「失われた絆」

                             赤星直也:作

第10話 主演ビデオ

 「いい体だ。服を着るのは勿体ないよ、そのまま撮りたいが、撮影にならないしな。
下着から着てくれ」男は2人に渡した。
「サイズは、合わないと思うけど我慢して着るんだ」渡された下着を着ていくと、お
揃いの白のレースで、ブラジャーはサイズが合わず、乳房の膨らみが飛び出している。

 「とりあえず、それでいいか。その次は…」コスチュームを選びだし(それは選ば
ないで、お願いです!)祈る2人だが、婦警の制服を選んだ。
「着てくれ。セットになっているからな」婦警の制服でポルノビデオを撮りたくはな
かったが、着ない訳には行かず、ワイシャツ、スカートを履いてネクタイをしていく。
それを「いいね。本物みたいだよ」男はニヤニヤしながら見ており(勝手に言ってな
さいよ…)無視して上着、帽子を着ると、間違いなく婦警の恵と愛子だ。

 「準備は出来たか。行こう!」男に案内されスタジオに入った。
「あら、本物みたいね。そのまま勤務しても変に思わないわ」「そうよね、本物そっ
くりよ」八重は気遣って言うが、勿論、周りのスタッフだって2人が本物の婦警だと
は思ってもいない。

 「早速だが、ストリーはこうでして…」話されていく。
「わかりました。外での撮影ですね?」
「はい。15分程度ですから」スタッフの案内で外での撮影が行われた。

 2人は町中をパトロールする演技をしていく。
「OKです。次ぎ行きます」今度は人相の悪い男が現れ2人をからかっていく。
「逮捕するわよ」
「面白いや。やって貰おうか」2人を取り囲み、建物の中に連れ込む。
「OKです」こうして、撮影が進んで再びスタジオに戻ってきた。

 「今度はストリップです。脅されて自分から脱ぎます」スタッフの言葉に顔が引き
吊り(いよいよ、ヌードになるんだわ。オッパイも性器も撮られるんだ…)相変わら
ず黙ったままだ。

 「脱げ、脱ぐんだよ、こいつが死んでもいいのか?」台詞通りに愛子の顔にナイフ
が押しつけられた。
「しまって、ナイフを退けて!」恵は怯えながら叫び「脱ぐわ。脱ぐからナイフを退
けて…」カメラの前で制服を脱ぎだし、上着、スカートと脱いでいく。
(撮らないで。こんなのイヤ!)拒めば今までの事が警察に知られてしまう。

 売春した事や、夫の目の前で犯された事を、知られたくはないから従うしかなく
「これで許して下さい!」下着姿で泣きだした。
「ダメだ。脱がないと、こいつが死ぬぞ!」撮影とはいえ、迫力十分で泣きながら下
着も脱いで全裸になった。

 「う、う、う!」手で股間を押さえていると「手を退けろ!」震える手を退けてい
く。
「ほう、パイパンじゃないか。これを何と言うんだ?」1人が淫裂を触った。
「せ、性器です…」
「違う呼び方があるだろう?」
「お、オ○ンコです…」台詞通りだが、恥ずかしい言葉だ。

 「誰のオ○ンコだ?」
「恵です。恵のオ○ンコです…」途切れ途切れに言うと、それをカメラが撮っている。
「やれ、やり方知っているだろう?」男はズボンを脱いでいく。
「できない、口ではイヤです!」
「こいつが、どうなってもいいんだな」またナイフが愛子の頬に当てられた。

 「やりますからナイフを…」恵が男の前に膝を降ろして肉竿を口の中に迎えると
「そうだ、それでいい」気持ちよさそうな顔で乳房を掴んだ。
(触らないでよ。オッパイはイヤです!)それでも「フグ、フグ!」口で擦り続けて
いく。

 「OKです。今度はあなたの番ですよ」愛子が脱ぐ番だ。
「待って。どうせなら、レイプしましょうよ。それが自然よ」また八重が口出し「そ
うだよな。2人のストリップよりも、数人掛かりでやった方が面白いな」内容が変更
された。
だが「イヤ、イヤです。レイプなんてイヤ!」屋敷で集団レイプされた事を思い浮か
べ泣きだした。

 しかし、容赦なく「キュー!」撮影が始まり、泣いている愛子が撮られていく。
「イヤ、イヤ。やめて!」悪夢の再来で、愛子は3人に押さえられ、制服が脱がされ
ていくと、本気で抵抗している。
迫力あるシーンだが、力負けして下着も剥ぎ取られた。
「見ろよ。こいつもパイパンだぞ!」足を押さえられ淫裂を撮られている。

