「狙われたセレブ」

                     赤星直也:作
第1話 エステ

 「あなた、今夜も遅いの?」
「決算期だから仕方がないよ。それじゃ、行ってくるよ」まだ50歳前後の男が女性
に見送られて家から出た。

 出て行った男性は大宅真一と言って、大宅物産の社長をしている。
大宅物産は創業者一族が代々社長を務める、俗に言う親族企業だ。
その大宅物産も株主総会の準備で忙しくなっている。

 「今日も、遅くなるなんて…」妻の景子は寂しさが込み上げてくる。
そんな景子に「奥様、たまには気晴らしをなさっては?」メイドの寛子が声を掛けた。
「そうね、たまにはいいかも。行ってみるか!」前から気になっていたエステに行く
事にした。

 景子は着替えを済ますと、車に乗って目的のエステに向かった。
エステは、そんなには遠くはなく、5分も走れば到着だ。
「あら、空いているのね」意外にも客は少なく、受付を済ますと個室に案内される。

 「奥様。ここでは裸ですよ」まだ、若い女性が脱衣用の籠を差し出した。
景子は言われるままに、服を脱いで下着だけになったが「全部脱がないと出来ません
が…」また催促されて、ブラジャーを脱いだ。

 「恥ずかしいわ。こんなに垂れてるし…」露わになった乳房は、景子が言う程、垂
れてはおらず、張りもあり、綺麗な形をしている。
また、乳首や乳輪もピンクを帯びている。

 「奥様、自信を持ってください。綺麗なオッパイですよ」
「そうかしら。自信なんて、持てないけど…」パンティを両手で掴むと引き下げた。
そして、片足ずつ上げて産まれたままの姿になると、パンティを服の下に隠して全裸
になった。

 「奥様、まずはこちらで…」ベッドに仰向けに寝させられる。
(恥ずかしいわ、性器を見られるなんて…)やはり、同姓でも恥ずかしい部分は見ら
れたくないから手で覆う。
「恥ずかしがらなくても平気ですよ。私も同じですから」エステ嬢は笑顔になって手
を掴むと退けさせた。

 「奥様、まずは、ここからしますね」胸にオイルを塗ると掌で伸ばしていく。
手は乳房を撫でながら、ゆっくり揉み出した。
(いいわ、凄く気持ちいい…)快感に乳首も膨らみだした。
「奥様、気持ちいいでしょう。もっといい事もしますよ」今度は腹にオイルを垂らし
て股間を撫でだした。

 「ダメ、そこをされたら…」敏感な淫裂を触られて声を上げてしまった。
それでも手が淫裂を撫で、指先が肉襞も撫でていく。
(変な感じだわ。セックスしてるみたいで…)景子の膣が熱くなり、濡れていく。

 それは、エステ嬢にもわかり「もっとしますよ」指先がクリトリスも撫で出す。
「あ、あ、あ~!」それには我慢できず、腰を浮かせて声を上げた。
「声を出してもいいですよ。皆さんが出してますから」エステ嬢は、なおもクリトリ
スを撫でて、膣穴にも指を入れた。

 (ダメ。そんな事されたら、欲しくなっちゃう…)真一とは、暫く性行為をしてな
いから、欲求が高まって(お汁が漏れていく…)淫裂から淫汁が漏れている。
それでも、エステ嬢の指は動きを停めず、丁寧に膣の中を撫でた。

 (いいわ、凄くいい、このまま行きたい…)快感で、虚ろな顔になっている。
エステ嬢は淫裂を撫でると、足の付け根にオイルを塗り手で伸ばしていく。
(もっと、膣にして欲しいのに…)不満だが、要求する訳には行かず、されるがまま
にしている。

 エステは1時間程で終わり、服を着ようとすると「奥様、もし良かったら、特別コ
ースがありまして…」と言う。
「特別コースって、どんな事なの?」
「ちょっと、エッチなコースです。それに、私とラブラブな事をします…」
「それって、レズじゃないの?」
「そう言う言い方もありますが、必ず、満足させてみせます!」

 (レズか。イヤだけど、もっとされたいし…)暫く間をおいて「いいわ、その特別
コースをお願いするわ」承知した。
「ありがとうございます。早速始めます」そう言うと白衣をを脱ぎ出す。
白衣を脱ぐと(凄いわ。あんな下着を着けるなんて…)隠す役目のないパンティとブ
ラジャーを着けており、その下着も脱いで全裸になった。

 (ないわ、ヘアがない!)エステ嬢の股間にはあるべき絨毛が無く、パックリ割れ
た淫裂が剥き出しになっている。
「気付きましたか。私はヘアのないのが、好きなんです」顔を赤らめながら、股間に
樹脂製のペニスを取り付けた。
(あれで膣を突くんだ…)噂に聞く、ペニスバンドを景子は初めて見た。

 エステ嬢は付け終わると「奥様、私がご奉仕します」体を押しつけ、乳房を撫でな
がら乳首を吸う。
「いいわ、凄くいい…」背中を電気が走ったショックを覚えた。
それでも、吸い続けて、上に乗ると景子の淫裂に樹脂のペニスが押し当てられる。
(いよいよだわ。どんな感じかしら?)暫くセックスしてないから期待が膨らんでい
る。

 「奥様、入れます…」唇を押しつけながらペニスを押し込んできた。
「あ、あ、あ~!」(膣に入った…気持ちいい…)背中が浮き、腰も動いた。
「もっと入れます…」なおも入り込み、根本まではいると動き出す。

 「いいわ。凄くいい!」声を上げ、淫汁も流れていく。
「オッパイにもします」乳房を揉みながら、ペニスをピストンしていくと、次第に景
子も意識が薄らいでいく。
やがて、景子は「ダメ、もうダメ…」譫言のように言うと意識を失った。

 「奥様、大丈夫ですか?」エステ嬢は声を掛けるが返事がない。
「気を失ったみたいだわ」ペニスを抜くと腰から外す。
「この際だから…」エステ嬢は何を思ったか、隠して置いたカメラで景子の全裸を撮
り出す。
「性器も撮らないと…」足を広げて、絨毛に覆われた淫裂も撮っていく。
「ヘアも剃りたいけど、今は無理しないで…」独り言を言いながらも撮りまくった。

 「これでいいわ。後は待つだけね」脱いだ下着を着ていき、白衣も着込んで元通り
になった。
それから10分程過ぎて、景子の意識が戻ってきた。

 「奥様、いかがでしたか?」エステ嬢は景子の淫裂を拭いていく。
「恥ずかしいわ、大部漏らしたでしょう?」恥ずかしそうに言うと「皆さんが、そう
します。恥ずかしい事ではないですよ」そう言いながらなおも淫裂を拭いた。

 景子は体を拭かれると服を着て、元の通りになるとエステから出て行き、残された
エステ嬢は「うまく撮れているわ、オ○ンコも撮れたし…」カメラを見てから電話を
掛けた。

 「うまく撮れたわよ…。オ○ンコもばっちりよ…勿論、薬も使ったわよ…」なにや
ら、よからぬ事を計画しているようだ。