|
『球 脱獄(推敲版)』
Shyrock:作
第17話 浴室で背後から攻められて
自分の恐ろしく歪んだ快楽思考に驚いていると、原口と目が合った。
「かわいい声で鳴くんだな」
「……」
「もっともっと犯したくなるぜ」
「冗談はやめてください」
「俺が冗談を言うと思うか? おい、俺のサオを咥えろ」
「……」
「咥えろと言ってるんだ」
「……」
原口は浴槽の縁に腰をおろしている球の正面で仁王立ちになり、巨大化したもの
を見せつける。
『怒張』という言葉のとおり、肉柱は大きくそして硬く怒り狂ったようにそそり立
っている。
「咥えろ」
「……」
球は悲しげな表情で、目前の肉柱を咥えた。
「歯を立てるなよ。舌を使ってしっかりとしゃぶるんだ」
「……」
亀頭はすっかり球の口内に隠れてしまっている。
「ふう、いい具合だぜ。表と裏、それに根元から先端までしっかりとしゃぶるんだ」
なにかと注文の多い男だ。
原口は自分の腰だけでなく、両手でつかんでいる球の顔も、無遠慮に前後させた。
口を犯されているというより、顔を犯されているような錯覚に陥る球。
フェラチオの間、花弁も太い指で蹂躙され続けていた。
「おい、どうした。しっかりとしゃぶらねえか」
球の顔を押さえている原口の手に力が入った。
逆らうことを許さないという意志が感じられる。
球は顔を前後動させながら、唇で肉柱をしごき上げる。
フェラチオが佳境に入ってくる頃には、球の唾液が垂れ流れたせいで、原口の陰
毛がかなり濡れている。
肉柱にいたっては、球の唾液ですでにべとべとになっていた。
自分のものとはいえ、原口の肉柱にまみれた唾液を飲み込む気にはなれず、溢れた
唾液は唇からこぼれ落ちた。
「よし、フェラはもういい。浴槽の縁に手を付いて尻をこっちに向けろ」
「……」
「もたもたするな」
「……」
原口が催促する。その態度から短気な性格であることが手に取るように分かる。
抵抗しても無駄だということは分かっている。
球は抗うことなく浴槽に手を付き、四つん這いになった。
「おい、もっと尻を上げろ」
原口からさらに注文をつける。
「尻をもっと突き出すんだ。頭は下げたままでいい」
「……」
さらに屈辱の体勢を要求してくる原口。
口惜しさで涙がしたたり落ちた。
繊細な少女の心中など無視して、ささくれ立った無骨な指は亀裂を蹂躙する。
無遠慮に谷間を広げ指を擦りつける。
包皮をめくりクリトリスを強くこする。
球は堪りかねて、うめきにも似た喘ぎ声を漏らせた。
すでに全身びっしょり汗まみれだ。
亀裂からはおびただしい蜜液がほとばしり、原口の指にまみれている。
「へっへっへ、じゃあ、ぼちぼちぶち込んでやるぜ」
「……」
次の瞬間、身体を貫かれるような物凄い衝撃が走る。
「いやぁっ……!」
規格外のモノが身体の中に打ち込まれていく。
「くっ、いい締まりだぜ。へへへ」
「いやっ……、許して……赤ちゃんができちゃう……許してぇ……」
「もう諦めな。奥までズンズン突いて、子宮まで届いてるからな」
「抜いて!」
「冗談いうなよ、今さら抜けるか。てめえの○ンコにザーメンをいっぱいぶちま
けてやるぜ」
「やめて~~~~~~~!」
「それそれそれ!それそれそれ!」
「いやぁ~~~~~!」
「だがよ、一つだけ中出しを逃れる方法があるぜ」
「え? なに?」
「もし、おまえが俺のチンポでイキまくったら直前で抜いてやってもいいぜ。だけ
ど、なかなか気を入れねえようなら中出し決定だ。分かったか?」
「そんなぁ……中出しはやめて!」」
「てめえに選択権はねえんだよ」
「なんで中出しなんてするの!?」
「気持ちいいからに決まってるじゃねえか」
「気持ちいいからって……女がどうなるか考えたこと……」
「ねいな! つべこべ言ってねえで早くイキやがれ!」
さらに激しく突き込む原口。
「ああっ……! あっ……! そんなっ……! あうっ……!」
こんな状況であえぎ声を出してしまう自分が情けなかったが、今は自身の気持ちに
素直になる方が得策だと思った。
そんな球の心中など察することもなく、本能のままバックで犯し続ける原口。
「女子高生をバックで犯すって最高だぜ! ほら、もっと尻を上げろ! ほらっ
!」
「ああっ……!いやっ……!」
結合部からは悲しいぐらいにネチャネチャとした粘着音が聞こえる。
原口のされるがままに犯される球。
なすすべなく後背位で巨根に突き込まれ、激しくあえいでしまう。
レイプされて感じている自分が情けなく思えた。
彼氏への罪悪感も加わり、球は胸が苦しくなる。
後方からその胸をグッとつかみ荒々しく蹂躙する原口。
原口はまるで球の心までも蝕むかのようにその柔らかい胸を揉みしだいた。
パンパンパンと後背位特有の空気の破裂音が狭い浴室に鳴りひびく。
「ああっ……いやあ~……あぁ~……だめぇ~やめて~……」
「はぁはぁはぁ、はぁはぁはぁ」
原口もすでに全身汗びっしょりになっている。
額から滴り落ちる汗が球の背中にポタポタとしたたり落ちる。
浴室でのバックはベッドでのそれよりも、より深く挿入された気分になるものだ。
それは支えとなっている浴槽の縁が、クッションのあるベッドと比べて硬いせいか
もしれない。
球は身体の中心部に、熱い何かが走り抜けていくように感じた。
それは抑えようとして抑えきれるものではなかった。
|