「失われた絆」

                             赤星直也:作

第24話(最終話)新商売

 2人の考えがまとまると、目黒を呼んで話していく。
「そうか、後を付けられたか。実は気になる話を聞いてね」
「どんな話だ?」
「『女性を相手にして、素っ裸の写真を撮らせたり、レズの相手をする婦警がいる』
と言うタレコミがあったんだ!」
「誰だかわかるか?」忠明の顔色が変わった。

 「無理だよ。トップしか知らないよ」
「何とか調べられないかな?」
「やってみるよ。でも恵を手放すのはイヤだ。形ばかりにしてくれないか?」
「困ったな、瞳じゃイヤか?」
「あの子もいいけど、恵をもっと虐めたいんだ」

 「だったら、マゾにしたら。それならいいでしょう、ついでに愛子もあげるから」
「オ○ンコしてもいいだろう。俺だけは?」目黒はなおも食い下がった。
「男はスケベね。セックスする事しか考えないの?」
「そう言う八重さんだって、小池と夜の事を考えているだろう?」
「そりゃあ、そうだけど、意味が違うわよ」八重の顔が赤らんだ。

 そして、愛子と恵は屋敷に呼び出され、辞職するよう命令される。
「そんな、これからどうやって生活すればいいのよ」泣きながら、考え直すように頼
み込んだが聞き入れられない。
それに、新しい店を始めるからそこの営業も任され、恵と愛子は翌日、渋々辞表を書
いた。
同僚は辞職を知り、心配そうに「そう、やめるんだ。これからはどうするの?」声を
掛けて「スナックを始めるの。女性専用のスナックよ。男は出入り禁止にするの」そ
う話している。

 それから2週間後、2人は同僚の見送りを受けて、城北署を出て行った。
城北署を出ると、真っ先に八重の屋敷に向かい「待っていたわ。少し痛い思いをして
貰うわよ」服を脱ぐよう言われる。
2人は言われるまま脱いで、生まれたままの姿になった。
「久美。後から行くから先に連れてって!」久美が2人を連れて行く。

 2人が例の地下室に連れて行かれると、そこには同じように、全裸にされた女性が
数人両手を鎖で吊されており、これから何が起こるのか不安そうな顔をしていた。
暫くして、黒い革製の服を着ている八重が現れた。
服はベルトの組み合わせで、胸や股間がくり抜かれて、真っ黒な絨毛や黒ずんだ乳首
が丸出しになっている。

 「2人は知っているからいいけど、この子達は知らないの。教えてあげるないとね」
真っ先に恵の乳房を叩き出し「ヒー、お許し下さい、お嬢様!」悲鳴を上げていく。
「これから私の為に一生懸命に働くわよね?」乳房を揉みながら淫裂を触る。
「誓います。お嬢様の為に身を挺して働きます」

 「良い心がけよ、乳首を噛むわよ」
「お嬢様がしたいなら我慢します。う~!」顔を歪めた。
八重が顔を上げると乳首には歯形が残っている。
その後、愛子も同じように言わされ、乳首を噛まれた。

 「あなたもわかったでしょう。誰が主人か?」見かけない女性も、乳房やお尻をム
チで打たれ「お嬢様。一生懸命働きますからお許し下さい!」皆、泣きながら叫んだ。
その後、乳首を噛まれて「ヒ~!」悲鳴を上げながら忠誠を誓い、それが済むと鎖が
解かれた。

 「何故、私がこんな服着たかわかるかしら。オッパイと性器を出しているか?」
「ご奉仕します、お嬢様!」恵と愛子は意味がわかり、真っ先に乳房と淫裂を撫でて
いく。
「そうよ、そうなの。さすがにリーダーは違うわね」気持ちよさそうな顔だ。
「私もご奉仕します」残った女性も一斉に八重を愛撫しだす。
それには「いいわ、凄くいい!」悶え声を上げながら淫汁を漏らしている。

 それが済むと、全員が居間に戻ってこれからの事を話した。
「あなたは男役が似合うわね。スポーツ好みだし、髪を短く切るのよ」
「あなたは女性役よ。もっと色っぽく振る舞いなさい」役目を決めていく。
実はここに集められた女性は、新しく始める女性専用スナックの従業員だが、借金を
抱え、行き場のない女性ばかりだ。

