『未来 黒い代償』
 
                     Shyrock:作

第6話(最終話)終焉

 「うっっ!」
秘孔に黒川の亀頭の先端がめり込んだ瞬間、未来の身体は硬直した。
三本のバイブでしっかりと濡らされたはずだが、求めていない性交には疼痛が伴う。

 痛みが身体の中心部を突き抜ける。
黒川の肉柱が固く閉ざされた肉道をこじ開けると、苦痛はさらに増大していった。

 「いい締まりをしているじゃねえか、こりゃあ上物だ」
未来の秘孔の奥まで押しこみ満足げな笑みを浮かべる黒川。
開脚の役目を担う山岡がわざと意地悪に問いかける。

 「未来さん、社長のデカマラをぶちこまれた気分はどう? 俺たちもあとでご馳走になるからね。へへへ」
山岡の言葉をよそ目に黒川が二回三回と抽送させる。
「うっ……」

 信田はスマホを取り出しあれこれと角度を変えて接写を愉しんでいる。
「やめて」
「社長との大切な結合式なんだからちゃんと記念撮影しておかなとね」

 山岡がつづけて威嚇する。
「今後もし未来さんが逃げたりしたらこれをネットで拡散するからな。撮影は保険みたいなものだよ」
「ひ、ひどい……」

 黒川は容赦なく腰を突き上げ、ときおり花芯をかき回す。
未来はおぞましい突起物から少しでも逃れようと身体をよじって抵抗するが、信田と山岡に左右から押さえられては微動だにしない。

 縄が緩められ未来の腰が深く沈む。
火照った肉襞が怒張した肉柱を包み込む。
黒川は腰を上下に動かしながら、美味な肉壷を絶賛した。

 「ううう……襞が絡みついてくる……こりゃすごいぞ!」

あまりの感度のよさに黒木が思わず感嘆の言葉を漏らす。
順番を渇望する信田と山岡の股間は痛々しく怒張しているのが分かる。

 「しゃ、社長、もう我慢できないっす! 早く交代してくださいよ~」
「ばかやろう! 今一番いいところじゃねえか! 終わるまで大人しく待ちやがれ!」
「はぃ……」

「やめてぇ……お願い……」
未来の流した涙は黒川の胸元にポタリと落ちた。
そんなことなど気にも留めず抽送を繰り返す黒川。
たとえ黒川が果てたとしても、若い二人が手ぐすねを引いて待っている。
陰惨な凌辱劇はいつまで続くのだろうか。

 その時、山岡がぽつりと信田に尋ねた。
「先輩、今、何か音がしませんでしたか?」
「いや、何も聞こえなかったぞ。気のせいじゃないのか?」

◇◇◇

 その頃、応接室の外で身をひそめている数人の人影があった。
それは未来の父親清華幹夫と数名の警官隊であった。
リーダーの園村警部が幹夫にささやいた。

 「なんてひどいことを……。清華さん、娘さんに間違いないですね」
「はい、間違いありません。うううっ……未来、許してくれ……」
「清華さん、我々は今から突入します。あなたはここで待っててください」
「はい、分かりました」

 園村警部を先頭に警察隊は黒川たちのいる応接室に突入した。
「警察だ! 貴様たちを監禁罪及び強制性交罪の容疑で逮捕する!」





                  

   この作品は「愛と官能の美学」Shyrock様から投稿していただきました