『見果てぬ夢』

                            とっきーさっきー:作

第7話 夫以外のモノ……騎乗位 中出し

 3月30日 日曜日 午後9時30分  岡本典子

 ぬちゅぅっ、じゅちゅっ、ぬちゅぅっ、じゅちゅっ……
「んんあっ、わたしぃ、わたしぃ……んんんんっ、いい、いいのぉっ!」
もっと気持ちよくなりたくて、右手でおっぱいを揉んでいた。
裏表のない典子は、こんなにエッチなのって、左手の指で硬い乳首を転がしてパチー
ンって弾いた。

 そうよ。今は、ただ無心になってセックスするだけ。
この男と昇り詰めるだけ。
絶頂するだけ。

 「ううっ、そうだ! 俺の前でもっと叫べ! もっと鳴いてみろ!」
私の下で河添が呻いている。
鼻の穴を大きくして、淫靡に染まる空気をいっぱい取り込もうとして。

 射精するのね。
典子の膣に思いっきり射精したいんでしょ?
いいわ。構わないよ。
……さあ、出して。
感じちゃう膣の壁に、震えちゃう膣の奥まで……

 ぬちゅぅっ、じゅちゅっ、ぬちゅぅっ、じゅちゅっ……
「ふわぁぁぁっ、あぁ、アソコがぁ……溶けちゃうぅっ、はぁ、はあっ……おかしく
……なっちゃうぅぅっ!」

 とっくにひざの屈伸なんて出来なくなっていた。
ひざ立ちで、お尻をペタリとひっつけたまま、腰をグルグルって回転させた。
前、後ろって前後させた。

 この感覚って、久しぶり。
セックスがこんなに気持ち良かったなんて、典子は忘れてた。

 博幸……私やっぱり、あなたには嘘なんかつけない。
正直な典子でいたいの。
そして、この男の前でも……

 「あぅっっ、くぅっっ……もう……だめぇ、イキ……そう……」
「はあ、はあっ、ううっ……お、俺もだ……」
河添の腰が、下から私を突き上げる。
おっぱいを揺らして、膣の壁をこすって、子宮も揺らされた。

 なによ、今さら……
あなた、言ったじゃない。
『俺は関与しない。典子だけで、俺を導き射精させるんだ』って。

 なのに、今になって共同作業なんて……ずるい……
私達、夫婦でもなんでもないのに。

 「はぁはぁはぁ、うぅぅっ、で、でるぅっ! 膣に……だすぞっ!」
膣が一気に押し広げられる。
河添のモノが膨張するように硬く大きく膨らんだ。

 「まぁっ、待ってぇっ……わ、わたしもぉ……典子もぉっ……」
この男と一緒にイキたかった。
私だけ置いていかれるなんて、もうイヤッ!
だって、死ぬほど怖かったんだから……寂しかったんだから……

 だから……だから……
アソコの筋肉を力むようにして収縮させた。
爆ぜようとするアレをキューッて締め付けた。

 張り詰めたおっぱいをギュウギュウと揉んで、硬い乳首に爪先を立てて。
腰を訳が分からなくなるまで振って、感じるクリトリスまで押し付けて。
この感覚……そう……この快感……?!

 ぬちゅぅ、じゅちゅぅ、ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、じゅちゅぅぅ……
「ふあぁ、はあぁ、飛んじゃうぅ……典子ぉ、とんじゃてぇ……飛びながらぁ、イッ
ちゃうぅぅ……いぃ、イクゥゥゥッッ!!」

 「うぅぅっ、だぁ、だすぞッ!」
どぴゅッ、どぴゅどぴゅどぴゅ、どぴゅぅぅぅッッ……!
熱くて力強い水流が、膣に噴き付けられる。
膣壁に留まる微かな記憶を消し去っていく。
震える子宮の扉さえ破ろうとする。

 私はしびれるような快感に、背中を弓のように反らせた。
男の身体の上だということも忘れて、両腕を後ろに突いて、大きく大きく仰け反らせ
た。

 顔が天井を向いて、くちびるが何かを叫んでる。
閉じた両目から新鮮な涙が溢れて、私は何かを失い、新しい何かを手に入れたことを
実感する。

 博幸、ごめんね。
騎乗位って……二人の共同作業でするものだったんだね。
もう一度、あなたに会えたら……
もう一度、あなたに巡り合えたら……
典子も一緒に、腰を振ってあげるね……