「拉致された婦警」

                             赤星直也:作

第6話 引っ越し


 そして、引っ越しの日が来た。
外には森脇の指示で車が用意され、それに大きな絨毯が2個もある。
「婦警さんよ。悪いが、暫くの間は我慢してくれ!」淳子と久美は両腕を縛られたまま
の全裸だ。

 さらに、口をガムテープで押さえられて、絨毯で捲かれていく。
(動けない、手が動かせない!)絨毯は2人の自由の全てを奪っている。
「乱暴に扱うな。丁寧にだぞ!」その後、トラックに乗せられた。

 「さすが、リーダーね。これなら、誰も中に人が入っているなんて、思わないよ」
「それより、制服は大丈夫か。うまく運ばないと…」
「大丈夫ですよ。ここに入れてありますから」梅宮は大きなコンテナを開けて見せた。

 コンテナにはいろいろなコスチュームが詰まっている。
自衛官、看護婦、OL、スチュワーデス、女子高生などコスチュームが、ぎっしり入っ
ていた。
この中に、婦警の制服が混じっていても、誰も不思議とは思えない。
それに、風俗店用らしく見せるために、過激な下着も一緒に詰められている。

 「そうか。これなら、誰が見ても不審に思わないな…」
「良い考えでしょう。婦警の制服が混じっていても、誰も不思議とは思いませんし。で
も、苦労しましたよ。これだけ集めるのには!」コンテナを閉めながら言う。

 「それに、エロビデやエロ写真で使えるぞ。これならいい!」
「そうですよ。これで、稼がせて貰いましょうよ」
「それから、できるだけ運ぶんだ。残せば不審に思われる。いらないのは、必ず燃やし
てしまえ!」

 森脇の指示で、宿舎の中にあった家具や器材がトラックに詰め込まれ、不要な物は次
々と焼却されている。
そこに「引っ越しか。こっちも早いほうが助かるしな!」人相の悪い男達が現れた。

 現れた男達は、産廃を不法焼却して稼ぐために、前からここを狙っていた。
「足下を見やがって。もっと、出してもいいだろうに!」
「文句は無しだ。不景気だからこれが精一杯だ。これ以上文句を言うなら金を返せ!」
「残ってないから、文句を言ってるんだ。とにかく引っ越すからな。後は、もう知らな
いぞ!」

 「それが、お前達のためだ!」森脇達は、人相の悪い男達の見送りを受けて、江東の
工場から都心へと向かって走った。
暫く走ると「見ろ、検問だ!」運転する杉田の言葉に緊張が走った。
「慌てるな。絶対にばれやしないから!」森脇の指示で後続の車も緊張している。

 警官が車を停めさせた。
「すみません。荷物を調べさせてください!」
「どうぞ、どうぞ。引っ越しですから、ろくな物ありませんが…」リーダーの森脇は堂
々と振る舞っている。

 検問の警官は、荷台に置かれた荷物を調べ始めた。
(どうしよ。見つかったら素っ裸を見られてしまう…。それに輪姦されのが知れてしま
う…)淳子と久美は全裸なので、騒ぐわけには行かない。

 婦警の素っ裸が知れたら、辞職どころか、社会から消されてしまうのがわかっていた。
(おとなしくしていた方がいいわ、後の機会を待った方がいいかも…)森脇の思惑通り
に淳子達はおとなしくしていた。

 荷台を調べている警官が「これは何ですか?」コンテナに気づいた。
「これは、商売用の衣装ですよ」コンテナを開けて見せる。
「風俗の仕事ですか?」
「あまり、大きな声では言えませんがね。遊びに来たらいい子を抱かせてあげますよ」
「そうは行きませんよ、警官ですから!」いろいろな制服を見ながら婦警の制服も見た。

 しかし、不審を感じず「協力、ありがとうございました」と礼を言って、荷台から降
りた。
「行くぞ」「はい」森脇の合図で2台のトラックは都心へと再び向かって走り出した。

 都心の道路はそれほど混んでなく、スイスイと進んでトラックは新宿に近い住宅街に
入っていく。
「ここですか?」正面に大きな屋敷が見えている。
「そうだ、ここだ」トラックは屋敷の中に入っていく。

 「わかっているだろうが、丁寧に運べよ!」森脇が再び指示する。
「わかってますよ、リーダー!」トラックから降りた4人は荷台からから丁寧に荷物を
運んでいくと近所に住む住人は黙って、それを見守っている。
そして、絨毯が運ばれるが(どこかしら、ここは?)口を塞がれ、両手を縛られてはど
うする事もできない。

