「犯された婦警」
                               赤星直也:作

第1話 交通取り締まり

 望は今年に警察学校を操業し、婦警になったばかりの1年生で、先輩の恵と一緒に
交通取り締まりに出かけた。
恵は望の高校の2年先輩で、凛々しい恵に憧れて婦警になった経緯がり、普段から仲
がいい。
二人は海岸警察署の交通課に所属し、今は交通安全週間中なので、パトロールカーに
乗り海岸警察署を出発した。

 「ここでやろうよ」いつもの張り込み場所に停めて、取り締まりを始めた。
パトロールカーは人目につかないよう、物陰に隠れているが、一時停止の標識を無視
して停止せずに交差点を車が通過した。
「いくわよ!」「はい!」望と恵はパトカーの赤色灯を回転させ追いかけた。

 違反した車もパトカーに気づいたらしく、道路の左側で停まった。
「一時停止違反よ。降りてこっちへ乗りなさい!」
「お願い、見逃してしてよ。急いでいるんだから」
「だめ。早く降りて!」先輩の恵は車に近付きドアを開けた。

 車の中には30才前後の二組の男女が乗っており「見逃してくれよ。お姉さん!」
「悪気でやったんじゃないんだから、許してよ」運転していた男と助手席の男が恵に
平謝りだ。
「ダメよ、違反は違反。ぐずぐずしないで、早くこっちへ乗って!」恵はパトカーの
後ろ座席に運転手を乗せて尋問を始めた。

 「免許証を見せて!」渋々免許証が差し出され、必要な事を尋問しながら書き込ん
でいく。
その尋問が終わり、運転手はパトカーから降ろされたが、怒りの収まらない様子で、
腹いせか足でパトカーのタイヤを蹴った。
それに合わせるかのように、外で運転手を待っていた男も一緒にタイヤを蹴りだす。

 突然のことに「何てことするのよ!」「逮捕されたいの?」望と恵はパトカーを降
り、二人の腕を掴んだ。
「うるせーな!」「この尼ー!」男達は開き直ったのか、望と恵を睨み付けると「器
物破損で逮捕します!」恵も睨み返した。

 男は血が頭に上ったのか「この野郎!」恵の頬を殴り、はずみで恵は地面に叩きつ
けられ、足が上がってスカートの中のパンティが見えてしまった。
「今度は暴行で、現行犯逮捕よ!」望も叫ぶとm別な男が望の腹部を殴られ、恵と同
じように地面に叩きつけられ、足が広がって、スカートの中のパンティが覗いた。
「あんた達、なにするのよ!」「暴行の現行犯で逮捕するわよ!」2人には、まだ負
け惜しみを言う余裕がある。

 それには、ニヤニヤしながら「どうせ逮捕されるなら、もっといい事をさせてもら
うよ」望と恵は両腕を押さえられて、無理矢理に男の運転していた車に押し込まれた。
「あんた達、どこへ行く気なの。これじゃ誘拐よ、罪が重くなるからね!」不安にな
って叫ぶが、二人を乗せたまま急いで走りだした。
パトカーも、連れの女が運転して、その後ろを追って走ってくる。

 「ちょっと、あんた。この二人をどうする気なの?」運転している女が不安げに言
うと「どうせ捕まるんだから、いい事を教えてやるのさ」そう言うと、運転している
女に指図していく。
「そこを右に行くんだ!」その間、望と恵は男によって両手を押さえられている。

 車は倒産して、廃屋と化したレストランに入るとパトカーも続き、崩れかけている
建物の中まで入ると、エンジンを止めた。
望と恵は車から降ろされ、パトカーを運転していた女性も降りてきた。

 周りには全く人家が無く、物音一つせず静まり返り、時折車の走る音だけが聞こえ
る。
勿論、走る車からは建物の中の恵達に、気付くことなど無い。
恵は「こんな事していいと思ってるの。これじゃ誘拐よ!」脅ながらも牽制する。

 だが、男はそれぞれがナイフを出して、望と恵の頬にナイフを押しつけ「いいか、
言う事を聞かないと、これだぞ!」と脅す。
「わかったから、ナイフを引っ込めて!」脅えながら恵が答えると、先輩格の男が
「俺は警察が大嫌いなんだ。その警察の制服も大嫌いでね。だから、その大嫌いな制
服を脱ぐんだ!」恵の顔が引き吊っている。

 男の命令に「それは面白いわね。婦警さんのストリップか。私も見たいわ」連れの
女が薄笑いをして二人を見下した。
「どうせ、捕まるんだったら、ここで婦警さんのオ○ンコを見てからだよな」もう1
人の男も言いだす。

 「分かっただろう。みんなが裸が見たいってさ。脱ぎなよ!」
「そんなの、できる訳ないでしょう!」怯えて上擦った声だ。
「自分が、どんな状況になってるのかを知ってるの?」黙っていた女が捨てせりふを
吐いて、恵の頬を殴った。

 さらに腹部にけりを入れ、はずみで倒れると、倒れたままの恵の髪の毛掴みんで引
き回した。
それには「やめて~、痛い~。やめて~!」痛さに叫ぶしかない。
「ストリップをする気になったかい?」ニヤニヤしながら、男達がナイフを持って眺
めている。

 恵みは痛さに負けて「脱ぎます…。ストリップします…。だから、やめて…」承知
した。
「最初から言うことを聞けば、こんな乱暴はしないわよ。子猫ちゃん!」乱暴を働い
た女は、泣き出しそうな恵の頭をなでながら言う。
さらに「何なら、手伝うわよ」と恵の胸を撫でるが「自分でします!」恵は立ち上が
り、女の手を振り払った。