「母と姉と妹と」

                     赤星直也:作

第1話 従姉妹との同居


 「真一、これからは親子なんだからね。仲良くするのよ」
「わかってるよ、もう従姉妹じゃないのはわかってる」
「それならいいわ。明日からは一緒だからね」話しかけている女性は天宮真弓と言っ
てまだ40歳台の女盛りだ。

 話しかけられた男は息子の真一で、まだ高校2年生である。
真弓は真一と2人暮らしだったが、兄夫婦が相次いで病死して、残された姪の由里と
美智を引き取り、明日から同居を始める事になっていた。

 「母さん、勉強部屋は一緒でいいけど、寝室は別にしてよ」
「そうだよね、従姉妹と言っても女だしね。わかった、次郎は物置だった部屋を使っ
たらどう?」
「それでいいよ、1人だけなら」真一は早速部屋の掃除を始めた。

 翌日「おばさん、お世話になります」若い女性2人が訪ねてきた。
「挨拶はいいから、中に入って!」2人は家の中に案内され「真一、由里さんと美智
さんよ」真一に紹介される。
「由里さんと美智か。ずいぶん変わったね、昔と全然違うし」
「真一だって、男らしくなってるわ、お互いに成長したのよ」
「そうだね、由里さんの言う通りだね」4人が1時間程話しているとトラックが来て
家財道具を運んでいく。

 由里達は最低必要な物だけを運び、いずれは戻る考えだから残りは置いてきた。
運び込んだ荷物を整理してそれを済ますと、また昔話に華を咲かせている。
「夕食だけど、真一、買い物頼むわよ」メモが渡された。
「おばさん、私も一緒に行きます」
「そうね、これからのこともあるから2人にお願いするね」由里は真一と一緒に買い
物に出かけた。

 「真一君、そんなに急がないでよ」
「由里さんが遅いんだよ」
「だったら、こうしよう」由里は真一の手を握った。
(暖かい、これが由里さんの手か…)大人になった由里の温もりに、真一の鼓動が早
まっていく。
「これなら、一緒だし」笑顔で話しかける由里に「そ、そうだよね…」手を繋いで2
人は商店街を歩いていく。

 それは恋人のように見られて「真ちゃん、彼女かい?」馴染みの店員から声も掛け
られた。
「違うよ、親戚だよ!」手を振って否定するが、買い物するたびに言われていた。

 その夜、真一は由里の事が頭に浮かんでなかなか寝付かれない。
「由里さんがあんなに綺麗になっていたなんて…」思い浮かべると自然に手が肉竿に
伸びていく。
「オッパイもあんなに膨らんでいたし…」下半身を剥き出しにして肉竿を擦りだした。

 「あそこも綺麗だろうな…」由里の全裸を想像しながら肉竿を擦っていると「出ち
ゃった!」慌ててて強く握りしめ、噴射を押さえてティッシュを当てた。
「間に合った!」ホッとしながら吹き出た精液を拭くが「由里さんのヌードを見てみ
たい…」由里が握った手の温もりをまだ忘れていない。

 その夜、真一はなかなか寝付かれず、翌朝、寝不足のまま真弓に起こされた。
「ほら、起きないと笑われるわよ」無理に起こされ洗面所に行くと「おはよう!」由
里と美智が声を掛けてきた。
「おはよう!」真一も挨拶して由里の顔を見つめると「真ちゃん、何か着いてる?」
怪訝な顔をする。
「何でもないよ」慌てて目を逸らして顔を洗い出す。

 その後4人一緒に朝食を摂るが「真一、由里さんと一緒に行くのよ。先生には話し
て置いたからね」そう言われ、真一は由里と一緒に家を出た。
「まさか、真ちゃんと一緒の学校とは思わなかった」
「僕だってそうだよ、なんか姉弟みたいだね」
「そうよ、他人じゃないわね」2人はそんな事を話しながら登校した。

 真一が授業を終えて家に帰ると美智が先に帰っている。
「あれ、母さんと一緒じゃなかったんだ」
「一緒に帰ったけど用事があるって出かけたの。それから、買い物しておいてって!」
美智がメモを渡す。

 「また買い物か…」真一が家を出ようとすると「真ちゃん、私も連れてって!」美
智が抱きついてきた。
「美智…」幼い時の印象しかないが、思春期を迎えた美智に心が時めいている。
「美智が嫌いなの?」
「嫌いじゃないよ、好きに決まってるじゃないか…」
「だったら、一緒に行こう!」腕を掴まれ引きずられるように家を出た。

 2人は商店街を回って、買い物を済ませと戻ると「真ちゃん、お茶入れるね」美智
は真弓がした事をしていく。
「気がつくね、美智は」それを飲むと「だって、お嫁になるんだよ」「まだ覚えてい
るのか、あの事を…」
「覚えている。真ちゃんがここをさわって言ったのよ」真一の手を掴んで股間に押し
当てた。

 「そんな事もあったよね」真一は鼓動を高まるのを押さえて布地越しだが知恵の股
間を撫でだす。
美智は「こんな事もしたんだよ」唇を押しつけ唇が重なった。
(甘い臭いだ、美智は甘い臭いがする…)真一は拒まず美智の股間を撫でながら唇を
重ねていく。

 真一と美智は唇を重ね合っていたが「ただいま!」邪魔するかのように真弓が戻っ
てきた。
「母さん、遅かったね」
「仕方ないでしょう、生活があるんだから。それより買い物したでしょうね?」
「勿論だよ」
「それならいいわ、風呂を沸かすのよ」真一に言うと「私がやります」美智が浴室に
向かう。

 「気が利く子ね。真一も美智みたく気が利く子をお嫁にするのよ」
「わかってるよ、何もここまで言わなくていいのに…」ふて腐れ気味に言うと、2人
の話が美智にも聞こえて笑顔になっている。

 美智が風呂の掃除を済ますと由里も帰ってきて家事を手伝っていく。
その夜「今度の土日だけど、学校の用事で美智と出かけないと行けなくなって…」真
弓が事情を話すと「任せて下さい、後はやっておきます」由里が言い「由里が言うな
ら安心ね。頼りにしているわよ」安心したのか笑顔になっている。

 そして、土曜日になると朝早く真弓と美智は家を出て、2人だけが残された。
真一は休日と言う事で寝ていたが「起きなさいよ、何時だと思ってるのよ!」由里は
布団を捲ったが「何出してるのよ!」顔を赤く染め布団を戻した。
「由里さん、何も赤くならなくたっていいよ、何時も、こうなんだから」布団を捲っ
て立ち上がると、肉竿がそそり立ってパンツを持ち上げている。

 「隠して、そんなの見たくもない!」目を背けるが「男なら誰でもこうだよ。こう
ならない方がおかしいんだ」
「でも、そんなの見たくもない…」
「由里さん、生でチンポ見た事ないの?」
「あるわけないでしょう、まだ高校生よ!」そう言う由里だが(チンポって、ああな
るんだ…)しっかりとパンツ越しに見てる。
「とにかく食事よ、それから掃除しないと」年長の由里は真一をメイドのように使っ
て家事を済ませた。