|
『球 脱獄(推敲版)』
Shyrock:作
第11話 鏡に映った無毛痴態
「じっとしてろよ。動くと大事な場所を切っちまうぜ。ぐふふ」
ドスの利いた低い声が耳に突き刺さる。
その一声だけで球の動きは封じられてしまった。
原口がシェービングクリームを、球の陰毛に隈なく塗りこんできた。
シェービングクリームの冷たい感触に、腰をびくつかせる球。
原口はその外見とは裏腹に丁寧な指遣いで、泡だったクリームをしっかりと広げて
いく。
やがて塗り終わると、ふたたび「動くなよ」と球に釘を刺すと、カミソリを構え
慎重に陰毛を剃っていった。
今日突如家に侵入してきた原口に、大切な箇所の毛を剃り落とされてゆく球。
その冷たい感触に、球は身をよじろうとするが拘束されているため思うように動
けない。
球の恥丘を、指とカミソリを丁寧に走らせ、原口はあっという間に剃毛してしまっ
た。
無毛の状態になってしまった球の恥丘とともに、サーモンピンクの美しい花裂が
眼前に現れた。
「よし、終わったぞ。へっへっへ、ツルツル○ンコと言うのも、なかなか可愛いも
んだぜ。ふうむ、このままだと石鹸まみれだから、濡れタオルで拭いてやるから、
ちょっと待ってな」
原口は台所の温水でタオルを濡らし戻ってきた。
球の恥丘を濡れタオルで拭う。
「ううっ……」
恥丘を拭いていた原口は、なにを思ったのか、突然包皮をめくると、念入りにク
リトリスを念入りに拭き始めた。
「うぐうぐっ!」
恥丘とは違って、クリトリスは粘膜でできており、女性に性的な快感を起こさせ
る8,000以上の神経が高密度に集まっているため、ちょっとした刺激にも敏感に反応
する。
そのため濡れタオルで軽く擦るだけでも強烈な刺激を与える。
「ううっ!」
「へっへっへ、隅々までちゃんとクリームは拭っておかねえとな。さあ、きれいに
してやったぜ」
「……」
「どれ、おめえも見てみたいだろう? ツルツルになった○ンコを。鏡はどこに
ある?」
原口はそうつぶやきながら、部屋内を探し始めた。
しかし部屋内には鏡は見当たらなかった。
球の猿轡を解いて尋ねるのも面倒と思ったのか、原口はそのままふらりと部屋を
出ていった。
球や母親など女性の部屋、もしくは洗面所にあるものと考え、探しに行ったのだろ
う。
球は気が気ではなかった。
自分の部屋にはたとえ家族でもあまり出入りして欲しくないもの。
ましてや見ず知らずの男に部屋内を物色されるなど、とても耐えられなかった。
しかし身体を拘束され、さらには口も封じられている状態では、原口の行動を阻
止するすべなどなかった。
◇◇◇
まもなく原口が戻ってきた。
驚いたことにふだん母親が使っている三面鏡ドレッサーを軽々と抱えている。
(まさか……)
洗面所に置いてある手鏡を持ってくるものと思っていた球は、原口の大胆な行動
に唖然とした。
「待ちくたびれただろう? 三面鏡を借りてきたぜ。どこに置こうか……?」
そうつぶやくと、球の真正面に三面鏡をどんと置く。
三面鏡に映った自身の破廉恥な姿が否が応でも球の目に飛び込んできた。
さっきまであったはずの股間の黒い翳りがすべて除毛され、恥かしい秘裂までが
丸見えになっている。
しかもM字開脚にされているため、秘裂内部の美肉までが覗いている。
(ダメ! 見たくない!)
屈辱的な痴態を見せつけられた球は、まるで後頭部を鈍器で殴られるような衝撃を
受けた。
懸命に抗議をしようとするが、口惜しいかな猿ぐつわをされているので声にならな
い。
憎き原口に首を横に振って拒絶を示すしかほかになかった。
(鏡をどこかにやって!)
「へっへっへ、どうだ? きれいさっぱり剃りあがった自分のツルツル○ンコを
拝む気分は? ぱっくりと割れて奥まで丸見えじゃねえか。がっはっはっは~!」
(いやぁ……そんな恥ずかしいこと言うのはやめて……)
恥辱に耐えきれなくなった球は顔面を紅潮させて、鏡から視線を逸らせた。
上半身も心なしか赤らんでいる。
「おい、せっかく三面鏡を運んできてやったんだ。しっかりと見ろ。聞こえねえ
のか? 真っ直ぐ鏡を見るんだ!」
原口は球の両顎に手を副え、むりやり三面鏡に目を向けさせた。
(いやっ……見たくない!)
涙をポロポロ流す球に、原口は非情の微笑を浮かべる。
「へっへっへ、○ンコの中を見られるのは恥ずかしいか?」
「うぐぐっ……」
「それじゃあ、中が見えないようにしてやろうか?」
(……?)
原口はすくっと立ち上がると冷蔵庫に開け、何やら物色を始めた。
いったい何を探しているのだろうか。
(アソコの中が見えないように……と言っていたけど、いったいなにを考えている
のかしら……)
不安が心をよぎった。
◇◇◇
まもなく原口が戻ってきたが、彼が持っている物を見た球は愕然とした。
原口が持っていた物は、長さが25センチメートル、直径が4センチメートルある
魚肉ソーセージであった。
|