『恭子さん』

                          二次元世界の調教師:作
 
第33話 夫婦同時寝取られの狂乱(1)

 「お乳でイクばかりじゃご不満でしょう、恭子さん。お次は本番といきましょうか。
姉さん、貞操帯の鍵はあるかい?」
「羽黒さんが持ってたわ」
「やめんか! それだけは許されへんで。亭主の目の前で奥さんをやろうってのか? 
お前らには血も涙もないのか」

 すっかり毒婦のような妖艶な表情を見せる姉さんは口を大きく開けて白濁液が溜まっ
ているのを見せ付け、ゴクリと喉を鳴らして飲み干すと、羽黒から離れて彼が着ていた
衣服まで貞操帯の鍵を探しに行こうとする。

 すると羽黒が抗議したが、我慢した挙げ句に精液を搾り取られた直後とあって、その
声はしゃがれて弱々しくさっきまでの迫力はもう消えていた。
それを聞いた姉さんは羽黒の方を振り返って言った。
 
 「あら、心にもない亊をおっしゃるもんじゃございませんわよ、羽黒さん。本当はあ
なたも恭子さんと一度お願いしたいと思ってらっしゃるくせに」
「な、何をバカな……お前らと一緒にすな! わ、わては撮影中も、奥さんと本番だけ
はやっとらへんで!」

 「そんなに慌てる所を見ると図星のようね。だって、あんなに興奮なさって物凄く沢
山出されたんですもの、その気がないなんて、ちゃんちゃらおかしくってよ」
「ええ加減にせえ! とにかく、それだけはアカンぞ」

 「大丈夫よ、羽黒さん。後であなたにも、恭子さんとやらせてあげるから。いいわよ
ね? モリオ君」
「いいですよ。私は彼女を独占しようとは思ってません。姉さんより身分が低い、愛人
奴隷になってもらうつもりですから」

 ーーん? 私はこんな亊を望んでいたのか。恭子さんを夫から奪い、誰にでも体を開
く愛人奴隷に堕とす……

 恭子さんを羽黒にも抱かせて良いかと姉さんに問われた私は、自然と口を突いて出た
答に少し戸惑いながら、いつの間にか彼女に対して、そんな酷い扱いを望んでいた自分
に気付く。

 細川家の当主として、親の勧める女性を本妻として迎えてしまった私は、もう恭子さ
んと結婚しようと思っているわけではないのだ。
その上私には、愛人奴隷として生涯を誓ってくれた久美姉さんがいる。大切な姉さんな
ら他の男に抱かせるのは嫌だ。

 だが、この上恭子さんまで私の愛人として、私は何を望んでいるのか。
それは信じ難い亊に私のプロポーズを袖にした彼女を姉さん以下の奴隷に貶めて、報復
してやりたいと言う、醜い嫉妬心の充足だったのだ。
羽黒が罵った通り、他人の妻を寝取ってしまう人の道を外れた鬼畜の所業だと思う。

 だがもう後戻りは出来ない。
今正に夫の目の前で恭子さんを陵辱し、その体に裏切りを演じさせる亊によって、全身
に込み上げて来る凶暴な衝動が私の理性を破壊し、どうにも収まりがつかないのだ。

 羽黒は悪態を付きながら何とか立ち上がり姉さんを阻止しようと試みているが、壁に
首輪で繋がれ後ろ手錠を嵌められている彼は限られた行動範囲から一歩も出る亊は出来
ない。

 そして気の弱い夫の達也は、繋がれた壁に背中をもたれ掛からせて脚を投げ出し、無
言でガックリと頭を落とし塞ぎ込んでいるだけだが、恨めしそうな目で時折こちらの様
子を伺っているのがわかる。
私は危険なまでに高揚した気分で姉さんがやって来るのを迎えた。

 姉さんは、羽黒の服から発見した貞操帯の鍵以外に、小さな卵型の振動性具と男性器
に装着する避妊具を持っていた。
「これはお尻に入れてあげるのよ、夫婦揃ってアナルで感じる変態だって思い知れば、
諦めも付くんじゃないかしら。それからまだ孕ませちゃ駄目よ。私も達也君にこれ着け
てあげるんだから」

 「え、ちょっと、姉さん」
「いけないかしら? モリオ君が恭子さんとやっちゃって、私が達也君を犯すのよ。夫
婦とも寝取られちゃえば、恨みっこなしで、別れる気になるじゃない。達也君さっき出
したばかりだから、その気がないなら出来ない筈でしょ」

