『球 脱獄(推敲版)』
 
                    Shyrock:作

第8話 野蛮なる巨根

 ソファを背にしてもたれかかる球は、浅く腰を掛けていたため、ようやく臀部が
ソファに乗っている状態であった。
原口は球の太股をエビのように折り畳んだため、縦に走る陰裂が丸見えになってし
まった。

 屈曲位の体勢でふたたび球に挑みかかる原口は野獣と化していた。
「いやぁ……いたいっ……」
「はぁはぁはぁはぁはぁ~」
(ヌチュヌチュヌチュ……)

 滲ませた愛液がわずかであってもお構いなしに抽送を繰り返す。
次第に滑りがよくなっていく肉道に、原口は満足そうな表情を浮かべ豪快に腰を動
かす。
原口の肉柱があまりにも巨大であるため、深く挿入してもすべてが入りきらない。

 その証拠に、原口が腰を引いたときときおり覗く接合部は白濁色にまみれている
が、肉柱の根元はまったく付着していない。
弓なりに反り返った肉柱が球を激しく犯しつづける。

 球の喉奥からは苦悶にあえぐ声が漏れていた。
ソファに肘を着け四つ這いになり、尻を突き出すよう指示された球は泣く泣く従っ
たが、もっと上げろと命じられ尻を強く打たれた。
「うううっ……打たないで……」
「へへへ、尻を叩くと締りがよくなるんだよ」

 まったく根拠のない持論を述べながら、ふたたび肉柱を押し込んだ。
「ひぃっ!」
「どうだい、気持ちいいだろう? どうだ?」
「い、いたいっ!ああっ……、いたいっ……!」

 苦痛に歪む球の顔。
腰をがっちりとつかみ激しく腰を前後に振る。
そして間もなく球に屈辱を与える言葉が飛び出す。

 「おめえ、無理やりやられてても濡らすタイプか!ぐふふ、濡れて来たじゃねえ
か」
「いやっ!そんなこと言わないで!」
皮肉にも痛みが和らぎ、肉柱を潤滑に迎え入れるようになってきた。

 「どうだい? 彼氏でもない俺に濡らされる気分は?」
「やめてぇ……、お願いです……やめて……」
「安心しろよ、おめえは『あんあん』わめいてりゃいいんだから。中に出してやる
まであんあん言ってな」

 「な、中になんてダメ……!」
「おめえに選択権なんてねえんだよ。おめえは俺に犯されて中出しされることが決
まってるんだよ」
「何で中出しなんてするんですかっ!」
「ん?気持ちいいからさ」

 「き、気持ちいいから……?女がどうなるか考えたこと……」
「ねえな! ああ、うるせい! 四の五のぬかすんじゃねえ! おめえはあんあん
言ってりゃいいんだよ!」
さらに激しさを増す腰の動き。
「ああん……!あっ……!いやっ……!」

 球はこんな状況であえぎ声を漏らしてしまう自分が情けなかった。
(ごめんね……浩治……許して、浩治……)
浩治の顔が頭に浮かぶ。そんな球を背後から犯す原口。

 「女子高生をバックで犯すって最高だぜ! ほら、もっとケツ上げろよ! ほら
っ!」
「ああんっ……! いやっ……!」
悲しいくらいに結合部からネチャネチャという水音が聞こえる。

 原口のされるがままに犯される球。
なすすべなく後背位で巨根に突き上げられ、激しく喘いでしまう。
凌辱されて感じている自分が情けなく思えた。

 彼氏である浩治への罪悪感も加わり、球は胸が苦しくなる。
その胸を背後から無遠慮につかみ荒々しくいたぶる。
原口はまるで球の心までも蝕むかのようにその柔らかい胸を揉みしだいた。

 原口のそれはまるで獣の交尾を彷彿させるほど、野卑で獰猛な行為に見えた。
フィニッシュが近づいたようである。

 「はぁはぁはぁ~、ううっ、もう出そうだぜ~!」
「ええっ……? 抜いて! お願いだからもう抜いて!」
球は必死に原口に訴え掛けた。

 しかし、原口に抜く気配はまったくなく、むしろ巨根を深く押し込み抽送運動が
激しさを増した。
「いやあ~~~~~~~! やめて~~~~~~~! 中に出さないで~~~~~
~!」

 「うるせえんだよ~~~! ぎゃあぎゃあほざくな~~~! いまさら抜いて堪
るか~~~~~!」
「いや~~~~~!」
「おおっおおっおおっ、おっ! おおおっ! おおっ! おおおおおおおおおお~
~~~~~~!」

 (ドッピュ~~~~ン!)
雄叫びのような原口の声とともに、熱い液体が球の体内に大量に放出された。
「やめて~~~~~~~~! 離れて~~~~~~~!」
(ドックンドックンドックン……)
押し込まれた野蛮な巨根から逃れようと、放出中も球は必死にもがいた。

 しかし、抵抗しようにも無防備な体勢で犯されているため、なすすべがなかった。
前面にソファがあって動きを封じられていたことも、もしかしたら原口の計算ずく
だったのかもしれない。

 球の膣内におびただしい精液が注ぎ込まれた。
原口は放出中、できるだけ奥深くに発射しようと腰を押しつける。
最後の一滴が球の中に注ぎ込まれた頃、球は脱力感に襲われていた。
泣き過ぎて涙も枯れてしまったのだろうか、虚ろな瞳で、自失呆然としていた。