生け贄の婦警
                              赤星直也:作

第9話 拉致

 だが、2人が考えていたように、物事は進まなかった。
山崎から、連絡を受けた高島は、警視庁上層部に連絡を取った。
その情報は、公安局にも知らされ、公安局の考えは「囮として泳がせて、組織を壊滅さ
せる」一方、警視庁側は「それを証拠として、1人づつ捕まえ追い込む」という考えだ。
意見がぶつかり、なかなかまとまらない。

 最終的には、国家公安委員会が判断して公安局が提案した、囮作戦で望む事を決めた。
日本では、囮捜査は非合法とされていて無罪になるが、麻薬に関してだけは、特例とし
て囮捜査が法律で認められている。
「もし、失敗したらどうなるんだ?」高島は食い下がったが「失敗したら、陣内と岡江
君を理由にして踏み込む」

 「罪状はどうする?」高島の問いに「婦女暴行罪とする」公安局の答えに「生け贄に
する気か。公安庁は!」怒鳴る高島だ。
高島の言葉に、押され気味の公安側の顔色が変わり「そうだ。シンジケートを叩くのだ
から、女の1人や2人くらい、犠牲は当然だ!」と言い出す。
「そうだ。我々だって、犠牲になった者もいるんだぞ。警視庁では何人死んだ?」公安
側が反撃に出て、そう言われれば、高島は引き下がるしかない。

 「わかった。せめて、2人の命は何とか助けさせてくれ」高島も承知するしかない。
「それは当然だ。最善はつくす!」

 こうして、成田についた貨物の中には、覚醒剤とは別に、発信器が密かに組み込まれ
た。
作業員に変装した捜査官は、何もなかったように作業をしている。
そんな、監視の中にトラックが入ってきた。

 勿論、運転しているのは桜井組の構成員で、税関の職員も気づかない振りをしている。
「ここにサインを…」税関から渡された書類にサインし、荷物を積見込むと、トラック
は走り去った。
その後を、隠れるように数台の乗用車が、交代しながら後ろを尾行をしていた。

 トラックは、首都高速には入り、都内に入ると「逃がすなよ!」皆、緊張しながら尾
行している。
発信器からの電波は、警視庁の本部でも受信している。
「都内に入ったぞ!」高島達は、画面に映るランプを、食い入るように見つめている。

 そんな事とは知らずに、トラックはビルの中に入り、それを確認したのか、桜木と外
人が入っていく。
「奴だ、間違いない!」アメリカからの情報で、事前に知らされた外人だ。
「大物だ、絶対に掴まえないとな」捜査陣は、ゆっくりとビルの周りを包囲し、逃げ道
は、全て塞いだ。

 包囲網が完成すると、警視庁の警察官と公安局の捜査官は一斉にビルの中に飛び込ん
み、桜井達を逮捕した。
史上空前の逮捕劇であり、押収した麻薬の量も2トン近かく「これで、安心だな」ホッ
とする捜査陣だ。
だが、シンジケートは潰れておらず、その裏に、もっと大きな黒幕がいるのを、公安庁
と警視庁は見逃してしまった。

 その、黒幕の魔手が、貴子と久美に迫っているのを、2人は知らない。
桜井達が逮捕された事は、直ぐに黒幕に報告された。
「そうか、桜井が捕まったか。一番怪しいのはマリアンだな。急いで調べろ!」黒幕の
指示で、配下はマリアンの従業員を1人ずつ調べて、最近雇われた貴子と久美が怪しい
と目が付けられた。

 「そうか、あいつらか。直ぐに掴まえろ!」命令は直ぐに実行された。
そんな事があったとは知らず、2人はマリアンでの仕事を終えて、アパートへと向かっ
ていた。
深夜の電車を駅で降り、歩いていくと、行き交う人はほとんど見あたらず、時折、車が
走り去っていくだけだ。

 2人が道路を並んで歩いていると、向こうから車が走ってきて、ライトが2人を照ら
していく。
「まぶしい!」久美が叫んだ瞬間、車から数人が一斉に降りて、久美の体を押さえつけ
た。
「いやー。助けて!」そう、叫ぶはずだったが、口を塞がれ声にならない。
「う、うー、う!」空気の抜ける音だけしかだせず、貴子も数人によって、押さえられ
てしまった。

 それを確認したのかワゴン車が走って来て側に停まりドアが開き「乗せろ!」その言
葉で2人は無理矢理ワゴン車に乗せられた。
2人を乗せた車は、真っ暗な道路を走っていく。
「あなた達、何する気なの?」久美は、震える声でやっと言えた。
「悪いが暫く、我慢して貰うよ。それにしてもいい乳してるな」犯人の1人が貴子の服
を巻くった。

 「いやー、やめて!」ワゴン車の中で、叫び声を上げる貴子に「こっちはどうかな?」
久美も服を捲られた。
「こいつは小さい方だな。この手は敏感なんだ。オ○ンコが楽しみだな」
「イヤ、やめて、お願いです!」久美も叫ぶが、容赦はなかった。

