「淫獣の住む館

                     赤星直也:作
第1話 隠し撮り

 「また始まったか。盛りがついた猫みたいだな…」狭いアパートの部屋で、まだ若
い男性が目を覚ました。
男性の名は福島政則といい、大学3年生で、大学に合格したと同時にここに住み付い
ている。
起きあがり、壁に耳を押し当てると「あん、あん、あん!」壁から喘ぎ声が聞こえて
きた。

 「瑞穂、気持ちいいよ。オ○ンコが最高だ…」
「私も気持ちいいわ。丈二さんのオチンチンが最高にいいわ」そんな会話が聞こえて
くる。
(オ○ンコって、そんなに気持ちいいのかな?)まだ童貞だから何も知らず、それを
聞いていると「いく、いく!」クライマックスを迎えたようで(行くって、どこに?)
黙って聞いていた。

 その後、沈黙が続いてから「良かったわ、あなた」「俺もだ、久しぶりのオ○ンコ
だから燃えたよ」会話が再開された。
「私もよ。今夜は寝かせないからね」
「まずいよ、明日は、また九州なんだから…」
「寂しいわ。あなたがいなくなると」
「仕方ないよ。これで飯を食っているんだから」
「そうね、仕事だもんね。でも、帰ったらまたしてね」
「勿論さ。瑞穂!」
(よくやるよ。また、抱き合っている…)福島は壁から離れて布団に潜り込んだ。

 「オ○ンコって、どんな感じかな?」肉竿を掴んで擦りだす。
「あの奥さん、オッパイが大きそうだな…」瑞穂の乳房を揺らす姿を想像しながら肉
竿を擦り続けていると、突然「あ、あ、あ!」先端から噴射して「でちゃった…」汚
れを拭くと眠りについた。

 翌朝、何もなかったように瑞穂は夫を見送って家事をしている。
福島は顔を合わせた瑞穂に「おはようございます」と挨拶すると「おはよう、毎朝大
変ね」返事が返ってくる。
「仕方ないです。1人ですから…」福島は洗濯物を干し、それを済ますと大学に向か
った。

 大学で講義を受け、アパートに戻ってくると、洗濯物を仕舞い込んでいく。
「あ!」その時、干してあった洗濯物が、隣のベランダに飛んだ。
「困ったな。庭に回らないと…」一旦出てから、庭に回わるとあそこだな」落ちた洗
濯物がベランダにあり、福島はベランダに近寄った。

 すると「あ、あ、あ!」喘ぐ声が聞こえてきた。
(何だろう?)カーテンが揺れ動いて部屋の中が見え、よく見ると全裸で瑞穂が男と
抱き合っており(浮気だな。隣の奥さんが、浮気をしている!)急いで洗濯物を拾い、
部屋に戻ってきた。

 「凄いな。夫の留守をいい事に浮気だなんて…」洗濯物を畳んでいると「相手は一
体誰だろう?」気になった。
気になると、人間不思議なもので、無性に見たくなってしまう。
「そうだ。あそこからなら見えるかも…」押入の天井を叩いてみると「やっぱり!」
天井が開いて屋根裏が見える。
「木造だからな。これで奥さんのオッパイが見られるぞ…」悪い事とは知りながら、
押入から屋根裏に上がった。

 (隣はここだな…)音を立てないように、そっと歩いて瑞穂の部屋の天井に来た。
(あそこからなら、見えるかもな?)天井板から光が漏れており、福島は体を屈めて、
その光の差す穴から覗き込んだ。

 (凄いな。あんな事をしている!)瑞穂が馬乗りになって、腰を振り「奥さん、い
いよ。凄くいい!」下の男は乳房を掴み、揉んでいく。
「私もいいわ。行きそうなの」
「行ってもいいですよ。もうすぐ出ますから…」
「一緒よ、一緒に行きましょう」
「はい、そうしましょう…」喘ぐ声が高まった。

 「限界です。だします…」
「いいわよ、出しても。オ○ンコの中に出して」やがて2人の動きが停まり、荒い息
づかいの2人は仰向けになっていく。
(オ○ンコだ、あれがオ○ンコなんだ!)始めてみる淫裂からは精液が漏れている。
(あの人は、誰だろう。見覚えがないけど…)初めて見る顔だ。

 その男性が、瑞穂の乳房を揉んでいる。
(やりたいな。オッパイを触った上に、オ○ンコしたい…)肉竿が膨らみきり、液体
でパンツも濡れている。

 「もっと、オ○ンコ欲しいの?」瑞穂も肉竿を掴み、擦っていくと肉竿が膨らんで
いく。
「欲しいよ、もう一回!」
「わかったわ」その肉竿を口に含むと、更に膨らんだ。
(汚いな。チンポをなめるなんて…)じっと見ているが、股間が更に堅くなった。

