「拗れた関係」

                     赤星直也:作
第5話 アナル

 やがて、元克が爆発した。
「暖かい、元克さん出したのね」
「うん、一杯出したよ」結合したまま抱き合っていると、智子が「いつまでもそうして
ないで、風呂で洗わないと大変なことになるわよ」注意する。
「そうだね、洗わないとね。一緒に行こうよ」「いいわよ、行こう」2人は浴室に入っ
て体を洗いだす。

 そこに、弘毅が訪ねてきた。
「お待ちしていました…」恥ずかしそうに項垂れている智子に「綺麗ですよ、智子さん
のヌードが凄くいい!」弘毅も家に入るなり抱きつた。
「待って。お願いだからセックスしているのを撮って欲しいの…」
「わかってる。麻子から聞いたから持ってきた」バッグからビデオカメラを取り出し智
子に向けた。

 「恥ずかしい。ヌードを弘毅さんに撮られなんて…」両手で乳房と股間を隠すと「こ
れくらいで恥ずかしがったらダメだよ。セックスも撮るんだからね」と言われる。
「そうだよね。これくらいで恥ずかしがるなんて変よね…」自分に言い聞かせ、両手を
退け(撮られている…性器も撮られている…)顔が真っ赤になっていく。

 弘毅が撮りだすと「あら、兄さん。早速始めたのね」麻子がと元克が浴室から戻って
きて「僕が撮りましょうか?」元克が言う。
「お願いできますか、智子さんとエッチがしたいし…」
「その代わり、麻子さんとはお願いしますよ」
弘毅は「わかっているよ」ビデオカメラを元克に渡すと服を脱いでいく。

 「弘毅さん、私も手伝うわ」智子は弘毅の前に膝をつけ、パンツを下げて「弘毅さん、
させて!」肉竿を口に咥えて「うん、うん!」顔を振っていく。
それには「と、智子さん!」驚く麻子だ。

 暫くすると「もういいよ、智子さん。堅くなったから始めようよ」
「私も準備はできているわ」弘毅は智子をマットの上に寝かせると足を開き(性器を撮
られている…)顔が真っ赤になっていく。
「いくよ!」弘毅の肉竿が淫裂に吸い込まれるが、淫裂にはゼリーが塗ってあるから、
すんなり入り込み痛みは感じない。

 「いいわ。凄くいい!」声を上げる智子を元克がビデオに撮っていると、淫裂の中で
噴射が始まり、精液が噴き出してくる。
「今度は、僕と麻子さんの番だね」
「そうね。兄さん、うまく撮ってね」その後は、元克と麻子が撮られた。

 2人の撮影が済むと夕食を摂っていく。
そして「兄さん、お願いがあるの…」遂に切り出した。
「何だ、改まって?」
「これでして欲しいの。いいでしょう?」恥ずかしそうに浣腸を差し出す。
「元克、私にもして欲しいの…」智子も浣腸を差し出した。

 「わかった。ビデオで撮るけどいいだろう?」
「いいわよ」
「それなら、元克君。撮ってくれるよね?」
「勿論です!」ビデオを受け取った。

 麻子は恥ずかしそうに、四つん這いになり「いくよ」「あ、あ!」肛門から浣腸液が
押し込まれていく。
「もう少しだ。我慢しろ」
「はい!」顔を歪めて堪え(こんなのは撮られたくないのに…)麻子はメモに書かれた
通りにしていく。

 「終わったよ。今度は智子さんだ!」浣腸が抜かれた。
「と、トイレです」麻子はお尻を押さえながら走って行き、智子も四つん這いになった。
「いくよ、姉さん!」
「入れて!」智子も肛門から浣腸液が送り込まれ「う、うー!」逆流する液体に顔を歪
めて堪えている。

 「終わったよ、姉さん!」
「トイレに行かせて!」効果はすぐに現れ、麻子と入れ違いになって排出しいく。

 戻った麻子は「兄さん、恥ずかしいけど2人としたいの。兄さんがお尻で、元克さん
が膣に入れて欲しいの…」頼んだが声が震えている。
(いくらお尻と言っても、兄さんとセックスするなんて…)体もブルブル震えている。
「わかった、やって上げるよ」

 「兄さん、ありがとう」麻子は医師から処方された潤滑剤を肛門に塗っていく。
「麻子、俺がやって上げるよ」弘毅は指に付けてから肛門に入れて「う、う!」呻き声
を上げた。
「麻子さん。いよいよやるのね?」
「智子さん、ビデオをお願いします」顔を歪めて堪えている。

