『悪夢の標的』
 
                    Shyrock:作
第14話

 (グッチョグッチョグッチョグッチョ・・・)
「いやぁ・・・やめてください・・・」

 阿久夢の魔手から逃れようと必死にもがくイヴ。
だが身体の中心部に太い肉杭を打ち込まれ、さらには背中もがっちりと阿久夢の腕
に固定されていては逃れるすべはない。

 感じるまいと思ってはいても、体内に沸き立つ何かを抑えることは困難であった。
欲情とは稀にその女性の意思とはうらはらに一人歩きすることがある。
身体の奥底からじわりじわりと迫り来る激しい疼きがイヴを包み込んだ。

 「あぁっ・・・あぁぁぁ~・・・」
阿久夢の動きが激しさを増した。
イヴの腰はそれに合わせて上下動した。

 「あぁぁぁっ・・・いやっ・・・ふはぁ~・・・ああぁ~・・・」
さすがに年齢的なものもあって発射までに時間を要したが、それでも大量の白い液
体をイヴの身体深くに注ぎ込んだ。

 膣内射精されることを直前に察知したイヴは阿久夢から離れようと懸命にもがい
たが、阿久夢はそれを許さなかった。
「はぁはぁはぁ・・・早乙女君、すごく気持ち良かったよ。ん?もしかして赤ん坊
を心配しているのか?ははは、もしできても私がちゃんと面倒を見てあげるから心
配しなくていいよ」

 イヴは返す言葉が見つからなかった。
一時的ではあるがようやく阿久夢から解放されたイヴは、その汚された身体を丹念
にシャワーで洗い流した。

 特に繊細な部分は丁寧に洗った。
亀裂からはねっとりとした液体が溢れ出てくる。
イヴは口惜しさに唇を噛み締めた。
阿久夢の精液は一滴たりとも体内に残したくない。
イヴは執拗に洗浄を繰り返した。
 
 その頃、シャワー室の扉に耳を当て、内部の様子を伺っている男がいた。
それは上野であった。
上野はふたりの会話の一部始終を聞き、地団駄を踏んで口惜しがっていた。
(くそ・・・いまいましいじじいめ!早乙女イヴを一人占めしやがって・・・)
嫉妬の炎に燃え狂いながらも、シャワー室内での痴態劇を想像しひとり興奮を膨ら
ませていた。

 まもなく全裸のイヴがシャワー室から出てきた。
バスタオルで身体を拭った後、そのバスタオルを身体に巻きつけようとした時、上
野から絶望的な言葉が浴びせられた。

 「バスタオルは巻かなくていいよ。今から研修の2時限目だからね」
「えっ!?まだあるんですか・・・?お願いです・・・もう許してください」
「勝手なことを言うんじゃないよ。さあ、汗を拭いたらそこに横になりなさい」
上野は高圧的な態度でイヴに対して診察用ベッドへ横になるよう指示した。

 「仰向けに寝なさい」
天井を仰ぐ姿勢で寝転んだイヴをすぐに上野は慣れた手つきで革ベルトで拘束を開
始した。
イヴの膝頭は顔に届くほどに大きく折り曲げられ、両手両足はそのまま固定されて
しまった。

 「何をするのですか!?」
「ふふふ・・・」
全裸で仰向けに寝かされそのうえ屈曲位の格好になると、股間が完全に露出してし
まうため、女性にとっては四つん這い以上に屈辱的姿勢と言えた。

 阿久夢は椅子に腰を掛けて、イヴが縛られる様子を楽しそうに眺めていた。
「実に良い眺めだね。早乙女君の彼氏がもしこの光景を見たとしたらどう言うだろ
うね。ははははは」
横合いから上野が口を挟む。

 「今ここにもし彼氏がいたらたぶん気絶するんじゃないですかね。いや、案外自
分の彼女のいやらしい姿を見て激しく興奮し発射させまくりかも知れませんね。が
っはっはっはっはっは~!」
「ほほう、それは愉快だね。ははははは~」
「・・・」

 イヴは彼らの卑猥で下劣な会話から顔を背けた。
まもなく上野がイヴの目前にくねくねと蠢くバイブレーターのようなものを取り出
した。

 「さあて、早乙女君、次はこれを使おうと思うんだがね。ふふふふふ」
だがよく見ると、それはイヴが知っているバイブレーターやローターとは少し違っ
ていた。