『闇色のセレナーデ』
    
                           とっきーさっきー:作

第9話 黒いレンズにせっつかれて、男は柔肉を……


 行き交う車の騒音をバックミュージックに、卓造は千佳への愛撫を始めた。
胸元に差し込んだ左手が、張りのある乳房をやわやわと揉みしだいていく。
10代特有の硬さのある乳肉に5本の指を貼り付かせて、下からすくい上げるように
刺激する。

 同時に、スカートの中に差し込まれた右手が、千佳の手助けなしに花弁に触れた。
ノーパンで冷え切った恥肉を人肌に温めようと、小判型の肉丘を手のひらで覆う。
「あ、はぅ……もっと激しく……でないとアイツが、んんっ、割れ目を、擦って……
あふ、くうぅん」

 白い前歯を覗かせたまま、千佳が甘い声を漏らした。
それでも鋭い目力を湛えた両目は、道路の対岸を捉えたきりその視線を外そうとはし
ない。
和也の命令で監視がこっちを覗っているのだ。

 ここが白昼の歩道にも関わらずに、妹の肢体を他の男に弄ばせる様をおそらく撮影
し報告するためにだ。
そしてその結果次第で、卓造の運命は決まる。

 「あぁ、はぁ……おっぱい、気持ちいいからぁ……早く、アソコも……んん、じれ
ったいわねぇ、オ、オマ○コも……弄って、んくぅっ」
千佳が禁句の単語を口にして、恥じらうように目を伏せた。
けれども数秒も経たないうちに、口を大きく開いて空虚な声を放出させる。

 (この子は本気で俺を助けようと、大げさな演技までして感じているフリを。だっ
たら俺も)
千佳の想いが伝わるほど罪悪感が募り、それが戒めのように卓造の指を強張らせてい
た。

 その指先全てに、男の本能を注入させる。
「千佳ちゃん、本気で鳴いてもらうよ」
一生涯触れることなどないと信じていたセーラー服の少女に、卓造の性欲もタガが外
れた。

 右足を大きく前へ踏み出すと、太股を使って千佳の両足を更に拡げる。
女性器をガードするように覆った手のひらを引き剥がし、指先を立てた。
くにゅ、くにゅ、くにゅ、くちゅうぅっっ……
「あふっ、はあぁぁ……そうよ、千佳のオマ○コ……好きにして……ひうっ」

 人差し指と中指が肉厚な扉を開いて中に沈んだ。
追い掛けるように薬指と小指も埋没し、取り残された親指が亀裂の先端を押した。
薄い包皮に覆われたクリトリスを刺激する。

 その瞬間、千佳の両肩がバウンドするように揺れた。
演技なんかではない、本気で感じたのだ。
「はぁ、はあぁ……おじさん、上手……んん、アイツなんかと違う……優しくて、指
がぁ、ヒダに絡みついてきて」

 鼻に抜ける千佳の声が、耳元で囁いてくる。
その甘い声援をエネルギーにして、卓造は大胆な指使いで千佳を責め始めた。
ここが、歩道に面していることも忘れて。

 「ふふっ、千佳ちゃんのオマ○コ、熱くなってる。それに、これは何かな?」
「はうぅっ、いや……そんなの見せないで……意地悪」
卓造は花弁から引き抜いた指を、千佳の顔の前でかざした。
テラテラと輝く糸を引く指先を2本同時に立てて、ツンと尖った鼻先にひっつけてや
る。

 これがホテルの一室なら……
誰の目も感じない密室なら……

 通りの対岸にいた黒い影が消えた。
まるでワープでもしたように、イチャつく年の差カップルの傍に出現すると、平然と
ビデオカメラを構えている。
黒いサングラスにマスク姿。
このまま鋭い刃物でも携えて銀行に向かえば、間違いなく手錠が待っているだろう。

 目をトロンとさせた千佳が、コクンと頷いてみせる。
目の前に監視がいる以上、彼女の方から指示は出せないのだ。

 「ふふふっ、はしたない娘だ。オマ○コがびっしょりじゃないか」
代わりに卓造が口にしたセリフは、限りなく棒読みに近かった。
だが彼が気弱な男であることは、和也も知っていることである。

 それよりも今は行動で示すことが先決だった。
千佳を辱めることが出来なければ、彼女の助言通りに悲惨な末路が待っているのだ。

 「チンポを入れてやるから、そこに手を突くんだ」
再び棒読みセリフが響いた。
それでも千佳は向かい合う卓造から身体を反転させると、ビルの壁に手のひらを突い
た。

 命じられるまでもなく、両足を肩幅に開いている。
ファサッ……!
「ひゃあぁっ! や、優しくして……おじさま……」

 卓造の右手が、太腿まで露わにさせたスカートを豪快に捲り上げていた。
パンティーを穿かせてもらえない、白桃のようなヒップが露出される。
(きれいだ! 真っ白で沁みひとつなくて……それなのに俺は……?)

 卓造は強張る指にズボンのファスナーを引かせると、硬直させた肉棒を摘まみ出し
ていた。
胸のハートが割れ鐘を打ち鳴らすなか、身体を千佳の背中に寄せる。

 「お嬢ちゃんのオマ○コ、愉しませてもらうぜ」
少女の無防備な後ろ姿に、もっと見惚れていたかった。
だが黒いレンズがせっついてくる。

 伸ばした指が、尻の割れ目の下半分を拡げた。
深く刻まれた谷間から、それに続く恥肉の溝が白昼に晒されて卓造の喉が鳴る。
もう片方の指に支えられたペニスが、いれ込むように脈打ってみせる。
ずにゅ、ずにゅ……ずりゅぅっ……ズズズゥッ……

                
       
 この作品は「羞恥の風」とっきーさっきー様から投稿していただきました。