 「奥さん、今度は僕がやります」
「イヤ、こんなのは恥ずかしいわ」
「いいでしょう。オ○ンコが見えて…」マングリ返しにされ、結合が瑞穂にも見えて
いる。

 「ほら、チンポが入っていくよ。見えるでしょう?」
「イヤ、見たくないわ。こんなに濡れているなんて、恥ずかしい…」顔を背けた。
「ダメだよ。出すまで見ないと…」ピストンが早まって「あ、あ、あ!」声を上げて
いく。

 (チンポがオ○ンコに入っていく…。あれが、気持ちいいのかな?)福島は股間を
撫で出すと(漏れてしまった…。パンツが濡れてしまった…)肉竿から放出されてし
まった。

 覗き見されている瑞穂も「行く、行く!」声を上げ、淫裂から、また精液を漏らし
出す。
「良かったよ。奥さんのオ○ンコが…」
「私もよ。またしてね」淫裂を隠そうともせず、唇を重ね合っていく。
(イヤだな。不倫までしてオ○ンコしたいなんて…)福島は音を立てないようにして、
自分の部屋に戻ってきた。

 戻りなり、ズボンを脱ぎ「なんだ、こんなに濡れて!」パンツには濡れたシミがあ
る。
「洗わないと…」パンツを脱いで、浴室に入っていく。
「あんなのを見たから、興奮が収まらないよ」先ほどの行為を思い出すと、また肉竿
が膨らんでいく。

 「オ○ンコが、あんな形になっているんだ…」目を閉じ、瑞穂の淫裂と乳房を思い
浮かべながら肉竿を擦っていく。
「奥さんとやりたいな…」手を早めていくと、また先端から噴射し「出ちゃったか…」
肉竿をシャワーで洗い、新しいパンツに着替えた。

 「覗きって、面白いな。他はどうなっているのかな?」新たな欲望が生まれて、ま
た天上に昇っていく。
「ここは、綾子さんの部屋だ。あそこからなら、どうかな?」福島は綾子の部屋の真
上に来ると、光が漏れる穴から覗き込んでいく。
(まだ帰ってないのな。でも、これなら丸見えだ。今夜は覗いてみるか…)その後、
次々と天井から調べた。

 夜になり、外から靴音がする。
「綾子さんだ。今帰ったんだな」早速、押入から屋根裏に登って、目を付けて置いた
部屋の上に来て覗き込んでいく。

 (着替えている!)戻った綾子は服を脱いでいるが、何も知らず、下着姿になって
いく。
(色っぽいや。あんなパンツなんて…)黒いレースのパンティとブラジャーだが、覗
き見されているとも知らず、背中のホックを外し(お、オッパイが見える…。綾子さ
んのオッパイが!)肉竿が一気に膨らんだ。

 綾子は肩紐をずらして、ブラジャーを脱ぐと乳房が揺れている。
脱いだブラジャーを置くと、パンティに両手を掛けて引き下げて(いよいよ、オ○ン
コが見られるぞ…)肉竿がカチカチになっている。
綾子は、手を太股まで下げると絨毛に覆われた股間が露わになったが(漏れた、出ち
ゃった!)肉竿から放出が始まった。

 (いいところで、出ちゃうなんて…)綾子はなおも引き下げ、足を上げて綾子は全
裸になった。
(素っ裸だ。綾子さんの素っ裸だ!)食い入るように股間を見つめていたが、全裸
になった綾子は浴室に入ってしまった。
(戻るしかないな…)福島は綾子が視界から消えると、部屋に戻り「素っ裸は見られ
たけど、オ○ンコがしたいな。何とかならないかな?」考え巡らしている。

 翌日、福島は電気店を回って、めぼしい物を捜していた。
「高いな。やっぱり無理かな?」諦めた頃に、やっと目的の物を見つけ「安いな、こ
れなら買えるぞ!」買い求めるとアパートに戻り「まずは、綾子さんと、瑞穂さんだ
な」屋根裏に登って、2人の天井に隠しカメラを取り付けた。
(これで、よしと…)カメラからケーブルを引いて、テレビでモニターできるように
した。

「どんな具合かな?」早速スイッチを入れると、画面が二つに割れて、瑞穂と綾子の
部屋が映し出された。
「まあまあだな。少し斜めだけどいいか」画面を切り替えて瑞穂の部屋だけにし「お
や、誰か来たぞ。そうだ、録画も出来るんだ!」ビデオのスイッチも入れる。

 監視されているとも知らず、瑞穂は男と抱き合う。
「始まったな。オ○ンコする気だな」瑞穂は服を脱ぎ、下着も脱いで全裸になった。
「いいね、素っ裸になったぞ。早く始めろよ」画面を見ながら肉竿を擦りだす。

