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「淫らな病院」
赤星直也:作
第1話 赴任
田舎の町には似つかない、大きな病院の受付に、若い女性が現れた。
「お忙しい所、申し訳ありませんが、事務長の松岡さんにお会いしたいのですが…」
事務長に会いたいという言葉に「申し訳ありませんが、どちら様で?」事務員も怪訝な
顔をした。
「朝倉未姫と申します。片岡教授の紹介で伺いました」
その言葉で、事務員も「少しお待ち下さい。直ぐ連絡を取ります」態度も変わり、言葉
使いも丁寧になっている。
未姫は言われるまま、ソファーに腰を降ろし、待っていると「お待たせしました。私
が松岡です!」男性が現れた。
「朝倉未姫と申します。片岡教授から、ここを紹介されまして…」
「存じてます。ここでは何ですから…」松岡は未姫を連れて事務長室へと向かった。
ドアを開けて、中に入るとソファーが向き合うように置かれている。
未姫は松岡に言われて座ったが、スカートの裾が気になった。
(ズボンにすればよかった。これじゃ、見えてしまうかも…)ミニスカートだから、
裾がまくれ上がり、パンティが見えそうで、両手で股間をしっかりと押さえた。
そんな未姫に「おいで頂き、助かりました。何せ、医師不足でしてね」コーヒーを入れ
て、置くと向き合うように座った。
「頂きます」股間から手を退けてコーヒーを掴むと、松岡の目には未姫の股間を覆う、
白い布が見えた。
(白か。もっと色気があればいいのに…)食い入るように眺めている。
(パンティを見られている…)松岡の視線に気づき、カップを置くとまた手で股間を
覆うと(何だ、気づいたのか。もっと見たかったのに…)残念に思いながらも、色々と
尋ねた。
松岡は未姫に、一通り質問してから「前金で3ヶ月欲しいとそうですね?」尋ねた。
「はい。妹の授業料支払い期限が迫ってまして…」
「妹さんがいるんですか?」
「はい、私と同じ大学に通ってます…」
「そうでしたか。妹さんは医者の卵ですか。それでしたら、ぜひ内で働いて、貰いた
いですね」
「それでしたら、この件は…」
「勿論、承知しましょう。但し、院長の許可が必要ですが…」
「院長さんの許可ですか?」
「はい。これから院長に会いに行きましょう!」松岡に言われるまま、一緒に院長室に
向かった。
「院長。この前お話しした、女医さんですよ」
「朝倉未姫と申します」未姫は頭を下げた。
「何も、そんなに堅くならなくていいよ。私は院長の栗林だ…」栗林は自己紹介をしな
がら話していく。
それを聞いていたが「院長、それよりも、この件ですが…」松岡は未姫からの要望
書を見せた。
「何か、事情があるみたいだね」
「妹さんの授業料です。同じ大学だそうでして…」
「そうか、医者の卵か。それならいいだろう」栗林は未姫の頼みを受け入れた。
「助かりました。かなりの高額でして…」
「そう言われると嬉しいな。仕事は、明日からでも大丈夫だろう?」
「構いませんが、まだ、住む所も決まってませんし…」
「それだったら、心配ないよ。独身者用の寮もあるから」
「そこに、住んでもいいんですか?」
「構わないよ。希望すればの話しだが…」
「そこに住まわせて下さい。できるだけ、節約したいんです」
「今時、寮がいいなんて珍しいね。それなら、後で私が案内します。それよりも病院
の中を知って貰わないと。内藤君を紹介しよう!」今度は、栗林によって病院内を案内
され、説明を聞きながら内科長の内藤に紹介された。
「内藤拓也です」そう名乗り、未姫も同じように「朝倉未姫です」と名乗る。
「内藤君、明日から一緒に頼むよ」
「わかりました。明日からは当面の間、助手をして貰うよ」
「よろしく、お願いします」未姫は内藤に頭を深々と下げた。
病院内を一回りすると、松岡が「住まいの方ですが、事務の伊藤に案内させます」女
性を呼び「伊藤君、新しい先生だ。寮まで頼むよ」女性に頼んだ。
「わかりました。案内します」伊藤と言われた女性は、未姫と一緒に病院から出た。
「そう言えば、先生の名前を、お聞きしてませんよね?」
「ご免なさい。朝倉未姫といいます」
「朝倉未姫か、言い名前ね。私は伊藤香奈よ。よろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします。所で、ここから遠いですか?」
