『人妻あや 悪夢の別荘地』
 
                    Shyrock:作
第6話 あやの秘密

 できあがったハムエッグは、笠原の指示もありダイニングルームの食卓ではなく居
間のテーブルに並べられた。

 ダイニングルームより居間のテーブルの方が低く監視がし易いのだろう。
白い皿に盛られたハムエッグには付け合わせに茹でたブロッコリーとトマトが添えて
あった。

 「ほほう、美味そうじゃねぇか」
「ご飯が炊けてないので代わりにパンでもいいですか?」
「おう、上等だ」
「私もパンをいただくわ」
「分かりました」

 「ところでビールが空なんだけどなぁ」
「すぐに持ってきます」
「あやさん、妙な気を起こすなよ。もしも妙な気を起こしたら旦那がただじゃすまね
ぇからな」
「分かってます。何もしませんから」

 台所には包丁があるので、笠原は警戒してあらかじめあやに釘を刺した。
まもなくあやはトレーにバゲット数切れと缶ビールを乗せて運んできた。
二人はかなり空腹だったようで、またたく間にハムエッグとバゲットを平らげしまっ
た。

 笠原は残った缶ビールをグビグビ飲んでいる。
その前では上半身裸のあやが二の腕を擦りながらつぶやいた。
「寒くなってきたので何か着ていいですか」
「じゃあ旦那の白シャツを着ろ」

 「え?夫のシャツですか」
「女が男シャツを着るのはエロくていいもんだ。白シャツあるだろう?すぐ着ろよ」
「分かりました。二階にあるので取ってきます」
「二階か。ふむ、シャツを着る以外余計なことをするなよ。分かってると思うが」
「分かってます」

 あやが二階に行っている間、笠原は再び台所に足を踏み入れ冷蔵庫の中を物色し始
めた。
笠原の行動に百合は首をかしげている。

 「ねぇ、まだ食べ足りないの?今食べたばかりなのに」
「へへへ、もうすぐ面白いものを見せてやるから楽しみにしてな」
「へ~、何だろう?」

 そうこうしているうちに、男物の白シャツを素肌に羽織ったあやが二階から降りて
きた。
「へ~、あやさん、白シャツすごくセクシーじゃん」
「できたらスカートも穿かせてください……」

 懇願するあやを見て笠原が薄ら笑いを浮かべる。
「あやさんよ、あんたは今の自分の置かれている立場が分かってないようだな?」
「……」

 「俺たちがここにいる間あんたは捕虜のようなものなんだぜ。捕虜は捕虜らしくし
てもらわないとなぁ」
「……」
「もしスカートを穿いてここから逃走したらどうなる?」

 百合が会話に割って入る。
「そうね、あやさん、どこにでも逃げれるわね」
「穿いてなければ?」
「恥ずかしくて行動範囲が限られるんじゃないかな。もっぱらあやさんに露出癖とか
あれば別だけどね。あはは」

 「露出癖あったりしてな」
「……そんなの全くありません」
「スカートを穿きたいと言った罰として、そのTバックも脱いでもらおうか?」
「そんなこと絶対にできません!」
「仮にここから逃げたとしても、下半身裸スッポンポンならそう遠くには行けないは
ずだからな」

 「私もそう思うわ。あやさん、早く脱いじゃおうよ」
「嫌です!それだけは許してください!」
「あまり逆らうと、上のシャツは認めてやったが上も取り消そうかな?」
「そうね。家の中だし全裸でも過ごせるんじゃないかな?」
「そんな酷い……」

 あやたちの様子をうかがっていた俊介の悲痛な声が飛んだ。
「頼む!あやを辱しめるのはやめてくれ!」
「うるせぃな~、旦那は黙っててもらおうか」
「じゃあ、あやさん、パンツ脱いじゃおうか。何なら私が手伝ってあげるよ」

 「お願いです……それだけは許してください……」
あやは消え入りそうな声で訴えた。
「真司が言い出すと絶対に曲げないから諦めることね。あんまり強情を張るともっと
酷い仕打ちが待ってるかもよ」

 さりげなく百合が脅しをかける。
あやは恥かしさで泣きそうになっている。
「さぁ早くパンツを脱いで」
「はい……」

 震える手でTバックの両端に手をかけゆっくりと下ろしていく。
次の瞬間、笠原と百合はあやの下腹部を見て強い衝撃を受けた。
驚いたことに股間には一本の陰毛すらないのだ。

 「パ…パイパン!マジで!?」
「やぁ~だ、あやさんってお上品な奥様に見えるけど、本当はいやらしいのね」
「こりゃ~驚いた!俺が剃ってやろうと思ってのに手間が省けたぜ。がはははは~」
「旦那様に剃ってもらってるの?」
「いいえ、自分で……」

 「旦那様の趣味なの?」
「それは……」
「嫌なら言わなくていいわ。とにかくパンツを全部脱いで!」
「はい……」

 前屈みになり足首まで下ろし、片方ずつ脱いでいく。
Tバックを脱ぐ動作で美乳がぶるぶると揺れている。
あやは羞恥に押しつぶされそうになりながら、懸命に耐え一糸まとわぬ姿になった。

 「ほう……!」
笠原は目を爛々と輝かせ食い入るように見つめている。
「きれいな身体をしてるわね。女の私から見ても素敵よ」

 「百合、褒めるのはそのぐらいにして、あやさんに四つん這いになってもらいな」
「は~い、あやさん。床の上でお馬さんになってくれる?誰も背中に乗ったりしない
から安心して」
「そんな格好できません……」
「逆らうとどうなるのかな?」

 百合はあやが着ているシャツの胸元に手を潜り込ませ、乳首をギュッとつねった。
「痛っ……」
「どう?まだ逆らうのかなぁ?」
百合の冷ややかな微笑に、あやは痛苦よりも背筋の寒くなるような恐怖を覚えた。