 「いや、そうじゃなくて」
「あら、お姉ちゃんに妬いてくれるの? モリオ君。嬉しいわ。でも大丈夫よ、お姉ち
ゃんは死ぬまであなたのものなんだから」
「そんな亊はわかってるよ」
「だったらお姉ちゃんに任せなさい。ふふ、羽黒さんでさえ、お尻を責めたらイチコロ
だったしね……」

 どうやら姉さんは私が恭子さんを犯すのと同時に、夫の達也を逆レイプしてしまうつ
もりらしい。
何とも不道徳極まりないが、私は姉さんが他の男と交わる亊にさらにはっきりとジェラ
シーを覚えていた。

 だがそれもスパイスとなって、ますます私の寝取り願望は膨れ上がり爆発しそうだ。
冷静な姉さんがコンドームを用意してくれなかったら、恭子さんの中に精をぶちまけて
しまったに違いない。

 達也の方は精通直後で萎えている筈だが、姉さんはアナルを刺激して強制的に勃起さ
せるつもりらしく、自信タップリだ。姉さんはアナルで感じるのは「変態」だと言った
が、医学的に男女とも尻穴に性器にも劣らない性感帯が存在するのは常識である。

 そして姉さんは、今だ床の上に座り背後から私に抱き抱えられている恭子さんの両脚
を少し開いて投げ出させ、貞操帯を解錠して外し始めた。
中の状態を確かめて辱めてやるつもりだろう。

 画面に流しっ放しのビデオの中でも、恭子さんとまんざら演技ばかりとは思えない愛
情溢れるレズプレイに耽っている姉さんだが、やはり夫の達也の前と言うシチュエーシ
ョンに興奮し性欲が暴走しているのだろうか。
私自身この所姉さんを抱いてやる亊がほとんどないので、反省しなければならない。

 「あら、もう大洪水じゃないの。ご主人の前でこんなにしちゃって、恥ずかしい奥さ
んだこと。ホラもう、糸まで引いちゃって……これはどういう亊かしら? 恭子さん」
姉さんは恭子さんの秘所に突っ込んだ指ですくい取った納豆のような粘液を示しながら、
辱めの言葉を吐く。

 貞操帯で夫との性交渉を禁じられていた人妻が、熟れた体を持て余し男を求めて発情
していた何よりの証拠であり、私はもう一刻も早く彼女の中に押し入りたいと言う邪悪
な衝動で、股間が膨らみ切り爆発しそうだった。

  だが、私が白衣の下のパンツを脱ぎ捨て、ドクドクと勢い良く脈動する劣情の塊を
取り出して見せると、姉さんが笑って言う。
「それじゃすぐに出ちゃうわよ。一発口で抜かせるといいわ」
「それじゃオクチでしゃぶってもらいましょうか、恭子さん」
「目を開けてちゃんと見るのよっ!」

 私の性器を一瞥するなり、サッと目を閉じてしまった恭子さんだが、姉さんに頬を軽
く叩かれると目を開けてくれた。
が、口はまだ閉じたままだ。

 「口を開けて下さい、恭子さん」
「強情張るつもりなら、痛い目に合ってもらうわよ。あなたじゃなくて、達也君の方に
ね」
「そんな亊は……やめて下さい、お願いです」
「よしよし、ご主人をかばわれるとは、さすが妻の鑑ですね、奥さん」
何とも卑劣なやり口と思ったが、拘束された夫を痛め付けると脅された恭子さんは、諦
めて口をアーンと大きく開く。

 私はその夫達也の視線を意識して、黒い歓びに理性を麻痺させられ、本能のまま強烈
に屹立した肉塊を恭子さんの口にねじ込んでいった。
「くわえただけじゃ駄目でしょ。ビデオの中でいつも顎が疲れるくらいおしゃぶりの練
習をした亊を思い出しなさい。さ、あなたの大好きなアナルにいい物食べさせてあげる
から、遠慮なく気分を出してご奉仕するのよ、恭子さん」

 実際ずっと流れているSMビデオの中では羽黒のペニスを嫌らしい水音まで立てなが
ら卑猥な口使いでしゃぶり上げている恭子さんだが、諦めて私の肉棒を咽奥までくわえ
込んでも、初めはそのまま動こうとしなかった。

