「引き裂かれた白衣」
 
                               赤星直也:作
第12話 訪問介護

 中村に犯された良子は、マンションに越し、そこから奈美達と一緒に病院に通って
いる。
それに、アルバイトと称してキャバレーで働かされていた。
中村は4人が働くことで、また利益を出しているが、予想もしなかった事態がまもな
く起きた。

 病院の経営危機が起こったのだ。
それは、4人が勤務する病院で、保健点数の水増し請求が発覚したからだ。
保健取り扱いが停止され、実費で通う患者もいないから、事実上の閉院となってしま
った。

 そこで、経営を安定させるため、保健の効かない科目を中心とする体勢を取って、
診療を行うことにした。
当然、医師や看護婦も不要となり、解雇されその中には、奈美達4人もいた。

 4人が解雇されたことで、中村も思案した。
「困ったな、何とかしないとな」思案したあげく、今まで中断していた、訪問介護の
事業を本格的にスタートさせた。
2人一組で、寝たきりの家庭を回っていくが、ただの訪問介護ではない。

 中村は、事情のある家庭を捜しだして訪問させている。
初めての仕事なので、中村は奈美と久恵を引き連れ、介護先を訪ねた。
介護先では母親が出迎え、案内されると、ベッドで横になった男性の介護を始めた。
「とにかく、お風呂が大変でして…」
「わかりました。そちらからします…」中村の合図で、2人は顔を強ばらせたまま、
白衣を脱ぎだした。

 それには「本当にいいんですか?」母親が信じられない、と言った顔をしている。
「言った通りのことは、させていただきますから、ご安心下さい」
「それなら、いいんですが…」なおも心配顔だ。
そんな、心配顔の前で、2人は下着も脱いで全裸になっていく。

 「ヘアがない!」無毛の淫裂に声を上げた。
「無い方が衛生的ですから。それに、男性は喜びますし…」
「そうですか。さすがにプロに徹していますのね」奈美の話に感心している。
(裸には、なりたくないけど仕方ないし…)黙って、脱いだパンティとブラジャーを
白衣の下に仕舞い込んだ。

 全裸になると寝たきりの男性を抱きかかえて、車椅子に乗せたが、手を伸ばして乳
房を触ろうとしている。
「楽しみは後でしましょう。綺麗になってからに…」奈美は手を乳房に押し当て話す
と、満足そうな顔になっていた。
「良かった、喜んでいる!」見ていた母親も、安心顔になっていく。

 「ここは、任せておきましょう」中村は母親とその場から出て、3人が残された。
奈美達は、浴室に入って、男性の服を脱がしていくと、やはり、肉竿が大きく膨ら
んでいた。
(堅いわ、こんなに堅くなっている…)浴槽に入れて体を洗うたびに、肉竿が手に当
たっている。

 「ここも、洗いましょうね」その肉竿も洗いだす。
撫でるように、先端から手を動かしていくと「う、う~!」気持ちいいのか、呻き声
を上げている。
(これ以上やったら、射精するかも…)それを、されないように注意しながら睾丸や
肛門を洗った。

 2人で、全身を洗い終えると、また寝室に連れてきた。
「申し訳ありませんが、添い寝してあげてください。楽しみにしていましたから…」
母親が頼み込んだ。
「わかりました。お任せ下さい」中村は2人に添い寝するように命令する。

 言われた久恵は、乳房を口に押し当て、乳首を吸わせる。
奈美は腰のところに顔を埋め、口と手で肉竿を擦っていくと「う、う~!」呻き声を
上げ、肉竿を更に堅くしていく。
「お願い、性器を見せながら出させて。私のじゃ汚いから…」

 「聞いての通りだ。馬乗りになってやれ。それに、久恵はここに座れ!」奈美はシ
ックスナインで淫裂を触られながら、肉竿を手で擦り、久恵は脇でMの字開脚してい
る。
(出さないで、お願いです…)そう願ったが、奈美の手で次第に登りきり、先端か
ら液体が顔めがけて噴き出した。

 「良かったわね。これで息子もグッスリ寝られます!」笑顔の母親を後目に奈美は
肉竿を拭いた。
射精を済ませた後、男性の体を調べ上げ、服を着せて寝かせた。
その後、2人は家事の世話もしていく。

 「申し訳ありませんね、こんな事させて」
「いいえ、仕事ですから。それより、そろそろ始めてはいかがで?」
「本当にいいんですか。何だか、恥ずかしくて…」
「遠慮は要りません。私は邪魔でしょうから帰りますが、後はこの2人がやります」
中村はそう言い残して帰った。