 こうして、1週間後には開店の運びとなり、前宣伝して置いたせいか、初日にも関
わらず客席はほとんど埋まっている。
その客席の中に、同僚がいた。
「愛子、あの子可愛いわね。何とかしてくれない?」
「別料金だけど、それども楽しむ?」
「勿論よ、いくらなの?」
「部屋代込みで、1時間2万円よ」

 「安いわね、ホテルだって結構高いのに。これでお願いよ」金を渡し、愛子はお嬢
様風な店員を呼んで、引き合わせた。
「ご案内します」同僚は従業員に案内され個室に入り、暫くすると「お姉様、そこで
す。気持ちいいです!」喘ぎ声を上げだした。
それは店内にも聞こえて火が点き、客の理性が崩れ欲望が支配している。
「して、私もされたい!」従業員の手を掴み、乳房を掴ませて「私にもやらせて」客
も抱き付いていく。

 そこに「2万円で個室がございますが、ご利用しますか?」恵と愛子が聞き回って
いく。
そう言われれば断る手はない。
「利用させて。1時間以内なら何やってもいいんでしょう?」
「はい、肌に傷を付けなければ結構です。玩具も御用意致してありますから」
「行こう!」手を繋いで我先にと個室に飛び込んで「あ、あ、あ!」「もっと、奥ま
でして…」「指じゃイヤ、バイブでして…」喘ぎ声が途切れる事はなかった。

 そして、閉店になった。
「ママ。もっと人を増やさないとダメよ。5人の相手をしたからクタクタよ…」
「私だってよ。5人はキツいわ」
「でも、男よりはいいでしょう。オチンチンで膣を汚され、射精されるよりは?」
「その点は、お嬢様に感謝します。でも、体力が…」

 「わかった。話してみるけど、それまでは我慢して」恵と愛子は早速八重に相談し、
瞳や文恵と好恵姉妹を応援に出す事を決めた。
勿論、姉妹は10時までで、それ以降は屋敷に戻る事になっている。
翌日、6時に店が開くと同時に客が現れ、真っ先に、幼い姉妹に客が殺到した。
それも八重は計算済みだ。

 「あなた、思ったりも実入りがいいわね。売春よりも儲かるわよ」
「キャバレーも儲かっているしな。これで出張売春の穴埋めができたな」笑顔で話し
ている。
こうして、2人が任されたスナックは口コミで広がり、さらに繁盛していった。

 そんなある日、休日だというのに従業員の皆が、八重の屋敷に集められた。
女性達は皆全裸を命じられて、生まれたままになっている。
「来て、面白い物を見せてあげるわ」八重を先頭に地下へと向かうと「お許し下さい、
お嬢様!」中年の女性が縛り上げられ、叫んでいた。
女性の全身には赤い筋ができている。

 「残念だけど、裏切りが出たの。どうなるか皆にも知って貰おうと思って呼んだの」
そこに治郎兵衛が焼き印を運んできた。
「許して、お嬢様!」叫んでも無理で「ギャー!」悲鳴を上げて失禁したが、できた
焼き印は恵達とは違った形だ。
「これだけじゃ済まないわよ。面白い事もやって貰うの」鎖が解かれ、四つん這いで
縛られた。
(犬だわ。犬に射精させる気だわ)恵と愛子は思いだした。

 その通りで、久美は例の大型犬を連れ込み「イヤ、イヤ~!」抵抗するが無駄だ。
「ヒ~!」背中に犬が乗り、肉竿を押し込み、それを女性達は怯えながら眺めている。
「許してお嬢様。もう絶対に逆らいません!」
「今更遅いわ。あなたはもう日本には戻れないのよ」
「そんなのイヤ。イヤです!」叫んでいるが、その間に犬が射精し、女性は泣き続け
た。

 「わかったでしょう。逃げようとしたり、チクッタりしたらこうなるのよ」
「誓います、絶対にそんな事しません!」
「だったら、どうするか、わかっているわよね?」
「お嬢様、このオッパイを噛んで下さい」緊張した顔の恵が言うと「良い心がけよ、
今日は痛いからね」乳房に吸い付き、乳首を噛む。

 「う~!」顔を歪めるが、悲鳴を上げまいと堪え「ありがとうございました…」噛
まれ礼を言うが、乳首には八重の歯形が残っている。
「お嬢様、私のオッパイにも…」愛子も言い、歯形が残る程噛まれても悲鳴を上げな
い。
それを倣って、女性達は次々と乳首を噛ませていた。
勿論、文恵と好恵もで、好恵はまだ膨らんだばかりの乳首を噛まれ、涙を流したが悲
鳴は上げない。