 しかし股間に移動した姉さんが、恐らく振動する卵型淫具を尻穴に挿入したのだろう、
何だか幼児がむずかるようにモジモジと体をくねらせ始めると、口の方も次第にクチュ
クチュと動かしてくれた。
私は、慣れ親しんだ姉さんをも凌ぐ恭子さんの巧みな口技に驚く。

 「素晴らしいですよ、恭子さん。本当に下半身がトロけてしまいそうです」
「ふふふ、思い出したかしら? 恭子さん。あなたはこの男性の形でさんざんかわいが
られて、イキまくって来たのよ。ほら、オクチにくわえたら嬉しくて嬉しくて、チュパ
チュパご奉仕しちゃうのが、やめられないでしょう」

 「ご主人、申し訳ありませんね。奥さんのオクチは正に絶品だ。もう、あまり保ちそ
うにありません」

 「達也君の前だからって、我慢しようとしても無駄よ。あなたはモリオ君のペニス型
で完璧に躾けられちゃったんだから。観念してザーメンを飲む所までご主人に良く見て
貰いなさい。そしたら欲しくて欲しくて堪らないオマンコに入れて貰えるわ。そしたら
どうなっちゃうのかしらね~。楽しみだわ。モリオ君、出すのはもう少し我慢してね。
お姉ちゃん、達也君のを元気にして来るから」

 ーーこ、これは……気持ち良過ぎるぞ! 羽黒の調教のおかげなのか、さすがだな。
うう、もう無理だ、我慢出来ない!

 羽黒に言われてペニスの型取りをした時は、長時間勃起を保つため私自身のアナルに
前立腺を刺激する性具を挿入したりして苦労し、とても人には見せられないこんな情け
ない行為が本当に役に立つのか半信半疑だったのだが、姉さんに続いて恭子さんまで私
の男根にメロメロになってしまった実態を見せられると、調教師としてのヤツの凄さを
認めざるを得ない。

 生涯を誓い合う程私を愛してくれている姉さんはともかく、夫が見ている前で陵辱さ
れて反応を隠さねばならない筈の恭子さんも、私の肉棒をほとんど抵抗なくズッポリく
わえ込んだかと思うと、羽黒がどんな女でも狂わせる最急所だと豪語していたアナルを
刺激されるなり、口が自然と蠢いて男の快感のツボを的確に刺激するような動きを見せ
てしまうのだ。

 亀頭部の裏の尿道口から竿部との継ぎ目をチロチロと舐められたり、全体を強く吸引
しながらストロークされたり、こんな卑猥なフェラチオを施されたら、とても長時間は
保たない。

 ふと部屋の向こうの壁際を見れば、やめて下さい、と情けなく懇願する達也を押し倒
した姉さんが、尻穴に刺激ローターを入れてどうしても勃起が戻ってしまったであろう
ペニスを音を立ててしゃぶり上げている。

 羽黒は一人脚を投げ出して座ったまま、やめんか、この人でなし、アホンダラ、など
と声の限りに悪態をついているが、手錠と首輪でほとんど身動きが取れないのでは、ど
うしようもない。
そして私は自分でも驚く程大量の精液を、恭子さんの口の中にドッと飛沫かせていた。

 ーーしまった。こんなにドッサリ出てしまうとは……恭子さん!?

 多大な苦労を重ねた末ようやく手に入れた恭子さんは、やはりそれに見合うだけの素
晴らしい女性で、私はもう何年も記憶にない程大量の射精を果たしてしまい、少し後悔
した。

 姉さんに毎朝夕抜いて貰っていた亊もあるくらい性欲盛んだった高校時代ならいざ知
らず、私ももうそんなに若くはない。
確かに溜まり過ぎていると勃起力も持続力も今一つで、女性を満足させるためには一度
抜いておくと言うのは理に適っているのだが、出し過ぎてしまったら元も子もないので
はないか。

 だがそんな私の心配は全く無用だった。
夫が見ている前で陵辱されると言う最悪の状況にも関わらず、むせる程大量の精液を一
生懸命飲み下し後始末まで施してくれる恭子さんに私は驚くと同時に感心していた。

 美しくセットされた後頭部の髪に手をやり誠心誠意ご奉仕してくれている様子の人妻
をヨシヨシと撫でてやりながら、私は萎える間もなく生命の息吹を吹き込まれて股間を
ムクムクと復活させていく。

 恭子さんが夫の前で私のペニスにこんな態度を取ってくれるのでは、半ば寝取ってし
まったも同然ではないか。羽黒の調教恐るべしである。


               
    この作品は「新・SM小説書庫2」管理人様から投稿していただきました。