「波瀾のOL」   
                                 赤星直也:作
第2話 レズの相手


 アルバイトで、借金の返済をする事になった晴美は、翌日から仕事を終えると、美
紀の店に向かい「待ってたわよ、急いで着替えて。ここに用意してあるから」美紀は
晴美と一緒に、ドアを開けて中に入った。

 「ここが、あなたの着替え入れよ」指の先には、スチール製のロッカーがある。
「ありがとうございます」礼を言って、スーツを脱いでいくと、美紀が妖しい目で見
つめている。
(恥ずかしいわ。女性でも、見られているなんて…)恥ずかしそうにスーツを脱いで、
シャツも脱いだ。

 「若いって、いいわね。羨ましいわ!」真っ白なブラジャーとパンティに、目を細
めて言う。
「羨ましいだなんて…」美紀の目を気にしながら、制服のシャツを着込んでボタンを
掛け、スカートも履いき、ベストを着込むと、一緒に戻って来た。

 「わかっていると思うけど、笑顔が大事なの。出来るわよね?」
「はい、やってみます」返事をして間もなく、ドアが開いて客が来た。
「いらっしゃいませ!」晴美の元気な声が響いて「こちらが空いてます」案内して行
くと満足そうな顔になる美紀だ。
その後も、客が次々と入って来て、晴美は手際よくこなして、初日は無難に終えた。

 「今日は、ご苦労様でした。そうだわ、真美さんには紹介しないとね。真美さん、
いいかしら?」美紀に呼ばれて、真美という子が現れた。
「今度、一緒に働く事になった天野晴美よ」

 「天野晴美です、よろしくお願いします」頭を下げると「山村真美です。真美って
呼んでね」手を伸ばして、晴美の手を握った。
「こちらこそ、お願いします」また頭を下げると、着替え室に入っていく。
私服に着替えて店を出てアパートに戻ると11時近くになっていた。
「疲れたわ、これで4千円か…」シャワーを浴びて体を洗い布団に潜り込んだ。
            
 翌日、いつものように出勤すると、異様な雰囲気になっていた。
「ねえ、何かあったの?」
「これよ、新聞見てないんだ!」同僚から新聞を受け取り、見ると「大手企業の詐欺
事件」と言う見出しがある。

 その記事を読むと「内の会社じゃないのよ!」晴美は声をあげた。
「そうなのよ。この前の事が大きく載っているのよ」尚も読んでいくと(真一さんが
持ち逃げしたんだ…)目の前が真っ暗になり、黙り込んでしまった。

 「驚いたでしょう。警察も来ると思うわ」
「警察もですか?」
「当然よ。訴えたんだから、必ず来るわよ」

 (警察は、必ず私を調べるわ。そうしたら、どうすればいいのよ。セックスも知ら
れてしまうなんて…)
言葉が出ず、黙り込むと「仕事だ、職場に戻るんだ!」課長から怒鳴られて、いつも
のように仕事を始めていく。

 だが、晴美は真一の事が気がかりで、時々溜息をついていた。
それでも、仕事を終えると、憂さを晴らすかのように美紀の店で「いらっしゃいませ」
元気な声を上げていた。

 そして、仕事を終え、アパートに戻ると見知らぬ男が数人ウロウロしている。
(もしかして、真一さんとの関係を知ったのでは?)危険を考えて美紀の店に戻った。

 「あら、仕事は終わったのに、どうしたの?」
「アパートの前に、知らない男がいて…」見た事を話すと「今夜は戻らない方がいい
わ、ここに泊まりなさいよ。もうすぐ店終いだから」そう勧め「そうさせて貰います」
好意に甘える事にした。

 そして、店を閉めると、2人は隣のビルにある美紀の部屋に入った。
「ここが私の部屋よ。でも、仮住まいなの」部屋に入ると、風呂にお湯を入れて服を
脱ぎだし「晴美さん、お風呂は一緒よ。お湯がもったいないし」脱ぐように言う。

 「そうですよね、一緒の方が経済的ですよね」晴美も服を脱ぎだす。
美紀は平然とブラジャーを脱いでいくが、晴美は恥ずかしいのか、顔を赤らめてブラ
ジャーを脱いだ。

 「いい形ね、羨ましいわ」美紀は露わになった、晴美の乳房を撫でだす。
「そんな、いい形だなんて…」逃れるように体をずらして、パンティを掴むと(そう
よ、早くそこを見せるのよ)美紀も目を輝かせながらパンティを脱いだ。

 晴美が、美紀に背中を向けて引き下げると(綺麗な割れ目ね。ヒラヒラも綺麗だわ)
淫裂が見えた。
美紀がなおも見ていると、パンティは足首から抜かれて、晴美は全裸になった。

 全裸になると、2人は浴室に入るが(ヘアがないわ。性器が丸見えだ!)無毛の淫
裂に晴美は驚いた。
「あら、気付いたんだ。私はヘアを剃る主義なの。この方が衛生的よ。それより洗わ
ないと」美紀は石鹸を泡立てて晴美の首に塗りだす。

 それには「自分でします!」慌てて手を押さえると「人の好意は無にしないのよ」
聞き入れずに、首筋から胸へと伸びていく。
(もしかして、美紀さんはレズでは?)不安を感じながらも、任せると乳房を撫でだ
す。