 「麻子、塗り終わったよ」
「元克さん。いいでしょう、欲しいの」元克を押し倒して馬乗りになった。
肉竿を掴み、自分の淫裂に導ちながら腰を沈め「あ、あ、あー!」背中を反らせながら
声も上げている。
(オチンチンが入っていく!)腰を下ろすとスッポリと淫裂に収まった。

 「撮っているわよね?」
「勿論よ、任せて!」
(これはは撮られたくないけど…)体を倒し胸を元克と合わせ「兄さん、いいわよ」お
尻を突き出す麻子だ。

 「いくぞ!」弘毅も肉竿に潤滑剤を塗ってから、肛門に押し込むが麻子は「あ、あ、
あー!」悲鳴に近い喘ぎ声を上げていく。
(く、苦しい。息が詰まりそうだわ…)全身がブルブル震えている。
「もう少しだ。我慢して!」

 「全部入れて、兄さん…」目を閉じて堪えた。
「入ったよ。麻子、行くよ!」二つの肉竿が動きだし「あ、あ、あ!」目を大きく見開
き、喘ぎ声を上げていく。
(凄いわ。お尻が凄く感じる!)動いている肉竿に反応する麻子だ。

「麻子さん、気持ちいいよ。また出すからね」
「出してもいいわよ。兄さんも出して!」
「必ず、麻子に出すよ!」二つの肉竿のピッチが上がって、膣と直腸に精液が送り込ま
れ「ハア、ハア、ハア!」荒い息使いで、淫裂と肛門からは精液が流れ出ている。

 「ちょっと待って。洗ってくるから」弘毅が浴室に向かうと「待って、兄さん。私も
一緒に入る!」麻子が追う。
「久しぶりだね、一緒に風呂なんて!」
「小学の時以来よ」2人は浴室に入った。

 一方「凄いわ。お尻があんなに開くなんて!」ビデオを撮っていた智子も呆然として
いる。
そして「元克もしてくれるよね、姉さんのお尻に…」頼んだ。
「ほんとに、いいのかい?」
「勿論よ。私も2人同時でしてみたいの」
「そんならいいけど…」

 「元克、お尻に薬を塗って」智子も四つん這いになった。
「いくよ!」指が入れられ「あ、あー!」智子も声を上げた。
そこに、浴室から2人が戻ってきて「智子さんもやるの?」麻子が言う。
「そうなの。弘毅さんの準備は大丈夫なの?」

「大丈夫さ。こうすればいいんだ!」四つん這いになった智子の乳房を揉み出すと「ホ
ントだ。オチンチンが膨らんでいる!」
「わかっただろう」弘毅がなおも揉んでいくと「姉さん、終わったよ」塗り終わった。

 「弘毅さん、私にもさせて!」
「いいよ。やってくれ」弘毅も仰向けになり、智子は馬乗りになって肉竿を吸い込んだ。
「元克、入れて!」体を弘毅に預けると「行くよ。姉さん!」肛門に肉竿が押し込まれ
て、すかさず「あ、あ、あ!」麻子同様に喘ぎ声を上げていく。

 そして、智子も淫裂と肛門に射精され「ハア、ハア、ハア!」ぐったりしている智子
も淫裂と肛門から精液を流している。
このように、二組のカップルは明け方まで抱き合った。

 翌日は日曜だったので昼近くまで眠っている。
「ねえ、ビデオを見ようよ」
「そうね、見て見ようね」4人は撮ったビデオを再生した。

 「凄いわ、私の性器がアップに撮れている!」
「私のもよ。ヘアがないから丸見えになっている…」再生された画面を見ながら声を上
げ、セックスの場面には黙ったままだ。
(これを一体どうする気かしら?)肛門から、実の兄の肉竿が押し込まれるシーンを食
い入るように見つめていた。

 再生は40分程で終わった。
「とにかく、これを預からせて」
「いいよ、智子さんに預ける」受け取ったテープを机の中に仕舞い込み、その後も雑談
しながら、3時近くに麻子と弘毅が帰った。

 そして、夕方に電話が掛かってきた。
「もしもし、仁科ですが?」
「約束通りやっただろうな?」
「やったわよ。だから、これで許して下さい…」

 「そうは行かないな。これから子供が取りに行くから、ビデオテープを渡すんだ」
「イヤよ。もうやらないと約束しないと渡さない!」
「だったら、こっちも考えるよ。死ぬ事になっても知らないぞ。弟が泣くかもな」

