「罠に落ちたOL」

                     赤星直也:作

第3話 返済の催促

 麻衣を送り届けた織田は、自宅に戻ると咲代を呼びつけた。
「うまくやったろうな?」
「はい、一応はやりましたが、自信はありません…」
「うまく撮れていなかったら、お前も剃るからな!」
「そんな、剃るなんて。それはお許し下さい。御主人様!」土下座している。

 「謝るより、再生だ。始めろ!」
「はい」咲代はビデオの再生を始めて、画面にスカートを脱いでいく麻衣が映し出さ
れる。
「ままだな。顔まで撮れているし…」織田は画面を見ているが、それを心配そうな顔
で咲代が見ていた。
やがて、画面に麻衣の下半身剥き出しの姿が映し出された。「いいね、オ○ンコも、
顔も映って!」笑顔に変わった。

 更に再生が進んで、絨毛が剃られていくと、麻衣の恥ずかしそうな顔がアップで映
し出される。
「いいよ、咲代。上出来だ。今夜はご褒美をくれてやるぞ。脱ぐんだ!」
「ありがとうございます」咲代は帯を解きだし「シュル、シュル!」音と共に解けて
紐が見える。
「早くしろ、時間が勿体ない!」
「直ぐ終わります」咲代は急いで紐を解き、襟を広げていく。

 「いいね、咲代のそれが!」着物の下には何も着けておらず、体を黒い紐が巻き付
き、乳房や股間を縛っている。
「恥ずかしいです、御主人様!」なおも肩から脱いで全裸になった。
「いいね。咲代、オ○ンコも見せなさい」
「はい、御主人様!」淫裂を指で広げると、画面でも麻衣が綺麗に剃り上げられた淫
裂を広げている。
「これはいいや。オ○ンコの競演は最高だな」織田は画面を停止させて淫裂を見比べ
ていく。

 すると「若いあの子にはかないません。私を捨てないでください、御主人様!」咲
代は泣きそうな顔で叫ぶ。
「捨てはしないよ。お前も可愛いし。今夜はご褒美にオ○ンコしてあげるぞ!」
「ありがとうございます。これからも、御主人様に為に尽くさせて頂きます」礼を言
うと、織田のズボンを脱がし、そして、肉竿を口に含んで唇で擦って行く。

 「気持ちいいぞ。これからはあの子と一緒に暮らすようになるだろうが、仲良くや
ってくれよ」手を伸ばし、乳房を撫でていく。
それに返事するかのように、口の動きが早まった。
「やりたかったら、やってもいいぞ!」
「やらせて下さい、御主人様!」仰向けになった織田の上に跨がり、肉竿を掴んで淫
裂に押し込んでいく。
「あ、ああ、ああ!」声を上げながら根本まで吸い込むと「いいです。気持ちいいで
す!」腰を振りだす。
織田も乳房を掴んで揉みだすと「あ、あ、あ!」更に声が上がった。

 そのころ麻衣は、アパートで浴室に入っていた。
「恥ずかしい。こんな性器だなんて!」短い絨毛が少しだけ残され、淫裂が剥き出し
だ。
「卑猥だわ。これが私なんだ!」鏡に映る自分の姿に情けなさを感じている。
「これで20万を引いてくれたんだから、我慢しないと…」言い聞かせながら、体を
洗っていく。

 翌日、麻衣は何もなかったかのように仕事をしていた。
「麻衣、今夜どう?」
「悪いわね。パチンコが私を呼んでいるのよ、早く来いって!」
「パチンコの玉ばかり触ってないで、たまには男の玉でも触ったら?」
「いやらしいわね。私はそんな事しないわよ」

 「そんな事ばかり言っていると、お嫁に行けないわよ」
「大丈夫よ、優しい彼氏がきっと迎えに来てくれるから」
「あら、ごちそうさま。でも、たまには付き合ってね、男も来るんだから」
「ありがとう、今度は必ず行くわ」同僚と別れて、またいつものパチンコ店に入って
行くと織田がいた。

 「よ、いつものお嬢さんじゃないか。今夜も勝負かい?」
「そうよ、それに、昨日の事は誰にも言わないでしょうね?」
「言うわけないだろう、剃ったなんて!」
「しっ!声が大きいわよ。聞かれたらどうするのよ!」
「申し訳ない。それより、今夜も頑張ってくれ!」
「わかっているわよ」麻衣は借金が20万減った事で心が浮き浮きしている。

 しかし、玉は思ったようには出てこない。
「織田さん。お願い、貸して!」
「付いてないねえ。今日はやめた方がいいんじゃないの?」
「そんな事はないわよ、きっと出るわ」借りた金で玉を買い、弾いていくがなかなか
リーチが掛からない。
「やられた。織田さん、お願い貸して!」
「またかい。もうやめた方がいいよ」
「これが最後だからお願い!」
「ホントに最後だよこうして、この夜だけで10万も借りてしまった。

 そんな事が繰り返されて、3週間後には借金が300万に膨らんでいる。
さすがに「どうしよう。年金暮らしの親には助けては貰えないし、会社に知られたら
首だし…」急に元気がなくなってしまった。
「今日は織田さんが来る日だし…」元気なくアパートに帰っていく麻衣だ。

 アパートには織田が先に待っていて「遅いですね、どうしました?」声を掛けてく
る。
「ちょっと、用事がありまして…」
「それは申し訳ありませんでした。とにかく、お話を!」
「わかっています。ここでは何ですから、中で話ましょう」2人は中に入ったが、入
るなり「もう少し待って下さい、必ずお返し致しますから」頭を下げた。

 「いいですよ。で、何時返して貰えるんですか?」「それは…」言葉が出てこない。
「いいですか、このままでは年末には350万になるんですよ。来年からは毎月10
万増えるんですからね」
「そんなに返せない…」麻衣の顔が震えている。
「自己破産の手がありますが、あなたは遊興に使いましたから、無限責任で破産は認
められないんですよ」

 「そ、それは知っています」(そうよ、自己破産は出来ないんだ。最後まで返すし
かないんだ!)自分が情けなく思ったのか、泣きだした。
「泣いたってダメですよ。そんな事では許しはしませんよ」
「一体、どうしたら返せるんでしょうか?」

 「一番簡単なのは体を売る事です。一回3万になりますよ」
「そんなのいや。売春はしたくありません!」声を上げてまた泣きだした。
「そんな事は、お嬢さんにはさせません。それより、アルバイトをしませんか?」
「まさか、ソープとか…」
「まともですよ。妻のモデルになって欲しいのです」

 「モデルですか?」
「そうです。でも、普通じゃありません。その変わり、100万は弾みます」
「普通じゃないって?」
「ヌードですよ、ヌードモデルです」
「イヤ、肌を晒すのはイヤです!」顔色を変えて断ると「残念だな。こんないい話は
ないのに。秘密は絶対に守ると言っていたのに」残念そうな顔の織田だ。

 麻衣は(秘密を守って貰えるなら、やってもいいかも。でも、ヌードモデルなんて
出来ない!)俯いたままだ。
「このままでは、給料を差し押さえさるしかないですね」
「やめて、それはやめて!」
「だったら、どうしたらいいんですか。モデルはイヤ、差し押さえはイヤと言われた
ら!」
「やります、モデルをやります」涙が落ちて手を濡らしていく。

 「わかりました。それでしたら、金曜日にお願いします。妻にも言っておきます」
「絶対外には漏らさないで下さい。約束ですよ」
「わかっています。これで、妻も喜ぶでしょう」笑顔で帰っていく織田だが「ヌード
になるなんてイヤよ。でも、お金が…」涙が止まらない。