 服を脱がし終えると、ブラジャーも外して乳房を露わにしていく。
「小さいが、いい形じゃないか」久美の小振りな乳房が掴まれた。
「やめて、お願いやめて!」抵抗しようにも無理で、同じように貴子のブラジャーも脱
がされ、豊満な乳房が揺れている。
「思った通りで、いい乳してるな」誘拐犯は、2人の乳房を代わる代わる触っていく。
「お願い、やめて。お願いです!」犯人達は2人の乳房を揉みながら乳首を吸う。

 「いやー!」久美は抵抗し、貴子も必死に抵抗していく。
「暴れると、食いちぎられるぞ!」リーダーらしい犯人の言葉に、吸われていた乳首を
噛まれた。
「ヒー!」痛さに堪えかね、悲鳴をあげていく2人だ。
「わかったわ。暴れないから噛まないで…」貴子と久美は抵抗を諦めた。
「そうだ、それでいい!」誘拐犯達は、楽しむかのように2人の乳房を、代わる代わる
辱めていく。

 真っ暗な闇を走るワゴン車は、とある町に入り、街灯がワゴン車の中を照らしていく。
服を捲られて、乳房を辱められている貴子と久美の姿が、街灯が近づく度に浮かび上が
っている。
(いったい、どこに連れて行かれるのかしら?)不安な思いを抱く中、小さなビルに向
かい、ビルまで来ると、ワゴン車は地下の駐車場に入った。

 車も停まり「降りろ!」ドアが開き、久美と貴子は男達に押さえながら降りて、ビル
の中に入って行く。
ビルは、手入れが行き届かず、薄汚れている。
(山崎さんか、目黒さんと連絡をしないと…)いくら連絡を取りたくても、捕まってし
まった以上は、連絡は取れない。

 薄汚れた通路を歩くと、二重になったスチール製のドアを開いて中に入り「こ、ここ
は!」貴子と久美は絶句した。
部屋の中に鉄格子の檻があり、その檻の中には、今にも壊れそうなベッドが置いてある。
(無理だわ、ここからは逃れられない。助けに来る迄、待つしかない…)2人の顔が絶
望へと変わっていく。

 「ここから逃げようとしても無駄だ。それに、いくら騒いでも、外には聞こえないよ
うに出来ている」誘拐犯達はニヤリと笑って、また、服の上から乳房を撫でていく。
「いや、帰してよ。私が、何をしたって言うのよ!」
「あんた達に、恨みは無いが、これも仕事なんでね」誘拐犯のボスらしい男が言い、合
図を送ると、手下達は待っていたかのように、機材の準備を始めていく。

 久美と貴子は、怯えて抱き合い、ただ見守るしかなかった。
(ばれたんだ。殺されるかも知れない!)そんな、不安が脳裏をかすめていく。
リーダーらしき男にムチが渡され「教えてやろうか。これは拷問で使うムチだ。食い込
むように細いんだ。それに、よく、しなるしな」持っているムチを、曲げて試した。

 「何が望なのよ。お金なら持ってないわよ…」震える声で久美が言うと「金も欲しい
が、お前達をいたぶるのが、望なんでね」わざとムチを振っていく。
「ヒュ、ヒュ!」という音が、2人を恐怖に追い込んでいく。

 そのムチが、貴子の背中を襲い「ピシー!」「ギャー!」ムチが叩く音と共に、悲鳴
が上がる。
「やめて、打たないで!」貴子は、泣き声になっている。
「痛いか。だったら、お前の素っ裸を見せろ。それなら、ムチは許してやるぞ」
「いやよ。脱がないわ、なんで、あんた達の前で、素っ裸にならなければ、いけないの
よ!」言葉が言い終わらない内に「ピシー!」「ピシー!」ムチの当たった音が連発し
ていく。

 「ギャー!」悲鳴をあげる貴子は「打たないで、脱ぐから打たないで!」大粒の涙を
流しながら言う。
警察官としては屈辱だが、痛みには我慢できなかった。それは仕方のない事だ。
「良い子だ。最初からそう言えば、痛い思いはしなかったのにな。早く脱ぐんだ!」貴
子は泣きながら、腕に絡まった上着を脱ぎだす。
(悔しいけど、目的がわかるまでは従うしかないわ…)久美は貴子を見つめている。
(そうよ、それでいいのよ。ここは、黙って従うしかないのよ)貴子は頷いた。

 貴子が、ボタンを外してシャツを脱ぐと、紫色のブラジャーは、ホックが外されてい
るから、乳房が飛び出している。
車の中で辱められたままで、背中には赤い筋が数本走っている。
「思った通りの乳だな。いつ見てもいいな」誘拐犯達は貴子の乳房を見つめている。
(見ないでよ!)恥ずかしそうに肩紐を外して両手を下げると、手首にはブラジャーが
巻き付き、それを外してシャツの上に置いた。

