「淫らな病院」
 
                                赤星直也:作

第5話 直子の策略


 翌朝、未姫は淳子から言われた通りに、スケスケの下着を着ていた。
「これだったら、着なくてもいいのに…」愚痴りながらも、ストッキングとガーターベ
ルトも着けた。
「何だか、イヤらしいわね。医師が着るもんじゃないわね」自分の姿を確認すると、服
を着込んで、寮から病院へと向かう。

 病院に着き、更衣室に入ると、同じ医師や看護婦達がいた。
(どうしよう。見られるのはイヤだし…)躊躇していると「朝倉先生、急がないと遅れ
ますよ」婦長の直子が声を掛けてきた。

 「そうですよね、急がないとね…」未姫は直子に言われるまま、服を脱ぎだした。
シャツのボタンを外し、前を広げた瞬間「す、透けてる~!」声が上がった。
その声に、着替え中の皆が、未姫を見つめている。
「オッパイが見えてる…」直子も驚いたのか、それで言葉が停まった。

 (どうしよう。このままでは、変態に思われてしまうし…)
「あら、これじゃおかしいかしら。気に入っているんだけど」とっさに言った。
「でも、透けてますよ…」
「このままで診察する訳でもないし。それに、上にも着るのよ」恥ずかしさを堪えて、
シャツを脱いだ。

 シャツを脱ぐと、スカートに手を掛けたが(脱ぐしかないわ。勘ぐられるのはイヤだ
し…)躊躇したが、ホックも外してファスナーも下げた。
支えを失ったスカートは、足下に落ちて未姫の下半身が同僚の前で露わになった。

 「ガーターベルトよ。あんなのを着けているなんて…」陰口が聞こえた。
(私だって、こんなの着たくもないわよ。これも仕方なく着ているのよ)その声を無視
して、足下に落ちたスカートを拾って仕舞い込む。

 その様子を看護婦達はジッと見詰めていたが「性器が見えてる。それに、ヘアも生え
てない!」無毛の淫裂を見られてしまった。
未姫は動揺したが「生えているわよ。手入れしているだけなの」声の主を見つめた。

 「手入れですか?」
その質問に、黙っていた直子が「そうよ、ヘアがあると邪魔なのよ」口を開く。
「邪魔って、何がですか?」
「鈍いわね。こうする時に邪魔なのよ」直子は未姫のパンティを引き下げて、淫裂を撫
でだした。

 「やめて。恥ずかしいから、やめて!」直子の手を押さえると「こうしないと、わか
らない人がいるのよ!」直子はなおも淫裂を撫でて、指を膣の中に入れた。
それには「ダメ。そんな事ダメ…」口をパクパクさせ、やっと言えた。

 2人の行為に「その為でしたか…」質問した看護婦も納得したようだ。
「わかったら、人の事より、自分の事を心配するのよ」直子の言葉に着替えだし、勿論、
未姫も白衣に着替えた。

 着替えを済ませ、診察室に入ると淳子がおり「あれ、着けているでしょうね?」未姫
を見るなり言い出す。
「はい、着ています…」
「確かめさせて!」淳子は未姫の白いズボンを引き下げようとする。

 「やめて。着けてますから!」
「この目で見ないと、信用できないのよ!」強引にズボンを引き下げて「約束は守った
ようね。確かに履いているし…」透けた布地からは、ごま塩のように点々と生えた絨毛
が見える。

 「もういいでしょう、見たし…」未姫は急いでズボンを上げて股間を覆うと「下は確
認したけど、上はどうなのよ」今度はシャツの裾を捲り上げだした。
「やめて下さい、約束は守ってますから」拒んでも首まで捲られ、ブラジャーが露わに
なっている。

 「確かに確認したわ。それにしても、いつ見てもいい形ね。女の私でさえ、ほれぼれ
しちゃう!」手がブラジャーの隙間から入って、乳房を揉みだした。
「やめて。これから診察ですから」そう言われれば「そうね、仕方ないわね」素直に手
を引き、未姫は急いで乳房をカップに仕舞い込み、シャツも戻していくが、淳子は「未
姫、後は頼んだわよ。私は帰るから!」診察室から出て行く。

 それと入れ替わるように、婦長の直子が現れ「未姫さん、凄いの着ているのね。今夜
は、付き合って貰えないかしら?」声を掛けられた。
(レズだわ。間違いなく相手をされる…)そう感じたのか「今夜は用事があってだめな
の…」
「用事って、宮下先生に抱かれる事なの?」薄笑いを浮かべて言う。