 「卑怯だわ。そんな事をするなんて」
「何とでも言え。とにかく渡すんだ。後は付けるなよ。監視しているからな」電話が切
れ、それと同時にチャイムが鳴った。

 ドアを開けると子供がいる。
「テープを頂戴!」6才ぐらいの子供だ。
「待って、いま持ってくるから」テープを子供に渡すと子供はそれを受け取ると去って
いく。

 暫くして、また電話が掛かってきた。
「確かに受け取ったよ。中を確かめてから連絡する」また切れた。
「あれで、どうする気かしら?」智子は不安になっていく。

 不安を抱えたまま数日がすぎた。
「手紙が入っている。もしかして?」急いで手紙を開けると「そんな。会社で素っ裸に
なるなんて!」顔がブルブル震えている。
「できない、これはできない!」真っ青な顔になってしまった。

 「プルプルプル!」電話が鳴った。
「もしもし、仁科ですが…」恐る恐る電話に出ると「読んだ通りだ。やるよな」
「こればかりはイヤです。絶対にやりません!」泣きながら返事する。

 「そうか、いやか。だったら仕方ないな。この前のビデオがどうなってもいいよな。
弟とオ○ンコしているビデオだよ」
「やめて、ビデオは公にしないで!」
「イヤなら、素っ裸になるんだ。なあに、1人じゃないよ。この前の女も一緒に素っ裸
になるんだから」

 「麻子さんもフルヌードに?」
「そうだ。泣きながら素っ裸になるって言った。お前もやるよな?」
「はい、やります」泣きながらも、言うしかなく(見られたら首になってしまう…)恐
れる智子だ。

 「いいか、素っ裸は明日の夕方だ。忘れるな。オ○ンコもするから飲んでおけよ」電
話が切れた。
「イヤよ、会社で素っ裸だなんて!」うずくまって泣き続けていると「プルプルプル」
また電話だ。

 「もしもし、仁科ですが?」麻子からだった。
「智子さん、私、智子さんの会社でヌードにならなければいけないのよ」泣きながら話
している。
「私もよ、私も裸にならなければいけないの」力無く言う智子で「う、う、う!」受話
器からは嗚咽が聞こえ「やりましょう、フルヌードを!」智子は涙を流しながら言う。

 翌日、寝不足のまま智子は会社に向かっていた。
(イヤよ、素っ裸になるなんて!)元気が無く、仕事にもそれが現れ、ミスの連発で怒
られっぱなしだ。

 そして、6時の退社時間が来た。
東西商事は不景気なので、残業は許されておらず、社員は一斉に退社していく。
智子も更衣室で着替え、麻子の現れるのを待つと5分程遅れてきた。

 「麻子さん、この事を弘毅さんに言ったの?」
「言えないわ、迷惑を掛けたくなかったし…」
「そうよね。そろそろ、行きましょう」智子は電気が消されたビルの中に入っていく。

 「大丈夫ですよね?」
「きっと、大丈夫よ」不安を打ち消し、自分に言い聞かせながら会議室に入った。
「ここで脱ぎましょう」強ばった顔をしながら2人は服を脱いで下着姿になり、それも
脱いで、乳房と淫裂が露わになっている。

 「もう、行くしかない…」「そうよ、行くしかない…」窓から照らす夕日は2人の肌
を赤く染めている。
脱いだ服をテーブルの下に隠すと「行くわよ」全裸になった2人は靴も脱ぎ、素足にな
って歩きだした。

 「ヒタヒタ!」誰もいないビルの中を歩いていく。
(誰も、いないはずよ)2人は乳房を揺らせ、お尻を振りながら歩いていく。
その時、足音が聞こえてきた。「コツ、コツ!」2人にも聞こえている。
(人がいる…。見つかったら首になってしまう…)小刻みに体が震えている。

 (トイレだわ、トイレに隠れないと)智子は麻子の腕を掴み小走りに歩いて、女子用
のトイレに飛び込んだ。
「コツコツ!」足音が近づいて「ドキン、ドキン!」鼓動が高まっている。
やがて、靴音は遠ざかって(よかった!)2人はまた廊下に出て歩き、階段を登ってい
く。

 2人が手紙に書かれた通りに歩いていると「そんな!」煌々と灯った部屋があった。
「誰もいないはずなのに!」ガクガクと震える智子だ。
「智子さん、ヌードを見られてしまう!」麻子も怯えて乳房と股間を隠している。

 「見られても、言われた通りにしないとあのビデオが…」麻子は泣き声になった。
「私だってそうよ。弟と抱き合っているのが知られてしまうし、とにかく行きましょう、
見られても死ぬよりいいでしょう?」
「そうね、智子さんも一緒だから安心だし…」2人は廊下を歩いていくが、歩くたびに
股間の淫裂が口を開いていた。