 「やめて、お願いです!」叫んでも指で弄られて、乳房も掴まれ「う、う、う!」
泣きながら堪えるしかない。
「どれ、最初は俺だ!」男が覆い被さった。
「いや、いや~!」淫裂に肉竿の先端が入ると、周りの肉が盛り上がり、肉竿が入り
込んで行く。
(愛子がまたレイプされた…)恵には自分の事のように思えた。
こうして、愛子は四つん這いにされたり、駅弁で抱きかかえたりと、膣に3人から射
精された。

 「次はあなたです。行きます!」今度は恵の番だ。
「いや、やめて!」叫んでも男の肉竿が膣を押し広げながら入り込む。
肉竿はゆっくりと根本まで入り、ピストンを始めた。
「気持ちいい。あんたのオ○ンコは締まりがいいな。婦警にしておくのは勿体ない。
ソープで働けよ」乳房を揉みながら屈辱な言葉を投げつけ「う、う、う!」恵も泣き
ながらされるがままだ。
そして、人に色々な体位で射精された。

 射精されると暫く休憩だ。
「どう。オ○ンコされて気持ちいいでしょう?」
「よくありません…。レイプなんて、もういやです…」愛子は泣きながら言う。
「そうね。愛子は実際にやられたから、レイプが嫌いだったわね」棘のある言葉にま
た泣き出した。

 「泣いてばかりいてどうするのよ。私のいう事は何でも聞く約束よ!」乳首を摘み
むと潰した。
「う~!」顔を歪め「もう泣きません、ですからオッパイから手を…」苦しそうに言
い「それならいいわ。次は楽しいシーンよ」指が退けられた。
「お嬢さん、次ぎ行きますよ」
「いいわよ、始めて」撮影が再開された。

 「愛子、犯された…、私犯された…」
「私もよ…3人に犯された…」2人は呆然とした顔で見つめ合い、やがて乳房を触り
合う。
「愛子!」「恵さん!」唇を合わせてレズが始まった。
2人は淫裂から白い液体を流したまま抱き合い、それをビデオカメラが撮っていく。

 その後は、脅迫され売春するシーンも撮られていく。
「金払うよ、やらせろ!」制服のスカートが脱がされた。
愛子と恵の下半身は黒いストッキングを履き、ガーターベルトだけを付けている。
勿論パンティは履いていない。

 「出さないで。まだ仕事が残っているから!」
「わかっているよ」背中に抱きつかれ、立ったままで肉竿が押し込まれた。
(もしかして、こんな事をされるのでは?)不安を感じながら演技をしていく。

 撮影は半日掛け、夕方に終わった。
「ご苦労様でした。これを飲んで下さい」それは受精卵を排出する薬だ。
「あら、そんな心配は要らないの。あれ、飲んでいるのよ」
「そうですよ。本番するんですから、前もって準備するのが当然ですよ」八重と久美
は勝手に言う。

 「ところで、編集は何時終わるの?」
「今夜中には終わらせ、明日の朝にはお届けします」
「頼んだわよ」4人は車に乗ってスタジオから出て「2人には、いい物をプレゼント
するわよ」八重はランジェリーショップに行くように命じた。
(もしかして、あれと同じのを着せられるのでは?)思い出すと、泣きたくなってし
まった。

 車は程なくして停まり「降りて。プレゼントしてあげるから」車を降りて店の中に
入ると「お待ちしておりました」店員が出迎えに出た。
「頼んでおいたのあるわよね?」
「勿論です、こちらに御用意してあります」奥へと案内していく。

 「あら、いろいろあるのね。これがいいわ」八重は撮影と同じ、黒いスケスケのセ
ットを選んだ。
「お嬢様、こちらもよろしいのでは?」やはり黒だが、何の役目をしないブラジャー
で、カップがくり抜かれている。
「いいわね。これと、これのセットも!」黒いパンストだが、股間の部分がくり抜か
れてあり(そんなの要らないわ、着たくもない!)下を向いたままだ。

 「2セット買うわ。ここで着ていいかしら?」
「かまいません、こちらへ」試着室へ案内された。
「これを着て。これだけで戻るのよ」久美が選んだ下着を着るように言うと(そんな、
フルヌードと同じになってしまいます!)顔が強ばった。

 「逆らうの。この私に?」
「そんな事ありません、直ぐに着ます」急いで服を脱ぎ、下着も脱いで全裸になった。
「いいスタイルですね」
「そうよ。だから、見せるのを着たいのよ」店員と八重が話している間にも、買った
ばかりの下着を着込んでいく。
黒いブラジャーからは乳房が飛び出し、下半身は淫裂が剥き出しになっている。

