「波瀾のOL」   
                                 赤星直也:作
第1話 保証人

東京の、オフィス街のビルの屋上で、若い男女が抱き合っていた。
「晴美、今夜はいいだろう?」
「いいわよ。仕事が終わってからなら」
「楽しみにしてるよ」2人は口付けをすると、何事もなかったように振る舞い、ビル
の中に戻った。

 抱き合っていたのは、天野晴美と糸川真一で2人は同じ職場で働き、同僚の目を盗
み、屋上で度々抱き合っていた。
そして、2人は仕事が終わると、別れて帰宅するが、それはカモフラージュで、必ず
晴美のアパートで一緒になっている。

 一緒に部屋に入ると「晴美、欲しいよ」 真一は晴美の服を脱がしていく。
「私も欲しいの」晴美も拒まず、真一の服を脱がして、2人が全裸になると、真一は
乳房を吸いながら肉竿で晴美の淫裂を突いていく。
「あ、あ、あ~!」声をあげながら悶える晴美だ。

 やがて、絶頂を迎えて「出る、出る!」淫裂深くに噴射した。
「ハア、ハア!」荒い息づかいが部屋の中に響き、暫く黙り込んで動こうとはしない。
その沈黙を破って「晴美、頼みがあるんだけど…」糸川は、いいずらそうだ。

 「頼みって何なの?」
「俺、独立しようと思ってるんだ…」
「独立するって、会社を辞める気なの?」
「そうだ、金もこの通りさ」通帳を見せると、2千万程ある。

 「こんな、大金持っていたんだ…」
「そうさ。でも、これだけでは足らないんだ。運転資金にあと3百万が必要なんだ。
だから…」
「無理よ。私、そんなに持ってないし…」

 「晴美に、出せって言うんじゃないよ。保証人になって欲しいんだ」
「それなら構わないわ。真一のためだもの」
「ありがとう、巧く行ったら、一緒になろうな」また晴美に抱きつくと「今度は私に
やらせて」晴美は、馬乗りになって、淫裂に肉竿を吸い込んだ。

 「下手だけど、やってみる…」糸川の両肩を押さえて、腰を動かし「気持ちいいよ。
下手じゃないぞ」揺れる乳房を握りながら、満足顔になっている。
(真一さんが、喜んでいるわ)晴美は腰を動かし続けて、また膣奥に噴射を受けた。

 その翌日、晴美の元に「これに、書いてくれないかな?」借用書を渡し「住所と名
前を書くのね」糸川が渡した、借用書の保証人の所に書き込んだ。
「ありがとう、印鑑証明も頼むよ」糸川は礼を言って戻り、晴美は勤務か終わると市
役所に行き、印鑑証書を発行して貰った。
「これで、真一さんも喜ぶわ」笑顔の晴美だ。

 市役所からアパートの戻ると、糸川がおり「貰ってきたわよ」2人は一緒にアパー
トに入るとまた抱き合う。
「約束よ、お嫁にするって!」
「もちろんだよ。だから、こうやってるんじゃないか!」肉竿のピストンを速め「い
いわ、凄くいい…」快感に酔いながら2人は抱き合った。

 それが済むと「晴美、これにも書かないと、ダメなんだって!」また借用書を見せ
る。
「面倒なんだね」
「当然さ、金を借りるんだから」言われるままに、住所と名前を書き込み判を押した。

 「これでいいのね?」
「そうだよ、助かるよ」2人はまた抱き合ったが、晴美はこのトリックに、気が付い
ていなかった。
糸川は、晴美に2枚書かせたが、それぞれ別な融資で、合計1千万の保証人になって
いるが、気付いていない。

 こうして、糸川は2週間後に会社を辞めたが、晴美のアパートには度々来ている。
「忙しくて、毎日はこれないよ」そう言いながら、晴美の服を脱がして抱いていく。
晴美は幸せの絶頂だったが、やがて、地獄に突き落とされた。

 糸川が会社を辞めてから、1月が経とうという頃に、血相を変えた男が現れ「糸川
は、どこにいるんだ!」事務所に入るなり叫んでいる。
「糸川なら1ヶ月前に辞めましたよ」

 「辞めただと。それじゃ、これはどうなってるんだ!」見せたのは、先物取引に伴
う、預かり書で、金額は2千万もありで、日付は辞める前になっていた。
それには、課長も顔色が変わり「辞めた人間ですから、関係ありません!」そういう
道しか残ってない。

 「ふざけるな。会社を訴えてやる!」怒鳴る男を、課長がなだめながら応接室に連
れ込んで、ひとまず収まったが「とんでもない事になるぞ」同僚達が話し合い、晴美
も不安になっている。

 そして、仕事を終えると、糸川が住むアパートに向かったが、周辺には人相の悪い
男達が数人いる。
(もしかして?)それでも、確かめようとドアを叩いたが、返事はなく「あんた、何
者なんだ?」男から聞かれた。

 「同じ会社だった者です…。糸川さんいないんですか?」
「雲隠れしてるんだよ。お陰で張り込みだ。あんたの会社も、被害受けたんだってな」
「はい。ですから、確かめたくて…」
「無理だな。警察が先か、俺たちが先かで、会うのは無理だ」人相が悪い割には、親
切に話している。

 晴美は諦め(もしかしたら?)期待を込めて、アパートに向かうが糸川はいなかっ
た。
鍵を開け、部屋に入ると、封筒が押し込まれてある。
「何かしら?」裏を見ると、金融会社の名前が印刷されていた。
急いで開けると「嘘よ、私は3百万しか保証してないのに!」電話で問い合わせたが、
らちが明かず、明日訪ねる事にした。 