 「バカにしないで。どうして、私が淳子さんに抱かれるのよ!」未姫は冷静さを失っ
ている。
「そんな向きなるなんて、図星だったみたいね。今夜は、宮下先生と楽しむのね?」
「そんなんじゃ、ないわ。れっきとした個人的な用事よ!」
「そうなんだ。個人的だったら、公的用事が上よね?」

 「そりゃ、そうだけど…」直子の言葉に未姫は不安顔になった。
「実は、朝倉先生の健康診断をまだやってませんので、今日やるようにと、言われてま
して…」
「言われてたって、誰になの?」
「事務長の松岡さんです。院長が直接診察するそうです」

 それには「イヤよ、男に裸を見られるなんてイヤ!」首を振ったが「あら、患者さん
はどうしたらいいの。内藤先生だって男よ。未姫さんも少しは患者さんの気持ちになら
ないと」それには返す言葉がない。

 「先生、5時ですからね。くれぐれも、忘れないで下さいね」直子は念を押すと診察
室から出ていく。
(そんな、院長から診察されるだなんて…。こんな下着じゃ、丸見えになってしまう…)
想像しただけで体が震えだした。

 そこに内藤が入ってきて顔を見るなり「朝倉君、どうしたんだ。顔色が悪いよ」と言
い出す。
「ちょっと、寝不足でして…」

 「それならいいけどな。さっき、婦長から聞いたんだけど、健康診断を受けるんだっ
てな。俺も内科医だから診てやるよ」
(イヤよ、内藤さんに何か、診られたくない!)顔色が更に悪くなったが、イヤだとは
言えず、黙ったままだ。

 「朝倉、それより、準備はいいのか。もうすぐだぞ!」内藤に怒鳴られた未姫は「は
い、準備します…」急いで診察の準備を始めた。

  未姫にとっては、長い時間だった。
(ヌードを見られてしまう…)看護婦や同僚に、スケスケ下着越しに乳房や淫裂を見ら
れるのは耐えがたい事だ。
病院から逃げ出したいが、それは叶わぬ事で、憂鬱なまま患者の診察をしていく。

 そして、5時になると「朝倉先生、健康診断です」直子が迎えに来た。
「あら、朝倉先生の健康診断があるんだ…」直子の声に看護婦達も声をあげ「そうなの
よ。ほら、急いで行きましょう!」

 「婦長。それだったら、私達も手伝わせて!」
「あなた達、勤務はどうするのよ。人手不足なのよ」
「交代で手伝うわ。それならいいでしょう?」
「仕方ないわね。でも、ちゃんと仕事はやるのよ」
「わかってます。まずは、私とあなたよ」2人の看護婦が選ばれた。

 「先生、急いで行きましょう」未姫は両脇を抱えられるようにして直子の後ろを歩か
された。
(イヤよ。こんなのイヤです!)逃れようにも、両腕を抱えられては何もできず、諦め
るしかない。

 「先生。まずは、あそこで準備しましょう」処置室を直子が指さし、入ると、その後
を追うように未姫も連れ込まれた。
「先生、検診では服は要らないの。わかっているでしょう?」直子が未姫のズボンに手
を掛けた。

 「やめて、そんな事イヤです!」抵抗しても、2人に腕を抑えられているから何もで
きず、声だけあげている。
そんな未姫に「患者さんの気持ちも知らないとダメね。男の前でも性器を出しているの
よ。先生も体験しないとダメね」両手がズボンを足首まで引き下げた。

 「いいわね、これは最高だわ。男が見たら喜ぶわよ!」スケスケのパンティに直子の
呼吸が速まっている。
そんな直子に「やめて、それ以上しないで!」首を振りながら叫ぶと「患者さんの気持
ちにならないとダメ。ここは勉強と思わないと…」理屈を並べてズボンを脱がした。

 「婦長、子宮ガンの検診もあるんでしょう?」
「勿論あるわよ」
「それだったら、今の内に、脱いで置いた方が良いと思いますが…」
「そうね。どうせ必要ないしね」ストッキングの留め具を外すと、パンティを引き下げ
ていく。

 「やめて。それ以上、下げないで!」足をバタバタするが、膝まで下げられて淫裂が
露わになった。
「可愛いわね。こんなに可愛いと、やり甲斐があるわ」なおもパンティを下げて、足首
から抜くと、淫裂を触りだし「イヤ、そこは触らないで。イヤです!」腰が動き、直子
から逃げて行く。

 「イヤなんだ。仕方ないわね」直子の手が裾を掴んで捲り上げていくと、乳房が透け
て見えるブラジャーが現れた。
それでも、直子は首から服を脱がして、ブラジャーのホックも外すと「あら、大きいの
ね。こんなに揺れているわよ」カップからはみ出した乳房は勢いよく揺れている。

