『悪夢の標的』
 
                    Shyrock:作
第12話

 そして二の腕をつかみ、シャワーヘッドをイヴの肩先胸元に向けた。
シャワーしぶきがイヴの身体を濡らす。
さらにはしぶきの方向に合わせて厳つい指をイヴの身体に這わせた。

 「いや・・・」
「そんなに私を避けなくてもいいじゃないか。それにしても早乙女君は本当に良い
身体をしているねえ。このすべすべとした肌触りは最高だよ。それに、ふふふ、お
っぱいの形も申す分ないしね」
そう言いながらいって小ぶりの乳房をぎゅっとつまんだ。

 「か、会長、許してください・・・」
阿久夢はイヴの背後から乳房のみならず、肩、腰、さらには腹部などを撫でた。
それは若い男性の迅速なそれとは違ってゆっくりとした老獪な動作であった。

 動きの1つ1つは緩慢なのだが、女の身体の隅々まで知り尽くしているのか、性
感のつぼを的確に探り当てた。
「か、会長、いやです・・・あ、そこは・・・やめてくださぃ・・・」

 シャワーしぶきで背中を流しながら阿久夢の唇が這い回ると、イヴは強く感じた
のかびくりと身体を波打たせた。
「ふふふ・・・早乙女君の背中は性感帯の宝庫だね。探り当てるのが楽しみだよ。
どれ、ここはどうだね?」

 「ひ~っ・・・そこはぁ・・・」
阿久夢は後方からイヴを抱きしめながら、しずくでぐっしょりとなった黒い茂みに
指を這わせた。
「ああっ・・・」

 (クチュクチュクチュ・・・)
それは谷間にしずくが浸みていたからか、それとも内部から蜜が湧き出ていたのか
は分からなかったが、いとも悩ましげな水音が阿久夢の耳に届いた。

 「ほほう、早乙女君のここはまるで楽器のようじゃ。いい音がするのう。ふっふ
っふ、どうじゃ、こうして擦ると気持ちが良いじゃろ?」
「気持ち良くなんかありません・・・お願いです、もうやめてください・・・」
「これぐらいではまだ気持ちが良くないのか?ではもっと奥の方を擦ってやろう」
「いやぁ・・・」

  阿久夢の指はさらに奥地へと食い込んでいった。
(グチュグチュグチュ・・・グチュグチュグチュ・・・)
阿久夢は内壁を擦るだけではなく、抽挿を繰り返したり捏ねたりと、あらゆる指の
動作を試みた。

 「あああっ・・・か、会長、い、いやですぅ・・・お願い・・・もうやめてぇ・
・・」
「ふふふ、かなり感じてきたようじゃな?どれ、実(さね)を少し可愛がってやろ
うかのう。早乙女君、そこに座りなさい」

 浴槽の縁に腰を掛けるよう指示されたイヴは仕方なく腰を降ろした。
「そんな膝を閉じたままだと可愛がってやれないではないか。ささ、思い切り脚を
広げなさい」
阿久夢の口調はあくまで穏やかではあったが、決して拒むことのできない威厳があ
った。

 イヴは頬を紅潮させながらゆっくりと脚を45度ほど開いた。
「そんなんじゃだめ。もっと開きなさい」
イヴは観念したかのようにさらに膝を広げる。
45度から90度へ。

 「もっと・・・」
「えっ・・・?」
脚は扇のように開き、120度ぐらいに広げられた。
秘裂も同時に広がってしまい、その内部の美肉までもあらわにしていた。

 「そのぐらいでいいだろう」
阿久夢は満足そうな笑みを浮かべ、腰を折り曲げイヴの股間へと顔を近づけた。
年輪を重ねたことが証明されるような皺くちゃの指がクリトリスに触れた。

 「あっ・・・!」
実を覆う包皮が老獪な指によってゆっくりとめくらていく。
まもなく可憐なピンク色の真珠が姿を現した。