「淫らなセレブ」
               
 赤星直也:作
第19話 約束のセックス

 翌朝、宗一が新聞を見ていると「株が上場されたんだ!」経済欄に上場された企業
が紹介されている。
「母さんに秋子、これを見てくれ!」宗一は、証書を2人に見せたが「それが何か?」
意味がわかってない。

 「ほら、上場されたんだよ、これは株なんだよ!」新聞を見せて言うと「株ってど
れくらいなの?」まだ、わかっていない。
「まだハッキリわからないけど、3千円はすると思う。10万株だから3億円にはな
ると思うよ」

 「3億もあったんだ!」驚く翔子だが「それは、なかった事にしましょうよ」冷静
に言う。
「僕もそう思う。これは秋子が産む子供のために使おうよ。母さん!」秋子の腹を撫
でて言う。

 「そうして。秋子もいいよね?」
「勿論いいわ。だって私のお金じゃないし」
「ありがとう秋子、母さん」2人の言葉で踏ん切りが付いたのか「これからも、今ま
で通りで行こうよ。いいよね?」
「もちろんよ。家族じゃないのよ」話が終わると秋子と翔子は後片付けを始め、宗一
は昨日の写真の整理を始めた。

 そして「もうすぐ10時か。そろそろ行かないと…」宗一も写真を片付け、出かけ
る準備を始めた。
「そうだ。母さんも、一緒の方がいいかも」翔子の所へ行くと「母さんも一緒に行こ
うよ。印鑑も忘れないで」
「わかった、着替えるから待ってて」暫くして、着飾った翔子が戻り、メイドも現れ
た。

 「後を頼みますね」断りを入れ、2人は秋子を残し車に乗って屋敷を出た。
車は走り出してから1時間も過ぎると「アトラス工業」と書かれた会社まで着た。
「着いたよ」2人は車を停め、ビルの中に入り、受付で用事を話すと、応接室に案内
され、担当者が現れた。

 宗一が担当者に証券を見せてると「有馬忠夫様ですか。これをお売りに?」困った
顔をする。
「いいえ。私と息子と娘の3人で持ちたいんです」翔子がそう言うと「それはよかっ
た。有馬様が株主ですと、うちの格が上がりまして…」笑顔で説明していく。
そして、書類を持ち出し、それに記入すると、担当者は預かり書を渡し、後日に正式
な株券を届けると話し、二人は会社から出た。

 2人は行く当てのないまま、車を走らせていくと「あそこに行こうよ」映画館が目
に留まる。
「いいわよ、たまにはね」翔子も賛成し、車を停めて中に入ると客はまばらだ。
2人は並んで座り、眺めていくと島が映し出され、両手を後ろ手に縛られた女性が4
人現れ、不自由な姿勢で走り出す。

 その間、男達が時計を見ながら話をし、時間になったのか一気に動き出した。
男達は女性を追いかけ押さえつけると服を脱がし出す。
「ポルノじゃないの?」翔子が聞くと「わからないけど、たぶん…」宗一はそれしか
言えない。

 画面には服を破かれ、乳房を露わにした女性が悲鳴を上げている。
それでも男達はナイフで服を切り裂き、全裸にすると犯しだす。
(凄いわ、凄い迫力だわ…)犯すのは1人ではなく、交代しながら犯して別な女を捕
まえると、また服を切り裂き犯していく。

 「凄いや、こんな手があったんだ…」宗一は感心するが、翔子は「こんな下品はイ
ヤだわ」見下している。
結局4人は、男達に輪姦され、首輪を付けられて全裸のまま歩かされている。
その後、建物に連れ込まれ、ロープで縛られた上にムチで叩かれた。
気絶すると水を掛けられ立ったまま、後ろからまた犯されて、監獄のような所に入れ
られて終わった。

 「これ、下品ね。どうせなら、エロっぽくやればいいのに…」
「そうだね、次はなにかな?」2人が話しているとまた映し出された。
若い男女が馬に乗り草原を走っていく。
そして、馬を下りると服を脱いで抱き合った。

「これ、いいわね、私もやってみたい…」
「これなら喜ぶよ」2人は草原で抱き合う姿に興奮してみていると、四つん這いにな
ってセックスしだした。
真っ青な青空と緑の草原が全裸の2人を引き立たせている。

 画面はどんどん進んで、今度は女性同士のシーンに変わった。
乳房を吸いながら淫裂を撫で、声を上げて楽しんでいると、宣教師のような男達が現
れ女性を縛った。

 さらに、杭を打ちロープを取り付け、女性を1メートル程浮かし、大の字に縛り、
2人の女性は乳房を握られ、淫裂に指を入れられ辱めを受けた後に、代わる代わる男
に犯されて映画が終わった。

