『ありさ 土蔵の濡れ人形  第二章』
 
                    Shyrock:作

第十三話「後手縛り正座型後背位」

 九左衛門は着物の前をはだけて下半身のそそり立った肉棒をありさに向けた。
「綱渡り、ようがんばったな。褒美をやるわ」
「もう…許してください」

 九左衛門の赤茶けた肉棒が次に何を狙っているのか、すぐに理解できたありさは怯
えて顔を背けている。
九左衛門はありさの裸体に舌なめずりをしながら近づいた。

 猿轡は外されたが、両手は高手後手に縛られたままだ。
床に座ったままで後ずさりしても遠くへは逃げられない。
「逃げても無駄や。内側に鍵を掛けたから外へは出られへんで。どっちにしても裸で
表に出る勇気は無いやろけどな。ははははは」
「……」

 涙ぐむありさの背後から押さえ込んで、裸体を飽くことなく弄り回した。
まるで玩具のように撫でたり舐めたり噛んだりしゃぶったりと、九左衛門の為すがま
まだ。

 「まだ十六の癖してほんまたまらん身体しとるわ。乳は小ぶりやけど揉みごたえの
あるええ乳しとるし」
九左衛門はありさの正面から乳房を舐め回しながら桜色の乳首を口に含んで舌先で転
がした。

 「あっ……いやいや……」

 九左衛門の口内でありさの乳首が勃起して膨らんでいる。
「若い娘の肌はたまらんわ……スベスベしてて股肉がやらこうて(柔らかくて)」
下腹の茂みと太股へ執拗に口と舌を這わせながら、ありさの肉裂に指先を挿し込んだ。

 「えへへへ、穴の締まりも最高や」
「ひぃ!」
更に深く指先を捻り込んでいく。
ありさは悲鳴を上げて顔を歪めた。
九左衛門はありさの泣き声にかまわず指先を根元まで押し込み、更にこねくり回す。

 「ひひひっ、指が蕩けてしまいそうや。さてと、ぼちぼちチンポをぶち込んだろか」
九左衛門は指を抜くと、突然ありさに襲いかかった。
「それだけは許してくださいっ!」

 床を這って逃れようとするありさの背後から、九左衛門は覆いかぶさり堅く怒張し
たイチブツを肉裂に当てがうと、一気に貫いた。
ありさは顔を歪め泣き叫ぶ。
犬が交尾をするような格好で腰をせわしく動かす。
四つん這いのありさは九左衛門に貫かれ、顔を床に埋める。

 九左衛門はありさの後手縛りされた腕をとり、後ろに強く引っ張ったため、上半身
が完全に浮き上がる。
さらにありさの両膝の外側から被せるように、九左衛門の膝が挟み込む。

 こうすれば少々ありさが暴れようとも、肉棒が抜けにくくなり、膣の締まりも一段
とよくなる。
膣の締まりがよくなれば、肉棒を締める圧力が強くなるので、男性の快感が高まり、
膣が締まることで女性もすごく気持ちよくなる,と言う論理であった。

 九左衛門はありさに肉棒を挿し込みながら、左手でありさの乳首を擦りつつ、右手
で陰核を弄り倒した。
乳首への愛撫、陰核への玩弄、膣への挿入……九左衛門自慢の『正座型後背位・三所
攻め(みところぜめ)』 の始まりだ。 

 男性にとってはかなり忙しい体位だが、同時に性感三か所を攻められると大概の女
性は気をやってしまう。
「どうや、気持ちええやろ!?」
「うぅぅ……はぁっ……いやっ……もう…許して…ください……」

 媚薬付の張り縄で散々擦られたため花弁は十分に潤っており、容易に肉棒を受け入
れた。
ありさの腰を掴んでゆっくりと律動する九左衛門。

 「あぁ……いや……だんさん……はぁあ……」
ありさが正座型後背位での挿入が円滑であると分かった九左衛門は腰の動きを徐々に
速めていった。

 (パンパンパン……パンパンパン……)

 ありさの柔尻を九左衛門の腰が叩く音が土蔵内に響く。
「あっあっあっ……だんさん……やめて……くだ……あぁん……!いやっ!」
「おおっ!ええぞ!ありさ、すごくええぞ!」

 後背位や正常位では当たらなかった場所に肉棒が当たる。
反り返った肉棒が奥の上部に当たってたまらなく気持ちがよいのだ。
九左衛門ばかりか、ありさも浮き上がりそうな不思議な感覚の波に呑み込まれ、頭の
中が真っ白になっていた。

 夢とも現実ともつかないような意識の狭間の中、遠くで九左衛門の声が聞こえてい
たが、ありさの身体はそれどころではなかった。
膣壁を一杯に満たした九左衛門の男根の存在感が、少しでも気をやるとすぐに次の快
感の波に呑み込まれてしまう事をありさは恐れていた。
 
 そしてその波に抗おうとするありさの動きを九左衛門は見逃さなかった。
「おお、おお~、ありさのおそそから、いやらしいよだれがようけ垂れてヒクヒクし
てるで~」

 九左衛門は突き刺した六寸棒を更に深く貫くように腰を強く密着させて、肉裂に陰
毛を擦り付けるように腰を怪しく上下し始めた。
「そ、そこは!あっ!そんな!はぁっ……ああぁ~~~っ!」

 九左衛門の肉棒によって膣奥が掻き回され、いつしか花弁も肉棒もびっしょびしょ
に濡れてしまっていた。
女体を知り尽くした九左衛門の性技はありさの理性を崩壊させるのに充分過ぎる説得
力があった。

 「ありさ!気持ちええんやろ!?もっといっぱいおめこしてくださいと言うてみ!」
「あっ、あっ、そんなこと、言えません!」

 
                

   この作品は「愛と官能の美学」Shyrock様から投稿していただきました