『恭子さん』

                          二次元世界の調教師:作
 
第35話 夫婦同時寝取られの狂乱(3)

 「さあ、始めましょう。モリオ君、恭子さんに入れちゃったら、すぐにズコズコしな
いで、お姉ちゃんに合わせてゆっくり動くのよ」
「久美っ! お前、かわいい弟が見とる前やのに、アカンで、アカン! うああっ!」

 「おまんこするのが仕事なんでしょ、羽黒さん。そんな情けない声出さないで。ああ、
凄いわ、あなたのブツブツ最高に気持ちいいわあ! さ、朝までタップリ私を楽しませ
るのよっ!」

 さっそくガチガチに拘束された羽黒の老体らしからぬ勃起ペニスの上に跨がって腰を
下ろし繋がった姉さんは、改造ペニスをくわえ込んだ歓びをあからさまに表現する。
だが、そのままピタリと動きを止めると、腰を微動だにさせず私の準備が出来るのを待
っているようだった。

 そこで私も、アナルの快感に悶々と乱れながらどうにでもしてとばかりに長い脚を投
げ出し、ラブジュースを溢れさせて男を待ち望んでいるような恭子さんの上になって、
再び深々と刺し貫いていった。

「お待たせしました、奥さん」
「ああっ! あ、あ、あううんっっ!!」
「ご主人が呆れて見てらっしゃいますよ。なのに、そんなに気持ちがいいのですね」
「ち、違います……だ、駄目ですっ! 駄目えっっ!! こ、こんなのって、いけない
わ、あああ~っっ!!」
「全く素直じゃない奥さんですね。私のモノを物凄い力で締め付けて、そんな気持ち良
さそうな声を出しながら、まだ認められないのですか」

 姉さんの残酷な提案で寸止めし、アナルの淫刺激から逃げられぬよう細工してから再
開した交わりは、たちまち恭子さんの官能を全開で燃やしてしまい、この美しい人妻の
体が完全に夫を裏切り本能のまま肉欲に溺れ始めたのは明らかだった。
私はグサリと肉棒で刺し貫き姉さん同様腰の動きを止めたが、それだけでも天にも昇る
心地良さだ。

 何しろ憧れの恭子さんはどうしようもない快感に狂って淫声を上擦らせ、鳥もちのよ
うにネットリと私を包み込むと、その部分だけが意志のある軟体動物のごとく何段にも
分かれた内部が、ギュウギュウと強烈に締め上げて来るのだ。

 「じゃあ、始めるわよ。ひとーつ……ふたーつ……」
姉さんが玉入れを数えているようなのんびりしたペースでカウントしながら腰をゆっく
り上下させ始め、私もそれに合わせた。

 通常の何倍も時間を掛けた超スローセックスで、恭子さんの具合の良さから長時間保
たせるのは困難と思われた私には好都合だったが、これではどんなに気持ち良くてもな
かなか到達点が見えて来ない。

 アナルの刺激で極度の興奮状態にある彼らにとっては、エクスタシーの上限近くに押
し上げられながら極める亊も出来ず、いつまでも肉欲の炎で焼かれる性の拷問となって
しまうのだ。

 なかなかイケないのは私と姉さんも同じようだが、動いて快感を堪能している側と、
感じたくないのに無理矢理動かれて快感を搾り取られる側では、心理的に決定的な差が
ある。
こうして焦らしに焦らして絶対にイカせないスローセックスは私達が主導権を把握して
続けられ、永遠にも思われる長い時が過ぎていく。

 「はい、ひゃーく。交替しましょ。モリオ君、出ちゃいそう? 大丈夫?」
「大丈夫だ、さすがにこれじゃ出ないよ。でも、恭子さんはもう限界かも知れない」
「それはいけないわ。一旦抜いて、今度はオクチに入れてあげなさいよ」
「では恭子さん。入れる場所を変えましょう」

 ーーおや?

