やめて。お願いですから、やめて下さい!」体を震わせ叫ぶ涼子だ。
「そうは、いかないんだよな。現職婦警のヘアヌードを撮っておかないと、こっちが危
なくてな」
「喋りません。絶対に喋りませんから、やめて下さい!」叫ぶ涼子だ。

 「信用できないな。ヘアヌードがいやなら、死んで貰うしかないんだよ」荻原も言う。
「喋りません。誓いますから、ヌードはいや!」
「そうはいかないよ。ここも脱いで貰うか!」高木の手も伸びて「いやー!」叫ぶ涼子
の上着のボタンが外されていく。

 「やめなさい。女性を辱めるなんて、最低よ!」
「そうよ。そんなの、野蛮人のすることよ」美貴と友里も叫んだ。
「こっちだって、乱暴はしたくないんだ。喋られと困るから、ヌードを撮って喋れない
ようにするだけさ」涼子のボタンが全て外され、胸が開いている。

 涼子は「やめて。それ以上、やめて下さい!」泣き顔になり「可愛いわ。婦警さんの
泣き顔なんて」ビデオはしっかりと撮っている。
そして、涼子の胸が開かされ、パンティとお揃いの紫のブラジャーが見えてきた。
「やめて。お願い、やめて!」叫ぶが、さらに胸が開かされていく。

 「ところで、オッパイとオ○ンコの、どっちを先に丸出しにして欲しい?」
「お、オ○ンコだなんて!」恥ずかしそうに顔を背けた。
「知ってるだろう。ここが、オ○ンコだよ」高木の手が、パンティの上から股間を撫で
ていく。

 「触らないで。そこを触らないで!」
「そうだよな、オ○ンコは恥ずかしいよな、オッパイにするか?」
「どっちもいやです。ヌードなんて、いやです!」

 「仕方ないな。同時に脱がせ。オ○ンコとオッパイ丸出しの素っ裸だ!」
「いやー!」涼子のパンティが掴まれ引き下げられ、背中のホックも外された。
(ヌードになってしまう。それに、ヘアもビデオに撮られていく!)涙を流すが、どう
する事もできない。
 
 高木はホックを外すと乳房を収めているカップを退けた。
(オッパイが撮られている!)涼子は顔を背けたが、それとは反対に涼子の自慢の乳房
が「プルン、プルン!」と揺れている。
「でかいな。お前、本当に婦警か?」涼子のブラジャーを外した男は、揺れ動く乳房を
眺めてから、撫でだす。

 「触らないで。お願いだから触らないで!」涼子が乳房を触られて叫ぶと「嫌うなよ、
ほら、ここもいいだろう?」今度は、パンティが足下に引き下げられた。
(性器が、性器が撮られている!)涼子の股間が露わになり、ビデオで撮っていく。

 「やめて、もうやめて!」性器と乳房を晒す涼子は、声を上げて泣き出した。
それでも容赦なく、高木の両手が乳房の膨らみを持ち上げながら、乳首を親指と人差し
指で転がすように摘んでいく。
「いや、やめて。お願いです!」涼子の乳首が膨らんでいく。

 「何言ってるんだ。これからが本番だから!」一旦、涼子の両手を縛った紐が解かれ
た。
「逃げるなよ。逃げたら皆でオ○ンコするからな!」残りの皆が監視している。
縛られた紐が解かれ、涼子に自由が戻った。

 「やめて。お願いですから、やめて!」腕に絡まった上着とワイシャツが剥ぎ取られ
て、体を隠す全ての布が剥ぎ取られた。
「いいな、逃げるなよ!」再び後ろ手で両手が縛られた。
「お願い、レイプはしないで。お願いです!」涼子は股間と乳房を晒したままだ。

 「美雪、オ○ンコもしっかり撮らないと…」
「いやー!」涼子の太股に手が伸びて、足が開かされていく。
「ほう、オ○ンコした事ないだろう。こんなに綺麗だし!」絨毛に包まれた淫裂が口を
開き(性器を撮られている…)嗚咽を上げながら、泣いている涼子だ。