 「お似合いですね。ヘアがないのがいいです!」
「そうよ。ヘアを剃るのが趣味だから、これがいいわよね」黒いパンストから覗く淫
裂が卑猥で、その淫裂を八重が撫でていく。
(イヤ。触らないで下さい)横を向いている。

 「いい、この姿で帰るのよ」脱いだ服は久美が持っている。
「ありがとうございました」見送りを受け、店から出ると「ぬ、ヌードよ!」商店街
の買い物客が指さしている。
「マゾよ。聞いた事があるわ。ヘアを剃って楽しむんだって!」
「マゾね…。裸も平気なんだ」直ぐに人垣ができあがり、その人垣を掻き分けて車に
乗り込み、屋敷へと戻る。

 屋敷では食事の準備ができていた。
「猫になるのよ。全部脱いで!」着たばかりのブラジャーとパンストを脱いで全裸に
なった。
「おいで。一緒に食べるのよ」2人は四つん這いになり、八重の後ろを歩いていくと
「八重、これが新しい猫か?」見知らぬ男性が恵の淫裂を触っていく。

 「そうなの。お父さんはやっちゃダメだからね!」
「わかっているよ。触るだけならいいだろう?」乳房も触り、その後、愛子の淫裂、
乳房と触った。
「旦那様ったら、新しいのには目がないんですね」
「久美、そう怒るなよ。久美が一番だから」今度は久美の機嫌を取りだす。

 「お父さん、仕事の方はうまくいっているの?」
「あの2人が協力的だから順調さ。もうすぐ結果が出ると思う」
「それならいいわよね」
「それより八重、お前オ○ンコしたんだってな!」

 「そうよ、お父さんが許さないから、勝手にやっちゃったわよ」
「勝手にしろ。俺は知らないからな!」
「はい、勝手にします」そんな会話をしながら食事を摂っていく。
勿論、恵と愛子は皿に盛られたのを口だけで食べていた。

 その夜、2人は屋敷に泊らされ、肌を寄せ合い、同じベッドに寝ている。
「どうなるのかしら?」
「わからないわ。でも、もっと辱めを受けるのは間違いないわ」
「イヤ、これ以上はイヤよ」
「私だってイヤよ。どうしたらいいのよ」結論が出ない。

 「恵さん。私を抱いて、昼間の事を忘れたいの」
「わかったわ、私も忘れたいし」抱き合い、乳房をつぶし合う。
「して、指で…」愛子の淫裂に恵の指が入り「私にもして、私にも…」2人は姿勢を
変えて、シックスナインの体位で淫裂を触り合っている。
「いいわ、凄くいい!」
「私も感じるわ、気持ちいい!」小さな部屋に2人の悶え声が響いている。

 それを、隠しカメラが捕らえていた。
「久美、始まったわよ」
「ホントだわ。根っから好きなんですね」
「そうみたいよ、これでやり甲斐ができたわ。それより、今夜はお父さんとするんで
しょう?」
「はい、久しぶりにお声が掛かって…」顔が赤くなった。

 「頑張ってね。でも、兄弟はこれ以上欲しくないの…」
「勿論です。前から飲んでいますからご安心下さい」久美はそう言うと、八重の父親
の部屋に向かった。
「今夜は1人でやるしかないわね」八重は隠し撮りのモニターを見ながら、乳房と淫
裂を触わりだした。

 翌朝、約束通りにビデオが届けられ、皆が集まった中で再生が行われ『イヤ、イヤ
です』泣きながら犯されていく2人の迫力に圧倒されている。
「凄いわ、とても演技とは思えないわよ」八重も感心してみている。

 「でも、何か物足りないわね」
「そうだよな、もっと辱めがないとつまんないよ」
「そうよ、婦警さんだから警察署でレズなんてどうかしら。しかも、勤務中に!」
「お嬢さん、いくら何でも無理ですよ。警察でそんな事絶対できません。第一、カメ
ラマンも入れませんよ」

 「カメラマンが入れなくても、ビデオは撮れるわよ。2人が誰かに頼み込むのよ」
「そんな事出来ますかね?」
「出来るわよ。やらなかったら、この2人は一生、恥をさらす事になるんだから」
(イヤよ、警察でレズなんてイヤ)聞いていた2人の顔から血の気が引いていく。

 「そうか、それは面白い手だ。やる価値があるな」
「でしょう。やるわよね、やらなかったら聞いていた通りになるわよ」八重の目がギ
ラギラ輝いている。
2人の体は(イヤです、やりたくない…)怯えて、震えが止まらない。