 私は姉さんに言われるままに一旦ペニスを引き抜こうとして、恭子さんの体が夫達也
の前であってはならない反応を示した亊に内心ほくそ笑んだ。
完全に蕩け切った女肉がネットリと絡み着くのは変わりないが、引き上げようとする私
の劣情の塊に「行かないで」と言わんばかりの、まるで万力で締め付けるような強烈な
収縮が伝わって来たのだ。

 「もっとして欲しいのですか、恭子さん」
「そ、そんなわけありませんっ!」
「ご主人の前だからって遠慮はいらないのですよ。見なさい、彼だってあなたを裏切り、
アソコを勃起させて今から姉さんと楽しむ所です。お互い別の異性とのセックスを見せ
合って、興奮なさってるのでしょう。全くお似合いの、変態夫婦ですね」

 「酷過ぎます。主人まで、そんな変態だなんて」
「姉さん、そっちの具合はどうだい?」
「ふふ、すっごいビンビンだわ。あ、あ、凄いわ、達也く~ん」

 男性にとってはとりわけ強烈な前立腺刺激アナルローターを入れられているのだから
達也の意志とは無関係に屹立が戻らなくても仕方ないのだが、私は恭子さん夫婦を変態
だと罵って彼女の気持ちに揺さぶりを掛ける。

 見ると羽黒みたいに雁字搦めにされているわけでもないのに、すっかり抗う気力を失
った達也は、乗り換えて来た姉さんにアッサリ馬乗りで股間を合体されてしまっていた。
生理現象で勃ってしまうのはともかく、少しは抵抗して見せれば良さそうなものなのに、
思った以上に不甲斐ない男だ。

 ここに来てからも、羽黒は精一杯無駄な足掻きを見せているのに、当事者である達也
はまるで腑抜けではないか。
私はこんな情けない男のせいで恭子さんにフラれたのかと思うと、何とも言えない怒り
を感じ、同時にこんな男でも夫として立て操を守ろうとする恭子さんを屈服させ、夫に
見切りを付けさせてやろうと言う黒い欲望がますます膨れ上がって来る気分だった。

 私は言葉とは裏腹に既に堕ちてしまっている恭子さんの体から、苦労して引き抜いた
シンボルを、今度は口にくわえさせようとした。
「オクチを開けて下さい……言う事を聞けないのなら、お尻のブルブルをもうちょっと
強めてみましょうか」
「嫌ですっ! 後生ですから、それだけは許して」

 本当は私のペニスを体に受け入れたくてたまらない筈なのに、夫に義理立てして口唇
奉仕を拒む恭子さんだったが、リモコンを見せアナルの刺激を強めるぞと脅すと狼狽し、
オズオズと口を開いてくれた。

 男も女もそこが一番の性感帯なのだと羽黒は言っていたから、ヤツに尻穴をこってり
調教開発されて、恭子さんにとって前より感じてしまう辛い急所なのだろう。
その羽黒自身が今アナルを責められて悶絶しているのは皮肉だが。

 こうして私は恭子さんの口にくわえさせたペニスをゆっくりと出し入れし、姉さんは
達也のシンボルをくわえ込んだ腰を上下させる、百カウントのスローセックスが続けら
れた。
姉さんのカウントは本当に焦れったくて嫌になるくらいのんびりしており、百まで数え
るのに三十分以上掛かっていただろう。

 そして百カウントが終わるや、姉さんは再び羽黒の上に戻り、私は恭子さんとの本番
行為を再開した。

ーーふう、参ったな。こりゃ私の方まで焦れったくて欲求不満になりそうだ……

 この焦らしスローセックスが2時間、3時間と続き、もう恭子さんとの行為も5回目
を超えようかと言う頃、私はさすがに射精欲求が満たされず、焦りに似た焦燥感を強く
覚えていた。

 姉さんの方はのんびりしたセックスでも、ちゃっかり気をやって楽しんでいるようだ
ったが、これだけゆっくりだと男が射精するのは困難だ。
それに恭子さんを絶対イカさぬよう、少しでも気配を感じると腰の動きを止めていたか
ら、ある意味お気楽にセックスを楽しんでいる姉さんよりずっと辛いのだ。

 もちろん誤爆はもっての他で、サック越しでも男の射精に女体が敏感に反応し達して
しまうのは、姉さんとの経験でよくわかっている。姉さんは好きに極めているが、相手
の男はと言えば、羽黒はもろく何発か搾り取られた様子。

 だが、意外に達也は踏ん張りまだ射精していないようだ。まあ、恭子さんの前で達也
が自制していると言うより、姉さんがイカさないように焦らしているのだろう。
恭子さんが肉欲に負け絶頂を欲しがってくれるのを私は待っているが、その時夫の達也
にも射精欲求を解放してやるつもりだろうか。
そうなれば恭子さん夫婦の負けだ。
夫婦とも完璧に寝取られてしまっては、グウの音も出まい。


               
    この作品は「新・SM小説書庫2」管理人様から投稿していただきました。