 「面白かったけど、意味がわからなかったね」
「そうだね、帰ろうか」だが、宗一は(おもしろいや、こんな事もいいかも…)無人
島で出来ないかを考えた。

 映画を見た後、走って行くとラブホテルが目に付き「母さん、あそこでいいよね?」
「いいわよ。でも、母さんはやめて。ここでは翔子と呼んでよ」
「そうだよね、母さんと呼んだら変に思われるしね」車を停めて中に入るとまだ若い
女性がフロントにいた。

 「休憩したいんだ」
「それでしたら、お2人ですから1万になります」金を支払うとキーが渡され、部屋
に向かった。
部屋に入ると「宗一さん、なんか面白い部屋ね」部屋には、いろいろな拘束具が置か
れてある。

「とにかく脱ごうよ」翔子はワンピースを脱ぐと全裸になり、宗一も服を脱いで全裸
になった。
「翔子、これでしようよ」それはSMで使うXの形をした十字架だ。
「痛いのはイヤよ。優しくして」承知すると両手をベルトで留め、足を開かせて足首
も留めた。

 「これいいよ。撮るからね」真一は磔になった翔子を撮っていく。
乳房や無毛の淫裂も撮っていくが「宗一さん、撮るのはそれくらいにして楽しみまし
ょうよ」翔子が催促する。
「もう少し撮ろうよ」乳首に鈴を取り付け、クリトリスにクリップを付けた。

 「外して。性器にはイヤ。お願いだから外して!」
「我慢して、直ぐに終わるから」カメラに顔を歪めた翔子を収めて「これくらいにし
よう」クリトリスのクリップを外して指で撫でだす。

 「翔子、オ○ンコして欲しいのか?」
「いっぱいしたい。昨日見せつけられたから、やりたいの」
「ここでは、指だけだ。オ○ンコは別な所でやるよ」
「意地悪言わないで。もう濡れているのよ」淫裂は濡れて汁が流れている。

 「これで我慢して」ディルドーを淫裂に押し込むと「あ、あ、あ~!」声を上げて
体を反らせていく。
宗一はディルドーをゆっくり動かすと、翔子の腰もそれに合わせて動き「いいわ、玩
具でも気持ちいい…」虚ろな顔をして声をあげだした。

 宗一は玩具を暫く使ったが「翔子、やりたいか?」また聞いた。
「やりたいわ、早くやりたい…」淫裂からは涎のように淫汁が漏れている。
「わかった、やってやるぞ!」翔子の太股を抱えて腰を突きだした。
「いいわ、凄く気持ちいい。出来たら、後からされたい…」淫裂を突かれながら言う
と「四つん這いがいいんですか。僕は、馬乗りでされたいんです」言いかえす。

 「それもやる。だから、解いて!」
「わかりました。まずは四つん這いからです」縛った手が解かれると、翔子は四つん
這いになって尻を向ける。
「行きます!」腰を押さえて淫裂を突きだすと「あ、あ、あ~!」声をあげ、髪を振
り乱している。

 宗一は暫く、腰を振っていたが「やって下さい!」体位を変えて、騎上位にさせた。
「やるわ。だから、一杯出して!」乳房を揺らせながら、肉竿を淫裂で擦っていく。
「気持ちいい、翔子のオ○ンコが一番いい…」揺れる乳房を揉みながら言うと「私も、
宗一さんとが一番気持ちいいの…」翔子も言いながら腰の動きを速めた。

 すると、宗一が翔子の腰を押さえて離さない。
「だして、一杯出して!」その言葉に、肉竿が噴射した。
「気持ちいい。膣の中がとろけそう…」翔子は宗一と胸を合わせて抱き付いた。
「翔子、凄く良かった。またやりたい…」

 「私も、やりたい。でも、秋子がいるし…」やはり、罪悪感がある。
「そうだね、この事は秘密にしよう」
「そうよ、その方がいいわ」二人は暫く抱き合ったままいたが、服を着て5時前には
屋敷に戻った。

 屋敷の戻ると「遅かったわね。どこか寄ったの?」秋子が聞く。
「映画を見てきたの。ちょっと、エッチだったけど」翔子が言うと「母さん、あんま
り、はしたない真似はしないでよ。世間が見てるんだから」秋子から注意された。
「仕方ないわよ、中身を知らないで入ったんだから。でも、エッチは下品だった」

 「母さん。そんな事言ってないで、証券はうまく行ったの?」
「それなら大丈夫よ、宗一さんがやったから…」
「それならいいわ、とにかく、世間体があるから注意してよ」

 「秋子から言われるようじゃ、私も堕ちたわ」そう言いながら出て行くが(気づい
てないわ。セックスしてたなんて、言えないし…)翔子は帰るメイドと挨拶してから、
部屋に入った。