 2個の絨毯は4人がかりで運ばれ、屋敷の中に入ると「着いた、もういいぞ!」絨毯
が降ろされ広げられると、そこから縛られた淳子と久美が現れた。
「いいね、オ○ンコ丸出しの姿も」淳子と久美は乳房と淫裂を晒したままだ。
(いや、見ないで、性器を見ないで!)恥ずかしそうに太股を上げ、淫裂を隠そうとす
るが無理だ。

 「いじらしいね。オ○ンコを見られたくないなんて!」じっくり2人の淫裂を食い入
るように見つめていた。
「ほら、オ○ンコばかり見てないで片付けもしないと!」森脇の言葉に配下の3人も運
び込んだ家具を並べていく。

 一通り、部屋の中に家具を揃えると杉田と新田は、借りたトラックを運転して返しに
いく。
屋敷には森脇、梅宮、淳子達の4人が残されている。
「いいんだよな、このオッパイとオ○ンコが…」森脇は気に入った淳子の乳房と淫裂を
触っていく。

 「う、う、うー!」(いや、触らないでよ!)首を振って何かを訴えるが通じてない。
「リーダーはその子が好きですね。俺はこのオッパイがたまんないですよ」梅宮も形の
整った久美の乳房を掴み揉んでいく。
(いや、触らないで、いや!)首を振って拒む久美だ。

 「やりたくなったな。オ○ンコが!」
(いやよ、レイプしないで、いやよ!)梅宮の言葉に、目を見開いて首を振る久美だ。
「冗談だよ。セックスは皆が揃ってからだ。安心しな」森脇は部屋の中を確かめるよう
に調べていく。

 そして、夕方になった。
「おい、お前、料理が作れるか?」森脇は淳子に尋ねた。
(強盗犯の手伝いなんていやだけど、お腹も空いたし…)首を縦に振る淳子だ。
「作れ、お前が料理を作るんだ!」淳子の手を縛った紐が解かれた。

 「いいな、逃げるなよ。お前が逃げたら、残った久美は必ず死ぬ事になるからな」口
を塞いであったテープもはがされ淳子の自由が戻った。
「パンティを履かせて、性器を見られるのは恥ずかしいの」自由になった淳子は両手で
股間を隠している。

 「ダメだ、逃げられと困るからな。そのオ○ンコを見るのも楽しいしな」
「わかったわ、諦める…」力無く用意された野菜と肉を料理していく。
当然、背中を向いているので太股の付け根の割れ目が丸見えになっている。
「いいね、オ○ンコが!」時折見える淫裂に、興奮しながら久美の乳房と淫裂を触って
いる2人だった。

 やがて、野菜や肉を焼いた臭いが、部屋に漂ってきた。
「うまそうだぞ。お前、結構やるな」森脇は淳子の豊満な乳房を掴み揉んでいく。
「やめて、危ないからやめて!」
「わかったよ。その代わり、今夜もオ○ンコの中に出すからな」お尻を撫でだし(今夜
も犯されるのね、強盗犯に…)項垂れながら料理を作っている。

 突然「ピンポーン!」玄関のチャイムが鳴った。
「おとなしくしろ、逃げるなよ!」淳子は森脇に押さえられ、部屋の中に緊張が走って
いる。
「どちら様ですか?」梅宮はインターホン越しに尋ねた。

 「俺だよ、俺!」
「俺じゃぁ、わからないよ」
「杉田だよ。有紀も一緒だ!」
「わかった、今開ける」梅宮がドアの鍵を開けると杉田と有紀が入って来る。

 「有紀、相変わらず派手だな、パンツが見えるぞ!」森脇は有紀の短いスカートを捲
り上げていく。
「リーダーのスケベ。見たいなら見なさいよ。でもオ○ンコは見えないわよ」スカート
の裾を捲くってパンティを見せていく。

 「有紀、やめろよ、そんなみっともない事は!」杉田がいさめた。
「だって、あんな事を言うから…」項垂れる有紀だ。
その時、またチャイムが鳴った。
「どちら様ですか?」再び緊張が走って「俺だ、新田だよ。和美も一緒だ」ドアの鍵が
外された。

 「遅くなって悪いな」転げるように新田と和美が入ってきた。
「これで皆が揃ったか。婦警を連れてこい!」全裸の淳子達が皆の前に引き出された。
淳子は恥ずかしそうに両手で股間を覆ったままで、両腕を縛られた久美も引き出された。

 「ねえ、あなた達、この婦警さんと毎日オ○ンコしたいでしょう?」有紀は久美の淫
裂を手で広げて中を調べていく。
「見ないで、性器は見ないでよ!」あまりの事に、顔を背ける久美だ。