 そして、仕事を終えると金融会社に向かう。
晴美は応接室に案内されて、事情を聞いていくと、一度も入金されてないと言われ、
2枚の借用書のコピーを見せた。
「私の字だわ、間違いない!」見覚えのある書類に声が出ず、黙っていると「利息だ
けでも払って貰えませんか。月10万ですが…」催促された。

 「無理です。そんなお金ありません…」
「そう、おっしゃられても困るんですよ。保証人ですから」黙り込む晴美に、困った
のか、部屋から出て行き、変わって「お待たせしました、社長の高橋です」と別な男
が入って来た。

 「社長さん、ですか?」
「そうです。高橋秀夫と申します」挨拶すると、借用書の内容を話しだす。
それには「騙されたんだ。糸川さんに…」泣き出す晴美だが、どうする事も出来ない。

 「お気の毒ですが、こちらも商売でやってまして…」慣れた物で、手を抜こうとは
せずに「それでしたら、アルバイトをなさっては?」と勧める。
「構いませんが、風俗は絶対イヤです!」

 「そんな風俗なんて時代遅れですよ。まともなアルバイトですよ」笑いながら高橋
が言う。
「どんな仕事ですか?」
「姉がやってる喫茶店です。会社の帰りにやったらいいと思いますが…」詳しく場所
などを話していく。

 (それなら、何とかなるわ)「そこで、働かせてください」晴美は承知して「それ
なら、これから行きましょう」2人は金融会社を出た。
2人は電車に乗ったが、2駅乗り過ごすと、降りて歩いていく。

 夕方だから、通勤帰りで混雑しているが、変わった建物が目に付いた。
「ここか。来た事ある店だ!」以前に、糸川と来た事のある喫茶店だ。
「それなら、説明する必要はなさそうだな」2人が店に入ると「あら、秀夫どうした
の、若い子連れてくるなんて!」声が掛けられる。

 「姉さんに言われていた、アルバイトだよ」
「助かるわ。早速だけどこっちに来て」晴美を客席に座らせ「私は佐藤美紀というの。
よろしくね」挨拶する。
「天野晴美と言います。こちらこそお世話になります」2人は挨拶を済ますと「時給
は千円で、制服はこっちで用意するわ。それから、着替えはあそこでして」指さす先
にはドアがある。

 美紀は、店での仕事も説明して、晴美は帰った。
「秀樹、いいのを見つけたわね」
「ラッキーとしか言いようがないよ。姉さん好みだし」
「わかってるじゃないのよ。お礼に、してあげようか?」

 「勿論やらせてよ、暫くやってないから、溜まってるんだ」
「それなら、やろう」美紀は店員の真美に話すと高橋と一緒に店を出て、隣の建物に
入り2階に上ると、区切られた部屋がある。

 「姉さん、あの子もここに住まわせたらどうかな?」
「うまく行くかしら」
「何とかなると思うよ。もっと利用しないと…」2人は部屋に入った。

 部屋は、美紀が住んでいるらしく、整然としており、台所や風呂もあり、住むのに
不都合はなく、ベッドもある。
「姉さん、手伝うよ」秀樹は、姉の服を脱がし出した。
ブレザー、スカートと脱がして行くと、紫色のスリップ姿になった。

 「これも脱ごうよ」スリップも脱がすと、薄い生地のパンティとブラジャーが露わ
になる。
「後は自分でするから、秀夫も脱がないと」下着まで脱がされるのは恥ずかしいから、
背中に両手を回して、ホックを外し、ブラジャーから脱いだ。

 「綺麗だね、いつ見ても綺麗だよ」揺れる乳房を見ながら、高橋も脱いでいく。
「恥ずかしいけど、垂れてきたの。歳かしらね」パンティも脱いで全裸になったが、
腰のくびれは若者と見劣りしてない。

 「姉さん、相変わらずヘアを剃ってるんだね」
「そうよ、この方が楽しいでしょう?」堂々と、絨毛の剃られた淫裂を見せているが、
淫裂からはみ出た肉襞の先端は黒ずんでいる。
「そうだよ。俺はこれが好きなんだ!」全裸になった高橋は、美紀の前で正座して、
淫裂をなめだす。
「いいわよ。気持ちいい…。腹違いの弟でなかったら、一緒になれたのに…」目を閉
じて高橋の頭を撫でていく。

 高橋は、淫裂をなめると美紀をベッドに寝かせて上に乗った。
「入れるよ!」肉竿を掴んで、美紀の淫裂に押し当てた。
「奥まで入れて…」その言葉で、肉竿がゆっくり膣穴に入って行くと「あ、あ、あ~」
声をあげだす。

 肉竿はなおも入り、全てが収まると、ゆっくりピストンが始まった。
「いいわ、いいわ!」声をあげる、美紀の淫裂から淫汁が流れて、肉竿を濡らしてい
る。
それに、背中も浮いて、弓のようになっていた。

 高橋は、肉竿の動きを速めて絶頂を迎え、肉竿を抜くと噴射した。
「姉さん、出したよ」
「わかってる。ホントは膣に出して欲しかった…」
「それはまずいよ。腹違いと言っても、姉弟だし」

 「そうよね、親を恨むしかないわね」飛び散った液体を拭きながら美紀が言うと
「そういう事。でも、資産を残したから、恨みは無しにしないと」
「そうだね、むしろ感謝かな。それより、あの子をもっと調べた方がいいわよ。使え
そうだし」

 「そうだね、調べてみるよ。それより、もう一回どう?」美紀の乳房に顔を埋めた。
「ダメよ、この次にしよう。必ず、やらせるから…」高橋の頭を背けて言う。
「仕方ないな。我慢するよ」起きあがり服を着だすと、美紀も服を着だした。