 「声が出ないのは、いまいちだな。なんとかするか…」やがて、瑞穂は乳房を揉ま
れながら、淫裂に肉竿を入れられて行く。
「やりたいよ、俺もオ○ンコを…」瑞穂のセックスを見ながら放出を始めた。
そして、夕方には綾子の着替える様子もビデオに収めた。

 ビデオで、2人の隠し撮りを済ますと再生を始めていく。
「いいよな。こんな風にオッパイを揉んで、オ○ンコできるなんて…」画面を食い入
るように見ている。
画面には馬乗りになって腰を振る瑞穂が映り、その乳房を掴んでいる男もハッキリ映
っているが「誰だろう?」やはり、思い付かない。

 画面はその後、綾子が服を脱いでいく姿になった。
「今回は白のレースなんだ!」うっすらと股間が黒ずんでいる。
「綾子さんのヘアは、瑞穂さんよりも大目だな。オッパイは小さいけど…」下着を脱
いで全裸になった綾子を見ていた。

 「そうだ。これに、音声を付けて何とかすればオ○ンコが出来るぞ!」思いつくと
翌日に電気店を回り、買い求めて取り付けていく。
そんな事を知らない瑞穂は『いいわ、もっとして。オ○ンコをもっと突いて!』体を
くねらせて悶えている。
『奥さん、好きなんでしょう。言わないとオ○ンコしないよ』
『好きよ、オ○ンコが大好きよ。だから、チンポで奥まで突いて!』
『スケベな人妻には、これで充分さ』

 『あん、あん、あん!』声を上げながら蜜が流れている。
『奥さん、出すよ、出すからね』
『出して、オ○ンコに出して』やがて、淫裂から液体が流れていく。
それを「こんなとこまで撮れるんだ!」感心して眺めていた。

 その後は、綾子が服を脱いでいくのが映し出され、1時間後には再生を停めた。
福島はビデオの再生を済ますと、瑞穂の録画分をダビングしていく。
「これで、瑞穂さんは済んだな。今度は綾子さんだな」ターゲットを綾子に絞ってい
る。

 そのチャンスが訪れた。
綾子はアイドル歌手のビデオを再生しながら、全裸になっていく。
『して、拓也。ここに入れて!』仰向けになった綾子は、テレビに股間を向け足を開
いて『そこよ、そこに入れるの。早くチンポを入れて…』指で淫裂を掻き回している。

 「オナニーをしているんだ。あんな顔して!」綾子の指が膣の中を動いていく。
指が動き回ると、更に刺激を求めて、淫裂に堅いソーセージを入れた。
『いいわ。拓也、オ○ンコが気持ちいいわ』腰を浮かせて悶えている。
「よくやるよ。全くスケベなOLなんだから」綾子は手の動きを早めていく。

 『行く、行くわ、拓也、行く~!』後は、動きが停まり、淫裂にソーセージを入れ
たまま動かない。
『ハア、ハア、ハア!』荒い息使いが聞こえてくる。
「これで、綾子さんともオ○ンコできるぞ!」笑顔になっていた。

 それから数日後に、瑞穂宛にビデオが届いた。
「あら、何かしら?」早速再生したが、画面を見るなり「いや~!」悲鳴を上げ、体
も震えて奥歯がガチガチと鳴っている。
それは、福島が隠し撮りしたビデオだった。

 「誰よ、誰が撮ったのよ」声が震えている。
それを見ている福島は「大部効いたぞ。これで、オ○ンコは間違い無しだな」電話を
掛けたが、勿論、音声を変える機能を使っている。

 「もしもし、永井ですが?」声が上擦っていた。
「プレゼントを、見ていただけましたね」
「誰、あなたは誰なの?」
「そんなのはどうでもいい。あれを旦那に知られたくなかったら、俺の言う事を聞く
んだ!」
「何でもききます。ですから、夫には知らせないで下さい…」泣き声になっている。

 (スケベなくせに…)「だったら、今夜は素っ裸になって、男の部屋に行け。そし
て、オ○ンコしてこい!」
「許して下さい。そんなことは出来ません!」

 「今更なんだ。散々オ○ンコしたじゃないか。やらないなら旦那に見せるぞ。お前
のアパートの住民にも!」
「やめて。それだけはやめて下さい」
「だったら、素っ裸になって、男を誘え。そうだ、若いのがいたな。あいつとオ○ン
コしろ。中に出させるんだぞ」

 「コンドームを着けてさせて貰えませんか?」
「ダメだ、直にださせろ!」
「わかりました…」後は言葉にならない。
「いいな、今夜だ、今夜にやるんだ。お前の素っ裸を待っているからな!」それだけ
言うと電話を切った。
「そんな、素っ裸だなんて…」受話器を置いても、泣き続ける瑞穂だが「今夜で童貞
とおさらばだ!」笑顔の福島だ。