 「本当だわ。先生のFカップみたいよ」腕を掴んだ看護婦も目を細めて、乳房を見つ
めている。
「そうかもよ。とにかく、調べなと」直子はブラジャーも剥ぎ取り、未姫はストッキン
グとガーターベルトだけで、立たされた。
「これで、準備が出来たわね!」直子は未姫の全裸同然を見つめながら携帯を掛けた。

 それから暫くして「早速始めよう!」処置室に、内藤と院長の栗林が入ってきた。
「それでは、始めます!」婦長の言葉で看護婦は「行きましょう!」未姫を処置室から
連れ出そうとするが「イヤよ。私は裸なのよ。見られたらどうすればいいのよ!」手で
乳房と股間を押さえて拒む。

 「今の時間なら、誰もいないぞ。それとも、俺の診断は受けたくないと言うのか?」
栗林の鋭い眼光に「いえ、そう言うわけでは…」項垂れて返事した。
「だったら、行きましょう!」腕をまた抱えられ、処置室から外に連れ出された。

 外に出ると「見て。ヌードよ。朝倉先生が、フルヌードで!」帰宅帰りの看護婦達と
顔を合わせてしまった。
「見ないで。お願いだから、見ないで!」腕を抑えられているから隠す事もできず、首
を振るだけしかできない。

 「先生。そんなに恥ずかしがらなくて良いわよ。皆、同じ物を持っているのよ」直子
は平然と言い、内科の診察室へ入り「まずは、体重からね」置かれてあるヘルスメータ
ーに乗せられた。

(恥ずかしい。性器もオッパイも見られているなんて…)手で乳房と淫裂を押さえたま
ま震えていると「朝倉君、ちゃんと立ちなさい。手も下にして!」栗林から怒鳴られた。
「そうだ。患者になったつもりでやるんだ!」内藤も言い出す。

 そう言われると(違うわ、私の性器とオッパイを見たいだけよ!)震えたまま、両手
を退けて、乳房と淫裂を露わにして起立した。
「そうよ、それで良いの。体重は52キロね」直子が読み上げると、看護婦が記録して
いく。

 その後、身長やバストも測られ「ここの長さは、いくらかしら?」直子は股間の割れ
目にメジャーを当てた。
「やめて。そこは健康診断とは関係ないはずよ!」未姫は直子を突き飛ばした。

 それには「何するのよ。これも診断の1つよ!」直子が口を尖らせた。
「その通りだ。この病院では、測る事になっているんだ!」栗林も言う。
「そんな~。性器まで測るなんて、聞いた事ない…」呆然としていると「聞いたでしょ
う。後で、お返しさせて貰うからね」またメジャーが当てられた。

 「あら、14センチもあるわ。ここが、盛り上がっている分、長いのね」恥丘を撫で
出す。
(どうして、そんな所まで測る必要があるのよ…)未姫の目尻から、涙が流れていく。

 それでも「子宮の検査をするから、横になってくれ!」栗林から催促された。
(子宮の検査なんて、聞いた事ないのに…)院長から言われれば、従うしかなく、診察
用のベッドに仰向けに寝た。

 「足を開いて!」言われるまま、足を広げると覗き込む。
「ほう、綺麗な色だ。あまり使っていないようだな…」淫裂を指で広げ、顔を近づける
と、栗林の鼻息が淫裂に掛かり(性器を見られている…)体が震えだした。

 「何も、恥ずかしがらなくて良いよ。患者だって、こうやっているんだし」栗林の指
が開いている膣の中に入り込み「うっ!」顔を歪め呻き声を上げた。
「驚かなくて良いよ。それに、膜は破らないから…」指が動き出した。
(動かさないで。そんな事をされたら、変になっちゃう…)声を出すまいと堪えている。

 そんな未姫をからかうかのように「院長、私も手伝いますよ」内藤も加わり、指が一
番敏感なクリトリスを撫でだした。
(やめて。そこはイヤ~!)腰が浮き上がり、指の動きに逢わせて動き出す。

 「朝倉君の膣は、敏感なんだね。もう濡れだしたよ」
「朝倉先生ったら、処女なのにエッチをしたいのね。それなら私も手伝おうかしら」直
子は両乳房を握りしめ、揉み出だす。

 「やめて、そんな事しないで!」直子の手を払い除けようとすると、2人の看護婦が
腕を抑えて、何もできない。
「先生、気持ちいいでしょう。女はここが敏感なのよ」指で乳首を挟み軽く潰した。
「ダメ、それ以上しないで!」上擦った声をあげたが、呼吸が乱れ、胸が波打っている。