「もうすぐよ。ほら、あの白い建物がそうなの」
「何だ。そんなに離れてないのね」
「そうです。ですから、急患の時は招集が掛けられます。覚悟して下さいね」香奈は話
しながら、建物の中に入った。
「この寮は、看護婦さんと一緒なの」確かに、建物の中には女性特有の雰囲気が漂っ
ている。
「先生は2階です。ここから行きます」
「エレベーターもあるんだ!」
「あるわよ。5階まであるのよ」笑顔で話す香奈だ。
そして、2階でエレベーターを降り、歩いて行くと「ここです。ここがそうなの」鍵
を外してドアを開けた。
「少し、湿っぽいわね。後は先生がして下さいね」窓を開けて空気を入れ換えて「一応、
最低限はあるけど、残りは自分で整えて下さい」
未姫は「これだけあれば、充分よ」部屋の中を調べながら言う。
「それじゃ、戻りましょうか。後はお願いしますね」香奈は鍵を未姫に渡し、2人が
部屋から出ると「あら、香奈さんじゃないのよ!」声が掛けられた。
「典子さん、これからなの?」
「そうなの、今夜は夜勤よ。それより、そちらは、どなた?」
「新しい先生よ。朝倉未姫さんというの」香奈が言うと「朝倉未姫です。これからは、
よろしくお願いします」未姫も挨拶する。
「未姫さんか…。私は松下典子と言うの。よろしくね!」挨拶を済ませると、未姫と香
奈は病院へと戻っていく。
途中で「未姫さん。あの人は、変な趣味があるから注意してね」香奈が言う。
「変な趣味って、どんな風に?」
「あの人、女趣味なの…」
「それって、レズじゃないの?」
「そうなの。部屋に連れ込んで、裸にしちゃうのよ」
「そんな、裸にだなんて…」
「本当よ。私も、イヤだったけど、逆らえないから…」泣き出しそうな声で話し出す。
「どんな事されたの?」
「あそこを、なめるのよ。それに、オッパイも…」
「それだけなの?」
「もっとよ。一晩、恥ずかしい事されたの。でも、指でするだけだから、そんなに痛く
はなかった…」
「膣に、指を入れられたの?」
「そうなの。思い出しただけでも、恥ずかしい」香奈はそれだけ言うと黙り込む。
(噂には聞いていたけど、本当に、レズがいるんだ…)未姫も黙り込んだまま、歩いて
行く。
病院に戻ると「朝倉先生、これに、記入して下さい」用紙が渡され、それを見てから
名前を記入していく。
「朝倉先生。例の件ですが、振り込みましたよ。ATMで確認して下さい」
「お世話掛けまして、申し訳ありません!」頭を下げて、ロビーにあるATMを操作し
ていく。
(間違いなく、振り込まれている。これで授業料も払える…)未姫はメモを片手に振
り込んでいく。
「これで、ホッとした!」未姫が安心すると「今日は、ここまででいいです。明日は、
8時までに来てくださいよ。ロッカーも用意しておきましたし」
「申し訳ありません。お言葉に甘えまして…」頭を下げて病院から出た。
病院を出ると、真っ直ぐ商店街に入り、必要な物を買い込み、寮へと戻った。
戻ると、バックを開けて、クローゼットに仕舞い込む。
「これも、仕舞わないと」買い込んだ下着も一緒に仕舞い込み、夕食の準備を始めた。
そして、夜になり、ベッドで横になると、女性の泣き声らしいのが聞こえてくる。
「何かしら?」耳をすますと「そこ…。もっと指で…。行くわ、行きそう…」喘ぎ声が
聞こえてきた。
「もしかして、香奈さんが言っていたレズでは…」興味が沸くと、もっと聞こえるよ
うに、壁に耳を押し付けた。
「指でするけど、いいわよね?」そう言うと「あ、あ、あ~!」声が上がり(間違いな
いわ。性器に指を入れている…)未姫の股間が、急に熱くなっていく。
そんな事などお構いなしに「いいわ…。凄く気持ちいい…。オチンチンより感じる…」
声を上げ続けた。
(こんなのを聞かされたら、私だって、おかしくなっちゃう…)未姫の手がパンティに
入り込み、割れ目に沿って指が動きだす。
(気持ちいい。久しぶりのオナニーだし…)指の動き出すと、空いた手がブラジャーを
捲り上げ、乳房を揉み出した。
「噛んで…オッパイ噛んで…。いいわ、凄くいい…」前にも増して声が大きくなって
いる。
(噛まれて、痛くないのかしら?)未姫も乳首を摘んで潰した。
(気持ちいい。これくらいなら、気持ちいい…)初めて乳首を潰し、快感を知った。
(私も気持ちいい…。膣がヌルヌルになっている…)未姫の指が濡れている。