 貴子は、上半身は剥き出しとなり、乳房が揺れている。
「ほう、いい乳だな」誘拐犯達はニヤニヤしながら、その揺れる乳房を見つめている。
貴子は恥ずかしさで、顔が赤く上気している。
(オッパイを見られてる!)堪えきれず、両手で乳房を押さえてしまった。

 「隠すな、見せるんだ!」また、ムチが飛んで、今度は腹部に赤い筋が出来た。
「ヒー!」悲鳴を上げて両手を退け、貴子の乳房が誘拐犯の前に晒されている。
乳房は恥ずかしさに、固くなっていて、乳首もピンと上を向いていた。
「オ○ンコはどうなってるんだ。早く見せろよ」
「まって、脱ぐから」これ以上は、ムチで打たれたくない貴子は、急いでスカートを脱
いだ。

 ブラジャーとお揃いの、紫色のパンティを履いており、その、最後の布も下げていく。
(悔しいわ。こんな奴らの前でパンティを脱ぐなんて!)小さな布が裏返しになり、貴
子の股間が露わになって、やっと生え始めた絨毛が見えている。

 「あれ、オ○ンコを剃っているぞ。変態か?」男達は貴子のパックリと開いた淫裂に
笑い出してしまった。
「仕方がないのよ。ヘアを剃らないと、仕事を貰えなかったんだから…」悔しくて、言
い返す。
「黙って、脱ぐんだ!」また、ムチが飛び、尻に赤い筋ができている。
「脱ぐわ、もう打たないで!」泣きながら叫んぶ。
(貴子さん、痛そうだわ。私もムチで打たれるのかしら?)久美はうずくまったまま脅
えている。

 貴子は、パンティを膝まで下げると、体を丸めて右足を上げて、抜いていく。
豊かな乳房が吊り下がって、揺れている。
「いいぞ、オ○ンコが見えるぞ!」声を出して、囃し立てている。
もう、片足も上げて抜くと、貴子の両手には縮こまった布きれだけが残され、股間が丸
見えになった。
ピンクの淫裂からは、2枚の肉襞が飛び出ている。

 その淫裂に興奮したのか「俺が、ここを剃ってやろうか?」露わになった股間を撫で
だした。
「いや、触らないでよ!」貴子が、淫裂を触っている手を振り払うと、その瞬間に「ヒ
ュー!」と音がして、乳房に赤い筋ができ「キャー!」また悲鳴を上げた。

 「お前達は、抵抗なんかできないんだ。逆らったらこうだ、覚えておけ!」
「ヒュー!」「ギャー!」また、乳房に赤い筋ができて、二本となった。
「痛いから、もう打たないで!」泣き声で悲鳴をあげている。
「わかったろう、このムチの特徴が。SMのお遊びとは訳が違うんだ!」自慢そうにム
チをしならせ、貴子は両手を後ろで組んで直立するしかなく、犯人達は乳房と淫裂を楽
しむように、撫でている。

 「う、うっ、うー!」貴子は逆らえず、泣きながら堪えるしかなく、目からは、筋と
なって涙が流れている。
(悔しい、こんな事されて、逆らえないなんて…)涙は止まらなかった。

 「次はお前だ!」ムチがうずくまっている、久美の背中に飛んで「ヒー!」痛さに悲
鳴を悲鳴をあげた。
「痛さがわかったら、素っ裸になるんだ!」リーダーはムチの先端を曲げて、久美に見
せている。
「脱ぐわ。脱ぐから、打たないで!」久美は急いで立ち上がり、シャツを脱ぐと上半身
を水色のブラジャーが覆っており、そのカップから乳房が飛び出ていた。

 「こいつは小振りだな」カップから、はみ出ている乳房に男達は歓声を上げている。
(悔しいわ、こんな奴らの前で裸になるなんて!)悔しさを我慢して、貴子を見ながら
肩から紐を外していく。
(こんな奴らに、オッパイを見せるなんて…)久美は泣き顔になって、ブラジャーを脱
ぎ終えると、スカートのホックを外した。
スカートは足元に落ちて、やはり水色のパンティが現れる。

 「ほー、ビキニか!」リーダーは、尻の肉が飛び出す小さなパンティに声を上げる。
久美は黙って、両手でパンティを下げると「お前も剃ってるのか?」笑い声があがった。
「仕方なかったのよ。脅されたのよ!」悔しさを我慢して、パンティから足を抜いてく。
「両手を、後ろにやるんだ!」ムチの先端が乳首を突いていく。
「打たないで。こうすればいいんでしょう?」久美も直立して、両手を後ろにやり、乳
房と淫裂を男達に晒した。

 男達は久美の乳房と淫裂を撫でていく。
「お願い、触らないで下さい!」男達の手は、いつしか乳房を揉みだしている。
「柔らかいな。オ○ンコはどうだ?」
「綺麗なピンクだ。後が楽しみだぞ」久美の淫裂が、男の両手で開かれていく。
「お願い、もう許して!」久美も、泣き出してしまった。
同じように、貴子も淫裂を両手で開かれて「もう、許して下さい…」2人は淫裂の中ま
で覗かれている。