 「それじゃ、お言葉に甘えさせて貰うわ。こっちでしましょう」母親は2人を自分
の寝室へ案内した。
「何をするか、聞いているわよね。私、夫を亡くしてから、してなくて寂しいの…」
「心得ております。早速、ご奉仕を始めます」奈美と久恵は女性の服を脱がしだす。

 「声を上げるかも知れないけど、変に思わないでね」
「それは変じゃありませんわ。皆さんがそうなさいますよ」安心させるかのように言
いながら、下着姿にした。
その下着を脱がせ、全裸にしてベッドに寝かせる。

 「これでして。痛くないように…」ディルドーを手渡す。
「その前に、こうしませんと…」2人は、1個ずつ乳房を分け合い、揉みながら乳首
を吸っていく。
「いいわ、凄くいい。夫にされた以来、してないの…」体が反り返り2人の頭を撫で
だす。

 2人は暫く乳房を吸い、久恵が淫裂の愛撫を始めた。
指で絨毛を掻き分け、淫裂を撫で出すと「あ、あ、あ~!」声を上げ、腰を動かして
いく。
「奥様、もっとしますね」敏感な突起の包皮も捲り、指先で撫でだした。
「入れて、早く欲しいの…」目を閉じて催促した。
「わかりました。お入れします!」膣腔を指で広げ、ディルドーを押し入れた。

  膣の中は、すでに濡れているから、すんなりと入っていく。
久恵はディルドーを小刻みにピストンしながら、奥へと目指して押し進める。
「あん、あん、あん!」腰の動きが大きくなり、淫汁が流れてくる。
「気持ちいい…。あなた、もっとして!」亡くなった夫を思い出しながら、声を上げ
ている。

 奈美も動きを早め、乳房を揉みながら、唇を吸い出した。
「お願い、後ろからして。あれが好きなの…」そう言うと、四つん這いになった。
「奥様、行きますよ!」久恵は後ろから、ピストンをしていく。
「いいわ、凄くいい!」髪の毛を振り乱しながら、声を上げている。

 「私は、ここにします」奈美は垂れ下がった乳房を揉み、時折、指で乳首を軽く潰
している。
それに満足したのか「あ、あ、あ~!」悦びの声を上げ、流れ出た淫汁が、太股まで
濡らしていた。

 2人が、なおも続けると「行く、行く~!」急にバッタリと俯せになった。
「ハア、ハア!」ディルドーを淫裂に入れたまま、荒い呼吸をしている。
(私はイヤだけど、こんなのでも、気持ちいいんだ…)淫汁で濡れたディルドーをジ
ッと見ていた。

  暫く、沈黙が続いて「良かったわ。またお願いできますか?」満足そうな顔だ。
「ありがとうございます」2人は礼を言う。
「それから、言いにくいことなんだけど、あの子と、セックスして欲しいの…」
「それは、いくら何でも無理です。ヌードまでですから…」

 「そこを頼むのよ。手が動くようになったら『ご褒美に、してあげる!』って励ま
したて欲しいの」2人とも看護婦だから、母親の気持ちは、痛い程わかっている。
しかし、体を売る行為はしたくないから、黙ったままだ。
「中村さんが、やれと言ったら、やってくれますよね?」弱みを突いてきた。

 「言われれば、セックスもします。でも、売春じゃありません。ご褒美ですよ!」
「勿論です、息子も売春はしたくないです。中村さんには、私から言っておきます」
(やるしかないわ、あの人とセックスを…)項垂れたままだった。
2人はその後、家の中を片付けて、3時に家を出た。"

 一方、百合や良子も、同じようなことをして、夕方マンションに戻ってきた。
「初日の感想はどうだった?」中村は4人の服を脱がせ、乳房や淫裂を触っていく。
「ヌードは恥ずかしかったです。それに、ヘアのない性器は見られたくないです…」
「俺はこの方がいいな。オ○ンコの中まで見られるし」淫裂を指で広げた。

 「でも、普通にしたいんです。ヘアのある性器に…」
「そんなにパイパンが嫌いか。だったら伸ばして言い。その代わり、今夜は4人と
も相手だぞ!」
「わかりました、お相手します」4人は交代しながら中村に馬乗りになり、腰を振
っていく。

