『ティーチャーズペット』

                          二次元世界の調教師:作

第1話 学級委員はふたなり同級生に騙され拉致される


「あ、あのう……」
「なあに?」
「上田先生が、生物の部屋に来て下さい、ですって」
「え、私?」
「うん……」

 クラスメイトの田中さんがなぜか真っ赤な顔をしてそう伝えて来たのは、2学期が始
まってすぐ課題試験の後の事でした。
上田先生と言うのは生物の先生で、私たちのクラスの担任です。
本当なら今日はもう放課で早く帰る事が出来るのに、正直な所気が進みませんでした。

ーー何だろう? それにしても、田中さんってこんな子だったかしら?

 私は先生に呼ばれる理由がわからなかった事はともかく、田中さんの様子を見てちょ
っと困ってしまいました。
なぜなら彼女は紺色の夏服セーラー服をとてもだらしなく着崩しており、あり得ないく
らいの超ミニスカの上にヘソ出しルックと言う、目のやり場に困るような破廉恥な格好
だったからです。

ーーえ、ウソ! この子、まさか……

 田中さんはとても羞ずかしがり屋みたいで大人しく、2年になって初めて同じクラス
になった私はまだ彼女と口を利いた事もなかったのです。
授業中当てられたりするとすぐに赤くなってモジモジするばかりで、当てた先生の方が
困ってしまうのを何度か見ました。

 そんな田中さんがこんなひどくエッチな格好をするなんて信じられませんでしたが、
ついつい彼女をまじまじと見つめてしまった私はとんでもない物を目にしてしまい、慌
ててサッと目線を反らしました。
彼女は何と短か過ぎるスカートの生地を、男子のようにモッコリとさせていたのです。

「何か、クラスの事でお話があるみたいです」
「わかったわ。ありがとう」

ーーちょっと、どうして田中さんまで?

 私はクラスの学級委員です。
先生はそれで何か用があるんだな、とわかりましたが、廊下を先生のいる部屋まで行こ
うとすると、後から田中さんも付いて来るのです。

 私はテントを張った超ミニスカの彼女がどうしても気になってしまい、時々チラ見し
ながら歩きました。
でも、彼女に付いて来る理由をたずねる事は出来ません。
何しろ口を利いたのも初めてなのですから。

「田中さんっ!」
「な、何でもありません。気にしないで……」

ーーイヤだ! この子やっぱり……

 楽しそうに帰宅する他の生徒たちと逆方向に廊下を進んでいると、歩くのも辛そうな
感じでチョコチョコ小走りに付いて来ていた田中さんが、ウッと下腹部を押さえてしゃ
がみ込んでしまったのです。
私は、他の生徒たちと一緒にすぐさま彼女に駆け寄りました。

 田中さんはますます顔を紅潮させ、ハアハアと喘ぐ息の音が聞こえるくらい呼吸を見
出していましたが、すぐに立ち上がりました。
でも私は彼女がしゃがんでしまった瞬間、ハッキリと見てしまいました。
田中さんは何とノーパンで股間に男の人のモノを生やしていたのです。

 私はそのショックでひどく胸がドキドキしてしまい、もう彼女の事は振り返って見な
いようにしながら、上田先生が1人でいるはずの生物準備室まで急ぎました。

「失礼します。2年C組の柴崎みなみです。上田先生に呼ばれて来ました」
「ああ、柴崎さん。田中さんも入りなさい」

 私は警戒して自分が入った後ドアを閉めたのに、田中さんはやはり後から入って来て
しまいました。
先生は田中さんが一緒に来る事もわかっていたようで、先生に呼ばれてドキドキしてい
た私はますます緊張してしまいます。

ーーえ? どうして田中さん、ドアを閉めちゃうの

 相変わらず真っ赤な顔をした田中さんが、なぜかドアに内側からロックを掛けたので、
私は参ってしまいました。
白状すると、私は上田先生がとても苦手です。

 アラフォーくらいだと思うのですが、若ハゲでかなり後頭部まで髪の毛が後退してお
り、おまけに背が低くとても太っているのです。
それにボソボソしゃべって暗いし、女の先生みたいに細かくて陰湿な感じなのでクラス
の女子はみんな近寄られるのも嫌がっており、この先生が担任になった事を嘆いていま
した。

 何を隠そう、私もその1人です。学級委員の私が担任の先生をそんな風に思っちゃい
けない、と自分に言い聞かせても、生理的に受け付けられないのですから仕方ありませ
ん。
実際上田先生はまだ独身だと言う話でした。申し訳ありませんが、この先生と一緒にい
て耐えられる女性はいないだろう、と思ってしまいます。

 それなのに田中さんがドアを閉めてしまうのですから、私はいきなりパニックに陥っ
てしまいそうでした。

「まあ、そこに座りなさい」
「はい」
「今日呼んだのはね……」

 ガチガチに緊張して椅子に座った私に上田先生が近寄って来て、体臭が強いので本当
に吐き気がしたのですが、アッ! と思ったら先生は布地のような物で口を塞いで来ま
した。

 そして急いで逃げようとした私は、いつの間にか後ろに来ていた田中さんにガッチリ
と抱き留められてしまいました。
彼女もグルだったのです!

 それがわかった時にはもう手遅れで、頭を押さえ付けながら先生が口に強く当てがっ
た布地から目が痛くなるような強烈な刺激臭がしたかと思うと、私はアッサリ気を失っ
てしまったのです。