(行きたい、このまま行きたい…)快感に酔った未姫はベッドへ横になると、パンティ、
ブラジャーも脱いで乳首と淫裂を触りだした。
未姫が壁から聞こえる声に合わせて、指を動かし続けると、淫裂から液体が漏れ出てい
く。
(お汁が漏れていく…)まだ、男を知らない未姫でも、指に淫裂が反応している。
それでも、指を動かし続けると「行く、行く~!」悲鳴に近い声が聞こえた。
(行ったんだ。私も行かないと…)動きを速めて(行くわ、行く~!)バッタリ動きを
停めた。
暫く休んでから、淫裂を拭き取るが「隣は誰かしら。それに相手は…」気になった。
翌朝、未姫は松岡から言われた通りに、8時前に出勤して着替えを済ませ、内藤の元
へと向かうが、内藤はまだ来てない。
それでも「おはようございます」居合わせた看護婦に挨拶すると「新人ね。年はいくつ
なの?」尋ねられる。
「26になったばかりでして…」
「美しさと、スタイル良さが羨ましいわ」白衣の上から触られる。
「そんな、美しいだなんて…」逃げようとしても、触った手は離れない。
(やめて。私には、そんな趣味はないのよ!)振り払う事もできずにいると「新人が入
ったんですってね!」女性の声が聞こえた。
その声に、手が退けられ、同時に声の主が現れ「あら、以外に綺麗じゃないの。名前
は?」未姫を見つめる。
「朝倉未姫と申します…」
「未姫さんか。私は宮下淳子と言うの。よろしくね。で、住まいは?」
「近くの寮に住んでますが…」
「何だ。一緒なんだ。どの辺なの?」
「2階です。エレベーターを出て3部屋目です…」
「驚いたわ。私の隣じゃないのよ。4部屋目が私なのよ」
「そうでしたか。これからもよろしくお願いします」頭を下げ、挨拶するが(昨日の声
は淳子さんだったんだ。相手は誰かしら?)急に思い出し、思案していく。
そこに「来たか。これから紹介するから行こう!」内藤は、現れるなり未姫を連れて
歩き出すと、ナースステーションが目に入った。
(ここでも挨拶するんだ…)緊張しながら、中に入ると看護婦達が並んでいる。
「婦長、新人を紹介するよ!」内藤に言われ「朝倉未姫です。何もわかりませんが…」
挨拶していくとヒソヒソ話されていく。
それが済むと「婦長の飯田直子です。よろしくね」こうして、挨拶が済むと、内藤の指
示で診察を始めた。
診察は5時で終わり、患者もいなくなって、静かになっている。
「初めての感想はどうだ?」
「神経が疲れました…」
「無理もない。俺だってそうだったし…」内藤と話していると「新人さん、一緒に帰ら
ない?」淳子が声を掛けてくる。
「そうですね。同じ所ですからね」
「そうよ、今夜は歓迎会もしないと」腕を掴んで、診察室から出ていくと直子とすれ違
った。
「いいな、お帰りですか?」
「そうよ、直子さんは夜勤なの?」
「そうなの。来週なら、夜勤がないからいいけど…」
「その時は、改めて!」「期待してるわ」淳子と直子は、意味不明な事をいいながら話
していた。
それが済むと「行こう」また腕を掴まれてロッカー室に入った。
未姫は白衣を脱いでいくが、淳子は横目で見ながら脱いでいく。
(イヤだわ。脱ぐのを見るなんて…)視線を感じながらも、下着姿になった。
「あら、大人しいのね。もっと、いいのを着てるのかと思ったのに…」残念そうな顔
をして、未姫のブラジャーの上から、乳房を撫で出す。
それには「こんなのしか、持ち合わせが無くて…」淳子の手を押さえて言う。
「それだったら、今度の休みに行きましょう。いい店知ってるから」別な手がパンテ
ィの中に入り込み「そ、そこはだめ!」慌てて、その手も押さえた。
「そうね、今はダメよね。いずれ、そのうちに…」素直に手を引いた。
(よかった。見られたら、噂になるし…)急いで私服を着だすと、淳子は下着姿にな
った。
(オッパイが見えそうだ。それに、お尻や性器も…)淳子の下着は、乳房が今にも飛び
だしそうで、パンティも大事な部分を、やっと隠す代物だ。
(淳子さん、ヘアはどうしてるのかしら。あれだったら、見えるはずだけど…)下着
姿を見つめているが、平然と私服になっていく。
「終わったわ、行こうか!」着替えを済ますと、2人は寮へと向かった。
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