 それが済むと広間に戻り、日頃の感謝を込めてパーティが行われた。
「言い忘れたけど、恵と愛子はこれから見合いをして貰うわ。そのままでいいの、直
ぐに誓いのセックスができるし…」
「見合いですか?」驚きの声が上がった。
「そうよ。真面目に働いてきたから、家庭を持つのを許すわ。勿論、産んでもいいよ。
それに、売春は免除よ」

 それを聞いて「だったら、私も真面目に働けば家庭を持てるんですか?」「当然よ。
それなりの働きをして、稼いでくれればだけどね」その言葉に笑顔になる女性達だ。
八重は飴玉を与えた。
それに、売春で掴まれば自分も危ないし、今のレズだと売春にはならない。

 儲けに大差ないから、無理する必要もなく、恵を忠明から避けたかった。
それを知らないホステス達は「お嬢様、私一所懸命働きます!」と忠誠を誓い、思惑
通りに運んで八重は機嫌がよかった。
「いい、これから練習よ。レズの特訓をしてね」その言葉に一斉に床に倒れ、抱き合
った。

 一方、恵と愛子は八重の手下を相手に、馬乗りになっていた。
「お願い、幸せにしてね」乳房を揉まれながら腰を振り「勿論さ。大事にするよ」手
下も家庭を持てるとあって、笑顔だ。

 抱き合っていたのは忠明もだ。
「いい、私が相手出来ないから文恵が替わりをするのよ」体を震わせる文恵を、忠明
が抱いていく。
「優しくして下さい…」
「わかっているよ」忠明は乳房を吸ってから淫裂を撫でて「ん、ん、ん!」呻くよう
な声を上げ忠明を抱きしめた。
そして、文恵の封印が忠明によって破られ「痛い~!」体を痙攣させ、真っ赤な鮮血
を流していく。

 それでも忠明は肉竿を動かし、胎内に噴射した。
「これからもしていいけど、子供は産まないのよ。産むのは私だけだからね」
「心得ています。強引にされたら報告します」
「そうよ、それでいいの。あなたも真面目に働けば自由にしてあげるからね」相変わ
らず飴玉をしゃぶらせている。

 それから数年たった。
八重は2人の子供の世話をし、同じように恵と愛子も子供を抱いていた。
愛子と恵はそれぞれ店を任せられ、警官だったとは誰も信じない程、八重に対して忠
誠を誓っている。
それは2人が八重の恐ろしさを一番知っているからだ。
それに、恵は忠明との夫婦生活は忘れて、八重の夫として見ている。

 そんなある日、店の中をやたら調べている客に気づいた。
(警察だわ。間違いない!)恵も今の生活を失いたくなかった。
たとえ、八重の手下が夫でも、別れ離れにはなりたくないから、直ぐに八重に知らせ
た。

 知らせを聞いて、八重は手下を使い、婦警が店から出た所を捕らえて屋敷に連れ込
み、早速両手を縛り拷問が始まった。
「ギャー!」悲鳴を上げながらも、決して話そうとはしない。
しかし、やはり女性で、ビデオカメラの前で全裸にされると、泣きながら話しだす。
依頼主や目的を細かく話していく。

 「わかった、帰してあげる。でも、喋られた困るの。意味わかるわね?」こうして、
探りに来た婦警を手下に犯させ、ビデオに撮っていく。
「これが公になったら、あなたは恥さらしになるわ。婦警がレイプされたって、エロ
雑誌に載るからね」婦警はプライドを棄てて土下座している。
「そこまで言うなら黙っている。その変わり、休みに付き合って欲しいの」そう言っ
て帰した。

 そして、休日にあの婦警を恵と愛子がされたように、レイプビデオを撮られ、逃れ
られないようにしてしまった。
「これくらい我慢して。私だって夫婦の絆を奪われたのよ。でも、今のほうが幸せだ
けど…」婦警のレイプビデオを見ながら恵は呟いている。

 それから数週間後、あの婦警も忠明のキャバレーで全裸のショーをやらされた。
それが済むと、今にも泣きそうな顔をして、乳房と無毛の淫裂を客に触られていく。
この婦警も、レズの相手を承知するのに、そんなに時間は掛からなかった。

~完~