 この新しい訪問介護は、介護で疲れた女性達には好評で、予約が殺到して満杯にな
った。
当然、中村は人員を増やそうとするが、無理がある。
「素人でも、この誰かと一緒なら、使えるかも…」閃いたのか、早速電話を掛けまく
った。
「若い女で、破産しそうなやつが欲しいな。それに、スタイルが整ったやつ…」本業
そっちのけで、若い女を捜していた。

 その一方、忙しい日々を送っている4人だが、久しぶりに仕事の空いた日があった。
「今日は何もないから、あいつのところへ訪問だ!」中村は4人の仕事仲間だった、
克子のところへ訪問させた。
玄関のチャイムを押すと「お待ちしていました」全裸の克子が立っている。

 「か、克子。裸でいるの?」"
「ええ。主人の世話は、ヌードで命じられているの…」項垂れたまま答える。
「ヌードでいるんだ…」
「それより上がって。久しぶりだしね」克子に案内されて、応接室に入ると女性が現
れた。

 「あら、お友達ですか。それでしたら、是非、見ていって下さいね。これから始め
ますから」
「奥様。それは、夜にしたいのですが…」
「ダメです。今からです、息子も待っていますから。さあ、こちらへ」4人が後ろを
歩いていくと、ベッドが置かれ、男性がいた。

 「克子さん、始めて。今年中に妊娠しないと、あなたを風俗に売りますからね」
「奥様、売らないで下さい。一生懸命やりますから」泣き声で、馬乗りになった。
それには「セックスするんだ!」4人は声を上げた。
「そうです。克子さんには、お金を掛けましたからね。息子の子を産んで貰わないと」

 「産みます。ですから、風俗には売らないで下さい!」泣きながら、仰向けになっ
た男性の肉竿を掴んで腰を沈めた。
「あ、あ、あ~」喘ぐような声を上げ、ゆっくり腰を振り出すと、不自由な手が乳房
を揉みだす。
女性は「大部、手が効いてきたわ。もう少しよ。そうしたら、あれもできるから頑張
るのよ」息子が克子の乳房を、揉んでいるのを満足げに見ている。

 (そんな、子供を産ませるだなんて…)4人は驚きながら、克子の淫裂を見ている。
その目の前で「う~!」男性がうなり声を上げた。
克子は動きを停めて、胸と胸を合わせに行くから、当然、後ろが丸見えになっている。
(射精だわ、精液が流れている!)淫裂から液体がこぼれている。

 克子は「奥様、射精されました…」泣きそうな声で降り、淫裂を押さえた。
「今度こそ、大丈夫でしょうね?」
「はい。一番危ない日ですから…」
「それならいいわ。産んだらご褒美に、一生ここに住んでいいですよ」
「ありがとうございます。必ず産みます…」礼を言って、こぼれでた精液を拭いた。

 「それより、お友達と話したいでしょう。応接室を使っていいわよ」
「わかりました。使わせて貰います」礼を言って、克子は4人と応接に戻ったが、
戻るなり「克子、本当に産むの?」奈美が心配そうな顔をしている。
「そうよ、それしか道がないの。レイプビデオや写真を売られたくないし、体も売り
たくないし…」泣き声だ。

 「でも、本当に、ここに一生置いてくれるのかしら?」
「それは、保証するそうよ。母親代わりに居ても、いいの…」
「代わりじゃなくて、母親でしょう?」
「それは無理よ。私は買われた身なんだから…」それだけ言うと、泣くだけだ。
暫く泣いてから「コーヒー入れるわね」やっと元気を取り戻して、コーヒーを入れ世
間話を始めた。

 4人は、2時間程克子と話して家を出た。
「可愛そうだわ。自由がないだなんて…」
「でも、ある意味では幸せよ。見ず知らずに、ヌードを晒せることもないし」
「それに、夫婦と同じように、セックスしているわ」

 「でも、妊娠が条件よ。子供が産めなかったら、風俗に売られるか、レイプビデオ
や写真が売られるのよ」それには皆が黙ったままだ。
(私も、いずれは、ああなるかも知れない…)皆口を開かずに歩いていた。

 「とにかく、今日は息抜きに行こうよ」奈美がやっと口を開いた。
「そうよね、せっかくの休養日だし」繁華街を歩いているとブティックがある。
「欲しいけど、今の生活では無理だし…」
「そうよね、生活費だって大変だしね」
「だったら、映画に行こうよ」
「そうね、それなら安いし」4人は映画館に入って、束の間の楽しみを味わった。