『自衛官の妻』

                          二次元世界の調教師:作

第3話 千恵利の変化

 仕事を始めてからも千恵利は外で働く事が嬉しいらしく、毎日が充実している様子
だった。
家に帰って来るのも規則正しい時刻で、それから家事をこなしても有能な彼女にはさ
ほど問題がなかった。

 共働きになったからと言って俺が家事を分担させられる事もなく、あの心配は杞憂
だったのかと思われる一月が過ぎた。
俺の稼ぎとあまり遜色のない給料もすぐに振り込まれ、千恵利の変化はむしろ好まし
い方向に現れた。
専業主婦時代より明らかに若々しくより魅力的になると言う変化だ。

 そしてそんな彼女に積極性を発揮されて、久しぶりに夜の生活を迎える事になった
のだが、この時初めて俺は旨過ぎる話に猜疑心を抱かざるを得なくなった。
「エヘ、久しぶりだね、タカ君とのエッチ」
「そうだね」
 
 その日の夜、風呂から上がってすぐに寝室に入ると、既に待ち構えていた千恵利に
押し倒され唇を奪われた。
そしてすぐさま互いに服を脱ぎ捨て、さあ、と言う所で千恵利が意外な事を言った。
「ねえ、立ってくれない」
「どうして?」
「千恵利にご奉仕させて」

 すると床に立った俺の前でひざまづいた千恵利は、まだ半勃ちで柔らかいペニスに
燃えるような視線を送りつつ、何と両手を胸と正座の股間にやって自分を慰め始めた。
もちろんこんな振る舞いを彼女が見せるのは初めてであり、妻の痴態に興奮すると言
うより驚いてしまった俺に千恵利は言う。

 「千恵利、今日はとってもエッチな気分なの。ね、ねえ、タカ君、乱暴にしてくれ
ない? 髪の毛引っ張って、無理矢理、とか」

 ううむ。これはいわゆる「イラマチオ」と言うプレイではないか。
何を隠そう俺はアダルトビデオの鑑賞が好きで、それもSM・陵辱的な内容が趣味で
ある事は、千恵利も知っている。だが、そんなAVみたいなプレイを彼女に要求した
事など一度もなかったのに。

 ますます猜疑心が芽生えて来た俺だが、乳首を転がしながら巨乳を揉みしだき、女
性器にも卑猥な指使いで息を弾ませる千恵利を見ていると、しだいにムラムラと欲情
が込み上げて来た。
そして見る見る硬度を増し膨らんで来た肉棒を千恵利が口に含んで来ると、彼女の要
求に応えて後頭部のポニーテールを掴んで揺さぶる。

 自慰行為に耽っている淫らな女に無理矢理口唇奉仕を強要している筈のプレイだが、
まもなく俺の方が情けない声を出してしまった。
「ち、千恵利! もうやめてくれ、出ちゃうよ」

ーーいつの間にそんな上手になったんだ? 俺は千恵利にこんな気持ち良いフェラな
んてやって貰った覚えはないぞ

 「イラマチオ」自体初めてだったが、いつになく深く咽奥に当たるまで勃起ペニス
をくわえ込んだ千恵利が、驚く程巧みな口使いで俺を押し上げて来たのだ。
舌を敏感な亀頭の縫い目や裏筋に這わせたかと思うと、チューッと強く吸い上げ、ジ
ュバジュバッと卑猥な水音まで響かせながら高速ディープスロート。

 これではとても長くは保たない。
だが俺の情けない懇願を聞いた千恵利はペニスを吐き出して言った。
「いいんだよ、タカ君、オクチに出しちゃって。そうだ、命令してよ、一緒にイケっ
て」
「……千恵利、一緒にイキなさい」
「うんっ!」

 こうして美しい妻の自慰行為と同時のディープスロートが再開され、長くは保たな
い俺に合わせて指の動きを一層激しくした千恵利は、俺が劣情のクリームをぶしゃっ
と口内にしぶかせた瞬間、ウッと背筋を弓なりに反らして昇天したようだった。

 俺の方は放出してテンションが下がりポニーテールを離してしまったが、千恵利は
射精したペニスをなおも離そうとせず、出されたザーメンをゴクリと飲み下した。
そしてそのままペロペロングングと精液の残滓を一滴残らず舐め取り始める、やや冷
静になった俺はますます増大する疑念を拭えなかった。

ーーおかしい。千恵利がこんなにエッチな女だったなんて……誰かに仕込まれたのか?

 だがそんな疑念もあって、美しい妻の熱心な「お掃除フェラ」を受けてもイマイチ
回復の鈍い夫に、千恵利が仕掛けて来た手管は俺の理性を打ち砕いた。

 「千恵利! 駄目だよ、そんな汚い所」
「ダーメ! ほら、気持ちいいでしょ?」
千恵利は俺の尻穴を指で開いて舌を器用に侵入させ、スルスルと滑らかに舐めながら
出入りさせて来たのだ。

 もちろん男女共そんな排泄器官に性感帯が存在すると言う知識はあったが、初めて
経験するアナル舐めはビックリするくらい気持ちが良く、下半身がジーンと痺れて力
が入らなくなる気がした。

 これも千恵利のテクニックが優秀なために違いなく、当分抱いた事もなかった妻な
のにどうして突然性戯が上達するのか? どうしても嫌な方に疑惑が膨らんでしまう
が、俺の身体の方は初めて経験するアナル責めの心地良さで腰が砕け立っていられな
くなった。

 すると千恵利が俺の身体をベッドの上に誘導する。
「ねえ、今度は舐めっこしよ。千恵利のオシリノアナも舐めてね」
こうして彼女の方が上になってのシックスナインが始まり、そんな行為自体も彼女の
アナルを舐めたのも始めてだったが、千恵利は羞じらいながら素晴らしい反応を見せ
る。
彼女もやはり尻穴は優秀な快楽源だったのだ。

 こうして愛する妻が初めてのアナルも加えた多所責めの快感に慎みを失ってよがり
狂う痴態は俺を否応なく興奮の坩堝に叩き込み、邪念が頭から消えた。
大興奮のまま身体を合わせてからも、いろいろと体位を変えて濃密なセックスを楽し
み、安全日だと言う千恵利の中に都合三発も精子を放出した俺は、そのまま泥のよう
な深い眠りに落ちたのだった。