 「柔らかいわね、晴美さんのオッパイ…」味わうかのように、乳房を揉みながら石
鹸を塗っていき、乳首を摘んだ。
「普通です。それよりお風呂が…」乳房を撫でてる手を押さえたが「身だしなみが大
事なの。特に女はね」今度は腹を撫でながら石鹸を塗っていく。

 (もしかして、性器も?)逃げ出す事も出来ず、任せるままにしていると、絨毛を
撫でだす。
「ヘアは剃った方がいいわよ。楽しむのに邪魔だし…」意味ありげに言いながら、指
先が淫裂の中に入っていく。

 「そこはダメ!」膣穴に入った手を押さえると「どうしてダメなの、ここは汚れや
すいのよ」
「そんな事されたら…」
「そんな事されたら、どうなの?」指が動き出した。

 「気持ちよくなって…声が出ます…」途切れ途、切れに言うと「出してもいいのよ。
私も出すから。意味わかるでしょう?」晴美の手を、自分の淫裂に押し当てた。
(性器を撫でろと言ってる…。その気はないけど…)誘われるまま、美紀の膣穴に指
を入れて動かすと「そうよ、それでいいの…」目を閉じ、快感を味わいながら、美紀
も晴美の膣穴を掻き回しだす。

 (気持ちいい。オナニーもセックスもしてないし…)あれ以来、セックスもオナニ
ーもしてないから「あ、あ、あ~!」声をあげてしまった。
「もっと、して欲しいでしょう。ここにも?」敏感なクリトリスも撫でられ、声も大
きくなっている。

 晴美と美紀は、その後、浴槽に浸り体を温めて、ベッドの上に寝た。
晴美が仰向けに寝ると、美紀は股間に顔を埋めて、舌と指で淫裂を撫でていく。
「ダメ。そんな事されたら、行っちゃう…」背中を浮かせて言うと「行ってもいいわ
よ、私も行くから…」指が膣の中を動き回っていく。

 (気持ちいい…。指でも気持ちいい…)晴美の淫裂は濡れて、淫汁が流れ出ていく。
(入れても、大丈夫みたいね)指を抜き、ベッドから樹脂製のディドーを取りだして、
膣穴に入れると「あ、あ、あ~!」声が大きくなった。
それでも美紀は手を緩めず、ディルドーのピストンをしながら乳首を吸うと「行く、
行く~!」晴美が絶頂へと向かっていく。

 「行くのは、まだ早いわよ。もっと楽しまないと…」ディルドーを入れたままにし
て、ペニスバンドを自分の股間に取り付けた。
「これで、やるわよ」覆い被さり、ディルドーに変わってペニスを挿入し、腰を使い
だす。
「いいわ、凄くいい…。セックスしてるよう…」虚ろな目をしながら、大量の淫汁を
流し出した。

 美紀は、暫く腰を使っていたが「今度は、自分でやるのよ」晴美を抱き起こして、
馬乗りにさせた。
「やり方、わかってるわよね?」乳房を撫でると、晴美は腰を上下に振りだす。
淫裂は形を変えて、ペニスを吸い込み「クチュ、クチュ!」と音が出ていく。

 晴美は腰の動きを次第に速めて、絶頂を迎え「行く、行く~!」声を上げると動き
を停めて、美紀の胸に倒れた。
美紀は「ハア、ハア!」洗い息使いの晴美を抱きしめ、唇を重ねた。

 暫くの間、2人は黙って横になっていたが「私も行きたいの、手伝って!」美紀は
腰のペニスバンドを外して、晴美の股間に取り付けた。
「行くわよ!」今度は美紀が馬乗りになって、淫裂にペニスを迎え入れた。
「あ、あ、あ~!」声を上げ、背中を反らせながらも腰を振り、晴美も乳房を揉み、
乳首も指と指で挟んでいく。

 「いいわ、凄くいい!」喘ぎながら腰を振っていると、淫裂から淫汁が流れている。
(お汁が出てる…。私もあんなに出したんだ…)美紀の淫裂を眺めながら、乳房を揉
んでいると「行く~!」美紀も登り切って晴美の胸に倒れた。
「良かったわ、晴美…」喘ぎながら言うと唇を重ね、そのまま眠りについた。

 翌日の早朝、晴美は気になって、アパートに向かった。
夕方いた男もおらず、部屋に入ると着替えをしていく。
パンティ、ブラジャーも脱いで新しいのを着けるが「あら、オッパイに…」美紀が吸
った跡がある。

 「隠れるからいいか…」ブラジャーをすると、隠れた。
「ここもだわ」淫裂の際にも跡があり「ここは無理かな?」パンティを履いても隠れ
ない。
「スカートがあるし」スカートを履くと、隠れてわからない。
「これならいいわ」シャツ、スーツと着込むと会社へと向かった。

 会社に着くと「昨日、変な男がウロウロしてたのよ」同僚が話している。
それを横で聞きながら(私だけじゃないんだ、もしかして警察かも…)不安になりな
がらも職場に入って、仕事を始めようとすると「みんな、集まってくれ!」課長から
言われる。

 「何か、あったのかな?」皆も不安顔をしながら集まると「先程、警察から糸川真
一の身柄を確保して、事情を聞いていると連絡があった!」皆に報告する。

 (真一さんが掴まったんだ。それなら、マスコミが私を狙ってくるかも…)秘密に
していた交際が表に出るのを恐れたが、糸川はそれについては話さず、警察も晴美と
の関係を追求はしなかった。
そのため、晴美は仕事を終えるといつものように、美紀の喫茶店でアルバイトをして
いた。